野菜の世話2014年11月14日



11月も中旬。
東京では朝6時過ぎまで日は昇らぬ。
そして16時半頃にはもう沈んでしまうのだ。
それでもまだ陽の力の強いこの時期、庭の小さな畑では野菜達が成長を続けている。
写真は西側の畑。
白菜も玉ねぎもブロッコリもカブも。
小松菜だって水菜だってチンゲンサイだって三つ葉だって。
東側の畑ではまだピーマンやモロヘイヤが頑張っているし、春に採る菜花も大きくなりだした。

だから出勤前のまだ薄暗い朝6時、こうして野菜たちの世話をする。
随分寒くなってきた今日この頃は、長袖ジャージに手袋つけて野菜たちの世話をする。
散歩の済んだ犬に見守られて、野菜たちの世話をする。
そんな少しの時間が好きだ。

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Kと言う女友達が居る。
学生時代の4年間と社会人になってからの10年間を飲み友達として過ごした仲だ。
東京を引き上げ北海道に越してからも連絡を取り合い、僕が彼の地を尋ねた事もあった。
今はもう結婚し一児の母となった彼女とは、以前ほど連絡を取り合うことは無い。
でもそれで付き合いが消えてしまうような仲でもない。

昨夜、その彼女から久しぶりに連絡が来た。
母親が病気だという。 僕の母と同じ病気だ。
そして経過もまた、僕の母が辿ったそれの通りだという。
もはや治療を止め自宅で穏やかに過ごさせるべきか。
それとも積極治療を続け少しでも長く生きてもらうべきか。
あの時僕が血を吐くほど悩んだその選択に、今度は彼女が対峙している。
正解など無い問いに、ずっと向き合っている。

そうか、Kの母ちゃんもなのか。
青森の実家を訪ねたとき迎えてくれた、あの温顔をよく覚えている。
昆布を削ってトロロにするやり方を教えてもらったね。
なんでこんな事になっちゃうんだろうな。
歳とると、楽しい事より悲しい事の方が多いなんてあの頃はまだ知らなかった。