忙しいと車出勤2018年11月02日

立冬まであと数日。
もう少しすれば暖房の事を考えたり、スタッドレスタイヤへの交換をしたり。
この前まで暑い暑いと唸っていたのに、もう冬の準備が必要となる。
そのうちに街はクリスマス一色となり、そして突然それが正月騒ぎへと変わる。
慌ただしく騒々しいこの時期が嫌いで、早く行き過ぎてくれればいいのにと思う。

まあ、鍋とか燗酒とか、良いことも有るんだけど。
陽だまりの暖かさとか、きりっと引き締まった空気とか。


この時期は自転車通勤。
でもここ数日、車で出勤している。
それは昼に車の中で放心したいから。

最近ちょっと忙しくて、そのせいで自室に人の出入りが多い。
そんな時、強引にでも30分ほどの昼休憩を取り、車に逃げ込む。
そこで窓を開けシートを倒し、ボンヤリするのだ。
たったそれだけで、午後一杯また頑張れる。
誰にも邪魔されない車の中が本当に有難い。
そして我ながら、人嫌いなんだなと思う。


人間ドックをようやく終えた。
その結果が来るのはまだまだ先だけれど、それとは別に受診する必要がある。
数年前から上部内視鏡をやるたびに、治療へ繋げろと警告されている。
胃の荒れ方がもう、服薬を必要としているからだ。
20代から持っている不整脈も毎年一度の検査が必要。
それも今月にはやらないと。

検査されるのが苦手で、でも病院と縁が切れない。
重い腰を上げて予約の電話を入れなくちゃならない。
ああ、嫌だ。



車の事とか2018年11月06日

点検とかリコールとか、ちょっとした調整とか。
そんな作業で足代わりの車が入院中で、代わりにロドスタで出勤する。
大粒の雨の中、大型車の後ろを走ると水飛沫で視界が塞がる。
全高が1200ミリちょっとしかなくてシートもペタンコのこの車。
こういう日はあまり運転したいものじゃない。

足代わりのレヴォーグは買って二年。
車は気に入っているのだけれど、販売店がちょっと。
担当の人が退社したのに連絡も無く、お店に行ってはじめて知る始末。
新しい担当も決まったのか何なのか、いつも違う人が対応に出てくるし。
もしかしたら人の居つかない職場なのか。

ちょっとした調整もすべて予約制で、その予約もずいぶん先まで埋まっている。
それが例のリコールのせいなのかは分からない。
でも、販売にサービスが追いついていない印象は確かにある。
次もスバルを買うかと問われても即答できない。
車は良いのに。


昼、予約のキャンセルが有って1時間ポッカリと空いた。
その1時間で、外食に出ようと思った。
ちょっと煮詰まっていたからちょうど良い。

定食屋さんで、相席を求められた。
混んだ時間だもの、もちろん了解し知らない人と同じ机に座った。
するとその途端にその人、よく降りますねえ、だって。
その後、誇張ではなく一瞬の間もなくしゃべり続けた。
天気の話や仕事の話、食べているトンカツの話まで。

凄いな、と思う。
お店で同席しただけの知らない男に、よくそれほど話せるものだ。
人見知りの僕など、あっけにとられて食事も味も解らなかったもの。
よく話すタクシーの人も苦手だけれど、まさか昼食に出てそんな目に合うなんて。


睡眠のリズムが狂ってしまったようだ。
寝つきが悪く、いつまでも寝がえりをしている。
やっと眠ったと思えば悪夢を見る。

いや、悪夢ではないか。
祖母だったり、父だったり、母だったり。
居なくなってしまった人との、辛い思い出が夢に出てくる。
そんな夢から覚めた時は決まって後悔と無力感で酷く落ち込む。
もっと楽しい夢を見たいのに。
往ってしまった人の人生で病の床に有ったのは僅かな期間なのに、
夢に出てくるのはいつもそんな姿なんだ。





また、秩父2018年11月08日

紅葉でも見に行こうかと、Mとドライブ。
夕方から会議だから、遠くへ行く事は出来ない。
それなら秩父が良い。
先月も行ったばかりだけれど、秩父はいつ行っても良い。
急ぐことも無いから、高速じゃなく峠を越えて行こう。

