フレッツ光に変えた2014年12月02日

今日も日の出前の薄暗い時間に犬の散歩。
そんな時間の気温は一桁で、今週後半からは更に寒さが強まるという。
畑では夏の名残りのピーマンが力尽き、冬の彩りであるビオラが次々咲いている。
気がつけば12月。
僕にとって災厄でしかなかった今年も先が見えてきた。
もはやクリスマスにも年末にも興味は無い。
ただ早く時間が経ち、新しい年が始まって欲しい。

仕事は殆ど出来なかった。
朝一で測定機器が停止し、そのまま息を吹き返さなかったからだ。
メーカーサービスは明日の早朝まで来られないという。
自分で応急措置を試みるもどうにもならず、今日は事務仕事で茶を濁す。
昼は緑のたぬき。
午後、栄養課に顔を出しドーナツをおやつに貰った。

昨日は自宅のフレッツ工事。
光回線は既存の配管口から引き込めた。
壁内はCD菅を這わせて作り付けのキャビネット内に光コンセントを作ってもらう。
配線が埃を寄せ付けるのを嫌って、PCやプリンタなどはすべてそこに入っているんだ。

工事は1時間ほどで終了。
その後の設定は自分でしたけれどあっけなく開通し、早速スピードチェックをして見る。
昼夜数回の測定で、どれも100Mbps弱。
充分早い。 ものすごく早い。
でも、フレッツ光ネクストギガだから、もう少し出るかと期待していたんだ。
ふとネットワークアダプタを調べたら、Realtek PCIe FE Familyだと。
ウッカリしていたけれど、このPCのLANボードがギガ対応していないじゃない。
XPをvista飛び越えて7にしたマシンだから、その辺は仕方が無い。

LANボードを差し替えるか、USBで繋ぐLANアダプタを買うか。
でもUSBも2.0だしな。
電子申告のe-Tax用に住基カードを作ったから、ICカードリーダも必要だ。
6年使ったプリンタもくたびれてきた。 無線ルータも物色したい。
久しぶりに今度の休みにでもPC屋に行ってみようか。

LANボードの交換2014年12月04日



朝まだ暗い時間に犬の散歩。
その後出勤までの短い時間に、庭の畑に出る。
あんな小さな畑でも、独り身には食べきれないほどの野菜が出来るんだ。
今は時間差で蒔いた葉物が次々育っていて、頑張って食べないと追い越されてしまう。
小松菜と春菊を少し収穫。
小松菜は焼き油揚げと辛し和えに、夜はMが来るから春菊は鍋だ。

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自宅ネット環境を乗り換えた話しは前回書いたけれど、それに対応するべくPCを弄る。
100MbだったLANをギガ対応させるんだ。


これがリビングに作りつけてあるパソコン用のキャビネット。
中には電話端子、アースコンセント4個×2、先日増設した光コンセント、放熱用スリットなど。
PC本体やプリンタ、FAX、ルータ、HDDなどを詰め込んである。
普段は扉を閉めてしまうから、上に出ているモニタとキーボードしか見えない。


PCを開腹。 
ミニタワーだから内部は非常に余裕があり、熱も篭りにくい。
電源は300W、インテルCore2 Duo E8400、メモリ4GB、HDD1TB。
OSはVista Business ダウングレード XP Proを今年になってから7Pro32にしたもの。
ネットと簡単な事務仕事だったらまだまだ使えそう。


買ったのはこれ。 1000円ちょっとだった。 安い!


拡張スロットはPCI Expressが二個、PCIが二個有った。
装着後、付属のCDでドライバを入れようかと思ったら、何もせずに稼動開始。
Windows7だからなのかな。 作業時間は10分弱だ。
早速スピード測定。

============= Wild-Speed Ver.3.2.2 - Test Report =============
測定条件
 精度:高 データタイプ:標準
下り回線
 速度:381.6Mbps (47.71MByte/sec) 測定品質:94.6
上り回線
 速度:713.1Mbps (89.14MByte/sec) 測定品質:100.0
測定者ホスト:********.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp
測定時刻:2014/12/4(Thu) 23:21
--------------------------------------------------------------
測定サイト http://wild-speed.jp/

うちは二階の床下に床暖房用の金属板が張ってあって1-2階間で電波強度が酷く減衰するのだけれど、それを通して無線で繋いだSAFACE2も100Mbps位は出る。

どこか弄ればもっと早くなるのかな。 でも僕の用途には充分すぎる早さだ。 
こんなスピード、あの頃の僕が知ったらなんて言うだろう。
電話代を気にして23時までネットを使わなかったあの頃。
ダイヤルアップ先が混雑していてリトライを繰り返したあの頃。
一枚の秘密の写真を見るためにドキドキしながらモニタの前で表示を待ったあの頃。

電子納税用にNTTComのSCR3310というicカードリーダも買って見た。
e-Tax、上手く出来るだろうか?


