犬に起こされる2017年02月24日

犬に起こされたのが午前4時過ぎ。
いくら夜明けが早くなったとはいえ、この時期その時間はまだ朝とは言えぬ。
しかし散歩を終えて足を拭いてやり、寝かしつけたらもう薄明が始まっている。
6時の気温は4度。
強い北風の寒い朝。
職場入りは7時。

仕事は特記事項なし。
昼食は赤いきつね。
窓越しに見る職場中庭は、木が大きく揺れて風が強そうだ。
そんな中、植木屋さんが剪定作業を続けている。
大変だろうな。
でも、少し羨ましくも思う。
僕も時間を作って早く畑に出たい。
風の中で作業をしたい。
ジャガイモ植え付けの準備。
ブロッコリの収穫。 大根の処分。

午後、数日後に講師役をする講義の原稿書き。
今回はウイルスの生活環について。
話したいことは沢山あるのに、それを文章にまとめる事に酷く苦労する。
小難しい話ばかりでは飽きられてしまう。
かと言って、やるなら有意義なものにしたい。
うんうん唸って、ふとカレンダーを見る。
もうすぐ今年も2月28日がやって来る。

それはあの年、母が倒れた日だ。
あの日から全てが変わってしまった。
もうあれから4年が経とうとしているのか。
突然始まった介護の日々は僕に沢山のものを教えてくれた。
でもそれが終わって、僕は以前とは違う人間になってしまったようにも感じる。
あれからずっと無常観の中を漂っているようだ。
この頃、居なくなってしまった家族の事ばかり考えている。

沈丁花2017年02月27日



ずっとこれを待っていた気がする。
玄関脇で揺れる、北風の中の沈丁花。
もう大丈夫。
この香りが春を引き寄せてくれるから。