メガネ2016年07月27日

東京の梅雨はまだ明けぬ。
大暑も過ぎたというのに気温は上がらず日照時間も短いまま。
ただ湿度だけが高いこの陽気は、庭の夏野菜にカビ系の病気をもたらす。
農薬を使わず作っている家庭菜園など、その手の病気が一番怖いのだ。
もうそろそろ梅雨明けの報があっても良いだろう。
一ヶ月以上前に漬け込んだ梅だって土用干しを待っているのだ。

仕事は特記事項なし。
昼は緑のたぬき。
それを見たエライ先生が、本当にお好きですねえ、と呆れていた。
好きは好きだけれど、他にさっさと食べられる物が無いんだもの。
時間の無い時は買い物に出られないし、職員食堂はもうずっと行っていないし。
今日だって休憩に使えたのは10分ほどだ。


午後、先日作った眼鏡届く。
仕事で顕微鏡や測定機器を覗きこむため、どうしてもレンズにキズが付いてしまう。
だから年に一度はこうして新しく作ってしまうんだ。
今回は運転用に薄い色を付けたサングラスも作ってみた。
なにしろ子供の頃から目が悪く、僕にとって何は無くても眼鏡は必需なのだ。

仕事帰り、先日試乗した車をまた見に行く。
そしてもう一度、今度は高速道路を試乗させてもらった。
すごく良い。
ああ、これは困ったな。



梅雨明け2016年07月29日

昨日、温泉帰りの高速上でMと見た夕景が素晴らしかった。
これはもう梅雨明けしたんじゃない?など話していたら本当に明けていたのか。
ずっと湯に浮いていたから知らなかった。
今年もまた夏がやって来た。
夏の始まりはいつも嬉しい。
そしてあっという間に、寂しい夏の終わりを迎えるだろう。

5時に起きて庭の畑仕事。
毎年の事だけれど、夏本番を迎える頃に夏野菜はもう勢いをなくしている。
もっと広い畑があれば次々と苗を植えて収穫し続けるだろう。
でもウチ程度では、5月に植えた夏野菜の収穫はそろそろ終盤。
疲れたトマトやナスの苗に、もう一息吹き返すようにと施肥をする。
それがどの程度効いてくれるかは解らないけれど。

7時出勤。
8時、職場の自室で恒例のラジオ「夏休み子供科学電話相談」を聴く。
相変わらず面白い。
僕だったらもっと上手く解答できるのに、など思ったりもする。
昼食はコンビ二のオニギリ。
午後は勉強会と精度管理。

梅雨も明けたし、そろそろ梅干しの土用干しをするか、と思う。
塩漬けした梅を梅雨が明けたら三日三晩乾すのが土用干し。
これで梅干しは仕上がり、あとは寝かせて熟成させるだけだ。
しかし、それらに必要な道具が実家にある事に今更気付く。
そうだ、前回の仕込みのときはまだ、母が居たんだもの。
その後、もう入らぬと決めた実家。
日曜にでも、ホームセンタにザルや瓶を買いに行くか・・

ハイビスカス2016年07月30日


ぽっかりぽっかりと、ハイビスカスの花が開く。
出勤前のまだ薄暗い部屋も、その一角だけパッと明るくなるようだ。
今朝も二つ、まるでニコニコと笑うように咲いていた。
それに見送られ、早朝出勤。
小さな鉢植えを買って5年目。
今年も元気に、この花の季節を迎えた。




車のこと2016年07月31日

車が趣味って訳じゃない。
車でどこかへ行くことが好きなんだ。
あと僕の場合、混んだ電車やバス、もちろん飛行機なんかに乗れないという事情もある。
とにかく僕にとって絶対に必要なものが車だ。

父が突然逝ってしまった時、僕は三台の車を持っていた。
車高の高い軽の四駆と、足の硬いロータリーエンジンの奴と、車内の広いワゴン車。
当時僕は父と作った二世帯住宅に住んでいて、車もその庭に置いていた。
でもその家が相続でどうなるか解らない。
駐車場所どころか僕自身も住む場所を失くし、自分の家をまた建てる事になった。
つまり何台も車を持つ余裕なんて全く無くなってしまった。
2009年のことだ。

その三台を一台にまとめる為に、少しの諦めと共に買ったのが今の車。
高速をストレスなく走れて荷物が積め、不正路も走れる車を探したんだ。
2リッター四駆のそれはどんな使い方をしても要領よくこなした。
峠を走っても高速に乗っても街乗りでも80点くらいの期待に応えた。
凡庸の才、という言葉が良く似合う車。
そんな車が気に入って、7年間で8万キロを走った。

その後の母の発病と、この車の事は今は書かない。
ただ、車に酔う母が視界の良いこれを気に入り、喜んで隣に乗った。
通院も、近所の散歩も、もうこれで最後だろうと生家に出掛けたのも。
病室で話せず静かな場所を求め、駐車場に止めたこの車の中で話したこと。
いろんな事がこの数年の間にあったんだ。
辛い思い出の方が多いように思う。


でも今日のように雲の綺麗な日、この車の心地よさは最高だ。
天井がガラスで気持ち良いんだぜ、と友達に自慢した7年前を思い出す。
そうだ、僕だってあれから7つ歳を重ねたのだ。
その7年の間に色々なものが変わってしまった。

今日、新しい車を買った。
納車まで2ヶ月と少し掛かるとの事。 
夏が往けば、この車ともお別れだ。
いつもの河川敷に停めた車の中でアイスコーヒーを飲みながら空を見た。
その空は積乱雲に覆われ、やがて素晴らしい夕立となった。
それを車内から見ながら、良い車だったな、と思った。