青梅街道から成木街道に出た。
川沿いをゆったりとうねる道。
小さな集落と、紅葉の山。
僕は青梅から成木、名栗、山伏峠を越えて正丸に出るこの道が大好きなんだ。


2時間半走って、秩父着。
蕎麦が美味い秩父で、しかも新そばの季節だ。
もう少ししたら新そば祭りも開かれるその地で、でもカツ丼を食う。

わらじカツ丼という、この地の名物。
カツを甘辛のタレに漬けた丼で、一度食べると癖になる。
色々なお店で食べたけれど、僕は安田屋が好きだ。
建物の外見はちょっとアレだけど、行列の絶えない人気店。
今回はちょうど開店時間で、ほとんど待たず席につけた。


懐古趣味ではない本物の古びた店内を見まわしているうちに着丼。
備え付けの山椒をふりかけて食べるんだ。
これこれ。
カツを甘辛のタレに漬けるなんてクドそうだ。
未経験だった頃はそう思っていたけれど、これがパクパクと食べれちゃう。
パクパクと言うか、バクバクと一気呵成に食べてゆく。

丼に二枚のカツが乗っていて、食べ切れなければ持ち帰っても良い。
でもいつも最後まで食べてしまう。
今度こそ一枚分をビールの友に持ち帰ろう、と思った。
でも我慢できず、気付けば最後まで食べていた。


この前来たときは祭りでごった返していた椋神社。
今日は他に参拝者も無く、長閑だ。
黄葉しているのは無患子(むくろじ)の木。
繊細な葉と、数珠や羽根つきの玉に使われる実。

御朱印を頂き、車を置いて近所を少し歩いた。


祭りからまだ半月しか経っていないのか。
農民ロケットと言われる巨大な打ち上げ花火を次々と飛ばした龍勢櫓。
あの熱狂が嘘のように今日は静かで居心地のいい場所。
櫓の下まで登ってみた。
あの時の火薬の匂いがまだ残っているような気がした。


旧秩父橋から荒川を見る。
向こうの工場は秩父セメント。
ここは某アニメの聖地で、一時期はコスプレした人が記念写真を撮ったりしていたっけ。
この頃はもう来ないのかな。

お遍路さんが数人、橋を歩いて行った。
そう言えばこのすぐ近くに、20番札所が有ったっけ。
僕がここで札所巡りをしたのは12年前。
いつか時間に余裕が出来たら、ぜひまた歩いてみたい。


秩父へ行く理由の一つは、これでもある。
武甲正宗。
260年前に創業した古い酒蔵で、以前蔵の中を見学したことも有ったっけ。
今回は13代目蔵元に選んでもらった本醸造の新酒と純米ひやおろしを買った。

夜、龍勢会館で買ったしゃくし菜漬け、
ナスやショウガを練り込んだ味噌の「おなめ」、
秩父名産の新そば。
そして何より、武甲政宗。
質素だけれど、秩父尽くしの贅沢な夕飯となった。

来月は、秩父夜祭


犬小屋を捨てた2018年11月14日

腹痛三日目。
昨日受診し、軽い憩室炎だろうとの事。
炎症反応も出血も無いので、投薬、処置等なく、
食事制限で様子を見てくださいと言われた。

大腸内視鏡検査の経験は今までに三度。
その度に憩室を指摘されたが、特に治療を必要としないと言われていた。
前回の検査からまだ一年だから、やはり憩室が炎症を起こしていると納得するべきだろう。
こんな時に限ってMは連続勤務でこちらに来られない。
一人体調を崩し絶食の夜。
やはり少し不安になる。


犬小屋を捨てた。
今の犬のものではなく、その前に飼っていた犬が使っていた小屋だ。
だからもう25年以上前のものだけれど、塗りなおして綺麗にはなっていた。
でも、今の犬はもうそれを使わない。
年老いて庭に出すことが殆どないから。
それに前の犬の匂いが付いているからか、彼女はあまりその小屋を好まない。

粗大ごみとして処分を依頼した小屋は、時間通りに来たトラックに積まれていった。
寂しいな、と思う。
だってそれは、親父と作ったものだったから。
でも、使わないものをいつまでも庭に置いておくことも出来ない。
まるで遺構のようにそこに在る小屋が、少し重くも有ったのだ。

