ハイビスカス2016年07月30日


ぽっかりぽっかりと、ハイビスカスの花が開く。
出勤前のまだ薄暗い部屋も、その一角だけパッと明るくなるようだ。
今朝も二つ、まるでニコニコと笑うように咲いていた。
それに見送られ、早朝出勤。
小さな鉢植えを買って5年目。
今年も元気に、この花の季節を迎えた。




梅雨明け2016年07月29日

昨日、温泉帰りの高速上でMと見た夕景が素晴らしかった。
これはもう梅雨明けしたんじゃない?など話していたら本当に明けていたのか。
ずっと湯に浮いていたから知らなかった。
今年もまた夏がやって来た。
夏の始まりはいつも嬉しい。
そしてあっという間に、寂しい夏の終わりを迎えるだろう。

5時に起きて庭の畑仕事。
毎年の事だけれど、夏本番を迎える頃に夏野菜はもう勢いをなくしている。
もっと広い畑があれば次々と苗を植えて収穫し続けるだろう。
でもウチ程度では、5月に植えた夏野菜の収穫はそろそろ終盤。
疲れたトマトやナスの苗に、もう一息吹き返すようにと施肥をする。
それがどの程度効いてくれるかは解らないけれど。

7時出勤。
8時、職場の自室で恒例のラジオ「夏休み子供科学電話相談」を聴く。
相変わらず面白い。
僕だったらもっと上手く解答できるのに、など思ったりもする。
昼食はコンビ二のオニギリ。
午後は勉強会と精度管理。

梅雨も明けたし、そろそろ梅干しの土用干しをするか、と思う。
塩漬けした梅を梅雨が明けたら三日三晩乾すのが土用干し。
これで梅干しは仕上がり、あとは寝かせて熟成させるだけだ。
しかし、それらに必要な道具が実家にある事に今更気付く。
そうだ、前回の仕込みのときはまだ、母が居たんだもの。
その後、もう入らぬと決めた実家。
日曜にでも、ホームセンタにザルや瓶を買いに行くか・・

メガネ2016年07月27日

東京の梅雨はまだ明けぬ。
大暑も過ぎたというのに気温は上がらず日照時間も短いまま。
ただ湿度だけが高いこの陽気は、庭の夏野菜にカビ系の病気をもたらす。
農薬を使わず作っている家庭菜園など、その手の病気が一番怖いのだ。
もうそろそろ梅雨明けの報があっても良いだろう。
一ヶ月以上前に漬け込んだ梅だって土用干しを待っているのだ。

仕事は特記事項なし。
昼は緑のたぬき。
それを見たエライ先生が、本当にお好きですねえ、と呆れていた。
好きは好きだけれど、他にさっさと食べられる物が無いんだもの。
時間の無い時は買い物に出られないし、職員食堂はもうずっと行っていないし。
今日だって休憩に使えたのは10分ほどだ。


午後、先日作った眼鏡届く。
仕事で顕微鏡や測定機器を覗きこむため、どうしてもレンズにキズが付いてしまう。
だから年に一度はこうして新しく作ってしまうんだ。
今回は運転用に薄い色を付けたサングラスも作ってみた。
なにしろ子供の頃から目が悪く、僕にとって何は無くても眼鏡は必需なのだ。

仕事帰り、先日試乗した車をまた見に行く。
そしてもう一度、今度は高速道路を試乗させてもらった。
すごく良い。
ああ、これは困ったな。



うなぎ2016年07月24日



都立霊園へ墓参の帰り、大きな魚屋さんで鰻の蒲焼を買った。
国産を一本、中国産を一本。
Mと二人で、ちょっとした贅沢。

国産の方が身に弾力があり、ややサッパリとした味。
中国産は柔らかすぎて、それが少し物足りない。
でも僕レベルじゃどっちも美味い、となる。
冷えた吟醸酒をやりながら鰻を食らう。
梅雨はまだ明けない。
穏やかな北風に、風鈴がりんと鳴る夜。

塩蔵ワラビ2016年07月21日


4月に作った塩蔵ワラビを食べるのだ。
塩蔵ワラビの作り方は簡単だ。
根元の硬いところと穂先と産毛を取って、生のままで塩に埋めるだけ。
冷蔵庫で保存すれば一年くらいは持つ。
これを一晩塩抜きして、サッと茹でて生姜醤油で食べるのが好きだ。

今夜は仕事を終えたらMが来る。
何時になるか解らないので、冷えた吟醸酒をやりながら待つ事にする。
ツマミはこのワラビ、もずく三杯酢、鶏ササミ梅和え。
Mが来たら冷やし中華でも作ろうか。
明日は仕事休み。
何も予定を入れていない、怠惰で貴重な休日だ。

桃狩り2016年07月19日



じっとりと暑い東京から、更に猛暑の勝沼へ行く。
炎天下での桃狩りをするためだ。
山に囲まれた盆地の底の熱気と湿気。
僕にとって暑い盛りの桃狩りは欠かせない。
なぜって、暑さも桃も大好物だからだ。

