祭りが終わった2012年01月04日

大量に買った酒は空瓶となり、仕込んだ料理は尽きた。
おめでとうメール、広告で分厚い新聞、三脚を立てての記念写真。
神社のおみくじ、今年も駄目だった宝くじ、回収待ちのゴミの山。
玄関ドアに付けた正月飾りはいつ外そうか。

MもMの娘もそれぞれの居場所へと戻った。
帰国していた親友は握手を一つしてリムジンバスで空港へ向かった。
少しの寂しさと、少しの疲れと、そして夢が醒めたように現実を見る。

昔のように凧を揚げるでもなく、餅をつくでもないけれど、やっぱり正月は特別だ。
その祭りが終わって、やっと新しい年が来た気がする。
これでまた、日常が戻ってくるのだ。
淡々黙々と日々を暮らせればそれで良い。

明けましておめでとうございます。

不眠の仕事初め2012年01月04日

疲れていたり前夜睡眠時間が少なかったりで、いつもより気合を入れて入眠に挑む。
でもかえって目が冴え眠れなくなってしまう。
僕の場合、そんな夜がとても多い。
仕事中のふとした瞬間やMとの電話中、果ては注文待ちの定食屋ですら居眠りするくせに、夜になりいざ眠ろうとすれば頑として眠れない。
それが冬で無ければベッドから這い出し散歩に出ても良いし、他の部屋の畳でゴロゴロし環境を変える手もある。
でも寒さの厳しい今の時期、結局明け方までベッドの中で悶々とする事になるのだ。

昨夜もそんな夜。
そして睡眠不足の仕事初め。
挨拶廻りをする間も無く、いきなりの日常に戻った。
まるで正月など無かったかのように、ごく普通に仕事が降って湧く。
それはそれで良いことなのかもしれない。

最高気温は9度。 北風が冷たく雲の多い日。
2012というカレンダーの数字を、信じ難い気分で見る。
子供のころ遠い未来のように感じていた2000年をもう12年も過ぎているなんて。

--------------------------------------------------------------------------

年末に初期不良で交換したWiMAXのモバイルルータは、数日で新品が送り返されてきた。
そして相変わらず便利に使っている。
普段の行動エリアでは殆ど圏外が無いのが有り難い。
バッテリの持ちも驚異的に長く、モバイル用途では良い機種だと思う。

ただ、自宅で親機として使う場合、やや電波が弱いんだ。
二階リビングにこのルータを置いた時、一階寝室や他の部屋で電波強度が心細くなる。
端末を持つ向きによっては電波が届かない場合も有るんだ。
そこで自宅に無線LAN中継器を置いてみた。
設定もあっという間。 これで電波強度を気にすることなく家中どこででも繋がるぞ。

ああ、無線って便利。
通称グレ電というISDNの公衆電話が出始めた頃どこでも繋がるモバイルに憧れたものだけれど、まさかこんなに早く進歩するだなんて。
自販機とかコンビニとか、放射線じゃ無い方のホットスポットも増えてきたし、便利になったな。 まあ、便利だから幸せというわけでも無いのだけれど。



寒すぎる2012年01月05日

昨日の痛いような北風は収まったけれど、今日も気温は上がらず。
今が一年で最も寒い時期。
昼時間は少しずつ延びてきているけれど、春はまだ気配すら見せない。
もう暫くの間、ただ背を丸め耐えるのみ。
毎年この時期になると読みたくなる「ムーミン谷の冬」を、今年もまた読んでいる。

あまりの寒さに車で出勤。
サボっているジョギングも年が明けたら再開しよう、など思ってはみたけれど体が動かない。
畑作業も今は無いし、冬山登山も冬の海釣りも気が進まぬ。
やはりもう暫くは冬眠の時期なのか。

それでも仕事は頑張れた。
節電で空調を最低限しか入れない建物の底冷えに耐えかね、ズボンの下に穿くものを検討中。
アレってなんと言う名なのだろう。 まさかモモヒキ? 今度Mに買ってきてもらおう。


年末に漬けた白菜が美味いので、ジップロックに入れてM宅の玄関にぶら下げてくる。
漬けて10日位が一番美味しいかな。 もう数日経てば酸味が出てしまうだろう。

真冬の漬物と言ったらやはり白菜漬けだ。
照明を落とした部屋、チリチリと音を出す石油ストーブ、燗酒と白菜漬け、外は寒風。
ああ、冬も嫌なことばかりじゃない。


寒入り2012年01月06日

「小寒」
今日から立春の前日までが「寒」。 寒さも極まる冬本番だ。
朝5時前に起きた時の気温は、寒の入りに相応しい-2度。
日の出は6時51分。 これは一年で最も遅い日の出となる。
季節はまだ動かぬ。


でも、コイツの蕾は膨らんできたぞ。
12月から温度と湿度を調整し、真冬にハイビスカスの花を見ようと世話を続けている。
真冬に真っ赤なそれが開いたら嬉しいな。
その時は花見酒をしなくては。

