冬支度2018年11月24日

初霜とか初氷とか初雪とか。
そんなニュースを連日のように見る。
東京地方は本格的な冬にまだ少し余裕がありそうだけれど、
時間のある時に冬支度を済ませておこう。

車のタイヤをスタッドレスに替えた。
犬の座布団を陽に干した。
エンドウの苗にワラをかぶせた。
メダカの水瓶を日向に出し、給湯器のモードを変え、ウォッシャー液も濃くした。


そして、気に入りのストーブを出す。
芯のメンテナンスをし、給油、そして点火。

この対流式灯油ストーブは冬場の数少ない楽しみだ。
暖房の主力はエアコンだし、本当に寒い夜は床暖房を併用する。
その点ではコイツは全くの力不足で、寒い朝など点けても殆ど役には立たない。
でも冬の長い夜、静かに揺れるこの炎を見ていると体の芯から温まる気がする。

煮物を乗せても良いし、燗酒を作っても旨い。
やかんがチンチンと沸いている音も心地よい。
部屋の照明を消して、この灯りだけで過ごすのも素敵だ。
この柔らかな暖かさと明るさ、そして灯油の匂い。
冬が来たな、と思う。

でも、冬が来たのに白菜を漬けなくなってからずいぶん経つな。
実家に親が居た頃は、いつも漬物樽ごと持って行ったっけ。
もうそれも出来なくなって、僕も白菜を漬けなくなってしまった。
味噌も何年も仕込んでいないし、干し柿も作っていない。
日々の慌ただしさの中で、かつて母や祖母から教わった事も忘れてしまうのか。
僕に子供でも居たら、そんな事も教えていただろうか。