このごろ ― 2019年06月04日
書き留めておかないと、ただ日々の雑事に埋もれてしまう。
でも、そんな雑事に埋もれる程度の日々であることも確か。
朝起きて犬と散歩をし、仕事へ行き、帰って食事を作り、風呂に入って早くに寝る。
そんな毎日。
山も谷も無く、低空飛行で怠惰に生きている。
この頃、教会から礼拝への誘いも無くなった。
それで良いや、と思う。
かわりに時おり墓参に行くから。
衣替え、芒種、入梅、夏至と季節はすすむ。
関東の梅雨入りは平年で6月8日。
東京の週間予報では、週末8日から雨がちの日が続く。
今年もまた雨季が来る。
その先の夏はまだ考えない。
まずは雨の季節を乗り切ろう。
喘息もちには、雨の毎日は辛い。
入梅前に朝顔の植え付けを終えられたら良いな、と思う。
去年採った種の発芽率が素晴らしく、今年の朝顔苗は100株を超えた。
そのうち30ほどは家の周囲に植え込もう。
20-30は職場の中庭に植えてしまおう。
残りはまた、近所の誰かが持って行ってくれたらいい。
ヒマワリの種もそろそろ蒔こう。
夏は朝顔とヒマワリ。
それだけは欠かせない。
雨の田 ― 2019年06月10日
ほぼ平年通りに梅雨入りした関東。
今年の梅雨はどんな降り方をするのだろう。
被害の出ないように適度に降ってくれたら良いけれど、
気象現象が激烈化しつつあるように感じるこの頃だから油断はできない。
今年もまた、例年通りに趣味の野菜作りをしている。
春には春の、夏には夏の野菜を育てる。
雨や強風から守り、日照りや酷暑の対策をし、見守り手間暇をかける。
仕事が休みの日、天気が悪くても畑に行く。
もし何も作業が無くっても、ただ畑に行くだけで気分が良いからだ。
昨日は自宅の畑でナスの支柱立て、トマトの芽かき、ルッコラとキャベツの収穫。
埼玉の畑ではゴボウを植え、スイカの整枝をし、ニラを収穫した。
ジャガイモはもう少しで収穫。
ナスとキュウリはもう収穫が始まっている。
自宅から埼玉に借りている畑まで車で40分。
そこから更に30分走ると荒川の河川敷に着く。
その堤防の内側は広大な田で、この時期はもう田植えも終わり緑が濃い。
僕はこの場所が好きで、何かというとここに来る。
そしてコンビニで買ったコーヒーを飲んだり、ボンヤリしたり。
小雨の今日、そこはもう煩いほどのカエルの合唱。
雨の匂いと、用水路の音と、カエルの声。
車の中でそんなものを楽しんでいたら、何だか眠たくなってしまった。
濃霧の五合目 ― 2019年06月14日
梅雨の晴れ間。
久しぶりに陽射しを浴びたくて、Mとドライブへ出かけた。
こんな日は屋根を開けたロドスタが最高に気持ちいい。
真夏のような雲と緑の濃い山。
湿度は低く爽快だ。
山梨・三国山近く。
ここは山中湖と富士山を見渡す眺望ポイントだ。
今日もカメラを持った人が何人もいて、皆一様に富士山を撮っている。
でも、ちょうどその方向にだけ帯状の雲。
冬場でもない限り、富士に来るといつもこんな風景となる。
湿った海風が雲を作り山体を隠してしまうんだ。
今日、その雲はちょうど富士の五合目辺りを漂っている。
五合目までなら簡単だ。
ちょっと行ってみようか。
急登で有名な富士アザミラインを10キロも登れば、富士須走口五合目。
途中から出てきた霧は、標高2000m近くでは徐行を必要とするほど濃くなった。
ロドスタの周囲に何台もの駐車車両が有るのに、はっきりとは見えない。
まるで雲の中にいるよう、と言うかまさに雲の中に居るのだ。
視界はせいぜい20m。
気温9度。