仕事始めから数日を経て、ようやく職場も平常通りとなってきた。
それは落ち着いてきたという意味ではなく、平常通りの慌しさが戻って来たと言うことだ。
正月明けを僕の家でゴロゴロと過ごしたMの娘も、きっと今は走り回っているだろう。
彼女の病院は地域の中核だから、休み明けの忙しさも半端ではないのだ。

昼食はコンビニのオニギリ。
おやつは誰かの差し入れのドーナツ。

-------------------------------------------------------------------------

血圧のコントロールが定まらない。
一日に二度自分で測定しグラフを作っているのだけれど、数値の変化が大きすぎるのだ。
これはもう内科ではなく、僕の得意な精神科領域かも知れない。
でも、内科の主治医はそれが気に入らない。
ちょっと薬を変えてみようと、ARBとCa拮抗剤の配合剤に変えられた。
それが芳しくなければ利尿剤も試して見ようなど、まるでまな板の鯉だ。

僕としては血圧を測ること自体がストレスであり、厳密にコントロールしなくても良いのに、という気分だ。 キチンと運動していれば安定してきそうな気もするし。
その運動がちっとも出来ないのだけれど。

バカラを割った2012年01月07日

朝、大アクビをしながら昨夜食べ散らかしたテーブルを片付ける。
そしてランチョンマットに引っ掛かった何かが落ち、派手に砕ける音で我に返った。
それはバカラのグラス。
昔、大切な人に貰った大切なタンブラーだ。

ショックが大きい。
クリスタルって文字通り粉々になるんだ。
昨夜、最後の締めにウイスキーをロックでやろうなど思ったのが間違いだった。
それが気に入りのバランタイン17年だったから、グラスも良いものをと出してきたんだ。
普段使いのデュラレックスだったら良かったのに。
硬質なクリスタルの感触が惜しいと言うよりも、記念に貰った物が砕けた事で思い出まで消えてしまった気がするのが悔しいんだ。

仕事はそれなり。
いや、昼食を食べた記憶がないから忙しかったのかな。 
覚えていないや。
偏頭痛に耐え切れなくなって、18時帰宅。

--------------------------------------------------------------------------


母の実家から、菜の花が届く。
独り暮らしの叔母はもう、田を耕さない。
海辺の畑で細々と野菜を作っているだけだ。
今の時期、それは菜の花だ。

カラシ和えにした。
この苦味は春の味だ。
また、あの海へ行きたくなった。

乾ききってる2012年01月10日

もう前回いつ雨が降ったのか思い出せないほど空気が乾燥している。
リビングで使っていた大型の加湿器を寝室に持ち込んでも咳が止まらない。
指先は静電式のタッチパネルが反応しないほどに荒れ、干乾びた顔が痒い。
雨が恋しい。

どうも調子が出ないと思っていたら、やはり体調がよくないようだ。
不整脈も血圧の変動も不眠も改善しないし、頭痛も胃痛も肩こりも毎度の事だし、おまけに腰痛まで酷くなってきた。
もはやこれは不定愁訴の類だろうか。 春にならなければ治らないのかもしれない。


年が明けて早10日。
インフルエンザ関係の作業で少しずつ忙しくなってきた。
昼食は他部署の某君が買い出しに行ってくれた弁当屋の幕の内弁当。
美味しい。
午後は今年一発目の長時間会議。 
数時間も会議室にカンズメにされると気持ち悪くなってしまう。

夕方から新年会。
これは職場食堂で出前の寿司と中華となぜか大量のケーキ。
マグロやアワビの寿司とエビチリを集中的に飽食し、高そうなワインを一本貰ってサッサと退散。

-------------------------------------------------------------------------


先日、市役所から地震対策用品が届いたのだ。
無料で配るというので申し込んでおいたもの。
と言っても自宅の家具はすべて作り付けだから、冷蔵庫に突っ張り棒を付けただけ。
あとは全て実家で使う予定。
大きな地震には役に立たないだろうが、それでも気休めにはなる。

先日書いた無線LANの中継器は、この突っ張り棒に取り付けた。
二階キッチンの天井に近く、自宅で一番高い場所だ。
下向きにアンテナが二本出ている白い箱がそれ。
電波が弱く接続が切れる事も有った部屋でも「非常に強い」となり、速度も強烈に早くなった。

寒すぎる2012年01月11日

今日もまた、寒く冷たく乾燥した冬の一日。
東京では先月14日以降雨が降っておらず、乾燥注意報の連続記録歴代4位とのこと。
寒さに当たるほどに美味くなる畑のホウレン草でさえ、乾燥に耐えかね枯れてしまった。
早く春が来ないと、僕も枯れてしまいそうだ。

