犬が逃げて2017年08月21日



朝5時の気温は24度。
湿気を含んだ重い空気。
いつの間にか、秋の虫が鳴き始めている。
処暑も近い。

いつものルートを犬と歩き、もうすぐ自宅という場所で散歩綱を落としてしまった。
それに気付いた犬が何度か振り返りながら、小走りで走ってゆく。
思いがけずリードを放されて、犬も悪戯な気持ちになったんだ。
どうせ自宅玄関前で僕を待つだろう。
ちょっと嬉しげに走ってゆく犬を見守りながら帰宅。

すると、居ない。
焦って探す。
あの気弱な犬が徘徊するだなんて考え難い。
どこかで道に迷ったか。
ふと、隣家を覗いた。
すると、以前僕の実家だったあの家の玄関ポーチに座っているじゃないか。
以前、犬は僕が出勤するとき両親に預けた。
あの家で自由に過ごし、僕の帰りを待っていたんだ。
父も母も、この犬を愛した。

あの頃のように、尻尾を振ってそこに座っている犬を見て辛くなった。
どうして昼間、この家に来られないのかな、と不思議に思っているだろうか。
今にも僕の母が玄関を開け、顎を撫でてくれると思っているだろうか。
もうこの家には君を可愛がってくれる人は居ない。
それを言っても、何だか楽しそうに尻尾を振るばかり。

もう3年経つのに、彼女の中ではここはまだ楽しい場所として映るのだろうか。
そんな素直な感情を表すことが出来る犬が羨ましい。
僕が犬だったら、この家の前で負け犬のように尻尾を巻くだろうか。
今はもう居ない家族を思って遠吠えするだろうか。

セミ ひっくり返る2017年08月19日

東京の日の出は5時2分。
また一分、夜明けが遅くなった。
日没だって、どんどん早くなってゆく。
今日のそれは18時26分。
今月に入ってから20分も夜が早くやって来るようになった。

それら季節の移ろいは、犬の散歩をしているとよく解る。
一年中、同じ時間に歩いているのだもの。
少し前までは陽射しが暑かった早朝も、まだ昼の余韻を残す夕暮れも、
今の散歩はもう薄明の中。
これからまた犬と共に、暗い道を歩く季節がやって来る。

職場入りは6時半。
昼食は無し。
13時間働き、疲れて帰宅。

自宅の玄関の前で、アブラゼミが力尽きて死んでいた。
見事なまでの、ひっくり返り様。
感心するほどの死にっぷり。
足の先で突くと、でもそれはハッと我に返りジジッと喚いて飛び去った。
あれは何だったのか。
昼の間一生懸命に鳴き過ぎて、失神でもしていたのか。
もうこの世の限界だったのか。

同じく昼間一生懸命に仕事をした僕も、このまま倒れ込んでしまいたい。
腹が減ったし、疲れたし。
でも犬が散歩を待っている。
疲れたMも帰ってくる。
少し休んだら、もうひと頑張り。
明日は休みだ。

追伸
セミがひっくり返っているのには、それなりに理由が有るらしい。
「セミ ひっくり返る」で検索したら、いろいろ出てきた。


また5時台2017年08月17日

4時半。
少し窓を開けて眠っていたら、寒くて目が覚めた。
外気温は21度。 
小雨。

東京の日の出は5時1分。
4月の末から4時台になっていた夜明けが、また5時台になった。
盆も終わり、夏も果てようとしている。
そして東京は今日で17日間連続の雨。
日照時間はこの半世紀で最少だという。

上手く育たない度に天気のせいにしている家庭菜園だけれど、
今期こそ、まさに天候不良の被害が大きい。
今朝、庭を見回りトマトとズッキーニの引き抜きを決心した。
雨と低温と日照不足で病気が出始めたのだ。
スイカもここ暫く収穫できていない。
雨で割れ、腐ってしまうのだ。
もう、今期は諦めようか。
秋作の大根と白菜まで、しばらく我慢するしかない。

