バカラを割った2012年01月07日

朝、大アクビをしながら昨夜食べ散らかしたテーブルを片付ける。
そしてランチョンマットに引っ掛かった何かが落ち、派手に砕ける音で我に返った。
それはバカラのグラス。
昔、大切な人に貰った大切なタンブラーだ。

ショックが大きい。
クリスタルって文字通り粉々になるんだ。
昨夜、最後の締めにウイスキーをロックでやろうなど思ったのが間違いだった。
それが気に入りのバランタイン17年だったから、グラスも良いものをと出してきたんだ。
普段使いのデュラレックスだったら良かったのに。
硬質なクリスタルの感触が惜しいと言うよりも、記念に貰った物が砕けた事で思い出まで消えてしまった気がするのが悔しいんだ。

仕事はそれなり。
いや、昼食を食べた記憶がないから忙しかったのかな。 
覚えていないや。
偏頭痛に耐え切れなくなって、18時帰宅。

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母の実家から、菜の花が届く。
独り暮らしの叔母はもう、田を耕さない。
海辺の畑で細々と野菜を作っているだけだ。
今の時期、それは菜の花だ。

カラシ和えにした。
この苦味は春の味だ。
また、あの海へ行きたくなった。