いつもの時間に起き、出勤し、仕事をする。
特記事項は無し。
昼食は買出しが面倒で、机の引き出しに有ったクラッカーで済ませた。

仕事帰り、自宅至近の内科クリニック受診。
付き合いの長さから来る安心感で、いろいろ吐露し長話し。
やっぱり身近な主治医って必要だ。
毎年冬になると必ず酷くなる胃痛に対して内視鏡検査を予約。
この頃気になっている不整脈に対してはホルター心電図を近いうちにやってみる事にした。


夕飯は正月に作り冷凍してあった牛すね肉の赤ワイン煮込み。
自家製パンで美味し。
近くの成城石井にドライフルーツや小麦粉が揃っていたので、またパンを焼く楽しみが増えたのだ。

明日は仕事休み。
天気も良さそうだから、どこかへ出かけたい。
でも予報では厳しい寒さの日になるようだ。
暖かい所へ高飛びしたくなる。

山歩き2012年01月12日

今期最も厳しい、呆れるほどの寒さ。
痛いほどの寒気に打ちのめされ、何も出来ない、どこへも行けない。
せっかくの休日だと言うのにMと2人、暖かな部屋で丸まっていた。

でも! 空は抜けるほどの青。
寒く乾燥した日特有の、透明度の高い冬の空だ。
時計はまだ午前9時。
今ならまだ間に合うかと家を這い出し、山へ向かった。



奥武蔵の気に入りのハイキングルート。
人の気配も無く冬に支配された山道を歩き回った。
そこは昼を過ぎても気温は0度以下。
乾燥しきった土と、凍りついた沢。
でも、開けた頂に出るたびに歓声を上げたくなるほどの素晴らしい展望。
こんなに離れた場所からスカイツリーや新宿、横浜ランドマークタワーまで一望できるんだ。
やっぱり山は良い。
こんな場所を歩いていると、なんだか生き返った気がする。

温泉と蕎麦で仕上げ、20時帰宅。
峠道はブラックアイスバーンで、車走行は要滑り止め。


iPodが新しくなって帰ってきた2012年01月13日

6年も前に買ったiPod nanoが今頃になって回収になり、自分のnanoを送ったのが11月末。
それはすでに使用しておらず机の引き出しで眠っていたモノだから、その後すっかり忘れていた。
今日、クロネコの不在通知が入っており発送元はアップルケアと有るじゃないか。
僕のiPodが忘れた頃に帰って来たのだ。


宅配便の箱を開けると、そこには僕が送ったnanoとは違う物体がコロンと入っていた。
切手を2まわり大きくしたようなそれは現行品のiPod nano。
同梱の手紙には「元のものより新しいモデルになっている云々・・」との事。
僕の初代iPod nanoは第六世代の現行品に交換されたのだ。
驚いたけれど、調べたらweb上ではちょっとした騒ぎになっていたようだ。

まあ、当時2万4千円したものが1万円の現行品に交換かよ、とか。
初代用に買ったアクセサリーが使えないじゃないか、とか。
断りもなしに違う機種に変えて良いのかよ、とか。
初代の縦長デザインが好きだったのに、とか。
なぜ交換に6週間も掛かるんだ、とか。
現行品は音が悪いぞ、とか。
色々な意見が出てくるけれど、僕としては大歓迎だ。
だって、傷だらけでバッテリーも力尽きていた6年前のiPodが新品に変るなんて。
それも容量は4倍、USBは2.0、FMラジオ他新しい機能は満載

これならジョギングの友としても活躍するだろう。
ちょっとした誕生日プレゼントを貰った気分だ。
そうだ、今日は誕生日だったんだっけ。


大根を埋める2012年01月15日

最高気温は6度に届かず。
体の芯が痺れてしまうような寒さ。 
もう、冬なんて大嫌いだ。

それでも久しぶりに農作業が出来た今日は良い日曜日。
年末からまとまった時間が無く、畑のことがずっと気になっていたんだ。
白菜の収穫、玉ネギの土寄せ、寒さに耐えるキャベツを見守り、里芋を掘りあげる。


大根が豊作だ。
このままでは食べきる前に霜で凍みてしまうし、塔立ちしてしまうかもしれない。
そんな大根は、地中に埋めると保存が可能だ。
葉を切り落とし土をかけておくと、上手くいけば春まで保存できるんだ。
総太系15本ほどと聖護院10球ほどを埋め込んだ。
これで春まで大根には困らない。

そんな事をしていると、釣り名人の幼馴染から着電。
相模湾沖の船上にて、季節外れのイナダ(ブリの小さいの)が釣れていると言う。
夜、僕の自宅に持ってきてくれるというじゃないか。
目の前の大根、そして脂ののったブリが届く。
これでブリ大根を作らずにどうする。

漁師が釣った魚と農夫が作った野菜を交換する。
これぞ正しい生活だ。
物々交換による古代人の生活を思いながら、ブリ大根を作る日曜の夜。