小屋の無くなったその一角は少し明るくなった気がした。
そこにスイセンの球根を植えた。
春になったらきっと咲いてくれるだろう。




物置がまだ出来ない2018年11月17日

もういい加減、扇風機を仕舞おう、とか。
そろそろ冬タイヤに交換しよう、とか。
暖房の準備をしなくちゃ、とか。
加湿器を出そう、とか。
畑も寒さ対策を、とか。

立冬も過ぎ、来週には「小雪」もやって来るというこの季節。
はやく冬の準備を、と少し焦る。
でも今年はまだ何もしていない。
以前買った物置の工事が月末にずれ込んでしまったからだ。
物置が出来たら、家の整理と季節用品の出し入れを同時にしたいから。

その物置が設置されたら、倉庫化している部屋の荷物を片付ける。
捨てるものは捨て、欲する人が有れば差し上げ、必要なものだけを物置に移す。
今の家が出来てからの8年間に溜まったものと、母の使っていたものと。
色々なものを分別し、少し身軽になりたいのだ。
そしてやって来る季節の準備をしよう。
冬は苦手だから、それと向き合うためにも入念な準備を。


腹痛はだいぶ良くなったものの、治らない。
そう言えば、もうずっと長くいつも腹が痛い気がする。
だから今回憩室炎とか医者には言われたが、そうじゃ無い気もしている。
炎症反応が全くないし、憩室炎ならもっと症状も強かろう。

画像系の検査でも異常が出ないし、もう気にするのを止めようかとも思う。
昨夜4日ぶりに普通の食事をとってみたけれど、痛みは変わらない。
と言うか、働いていたら忘れる位の痛みなのだ。
ちょっと自分の体調に神経質になっているだけなのかもしれない。


この頃、犬の粗相が多い。
サークルの中にお漏らししてしまうのだ。
そしてそれを、まるで不思議なものでも見る眼で見つめている。
なんでこんなモノがここに有るのか、とでも言いたいように。

もちろんそれを叱る訳にはいかない。
老犬が生きていてくれるだけで、僕には有難いのだ。
いつまでもそこに居てほしい。
出来れば元気で、僕と散歩に出てほしい。
視力も弱くなり耳も遠くなった。
彼女にとっても苦手な冬。
頑張って、一緒にそれを越えたい。



明日は小雪だけど2018年11月21日

午後、予約がキャンセルとなり職場の窓際で事務仕事。
中庭を見下ろすそこは暖かで、明日が「小雪」などとは信じられないほど。
今年の東京は季節の歩みが遅いのだろうか。
冬がそこまで来ていることは解っているのに、この暖かさにそれを実感できない。
僕の家の花壇では春に植えたサルビアがまだ満開だし、
水瓶のメダカも食欲旺盛のまま。
霜が降りてはじめて冬を実感するんだろう。

でも、ここに座って書いているのは年末調整の書類だ。
この前これを書いたと思ったのに、もう一年が経つのか!
信じがたい思いで、空欄を埋めてゆく。
そして、書類の字がまた読みにくくなっていることを実感する。
この一年で、また老眼が進んだのだろうか。

この頃、体調がイマイチで困っている。
特に腰の痛みは行動制限を伴い、日常生活に直結してくる。
落花生の収穫は大半をMに手伝ってもらった。
家の冬支度もMにしてもらおう。
犬の散歩は何とかなっている。 というか、老犬が昔ほど運動を欲しない。
秋恒例だった山歩きは、今年は諦めよう。

当座の作業で待ったなしはタイヤ交換か。
スタッドレスタイヤへの交換はさすがにMには荷が重い。
油圧ジャッキも電動工具も有るのだから、そのくらいは自分でやってみようか。

冬スポーツはもうしない。
東京での積雪は多くはない。
その時のタクシー通勤を許容すれば、夏タイヤでも冬越し出来るのだ。
でも、長く続いた習慣を変える事には不安を伴う。
冬タイヤに替えず、どこかで雪に遭ったら。
どうしても雪の日に出掛ける用事が出来たら。
そんな事を考えると、この時期にはまず冬タイヤ。
ずっとそうしてきているんだ。
まあ本当は山間の温泉で、真冬の露天風呂に入りたいだけなんだけれど。


冬支度2018年11月24日

初霜とか初氷とか初雪とか。
そんなニュースを連日のように見る。
東京地方は本格的な冬にまだ少し余裕がありそうだけれど、
時間のある時に冬支度を済ませておこう。

車のタイヤをスタッドレスに替えた。
犬の座布団を陽に干した。
エンドウの苗にワラをかぶせた。
メダカの水瓶を日向に出し、給湯器のモードを変え、ウォッシャー液も濃くした。