ネットワークカメラが面白い2014年12月09日

ずっと前から気になっていた。
毎日12時間かそれ以上留守番している犬が、独りで何をやっているのか。
天気の良いときは外に出し、犬小屋から張ったワイヤーである程度自由に動ける。
でも突然の雨のときはちゃんと小屋に入っているのか。
宅配便や郵便も来るし、電気の検針やセールスも来るだろう。
彼女はそんなとき、在宅警備員として働いているだろうか。
それとも怠惰に眠りこけているだろうか。
無駄鳴きしていないだろうか。不審者が来たりしていないだろうか。元気でいるだろうか。

そんな時、こんな記事を見つけたんだ。
難解だと思っていたネットワークカメラの設定が簡単?
高価だと思っていたネットワークカメラが安価に買える?
無線LAN対応で電源さえ有れば稼動する!
スマホで出先から簡単に音声付動画をチェックできる!
動体検知と連動して録画しスマホに通知までしてくれる!
その名はスマカメ。


早速買ってみた。
そしてその手軽さと有用さに驚いた。
設定は知識が無くてもまさにアっという間。
wifiルータとWPSで繋ぎ、落としてきたAndroidアプリを使ってスマホで設定。
箱から出して10分後にはもう動画を見る事が出来たんだ。

映像は暗所ではノイズだらけだけれど、ある程度の照度が有れば必要充分に綺麗だ。
音もクリアとは言いがたいけれどよく拾っている。
スマホはwifi下でなくてもLTEで映像を見ることができる。
動画検知ONで何かが動けば通知してくれ、出先でその映像を見られる。
Windows用のβ版が公開されており、PCでも同様に使える。
動画だけじゃなく、静止画も撮影できる。
10台までのカメラを登録できる。

写真は二階の窓越しに犬小屋を見守るスマカメ。
職場に居るときでも出先でも、これでいつでも犬の様子を見る事が出来る。
犬だけじゃない。 昼間の誰も居ない家のセキュリティ替りにもきっと役立つ。
どんなに離れていてもスマホかPCがあれば自宅の様子を見られる安心感。
それが何より嬉しい。

設置後数日ですでに僕の敷地にペットボトルを捨てる甥の馬鹿な姿を補足。
近所の人によれば、この付近で「ハクビシン」を目撃する事が有るという。
安いから庭用にもう1台買おう。
庭の畑を荒らすハクビシンなんかが映ったら面白いだろう。

そして、母がいよいよ悪くなった今年の春先にこれの存在を知っていたらと思う。
独り実家で寝ている母のため、昼休みに1時間掛けて様子を見に帰ったあの頃。
どこに居てもただただ母の事が心配で、気の休まらなかったあの頃。
夜中に何度も目を覚まし、母の家を訪ねたあの頃。
点滴は外れていないか、ベッドから落ちてはいないか、苦しんではいないか。
僕にはもう介護する人は居ないけれど、そんな目的にもこのカメラはきっと役に立つ。

12月13日2014年12月13日


年内の出勤数を数えたり、作業量を残り日数で割ったり、来年の予約表を作ったり。
忘年会やら打ち上げやら懇親会やらに名を変えた呑み会が続いたり。
やはり年の瀬は慌しく、それに抗わず流されている。

そして今年も12月13日がやって来た。
これまでの今日はシクラメンの鉢植えと寿司の日。
今年から主を失ったこの日を、これから先どう過ごそうか。
やはり花は有ったほうが良い。
夜になったらMとケーキも買いにいこうか。
そんな母の誕生日。

2014年12月16日

朝6時に犬の散歩に出たときの気温は2度。
そしてそれは殆ど上がらず、昼前から氷雨降る。
凍りつくような灰色の火曜日。

出勤時、かつての実家の前に大量のゴミが出されているのを見る。
それらは全て母の服や使っていた小物、そして園芸用品だ。
あ、と思ったけれど拾わなかった。
母の形見は自分自身だけで充分だ。
この頃は、奴に対する怒りもあまり感じない。
それはもはや他人になったという事なのかもしれない。

うな垂れて仕事に行き、溜息ついて労働をし、俯いて帰宅。
寂しいか、と問われれば寂しい。
悲しいか、と聞かれれば悲しい。
でも仕方が無いじゃないか。
気力も覇気も意気地も無く、ただ年末の時間だけが流れる。
母が居なくなってもうすぐ7ヶ月。


