落花生の塩茹で ― 2014年11月01日
朝7時、職場の自室に入ると予定記入用ホワイトボードが書き換えられていた。
月が替わったのか。 もう11月なのか。 来週には立冬なのか。
にわかに信じる事が出来ない。
月が替わったのか。 もう11月なのか。 来週には立冬なのか。
にわかに信じる事が出来ない。
夏はいつ終わったんだ。 秋ももう往くのか。
昏睡患者が目覚めたかのように、その間なにをしていたのか思い当たらない。
季節の移ろいに違和感を感じながら、それでも今日も腑抜けのように生きている。
牧師に電話をし、招天者合同礼拝の欠席を決める。
今はまだ葬儀の記憶が生々しくて、教会での式に出る気がしない。
今後、教会との付き合いをどうすれば良いか。
関東大震災直後、神に帰依した祖母以来の付き合いなのだ。
合同礼拝では親族6人の写真が並び、名を呼ばれる。
今回、そこに母の写真も加わった。
昏睡患者が目覚めたかのように、その間なにをしていたのか思い当たらない。
季節の移ろいに違和感を感じながら、それでも今日も腑抜けのように生きている。
牧師に電話をし、招天者合同礼拝の欠席を決める。
今はまだ葬儀の記憶が生々しくて、教会での式に出る気がしない。
今後、教会との付き合いをどうすれば良いか。
関東大震災直後、神に帰依した祖母以来の付き合いなのだ。
合同礼拝では親族6人の写真が並び、名を呼ばれる。
今回、そこに母の写真も加わった。
その事をまだ上手く整理出来ないうちは、あの礼拝堂に入る事が出来ない。
仕事は特記事項なし。
帰宅後、昨日畑から掘り上げてきた落花生を茹でる。
母の実家辺りで普通に食べられている生落花生の塩茹で。
懐かしい風味に様々な思い出が重なる。
いつもこの時期に母と食べたそれを、今年は独りでつまむ。
帰宅後、昨日畑から掘り上げてきた落花生を茹でる。
母の実家辺りで普通に食べられている生落花生の塩茹で。
懐かしい風味に様々な思い出が重なる。
いつもこの時期に母と食べたそれを、今年は独りでつまむ。
益子 ― 2014年11月04日
外環、東北、北関東と三つの高速を乗り継いで自宅から約170キロ。
Mと2人、焼き物で有名な栃木県の益子へやって来た。
今日は秋の陶器市最終日。
たくさんの窯元が数え切れないほどのテントを張り、最終日ならではの安売りをしている。
Mと2人、焼き物で有名な栃木県の益子へやって来た。
今日は秋の陶器市最終日。
たくさんの窯元が数え切れないほどのテントを張り、最終日ならではの安売りをしている。
そんな街を時間を掛けてゆっくり歩く。
あの皿良いね、とか。 良いと思うとやっぱり高いね、とか。
これ冷奴に良いんじゃね、とか。 こんなんで燗酒やったら最高だろ、とか。
ケバブサンドを食べたり、甘酒を飲んだり。
見ているだけでも楽しいと言うけれど、もちろん見るだけで我慢は出来ない。
自宅にはもう使いきれないほどの陶器があるというのに。
次の日曜日には地元都立公園でまた陶器市に行くと言うのに。
帰り道、Mは助手席で眠っている。
僕は、もし母を連れてくる事が出来たらどんなに喜んだろうと想像する。
そしてまた少し悲しくなる。
今日の収穫。
黒い土偶は魔除けとして玄関の脇に置いた。
黒い土偶は魔除けとして玄関の脇に置いた。
再開 ― 2014年11月06日
もはや朝の散歩時刻は日の出の前だ。
5時半、気温14度の小雨の中をゆっくり歩く。
この前ブリーダー宅に引き取りに行ったと思っていた犬も9歳。
前を歩くその姿に、少しずつ老いを感じるようになってきた。
少しでも長く元気でいて欲しい。
自転車で出勤し、一日の労働を行い、所用にて早めに帰宅。
仕事は特記事項なし。