霧が音を吸収するのか、とても静かで不思議な空間。
須走口から20分ほど歩くと、小富士と呼ばれる側火口がある。
その辺まで行ってみよう、と歩き始めたけれどすぐに断念した。
あまりに霧が濃く、空間識失調でも起こしかねなかったから。
こんな中で迷ったら、違う世界に行ってしまいそうだ。
ふと、斜面の上に何かの気配を感じた。
何か大きな生き物がすぐ近くにいる。
鹿だ。
僕らは勿論、向こうもきっと驚いて体が固まってしまったんだろう。
霧の向こうから、僕らをじっと見つめて動かない。
立派な角の雄と雌。
山歩きをするなら見慣れたはずの鹿だけれど、
今日は何か違う、もっと神秘的な存在に思えた。
それも霧のせいだろうか。
もう少し雨が欲しい ― 2019年06月19日
雲の多い日。
東京は梅雨入り直後にドカッと降って、でもそれ以降の雨量はどうなんだろう。
庭の畑は乾いてしまい、毎夕の水まきが必要だ。
雨季にはそれなりの恵みが欲しい。
そろそろまた、雨よ降れ。
地上は雨季でも天上の季節は間もなく黄経90度で、夏至。
今、東京の昼時間は14時間35分で年間を通し最も長い。
それは来週末にはまた短くなりはじめ、年末の冬至に向けて一直線に痩せてゆく。
梅雨明けを前に、空の上では冬へ向けて季節が動き始める。
毎年その繰り返しだ。
-------------------------------------------------
ネットバンクの入出金記録を眺めると、大きな支払いが続いている。
2月末に所得税を払ったのに続き、固定資産税、自動車税、住民税。
そして今度は予定納税だ。
いちいちその金額が大きいものだから、こうして記録を眺めるとウンザリしてしまう。
どんなに頑張って働いても生活は決して楽にならない。
今思っても、ずっと昔の学生時代の方がよほど贅沢をしていた気がする。
まああの頃はバブルの絶頂期でお祭り騒ぎだったのだけど。
仕事は小さな山を一つ越した。
今日明日の進捗次第で、金曜は休めるかもしれない。
神経生理関係の研修を止めたので楽になったのだ。
今年になってから研究会、研修会、学会の類を断り続けている。
今までが手を広げ過ぎていたんだ。
今朝の収穫と犬と ― 2019年06月26日
関東の梅雨入りはほぼ平年並みの6月7日だった。
そして梅雨明け平均は7月21日。
まだ先は長い。
でも去年の梅雨明けは6月29日。
それもまた困るだろう。
ふる時には降って、その時が来たらサッと夏よ来い。
今日は梅雨の晴れ間。
それなのに老犬が朝の散歩を拒む。
体調に波が有るのか、ただ億劫なだけなのか。
以前は朝夕と一回2キロ歩いたものだけど、この頃では歩いても数百メートル。
そして今朝のように散歩を拒むことも有る。
どうせ僕の出勤時間までは庭で自由にさせているんだ。
無理に外に出る事も無いだろう。
庭の隅でオシッコをして、朝日の中で居眠りをはじめたようだ。
僕はそれを見ながら、朝の収穫作業。
リーフレタスやルックラ、プチトマトや春菊、ナスを三本。
この時期、野菜は殆ど買う事が無い。
いつの間にか寄って来た犬。
僕と収穫篭の間に分け入って、採った野菜の匂いを嗅いでいる。
小さなキュウリを一本折ってあげたら、ポリポリと良い音をさせて食べ始めた。
子犬の頃からキュウリが好物だった。
あれから長い時間が経って、コイツもすっかり老いてしまった。
目も耳も悪くなり眠ってばかりいる。
遠くない将来、僕の元から居なくなってしまうだろう。
でも先のことを考えるのは止そう。
今、この犬とこうして畑で遊べる事が嬉しい。