夕飯は数日前に作ったカレー。
酒は無し。
最近買った本がハズレで、代わりに書庫から古い文庫を探してきて再読。
今年買ったコタツが心地よい。
コーヒーとリンゴ。
こうして夜遅くまで本を読んでいる時間が好きだ。

富士を見に行く2014年12月18日

早朝、Mと散歩をした。
7時の気温はマイナス1度。
この辺りからも小さく富士山を望める場所があって、それを震えながら眺める。
今、あの山頂はどんな様相なんだろう、など話しながらセブンイレブンのコーヒーを飲んだ。
帰宅後、パンとキャンベルのコーンスープ、卵と紅茶で朝食。
Webで気象庁のデータを見て、今の富士山頂がマイナス27度だと言う事を知る。
富士山はいつ見ても良いけれど、やはり冬のそれが好きだ。
雪を被った厳しく神々しい姿を間近に見たくなった。

甲州街道から八王子バイパスを経て、413号線に出る。
津久井湖を過ぎて暫くゆけば、それは道志道と呼ばれる気持ちの良い道になる。
バイク時代から何度走ったか解らない大好きな道。
道の駅でいつも通りに刺身コンニャクを買った。
ここの刺身コンニャクは絶品で、母の好物でもあったんだ。


山中湖が近くなると、富士が良く見える。
驚くほど大きく雄大で、何度も何度も歓声を上げる。
こんな山が身近に見られるこの辺の人たちの暮らしを羨ましく思う。
きっと飽きずにいつも眺めているだろう。


730号に出て三国峠を目指す。
車外温度はマイナス3度。 道はツルツルのアイスバーン。
カーブの先でスリップした軽トラが路肩に乗り上げているのを見て一気に緊張する。
こんな道をBMWのオフバイクが凄いスピードで抜けていくのを目を丸くして見た。


三国峠。
ああ、装備を持って来ていたら、ここから鉄砲木ノ頭辺りまで歩いたのに。
今年は一度も山歩きをしていない。
母の件の事後処理が終わったらもう初冬で、仕方は無かったけれど。
凍りついた登山道を踏み締めて歩いたらきっと気持ちが良かっただろう。


あの辺がマイナス27度か。 望遠レンズ越しに見たらゾクゾクした。


心底冷えて、湖畔まで下り名物のホウトウで温まる。
この辺の有名店では僕は「不動」が好きだけれど、Mはここ「小作」が良いらしい。
カボチャホウトウとキノコホウトウを貰って半分ずつ食べた。
猫舌の僕は、ぐつぐつ煮えたこれで口の中を火傷する。
それもいつものこと。


西湖までやって来た。
まだ15時だけれど、光りはもう夕方のそれ。
夏の間は賑わうここも、今は僕らの他には誰も居ない。
湖水が吹き飛ぶほどの北風と、枯れた葦原。


西湖の向こうに見る富士。
見慣れた富士とは見る角度が違うからか、なんだか荒々しく見える。
これもまた良し。


でも、富士と言えばやっぱりこれだ。
川口湖畔から見る、裾野を広げた美しい姿。
時計は16時。
御坂で峠越えをし笛吹へ下り、中央道で一気に帰ろう。
あっという間の300キロドライブ。
あっという間に休日が終わる。

夜、燗酒を呑みながら道志村で買った刺身コンニャクを食べた。
懐かしい味がした。

柚子湯2014年12月22日

3年ぶりに親友が帰国して来た。
それを呼び水に、幼馴染達で呑み歩く。
そして子供時代の僕の家にいつも集まった連中だから、僕の両親の話しが出る。
でもそれは湿っぽい話しじゃなくて、昔のまだ若かった父や母の思い出話しばかり。
僕の父に釣りを教わったとKが言う。
僕の母に干し柿の作り方を教わったとTが言う。
まるで昨日のことのように。 まるで自分の家族の事を話すように。
逝ってしまった両親を奴らが懐かしんでくれる事が嬉しい。
僕の記憶の中にだけ居るのかと思っていた両親が、奴らの中でも生きている事が嬉しい。

そんな週末も終わり、晴天の月曜日。
今年の出勤は今日を入れてあと6回か。 年末特有の慌しさと落ち着きのなさ。
そろそろ早めの休暇に入る人たちも居て、それもいつもの年末の情景だ。
仕事は特記事項なし。

仕事帰りのスーパーで、柚子の安売りをしていた。
今日は冬至なのだ。
去年、僕の家に母を呼んで柚子湯に入ってもらった。
母はそれを喜んで随分と長湯をするものだから、心配で扉の外から声を掛けたっけ。
そんな事を思いだしたら、柚子を買う事が出来なくなってしまった。