今日、明日は夜19時から感染症の勉強会に参加する。
自宅から徒歩で行けるホールが会場で助かる。
参加したくても場所が都心では電車に乗らなければ行けないじゃないか。
5時半、気温14度の小雨の中をゆっくり歩く。
この前ブリーダー宅に引き取りに行ったと思っていた犬も9歳。
前を歩くその姿に、少しずつ老いを感じるようになってきた。
少しでも長く元気でいて欲しい。
自転車で出勤し、一日の労働を行い、所用にて早めに帰宅。
仕事は特記事項なし。
今日、明日は夜19時から感染症の勉強会に参加する。
自宅から徒歩で行けるホールが会場で助かる。
参加したくても場所が都心では電車に乗らなければ行けないじゃないか。
混んでいる時間帯の電車など、乗れる気がしない。
昨日から夜のジョギングを再開した。
最後に走ってから1年8ヶ月。
長く感じようとあっという間に思おうと、あれから1年8ヶ月。
その間に弛みきった体は、たった5キロのコースで悲鳴を上げ酷い筋肉痛を残した。
当分の間、酒も休日とその前日にしか呑まない。
酒と運動不足で膨張したこの体を何とかしたい。
ようやくそんな気持ちになってきただけ、一歩前に進めたんだろう。
昨日から夜のジョギングを再開した。
最後に走ってから1年8ヶ月。
長く感じようとあっという間に思おうと、あれから1年8ヶ月。
その間に弛みきった体は、たった5キロのコースで悲鳴を上げ酷い筋肉痛を残した。
当分の間、酒も休日とその前日にしか呑まない。
酒と運動不足で膨張したこの体を何とかしたい。
ようやくそんな気持ちになってきただけ、一歩前に進めたんだろう。
光にするか ― 2014年11月08日
気温の上がらない肌寒い一日。
天気は下り坂。 これから数日間は雨がちとなるという。
立冬も過ぎた。
昼は転がり落ちるがごとく短くなってゆく。
そろそろ覚悟を決める必要が有る。
どう足掻いたって、冬が来るのだ。
まだ暗い朝5時前、寒くて目が覚めるとベッドの上に裸で転がっていた。
子供の頃は寝相が良いと誉められたものなのに、この頃はそんな有様。
眠りながら何かと闘っているのか、布団を蹴落としてしまうのだ。
そのまま起きてしまい、新しい一日を始める。
犬との散歩、温めた牛乳、母には熱い茶を淹れる。
車で出勤し、いつもの労働。
昼にコンビ二のオニギリを食べ、午後は今週参加したナイトセミナーの資料まとめ。
天気は下り坂。 これから数日間は雨がちとなるという。
立冬も過ぎた。
昼は転がり落ちるがごとく短くなってゆく。
そろそろ覚悟を決める必要が有る。
どう足掻いたって、冬が来るのだ。
まだ暗い朝5時前、寒くて目が覚めるとベッドの上に裸で転がっていた。
子供の頃は寝相が良いと誉められたものなのに、この頃はそんな有様。
眠りながら何かと闘っているのか、布団を蹴落としてしまうのだ。
そのまま起きてしまい、新しい一日を始める。
犬との散歩、温めた牛乳、母には熱い茶を淹れる。
車で出勤し、いつもの労働。
昼にコンビ二のオニギリを食べ、午後は今週参加したナイトセミナーの資料まとめ。
母の介護をしていた間止めていた職場内の某役割に復帰した。
これから勉強会や研修講師役がまた増える。
これから勉強会や研修講師役がまた増える。
Mもまた、数ヶ月間続く週に二度の研修を受講している。
夜はいつもレポートに追われているようだ。
互いに、頑張れる時は頑張ろう。
-------------------------------------------
自宅のインターネット接続にはWiMAXを使っている。
それはどこでも使える無線接続で、モバイル用途にも便利だ。
ところが更に高速なWiMAX2+規格普及の為、色々とシワ寄せが来るようだ。
