犬の時間2011年10月29日

朝5時にワンコと散歩に出たときの気温は9度。
一番静かな時間に、ワンコの足音がヒタヒタと響く散歩が好きだ。
東京の日の出は5時59分。 それは明日から6時台となる。
朝焼けにオリオンが消えるのを二人で見て、今日も一日が始まる。

いつもの散歩だけれど、いつも以上に自分と共に居てくれるこの柴犬が愛おしく思えた。
それは昨夜、ある方のホームページを読んでいたからだ。
たまに行く山行きで、東京周辺の山情報を検索すると必ず出てくるページがあるんだ。
それは大きな秋田犬と共に昇った山の記録。
その方と秋田犬との山行きの記録がとても楽しげで、検索でヒットする度に拝見していた。  
リンクフリーとの事で、ここに張らせて頂く

犬の時間はヒトより短い。
僕も今までに三頭の犬を飼い、そして別れてきた。
自分の相棒である飼い犬の老化による衰えは、普段は忘れている犬の時間を思い出させる。
いつまでも一緒に居たいのに、ワンコたちはいつも先に行ってしまうのだ。

上記サイトに出てくる秋田犬がその後逝った事を、今頃知って少なからずショックを受けたのだ。
いつかどこかの山でこの秋田に会えるのではないか、などMと話していたし、会えたらどんなに嬉しいだろうと想像し楽しんでもいた。
山のテッペンで、あの大きな犬と出会ってみたかった。

以前飼っていた柴犬を亡くした後、もう犬は飼わないと思ったんだ。
でもたった数ヶ月でまた仔犬を抱いていた。 
僕にはどうしても犬という相棒が必要だと悟ったからだ。
あれからもう6年半。 
僕の「さくら」も例外なく、ヒトの数倍の速さの時の中に居る。
どうか急がないで、と思わないわけにはいかない。
どうかお願いだから、ゆっくりと生きていって欲しい。

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ブリーダー宅から連れ帰った時。
今でも同じ匂いがする。