なるべく淡々と時間の経過に流されている僕にとって、今の時期は気持ちがざわつく。
クリスマスも正月も駅前のイルミネーションも、今年は特に目を背けたい。
去年の今頃はまだ母の容態が良く、楽しい思い出が沢山あるからだ。
一年前の今頃はこんなだった、と思い出す事が辛い。
楽しい記憶を思い出すだけなら歓迎だ。
でも、やがてそれが辛い結末へと続く事が未だに受け入れ難いんだ。


お節のこと2014年12月26日

今年の出勤は今日を入れてあと3日。
よく晴れた、でも北風が冷たい金曜日。
仕事は特記事項なし。
面倒事を全て年明けに送り、このまま休暇に入る事だけに注力する。
そんな年末。
仕事帰りに寄ったスーパーはクリスマスの飾りが外され、ローストチキンの安売りをしている。
週末からは正月用の食材セールが始まる様だ。

間も無く、母の居ない初めての正月を迎える。
去年の今頃の母はお節料理の仕込みに張り切っていたっけ。
叩きごぼう、田作り、なます、八つ頭、酢蓮、煮豆。
実家に様子を見に行くと、不思議なほど上機嫌に鍋を並べていたのを覚えている。
化学療法を休んで体調が良かったんだ。

何を食べても同じような味のお節料理が子供の頃から苦手だった。
一年前のそれも、たぶんそれほど有り難くも思わず食べたんだろう。
それを今、これほど欲するようになるなんて。
あのお節が食べたい。                         

僕は料理が好きだし、それなりのものを作ることが出来ていると思う。
でも、普段作らない正月料理が解らない。
写真は残っている。 味も覚えている。 でも作れない。
伊達巻とか蒲鉾なんかは買えば良いし、餅はすでに新潟の友人から届けてもらった。
でも、あの煮物や酢のものをどう作れば良いのか。
レシピなんかネットですぐに検索できる。
でも、それを母はどう作っていたのか。

そこでようやく気づいた。
同じ味のものが食べたいのではなく 僕は母の料理が食べたいんだ。
オーブンが無くてフライパンで作るローストビーフ。
庭の金柑を煮たやつ。 人参の入っていないなます。 僕が作った落花生を炊いたやつ。
あの嫌いなはずの薄味の八つ頭すら、今は懐かしい。
母の料理が食べたい。


今年最後の更新2014年12月29日

明けきらぬ時間の犬の散歩から一日をはじめる。
氷雨に凍える月曜日。 今年最後の出勤日。
震える犬を見ていたら犬小屋に繋ぐのが可哀相に思え、玄関のケージに入れて出勤。
仕事をしながらウェブカメラで様子を見ると、グーグーと眠っている。
雨の日の犬はとことん眠い。
先日買った「ドギーマン・暖か保温ふとん」が気に入っているようだ。 

仕事は忙しくも特記事項なし。
年末年始の間の連絡先をホワイトボードに大書して帰宅する。
今までは夏休や年末年始をあまり取らずにやって来た。
何か予定が無い限り、連休を取る事がいけないようにも感じていた。
けれどこれからはもっと積極的に休む事にしたんだ。
どこかへ出掛けなくたって、家でボンヤリする休暇を取っても良い歳だろう。
その代わり有事の時は遠慮なく電話をしてくれ、とも併記した。
職場近いんだもの。 何か有ったらタクシー飛ばしてすぐに行く。

大晦日の朝、Mもその娘も夜勤明けだという。
それでも徹夜仕事が終わったら僕の家に来て一緒に年越しをしてくれると言うんだ。
特に娘は電車を三本乗り継ぎ、1時間掛けて来てくれる。
寝ていないのだから寮でゆっくりすれば良いのに。
大晦日と元旦を友達と過ごせば良いのに。
でも、ありがとう。ありがとう。
この子には昔も今も救われっぱなしだ。


その2人の為にも、ささやかな正月料理の真似事をするつもり。
秋に収穫し干しておいた落花生を一晩水に浸け、明日はこれで煮豆を作る。
里芋も大根も白菜も畑から掘ってきてあるし、蟹も伊達巻も蒲鉾も買った。
きんとんと田作りもクックパッド見ながら作ってみる。
酒は予約してあるし、花も生けるつもり。
一人になった今年の正月を万感の思いで、でもみんなと賑やかに迎える。

年が明けたら少し楽になるだろうか。
一年が過ぎたら気持ちが軽くなるだろうか。
いつになったら落ち着く事が出来るだろうか。
でも、そんな開放を本当に僕は望んでいるのかすら解らない。
確かなのは、色々有った今年が間も無く終わると言う事。
来年もその先も、良い事なんか望まない。 
平穏であればもうそれだけで充分だ。

今年、特に母の件でコメントその他下さった方々に感謝いたします。
来年もまた宜しくお願いいたします。