一番の影響は周波数帯域をゴッソリ取られてしまうための大幅速度ダウン。
そして帯域不足による接続の困難。
ただでさえ電波の弱かった自宅周辺では、使用に耐えなくなる可能性がある。
それを避けるためWiMAX2+へと無料で契約変更できるのだけれど、大きな落とし穴がある。
それは、将来WiMAX2+では月間データ量が7Gを超えると速度制限が入るらしい事。
3日で1G使っただけで制限される事もあると聞く。
速度が上がる替わりにデータ量制限では、ガス欠寸前で高速道路に入るようなもの。
無制限に使えるWiMAXの長所が無く、モバイルで使うならスマホのテザリングで足りる。
契約変更は縛りの都合でゆっくり考える時間が無い。
これはやはり自宅に光を引き込む切っ掛けと捉えるべきか。
本当は動画もあまり見ないし、光なんか必要ない。
月間7Gなど、今でもたぶん使っていない。
でも常時接続に飢えていたあの頃の反動がまだ残っている。
テレホーダイの23時を待ち、一枚の写真を表示するにも忍耐が必要だったあの頃。
懐かしくももどかしい時代を経て、せめて自宅では制限無く快適に繋げたいんだ。
データ量を考えながら繋げたり、それを超えたら128kbpsに制限されるなんてまっぴらだ。
夜はいつもレポートに追われているようだ。
互いに、頑張れる時は頑張ろう。
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自宅のインターネット接続にはWiMAXを使っている。
それはどこでも使える無線接続で、モバイル用途にも便利だ。
ところが更に高速なWiMAX2+規格普及の為、色々とシワ寄せが来るようだ。
一番の影響は周波数帯域をゴッソリ取られてしまうための大幅速度ダウン。
そして帯域不足による接続の困難。
ただでさえ電波の弱かった自宅周辺では、使用に耐えなくなる可能性がある。
それを避けるためWiMAX2+へと無料で契約変更できるのだけれど、大きな落とし穴がある。
それは、将来WiMAX2+では月間データ量が7Gを超えると速度制限が入るらしい事。
3日で1G使っただけで制限される事もあると聞く。
速度が上がる替わりにデータ量制限では、ガス欠寸前で高速道路に入るようなもの。
無制限に使えるWiMAXの長所が無く、モバイルで使うならスマホのテザリングで足りる。
契約変更は縛りの都合でゆっくり考える時間が無い。
これはやはり自宅に光を引き込む切っ掛けと捉えるべきか。
本当は動画もあまり見ないし、光なんか必要ない。
月間7Gなど、今でもたぶん使っていない。
でも常時接続に飢えていたあの頃の反動がまだ残っている。
テレホーダイの23時を待ち、一枚の写真を表示するにも忍耐が必要だったあの頃。
懐かしくももどかしい時代を経て、せめて自宅では制限無く快適に繋げたいんだ。
データ量を考えながら繋げたり、それを超えたら128kbpsに制限されるなんてまっぴらだ。
河豚は美味いが ― 2014年11月11日
朝から気温は殆ど上がらない。
灰色の低い雲から小糠雨散る陰鬱な火曜日。
毎朝繰り返す散歩掃除ゴミだしの後、雨に濡れて自転車で出勤。
夕方から職場のエライ人達との食事会があり、酒を呑むので車通勤が出来ないからだ。
仕事は特記事項なし。
と言うか、毎日それなりに色々有るけれど特記に値しないというか。
要するに今日も何とか無事に勤め上げたと言う事だ。
そんな毎日が飛ぶように過ぎる。
カレンダーを見ると、今日は11日。
もう今月に入って11日も経ったのか。
いや、今が11月だと言う事に、いやいや今が2014年だという事に驚いたりもする。
まるで何かの罰ゲームであるかのように、時間だけがとうとうと流れる。
