クジラを煮ます2016年08月14日

母の実家から帰るとき、伯母が持たせてくれた箱の中にクジラ肉があった。
あの辺では今でも沿岸捕鯨を行っていて、小型のツチクジラを捕っている。
子供の頃はクジラが捕れるとバケツを持って肉をもらいに行ったものだ。
でも今は年間26頭だったかの捕鯨枠があって、だから地元でもこれは貴重なのだ。

8月11日に取れたツチクジラ。
今年の残枠は5とのこと。
今年は順調に捕れているようだから、間も無く捕鯨シーズンも終わりかな。


大きな塊をいくつかに切り分けて、一番良いところは夕飯に刺身でやろう。
生姜醤油で美味。
残りは甘辛く煮てみようか。
子供の頃に母が良く作ってくれた味。
レシピも何も残っていないけれど、味の記憶を頼りに作ってみる。


一口サイズに切った肉を茹でこぼす。
とにかくアクが大量で出るから三度同じ工程を繰り返した。


その間に大葉を摘んできた。
もう時期が終わりで硬くなりアクも増えているから、コイツも熱湯でアク抜き。
その後、みじんに刻む。


三度茹でこぼした肉を、酒とみりん、砂糖で煮る。
生姜も適量。 しばらく煮たら醤油を投入。
落し蓋をして煮ふくめる。


煮汁が少なくなってきたら大葉を入れよう。
ここで味を決めたら、あとはしばらく放置して滲みるのを待つ。


ちょっと味見。
おぉ、子供の頃に食べていたアレそのものだ。
少し濃い目に味付けしたほうが美味しい。
これは良い酒の肴になるだろう。
あとでいつもの酒屋さんで、美味い吟醸酒でも買って来よう。