出勤は7時。
仕事は忙。
昼食は時間なし。
午後もずっとルーチンワーク。
明日も早出。







今日も雨2017年08月15日

雨の終戦記念日。
東京はなんと、8月に入ってから15日連続での降雨。
40年ぶりの雨の多い夏とのこと。

被害の出ない程度の雨は良いけれど、日照不足には困った。
前半まで好調だった夏野菜は7月後半から息切れ寸前。
ヒョロヒョロと伸びるばかりで、夏野菜特有の強さが無い。
三度目に蒔いた枝豆は腐ってしまった。
キュウリのうどん粉病は拡大するばかり。
ニガウリの実は大きくなる前に落ちてしまう。
こんな夏って、ちょっと記憶に無い。

今日も気温は上がらない。
そしてこの先しばらくの予報も雨ばかり。
このまま夏は往ってしまうのだろうか。
そして秋になってしまうのだろうか。
ずっと、暑い夏を待っていたのに。


三日間の夏休み最後の日。
予定していた山歩きを諦める。
かと言って、庭仕事が出来る天気でもなし。
ただ怠惰に過ごしている。

こんな事なら、母の実家に泊まって来れば良かったのだ。
あの家に居ついている10匹の猫たちともっと遊びたかった。
キュウリをむしゃむしゃ食べる不思議な猫たち。
あの縁側でキュウリをかじりながら、猫と雨降りを見ていたかった。


帰省渋滞2017年08月14日



母の実家へ、迎え火を焚きにゆく。
一年ぶりに会う伯母はとても老いていて、少し衝撃を受けた。
でもそれは当たり前。
だってもう90をとうに超えているのだから。



浜で藁を焚き、焼き米をまいた。
線香と海の香り。 
懐かしい方言。
もっとここへ来なければならないな、と思う。
自分の原点のような場所だから。


でもこれ。
行きも帰りも6時間。
日帰りだから、一日の半分を渋滞の中で過ごした。
嗚呼、これさえなければ。


2017年08月12日

御巣鷹の日。
東京は肌寒いほどの雨の朝。
あの山に登ってから何年経つだろう。
あの尾根にも降っているだろうか。
今では道が整備され、少し登りやすくなったと聞く。
Mはまた行きたがるだろうか。
あれから32年も経つのか。

予約と予定で埋まっていて、早朝から職場入り。
通勤路はガラガラ。
ラジオの交通情報は帰省渋滞を告げている。
世間は盆休みか。
明日は迎え火だな。

僕も明日、迎え火を焚きに母の実家へゆく。
浜で火を焚き、蝋燭を灯して家まで歩くのだ。
焼き米を散らしながら、水をまきながら。
母は帰ってくるだろうか。
向こうで元気にやっているんだろか。
夢でもいいから会いたい。




37度2017年08月09日



東京の日の出は4時55分。
涼しいうちに、とその時間に犬と散歩。
しかし忘れていたのだ。
現代の都会の夏に、涼しい時間などあるものか。
汗だくになって6時帰宅。
シャワーを浴びてから車で出勤。
だって、家を出る時間にはもう30度を超えているのだもの。

通勤用にと素晴らしい電動自転車を買ったというのに、ここ暫く乗れていない。
今日こそはと思ってみても、この暑さには勝てない。
昼食に出た時の気温はなんと37度。
冷房の効いた建物から外に出ると、その暑さを痛みとして感じる。
体温よりも気温が高いなんて、恐ろしい。

仕事は特記事項なし。
しかし、ちょっと頑張らないと月の後半がキツクなりそうだ。
来週、夏休みを取ることに迷いを感じる。
夏休みったって、たった3日間だけれど。





肘が痛い2017年08月07日

7月21日に発生後、記録的な長寿かつ迷走を続ける台風5号。
その影響で、恐ろしく蒸し暑い立秋の日。
東京の日の出は4時53分。
その時間からすでに空気は重い。
暑い暑いと話しながら、犬とトボトボ歩く。

僕にとって、夏の高温は耐えられる。
でも、湿度は苦手だ。
自宅にいるときはまだ良い。
職場のエアコンがアホで、寒いか暑いかなのだ。
なぜもっと上手く、温度を保ったままで湿気を搾り取ってくれないのか。
仕事上、長袖の不織布ガウンを着ていることが多い。
それが益々不快感を生むのだ。