それは与える事はせず、大切なものを次々奪ってゆく。
僕は今残っているものを奪われないように、ただそれだけ考えながら生きている。
夜、某高級店で食事。
職場のカネで職場のエライ人たちと。
河豚は確かに美味いんだろう。
獺祭も間違いなく美味いはずだ。
でも居心地の悪さがそれを楽しめなくする。
これなら自宅でする独り鍋のほうがずっと酒を楽しめるだろう。
小屋で待つ犬が気になって早めに帰宅。
しんと静まり返ったこの家が好きだ。
灰色の低い雲から小糠雨散る陰鬱な火曜日。
毎朝繰り返す散歩掃除ゴミだしの後、雨に濡れて自転車で出勤。
夕方から職場のエライ人達との食事会があり、酒を呑むので車通勤が出来ないからだ。
仕事は特記事項なし。
と言うか、毎日それなりに色々有るけれど特記に値しないというか。
要するに今日も何とか無事に勤め上げたと言う事だ。
そんな毎日が飛ぶように過ぎる。
カレンダーを見ると、今日は11日。
もう今月に入って11日も経ったのか。
いや、今が11月だと言う事に、いやいや今が2014年だという事に驚いたりもする。
まるで何かの罰ゲームであるかのように、時間だけがとうとうと流れる。
それは与える事はせず、大切なものを次々奪ってゆく。
僕は今残っているものを奪われないように、ただそれだけ考えながら生きている。
夜、某高級店で食事。
職場のカネで職場のエライ人たちと。
河豚は確かに美味いんだろう。
獺祭も間違いなく美味いはずだ。
でも居心地の悪さがそれを楽しめなくする。
これなら自宅でする独り鍋のほうがずっと酒を楽しめるだろう。
小屋で待つ犬が気になって早めに帰宅。
しんと静まり返ったこの家が好きだ。
野菜の世話 ― 2014年11月14日
11月も中旬。
東京では朝6時過ぎまで日は昇らぬ。
そして16時半頃にはもう沈んでしまうのだ。
それでもまだ陽の力の強いこの時期、庭の小さな畑では野菜達が成長を続けている。
写真は西側の畑。
白菜も玉ねぎもブロッコリもカブも。
小松菜だって水菜だってチンゲンサイだって三つ葉だって。
東側の畑ではまだピーマンやモロヘイヤが頑張っているし、春に採る菜花も大きくなりだした。
だから出勤前のまだ薄暗い朝6時、こうして野菜たちの世話をする。
東京では朝6時過ぎまで日は昇らぬ。
そして16時半頃にはもう沈んでしまうのだ。
それでもまだ陽の力の強いこの時期、庭の小さな畑では野菜達が成長を続けている。
写真は西側の畑。
白菜も玉ねぎもブロッコリもカブも。
小松菜だって水菜だってチンゲンサイだって三つ葉だって。
東側の畑ではまだピーマンやモロヘイヤが頑張っているし、春に採る菜花も大きくなりだした。
だから出勤前のまだ薄暗い朝6時、こうして野菜たちの世話をする。
随分寒くなってきた今日この頃は、長袖ジャージに手袋つけて野菜たちの世話をする。
散歩の済んだ犬に見守られて、野菜たちの世話をする。
そんな少しの時間が好きだ。
-----------------------------------------------------
Kと言う女友達が居る。
学生時代の4年間と社会人になってからの10年間を飲み友達として過ごした仲だ。
東京を引き上げ北海道に越してからも連絡を取り合い、僕が彼の地を尋ねた事もあった。
今はもう結婚し一児の母となった彼女とは、以前ほど連絡を取り合うことは無い。
でもそれで付き合いが消えてしまうような仲でもない。
昨夜、その彼女から久しぶりに連絡が来た。
母親が病気だという。 僕の母と同じ病気だ。
そして経過もまた、僕の母が辿ったそれの通りだという。
もはや治療を止め自宅で穏やかに過ごさせるべきか。
それとも積極治療を続け少しでも長く生きてもらうべきか。
