出勤の記録2014年02月15日

2月15日土曜日。
職場の僕用ホワイトボードには午前中に2件、午後も1件の予約が入っている。
計3件の予約を抱え、仕事を休むわけには絶対にいかない。
でも昨日からの信じ難い大雪は、殆どの交通機関に壊滅的な影響を与えたようだ。

朝5時、玄関を開けると新聞配達の方が徒歩で配達をしていた。
膝まで雪に埋まりながら門まで歩いて出て、直接手渡ししてもらう。
そして互いに挨拶。 僕も今からアナタのように頑張ってこの雪に挑むのだ。

車で家を出て、まだ一台も通っていない道にワダチを掘りながらゆるゆる進む。
タイヤはスタッドレス。 でも前部バンパまで雪に埋まり慎重なルート見極めが必要。
時おり止まってはステアリングを左右に切って前輪でのラッセル。
そしてデフロックして前進後進を繰り返す。
東京でこんな行為が必要だなんて、これはやはり異常気象だろうか。

表通りまで出てしまえば何とかなるだろう。
ところがもう僅かの場所で、坂を下りる事が出来ない車が乗り捨てられ道を塞いでいる。
その先にも数台が討ち捨てられ、その一台がジムニーである事を見た瞬間に車通勤を断念。
病人抱えて、いま通勤なんかで車を潰してしまう訳にはいかないんだ。

帰宅し防水のトレッキングシューズに山用スパッツ、その他装備を付け徒歩で家を出た。
JRの止まってしまった駅は、土曜の早朝にも係わらず混雑していた。
何を言っているのか解らないアナウスと、沢山の人達とが僕をとても緊張させた。
随分待ってやって来た私鉄線は、本数を減らし減速しながらも何とか運行。
それに乗り、職場最寄駅からの数キロは歩く事にした。

全身ボロボロで冷え切って職場に着いたのは9時。 いつもは20分の距離に3時間半か。
そして昼までの間に今日全ての予約キャンセルを受けたのだった。
思いがけず暇になってしまった一日。
まるで3・11後の時のように、困難を越えて出勤した者同士(同志?)の連帯感。
いつもはあまり話さない人とまで、いかに朝の通勤が遭難寸前だったかで盛り上がったんだ。

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久しぶりに、少し良い事があった。
電車に乗れたのだ。
10年前に突然閉所恐怖になってしまい、電車を避けるようになった。
やむを得ず電車に乗るときには冷や汗を垂らし、俯むき必死になって我慢したものだ。

それが今日、数年ぶりの電車に乗ってみて、なんだかそれが楽しくさえ有ったんだ。
頭を上げて車外の景色も見られたし、最前部に陣取り運転席の観察も楽しんだ。 
何より全てが新鮮だ。
もしかしたらまた、以前のように電車で遠くまで行ける日が来るだろうか。
いつかまた飛行機にさえ乗れるようになるだろうか。
学生時代は年に何度も飛行機に乗って遠くに出かけていたんだ。
今の僕しか知らない人には信じ難い事だろうけれど。






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