そして、気に入りのストーブを出す。
芯のメンテナンスをし、給油、そして点火。

この対流式灯油ストーブは冬場の数少ない楽しみだ。
暖房の主力はエアコンだし、本当に寒い夜は床暖房を併用する。
その点ではコイツは全くの力不足で、寒い朝など点けても殆ど役には立たない。
でも冬の長い夜、静かに揺れるこの炎を見ていると体の芯から温まる気がする。

煮物を乗せても良いし、燗酒を作っても旨い。
やかんがチンチンと沸いている音も心地よい。
部屋の照明を消して、この灯りだけで過ごすのも素敵だ。
この柔らかな暖かさと明るさ、そして灯油の匂い。
冬が来たな、と思う。

でも、冬が来たのに白菜を漬けなくなってからずいぶん経つな。
実家に親が居た頃は、いつも漬物樽ごと持って行ったっけ。
もうそれも出来なくなって、僕も白菜を漬けなくなってしまった。
味噌も何年も仕込んでいないし、干し柿も作っていない。
日々の慌ただしさの中で、かつて母や祖母から教わった事も忘れてしまうのか。
僕に子供でも居たら、そんな事も教えていただろうか。

散歩には良い季節2018年11月26日

東京の日の出は6時27分。
それはだいたい、犬との散歩をおえる時刻だ。
犬は季節天気関係なく、6時前に散歩を催促する。
その体内時計は驚くほど正確で、だからいつも同じ時間に同じ道を歩く。

今朝6時の気温は6度。
夜明けの明星を見ながらまだ静かな街を歩くのは心地よい。
夏の頃と違い汗もかかないし、真冬のような厳しさも無い。
散歩には実に良い頃合いだ。


昨日、自宅に物置が設置された。
幅と高さが2メートルほどの物置だ。
ホームセンタで見た時はそれほどとは思わなかったけれど、
自宅で見ると結構な大きさだ。

それは敷地の奥の、実家との通路となっていた場所に置いた。
もうそこを通って実家に行くことなどないのだから、塞いでしまおうと思ったんだ。
昨日は工事が終わったら薄暗くなっていたから、陽の元で初めてそれを見た。
ああ、塞いだな、と思う。
大きな物置が、通路をピタリと塞いでいる。
また一つ、何かが変わったと思う。

犬もそれを見ていた。
彼女はどう思ったろう。
かつて父母が居た頃、この犬はその通路を通って実家へ遊びに行っていた。
散歩の後にオヤツを貰い、向こうの家の庭を走り回っていたっけ。
一瞬、そんなことは夢の中で見た妄想なんじゃないのか、という気がした。
犬がまだ若く、向こうの家には親が居て、あそこから実家へ行き来していた。
そんなの、僕が作り上げた想像の中の世界なんじゃないのか。
朝からそんな事を思ったら、すっかり気落ちしてまた胃が痛くなってしまった。

暖冬か2018年11月30日

東京の日の出は6時30分。
日の入りは16時28分。 
つまり昼時間は10時間だ。(正確には一昨日が10時間ちょうど)

この16時28分という日の入り時刻は、東京で最も早い日没だ。
それは12月13日に16時29分となり、大晦日には16時38分まで遅くなる。
あっという間に日暮れてしまう季節だけれど、それも今が極北。
天上の世界ではもう、次の春に向けて準備が進んでいるのかもしれない。

東京では今のところ、例年よりも暖かな日が続いている。
昨日の発表では、今期8割の確率でエルニーニョ現象が発生するという。
それは日本には冷夏と暖冬をもたらす。
もしかしたら来年の夏は酷暑とお別れできるだろうか。
それならそれで、冷夏により野菜が育たぬと不満を言っているだろう。
どう転んでも僕のような素人菜園では不作の言い訳となってしまうのだ。

なんて気象の事ばかり考えているのは、目の前の仕事から逃避しているから。
次の研修で使う原稿を書かなければならないのに、
苦手な分野なのでちっとも先に進まない。
でもそろそろ作業に戻らなくちゃ。
明日までに仕上げなかったら日曜も出勤になってしまうから。