あの時僕が血を吐くほど悩んだその選択に、今度は彼女が対峙している。
正解など無い問いに、ずっと向き合っている。
そうか、Kの母ちゃんもなのか。
青森の実家を訪ねたとき迎えてくれた、あの温顔をよく覚えている。
昆布を削ってトロロにするやり方を教えてもらったね。
なんでこんな事になっちゃうんだろうな。
歳とると、楽しい事より悲しい事の方が多いなんてあの頃はまだ知らなかった。
散歩の済んだ犬に見守られて、野菜たちの世話をする。
そんな少しの時間が好きだ。
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Kと言う女友達が居る。
学生時代の4年間と社会人になってからの10年間を飲み友達として過ごした仲だ。
東京を引き上げ北海道に越してからも連絡を取り合い、僕が彼の地を尋ねた事もあった。
今はもう結婚し一児の母となった彼女とは、以前ほど連絡を取り合うことは無い。
でもそれで付き合いが消えてしまうような仲でもない。
昨夜、その彼女から久しぶりに連絡が来た。
母親が病気だという。 僕の母と同じ病気だ。
そして経過もまた、僕の母が辿ったそれの通りだという。
もはや治療を止め自宅で穏やかに過ごさせるべきか。
それとも積極治療を続け少しでも長く生きてもらうべきか。
あの時僕が血を吐くほど悩んだその選択に、今度は彼女が対峙している。
正解など無い問いに、ずっと向き合っている。
そうか、Kの母ちゃんもなのか。
青森の実家を訪ねたとき迎えてくれた、あの温顔をよく覚えている。
昆布を削ってトロロにするやり方を教えてもらったね。
なんでこんな事になっちゃうんだろうな。
歳とると、楽しい事より悲しい事の方が多いなんてあの頃はまだ知らなかった。
コタツ買ったんだ ― 2014年11月17日
子供の頃の遊び場だった祖母の家には、掘りコタツがあった。
今のように電気式のじゃない。
練炭火鉢を使う大きなコタツで、深く潜り込んで靴下を焦がしたっけ。
冬の朝、祖母が練炭の火をおこすのを見るのが好きだった。
空気取りの小窓が付いた火鉢が好きだった。
炭の匂いも好きだった。
数年前まで住んでいた僕の家の和室にも掘りコタツを作った。
それは電気式で手間も掛からず趣きには欠けたけれど、居心地の良さは最高だ。
コタツに潜り燗酒でもやればもう満足だ。
周りには蜜柑やらリモコンやらが散らばり、トイレの我慢が出来なくなるまでそこに居た。
駄目人間と化し、冬の長い夜をそこで過ごしたんだ。
でも、その家を失くしてから、コタツには縁がなかったんだ。
今の家に和室は無い。
床暖房は快適だけれど電気代が莫大に掛かり、独りの夜にそんな贅沢も中々出来ない。
今のように電気式のじゃない。
練炭火鉢を使う大きなコタツで、深く潜り込んで靴下を焦がしたっけ。
冬の朝、祖母が練炭の火をおこすのを見るのが好きだった。
空気取りの小窓が付いた火鉢が好きだった。
炭の匂いも好きだった。
数年前まで住んでいた僕の家の和室にも掘りコタツを作った。
それは電気式で手間も掛からず趣きには欠けたけれど、居心地の良さは最高だ。
コタツに潜り燗酒でもやればもう満足だ。
周りには蜜柑やらリモコンやらが散らばり、トイレの我慢が出来なくなるまでそこに居た。
駄目人間と化し、冬の長い夜をそこで過ごしたんだ。
でも、その家を失くしてから、コタツには縁がなかったんだ。
今の家に和室は無い。
床暖房は快適だけれど電気代が莫大に掛かり、独りの夜にそんな贅沢も中々出来ない。
エアコン暖房は空気が汚れないけれど味気ない。
気に入りの対流式ストーブは最高だけれど、何か一つ物足りない。
そうだ、僕はコタツが恋しかったんだ。
