日光に行った2016年10月26日

朝、Mとコーヒーを飲みながら、良い天気だしどこかへ行こうかなど話す。
この頃は先月買った車のナラシばかりで、ロドスタに乗っていなかった。
気持ちよく屋根を開けて走れる秋なのに、それでは勿体無い。
ハイオクを満タンにして、北を目指す。


この車で走る高速道路は我慢の時間だ。
時速100キロで屋根を開ける訳にはいかないから、幌の下に潜り込むように座る。
ホイールベースが短く軽量な車体は、直進性に乏しく常に修正舵が必要だ。
防音材が殆ど入っていなくて屋根も布だから、車内は煩い。
そして車高が低いから、ガードレールに阻まれて視界もきかない。

大泉で外環に乗り、東北道から日光宇都宮道路。
僕らはじっと我慢してその時を待つ。


その時とはこれだ。
有料道路から下界に降りて、日光のシンボル男体山も見えてきたころ。
ちょっと道路わきに車を停めて上着を羽織り、そして屋根を開ける。
いままで我慢してきた反動で、溜息とも感嘆ともつかぬ声が出る。
なんて気持ちが良いんだろう。
そして今日が年に何度も無い最高のオープン日和だと知る。
清浄な空気と光と、紅葉の山。

今日はドライブだ。
だから、華厳の滝も東照宮も日光金谷ホテルのランチにさえ目もくれない。
とにかく走る。


Mはバイク乗りだったからか、峠道が好きだ。
それが車の助手席でも、峠を流すのが楽しいようだ。
多少タイヤが鳴こうが姿勢が乱れようが怖くないという。
だから久しぶりの「いろは坂」を楽しく走る。

そしてやがて渋滞にはまり、長大な峠で坂道発進を繰り返す事になった。
マニュアルミッションでサイドを使わずスッと坂道発進。
それをMに自慢していたらエンストして赤恥をかいた。
それはともかく、やっぱりいろは坂は楽しいや。


お昼は中禅寺湖畔で湯葉と蕎麦。
人気の店だったのか、僕らの注文で蕎麦は売り切れだという。
その後入ってきた人が蕎麦の売り切れを聞き、悔しがる様子が可笑しくて。

食事後、しばらく湖で遊んだ。
靴を脱いで足を入れると小さな魚が逃げてゆく。
対岸の紅葉に染まった山がとても美しい。
湖って、海とはまた違う優しさがある。
とても静かで、昼寝をしてしまいたくなる。


枯れ野の戦場ヶ原、湯元、金精峠。
白根山、たくさんの沼、高原野菜の畑。
帰りたくないねー、など言いながら景色を楽しんだ。

長い坂を下り沼田に入ると車も人も建物も多くなる。
夕方の帰宅時。
山の上の非日常と対照的な普通の暮らし。
僕らも車の幌を上げ、関越道を飛ばして日常へ帰ろう。
明日は早朝から会議だ。


今日の走行距離は約400キロ。
燃費は18.5キロ。
相変わらずこの車は小食だ。
次の出番までゆっくり休んでくれ。

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