立春朝搾りが呑めなかったこと2017年02月04日

東京の日の出は6時39分。
日の入りが17時12分。
昼時間は10時間33分で、一ヵ月半前の冬至の頃より48分も長くなった。
そして今日は立春。
冬に向かい日々暗くなる空を見上げたあの頃とはもう違う。
今年もまた冬を越す事が出来そうだ。
懐かしい沈丁花の香りだって、間もなく漂うだろう。

立春といえば「立春朝搾り」
仕込んでまだ浅い日本酒を立春の朝に搾り、無加熱無加水で呑む酒。
若々しいその酒を、搾ったその日に呑めるのが嬉しかった。
これまでは長い付き合いの地酒屋さんが届けてくれていた。
でも去年末、100年続いたその店が廃業してしまったんだ。
立ち飲みもしていたその店は、ちょっとした地域の社交場だった。
あの店をなくした喪失を、立春のこの日にまた感じる。
ああ、今年からはもう届かないのか。

職場入りは7時。
仕事は特記事項なし。
全国的にはインフルエンザの流行期。
でもこの職場周辺では今期、その発生が殆ど無い。
それは有り難い事だけれど、大量に購入済みの診断用キットをさてどうするか。
このままでは殆どを期限切れで捨てる事になるだろう。
いや別に、インフルの発生を待っているわけでは無いけれど。

夜、夜勤明けでまだ眠っているMを起こさぬよう夕飯の準備。
高菜とタラコのパスタ、鶏胸肉のトマト煮、新玉葱スライス、昨夜仕込んだ煮卵。
酒は最近気に入りのチリワイン「ビーニャ ファレルニア カルメネール」
フルボディで濃厚な熟女のような赤ワイン。