気に入りの対流式ストーブは最高だけれど、何か一つ物足りない。
そうだ、僕はコタツが恋しかったんだ。

そんな訳で小上がりで使うための小さなコタツを買って来た。
いつの間に忘れていたこの快適さ。
ウイスキーとミックスナッツとsarfaceと。
もう少し冬本番になったら、この上で鍋でもやろう。
Mが来たらきっと喜ぶだろう。
いつの間に忘れていたこの快適さ。
ウイスキーとミックスナッツとsarfaceと。
もう少し冬本番になったら、この上で鍋でもやろう。
Mが来たらきっと喜ぶだろう。
呑む夜 ― 2014年11月19日
23時。
自宅の二階は暖かいけれど、さすがにこの時間になると冷えてくる。
と言っても暖房で部屋を温めるほどでもなく、小上がりで先日買ったコタツに入ってる。
天井の照明は点けていなくて、手元の読書灯だけが光ってる。
コタツの上にsarface2。 そいつでこれを書いている。
この頃はラップトップならぬコタツトップとなっているsarfaceがとても便利だ。
Mはどうしているだろう。
仕事が終わったらこの家に来ると言っていたけれど。
20時頃に、まだぜんぜん帰れない、とメールが来たきりだ。
急変でも有ったろうか。 救急が次々と来て帰るタイミングを失くしたか。
去年母が倒れたとき近所の病院全てに搬入を断られ、結局Mの病院で受けてもらった。
今夜もまた、そうした救急依頼に忙殺されているんだろうか。
夕方ふと餃子が食べたい、と思った。
どうしようかな、と一瞬迷ったけれど駅前の「王将」に買いに行った。
何を迷ったかって、自宅に母が亡くなる前に作った餃子が焼かずに冷凍してあるからだ。
Mには早く食べないと痛んでしまうと言われている。
でも、今はまだ冷凍庫に仕舞い込んでおくとする。
いつまでもずっとそこに在りそうな気がする。
少し体重を落とそうと、酒は休みの日とその前夜にしか呑まない事にしている。
自宅の二階は暖かいけれど、さすがにこの時間になると冷えてくる。
と言っても暖房で部屋を温めるほどでもなく、小上がりで先日買ったコタツに入ってる。
天井の照明は点けていなくて、手元の読書灯だけが光ってる。
コタツの上にsarface2。 そいつでこれを書いている。
この頃はラップトップならぬコタツトップとなっているsarfaceがとても便利だ。
Mはどうしているだろう。
仕事が終わったらこの家に来ると言っていたけれど。
20時頃に、まだぜんぜん帰れない、とメールが来たきりだ。
急変でも有ったろうか。 救急が次々と来て帰るタイミングを失くしたか。
去年母が倒れたとき近所の病院全てに搬入を断られ、結局Mの病院で受けてもらった。
今夜もまた、そうした救急依頼に忙殺されているんだろうか。
夕方ふと餃子が食べたい、と思った。
どうしようかな、と一瞬迷ったけれど駅前の「王将」に買いに行った。
何を迷ったかって、自宅に母が亡くなる前に作った餃子が焼かずに冷凍してあるからだ。
Mには早く食べないと痛んでしまうと言われている。
でも、今はまだ冷凍庫に仕舞い込んでおくとする。
いつまでもずっとそこに在りそうな気がする。
少し体重を落とそうと、酒は休みの日とその前夜にしか呑まない事にしている。
明日は休みだから、今から酒を呑む夜にする。
餃子をつまみにMとビールをやろうと思っていたけれど、今夜も独り酒。
それもまあ良い。
明日は天気が良ければ2人で登山の予定。
でも、どうやら曇りがちの日になりそうだ。
澄み渡る青空の日に山に登りたい。
そんな日を待ちながら、やがて山は冬仕舞いとなるだろう。
明日で母が逝って6ヵ月。
餃子をつまみにMとビールをやろうと思っていたけれど、今夜も独り酒。
それもまあ良い。
明日は天気が良ければ2人で登山の予定。