仕事は特記事項なし。
そろそろ夏休みを取る人が多く、部署間の疎通に支障が出始めた。
僕の夏休みもようやく決めた。
13-15の三連休。
13日は日帰りで母の実家に迎え火を焚きに行こう。

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昨日から左肘が酷く痛む。
畑遊びで無理をさせたか。
近づく台風の影響か。
薬を塗り、サポータを巻き、昨夜は三角巾で吊った。
潰してしまってから30年も経つというのに、いまだハレモノのように扱っている。

殆ど動かないのに、この肘をとても大切にしている。
あの事故の時は両親をとても心配させた。
あげく、こんな障害を残してしまうなんて。
あの時は自分で自分を可哀そうだと憐れんだ。
でも自分はただのバカで、両親にこそ申し訳なく想うべきだったのだ。
そんな事、オトナになるまで気づかなかった。
その心の痛みのように、しんしんと肘が痛む。




毎年同じ事をする2017年08月04日

毎年同じ時期に同じ場所へ行き、同じ事をする。
それを有難く感じるようになったのは、いつの頃からだろう。
潮干狩りに、ワラビ摘みに、紅葉のあの山に、真冬のあの露天風呂に。
今年もまた去年と同じ場所にMと来られた。  
それをとてもうれしく思う。



今年もまた、いつもの果樹園へ桃狩りにゆく。
そして去年もそうしたように、木陰からMを見ている。
桃好きな彼女が、まるで餌を得た小動物のような表情で桃を狩る。
それが面白いのだ。

そしていつもと同じ野菜ほうとうを食べ、いつもの峠を走り、
いつもの場所に車を停めて盆地を見下ろし、いつもの酒蔵で土産に酒を買う。
山の端を波のように雲が越えて、遠雷が聞こえる。
気の早いアキアカネが群れなして飛んでいる。
いつ来ても良いところだな、と思う。

また来年。






ドラクエ11のこと2017年08月01日



あ、それオクラですから。
貴方は食べられません。


東京の日の出は4時48分。
当たり前だけれど、この時期は日々夜明けが遅くなる。
そして昼時間はこの10日間で18分も短くなった。
あと一週間で立秋。
そんな時だからこそ、ジリジリとした真夏の日差しが恋しい。
でも、7月19日の梅雨明け宣言以降、曇天が続く。
東京の日照時間は平年のわずかに半分。

夏とはこんな蒸し暑いだけの不快な季節じゃ無かったはずだろ。
青い空と白い入道雲。
そんな夏はどこへ行った。
あれはもう、記憶の中だけのものになってしまったんだろうか。

Mが居ないのを良い事に、エアコンを25度設定で一晩中点けていた。
そして怠い朝。
エアコンを点けたまま眠ると怠くなるのは何故なのか。
そして庭の畑で汗をかくと、それがすぐに治る不思議。
やはり末梢循環のモンダイなのだろうか。
オクラ、トマト、キュウリ、ズッキーニを収穫。
出勤は6時半。

仕事は特記事項なし。
忙しく、昼食の時間は取れず。
午後、職場の一番エライ人がやって来て、ドラクエの話をしてゆく。
そうか、ドラゴンクエスト11、発売になってたな。

かつてあれほど熱中したゲームだけれど、いつ頃からかやらなくなってしまった。
ゲームする時間が無いと言ってしまうのは簡単だけれど、そうじゃない。
時間なんて作ろうと思えばどうにでもなる。
興味が無くなった訳でも無い。
だったら、なぜやらなくなってしまったんだろう。

ドラクエ、FF、ファイアーエムブレム、ゼルダ、A列車、クロノ・・
80年代終わりから90年代の頃。
それらゲームたちと、どれだけ長い時間を共に過ごしたろうか。
あの音楽を聴くだけで、あの頃の事を鮮明に思い出す。
ああ、なんて懐かしいんだろう。
またいつか、そんなゲームたちと共に過ごす事があるだろうか。
ひっそりと仕舞い込んであるゲームを再起動する事があるだろうか。
それはいつなのか。
きっとずっと先のことだろう。
そんな時、僕は過ぎた時間をどう感じるだろう。