中央道を勝沼まで行かず、上野原ICで降りる。
そこから暫く続く川沿いのカントリーロードが好きだからだ。
車はロードスター。 
屋根を開け、日焼け止めを塗ったMを隣に乗せて。
猿橋、初狩、笹子。 長いトンネルを抜けたら勝沼だ。

いつもの農園は1000円で食べ放題。
僕は完熟前の少し硬い桃が好きで、そんなのばかり探して食べる。
Mは小さなスモモが気に入りで、酸っぱいそれをいくつも食べていた。
暑さと熟した桃の匂いとセミの声と山から湧く入道雲。
そんなものが混沌として夏を感じさせる。
ああ、今年も夏が来たな。

腹ごなしに少し散歩してから温泉へ行った。
標高700メートル弱のそこは、風が抜けて露天風呂が心地よい。
遠くの山並みと眼下の街を見ながら1時間ほど湯に浮いた。

そしてまたホウトウを食べた。
暑いときに熱いホウトウ。 
しかも入ったその店はエアコンが入っていなかった。
室温34度(!)
でもなぜか、その暑さが嫌ではない。
汗をかきながら熱い麺をすするのが快感ですらある。
これがきっと、ハレの日の作用なんだろう。
日常でそんな経験をしたら、店が暑いと言って不機嫌になってしまうだろう。
また明日からの日常に備え、今の非日常を楽しんだ。





エアコン交換2016年07月18日



5年の間に4度の故障をしたエアコンに見切りをつけた。
新しいのは富士通の7.1kW。
そしてそれが今、幸せな風を吐き出している。
こんな当然な安らぎが、今までのエアコンでは望めなかった。
暑いときに限って稼動が止まり送風になってしまうなんて、ちょっとした悪夢だ。
涼しい部屋って素敵。

その部屋で少し休んだら、埼玉に借りている畑へ行こう。
今日は延びてしまった雑草を抜く作業に時間が掛かりそう。
落花生と里芋に土寄せをし、スイカに施肥もしよう。
この時期、自宅では毎日手入れが必要な夏野菜を。
埼玉では広い面積が必要で手入れの手間が掛からない野菜を作る。
我ながら、好きだなあと思う。
土いじりをしている時が一番楽しいかもしれない。



夏野菜をもりもり食べる2016年07月16日

朝5時に犬と歩いたときの気温は21度。
低い雲と湿気の朝。
梅雨明けはまだか。
もうそろそろ、それを期待しても良い頃だろう。

仕事は特記事項なし。
午後、留守宅のカメラに不審な人物が写った。
何か動きが有ると通知が来るのだ。
スーツの男が僕の家の駐車場に出入りしている。
オープン外構だからそこに人が入ることも有るだろう。
でも、執拗にウロウロする姿を職場で見て驚愕した。

帰宅後、ポストに入っていた手紙で事情を悟る。
先日、つい出来心で試乗した車(300馬力!)の担当者だ。
試乗しながら、ウチのスペースには少し大きいかなとつぶやいたのだ。
そこで早速駐車場を見に来て、充分その車が入る事を確認したと手紙にはあった。

10月に車検が切れる走行8万キロの四駆をどうするか。
まだまだ乗り続けよう。 いや、もう乗り換えよう。
この頃、その二つがぐるぐるとしている。
グリスが漏れてしまったタイロットエンドブーツとワイパーブレードは先日交換した。
でも、夏タイヤも冬タイヤも坊主だ。
ブレーキパッド、そしてオイル漏れしているダンパーは交換が必要。
補充しても減ってしまう冷却水は、どう対策するか。

気に入っている車だけれど、嫌な思い出も染み付いている。
コレを買ったのは親父が突然亡くなり、僕の生活環境が激変したからだ。
複数持っていた車を一台にまとめるため、ある程度妥協して買った車。
可愛がっていた車を泣く泣く手放した。
でもいざコイツにのってみると、これほど万能な車は無かった。
少しも飽きていない。
ただ、今では乗るたびに母を思い出すようになってしまっている。
毎回の通院や、告知や、そして納骨の日の事を思い出す。
あれから2年経ったのに、記憶は薄れない。
それが少し辛い。

          -----------------------------------------------


日帰り温泉へ行った時、ふと乗った体重計の数字に驚愕した。
ウソだろっ、とその場で叫んでしまったほどだ。
その贖罪ではないけれど、庭の畑の野菜をせっせと食べる。
月の半分ほどはこの家にMが居て、その日はしっかりと料理を作ってしまう。
だから残りの半分は、夏野菜と少しの食材で質素な夕飯としている。

今、畑からはトマト、ナス、キュウリ、ミョウガ、枝豆が毎日収穫される。
特にトマトは食べきれないほどで、毎日数個は食べている。
コイツは幹の下から順に実を付ける。
ひと房5個ほどのそれが熟す頃、また少し上の房が色を付け始める。
だからそれに遅れないように、今日もまた数個を収穫した。

夕飯は、冷やしトマト、叩きキュウリのピリ辛漬け、冷奴にミョウガをのせたやつ。
ナスを少しの油で焼き、酢を利かせたタレに浸したもの。
まずは常陸野ネスト・ホワイトエールを一気飲み。
その後、栃木の「開夏 純米吟醸生詰」
夏らしいきりっとした日本酒だ。