でも、どうやら曇りがちの日になりそうだ。
澄み渡る青空の日に山に登りたい。
そんな日を待ちながら、やがて山は冬仕舞いとなるだろう。
明日で母が逝って6ヵ月。
コタツで駄目化すること ― 2014年11月22日
小雪。
朝5時に外へ出た時の気温は7度。
風に対して無力なジャージではすでに散歩に厳しい気温だ。
明日にでも、薄手のウインドブレーカを出す事にしよう。
今日も夜明け前の静謐な街を犬と歩いた。
朝5時に外へ出た時の気温は7度。
風に対して無力なジャージではすでに散歩に厳しい気温だ。
明日にでも、薄手のウインドブレーカを出す事にしよう。
今日も夜明け前の静謐な街を犬と歩いた。
清少納言は春は夜明けが良いと言ったけれど、いつの季節でも夜明けの一瞬は最高だ。
朝その時間から活動を始めても、出勤までの2時間はしなければならない事で忙しい。
母に線香を灯し自転車で出勤。
仏壇も無いのに、キリスト教なのに、線香を灯すようになった。
なぜか、あの香りがとても落ち着くからだ。
仕事は特記事項なし。
一時、インフルエンザが蔓延するかに思えたけれど、何とか回避。
予防接種後のまだ抗体が確立していない時期の発生で少し焦ったのだ。
昼食は緑のたぬき。
午後、ぬけるような冬空を見上げ、恨めしくも思う。
入念に予定を立てた先日の山行きが雨に流れたからだ。
このところ仕事をしているときは好天で、休みの日に必ず天気が悪い気がするんだ。
夕方早めに帰り、駅まで研修帰りのMを迎えにゆく。
今夜は鶏鍋。
Mは先日買ったコタツが気に入ったようで、さっそく潜り込んでいる。
でも僕は知っているんだ。
コタツほど人間を駄目化するものは無い。
これを買ってから、そこでうたた寝をしなかった夜が無いほどだ。
振り替え休日 ― 2014年11月24日
夢とうつつの狭間で、ずっと歌が聞こえていた気がする。
朝5時に目が覚め、それが隣室のラジオであることを認識する。
その部屋には母の写真が置いてあって花を飾っている。
そしていつもラジオを点けている。
扉を閉めないから、夜の静かな時間は小さなその音が聞こえるんだ。
扉を閉めないから、夜の静かな時間は小さなその音が聞こえるんだ。
病室でも家に帰ってきてからも、母の枕元では僕がプレゼントしたラジオが鳴っていた。
そういえば若い頃からラジオが好きだった気がする。
FMなんて聴いているのは見たことが無い。 いつもAMのNHKだった。
母が居なくなってから、そのラジオを自宅で点けっぱなしにするようになった。
母が住んでいたのも臥せっていたのも、この家じゃない。
それでもなんだかあれ以来、帰宅したときにラジオの音が聞こえると嬉しくなるんだ。
別に母が迎えてくれたと思うわけじゃない。
でも、いつもずっとラジオを点けている。
新嘗祭の振り替え休日。
収穫祭である新嘗祭がなぜ勤労感謝の日となったのかは解らない。
日本人の勤労は農耕だったから?
とにかくその振り替え休日を有効に使う。
幼馴染から遊びに来いと言われたけれど、なんだか面倒で独り過ごす。
PCのバックアップ、HDDの整理、ルンバの分解掃除、バルコニーの高圧洗浄。
少し早いけれど車のタイヤをスタッドレスに換え、灯油を買いに行き、そして畑。
大根を抜いてきて、豚肉と煮る。
白菜を切ってきて浅漬けを作る。
ブロッコリをとってきてさっと茹でる。
もうお仕舞いのピーマンはジャコと佃煮にした。
休日にちょっと作っておいて、その後の数日をかけそれを食べるんだ。
夏野菜は家庭菜園の華だけれど、秋冬野菜の滋味が好きだ。
昼間は仕事をし、夜帰ってきてそんなものを独りで食べ、眠る。
たまにハレが有っても、基本生きるってそんなことの繰り返し。