30年前2016年07月13日

東京の日の出は4時35分。
夏至の頃に比べ、昼時間は12分も短くなった。
サルスベリの咲き始めた夜明けの庭を、ミョウガを探しながら犬と歩く。
やがて霧雨。

仕事は特記事項なし。
昼にカップ麺をすすりながら、大学を出たばかりの新人と話す。
やがて今年新しく出来た8月の祝日、山の日の話しになった。
山の日を作る事が先に決まり、それを何日にするかはいくつかの案が有ったらしい。
最後に残ったのは、8月12日。
盆休みで休暇に入っている会社が多く、子供達も夏休み。
だからその辺りに祝日を作っても大きな影響が無いと思われたそうだ。

しかし8月12日と言えばあの、御巣鷹事故の日だ。
それを祝日にする訳にはいかぬと言う事で、11日に替えたのだ。
そんな話しをしたらその若者、御巣鷹とは何ぞ、と言うではないか。
そうか、そんな世代か。

でもいくら産まれる前の出来事でも、日航機墜落事故を知らないのか。
あの年の8月12日、お盆帰省の満席のジャンボ機が群馬の御巣鷹山に墜落したのだ。
30年前に君と同じ年だったMは当時日赤の新人看護師で、その現場に派遣されたんだぜ。
あの夏の暑い日々に、520ものご遺体を清めたんだ。
まあ、僕だって話しに聞くだけで想像も出来ない事だけれど。

僕はその年の夏、ずっと下北沢で過ごしていた。
高校を出た年で浪人と称して、でも勉強もせず家にも殆ど帰らなかった。
地元に近い吉祥寺と似た雰囲気の下北沢が気に入って、毎日遊び暮らしていた。
知り合ったばかりの女性と一緒に居る事が、何より大切だと勘違いしていたんだ。
お金が無くて、たまに食べるカツ丼がご馳走だった。
それだって彼女の奢りだ。

その、年上の女性から聞く返還前の沖縄の話が好きだった。
セント硬貨を握って駄菓子屋に行ったと話してくれた。
車が右側を走っていたとか、親が本土に渡るのにパスポートを申請したとか。
その年の秋に彼女は学校を辞めて那覇に帰ってしまった。
でも、バイクの事故で入院中だった僕は見送りにも行けなかったんだ。
当時は今と違いすぐに退院させずに長期入院が普通だった。
10月の事故で入院して、退院したのが翌年5月だぜ。

そんな昔話をする昼休み。
こうして思えば30年なんて一瞬の光陰だ。
でもその間にも、なんだかんだと僕だって足掻いてきたのだ。

富士2016年07月08日

曇り時々小雨。
蒸し暑い金曜日。
僕もMも仕事は休みだ。
いつもより遅く起きて、さあどうしようかと考える。

この頃乗っていなかったロードスターでどこかへ行こう。
とりあえず西へ。
中央道を走りながら目的地を決めよう。
ラジオは78.6MHzのFM-FUJI。
そこから流れた山梨情報で、大石公園のラベンダーが見ごろだと知った。
大石公園は川口湖畔にあり、Mとは何度も行った事がある。
ちょっと見に行ってみようか。


駐車場を降りるともう、ラベンダーの香り。
今日あたりがちょうど満開だという。
Mと昔見た「時をかける少女」の話などしながら散策した。
僕はこの河口湖の向こうに見る富士山が好きだ。
裾野を大きく伸ばした雄大な姿は、何時見ても嬉しくなってしまう。

それにしても蒸し暑い。
気温はそれほど高くは無いけれど、湿度が辛いんだ。
それなら涼しい場所に登るか。
富士スバルラインは今週末からマイカー規制が始まる。
気軽に登るなら、今がチャンスだ。


有料道路を25キロ走れば、そこは別世界。
四つある主だった富士登山ルートの一つ、吉田ルートの五合目基点だ。
標高は2300メートル、気温20度。

はっきりと空気の薄さを感じるそこを、1時間ほど散歩した。
スカイライン側と違い、スバルラインの五合目は遠く山並みを見下ろす事が出来る。
南アルプス、八ヶ岳、北アルプス。
雲海に浮かぶ墨絵のような景色に感嘆する。
その間にも生き物のように雲がうねり、遠くに稲妻が走る。
いつまでも見ていたい光景だ。
でも、また雨が来そうだからそろそろ下りようか。


土砂降りの雷雨の中、いつもの店まで逃げてきた。
ここのホウトウが好きで、富士に遊びに来たら必ず食べるんだ。
カボチャを崩し、汁に溶くようにしてすする。
武田信玄の戦闘食だったというのは本当だろうか。
こんな美味いものを食べたら確かに力が出るかも知れない。

そのまま帰るのが嫌で、山中湖から413号道志みちへ抜けた。
いつ走っても気持ちの良い道。
雨雲から逃れてきたバイクの集団も、楽しそうに流している。
帰りたくないなあ、など言いながら僕らも走る。
でも帰りを待つ老犬を思い、そのまま真っ直ぐ家へ向うのだ。