Mの娘のこと ― 2018年07月10日
Mの娘から連絡が来た。
来週あたり僕の家に行きたいが予定はどうか、と言うのだ。
いつも連絡も無くふらりと遊びに来るのに、今回はどうした事かと問うてみた。
すると、彼を紹介したい、と言うじゃないか。
2-3歳の頃から知っている子だ。
ずいぶんと色々な所へ遊びに行った。
塾の面談にも行ったし、進路の相談にも乗った。
中学、高校の難しい時期も、なぜか僕にとても懐いてくれた。
母親に言えないようなことも、僕には話してくれた。
僕はこの子を、自分の子のように思っているんだ。
その子に恋人が居るのは知っている。
その彼を僕に紹介するというのか。
それは、結婚を意識しているという事なんじゃないのか。
いや、結婚を決めた報告なのかもしれない。
嗚呼、何てことだ。
ついにその時が来るのか。
嬉しさなんて全くない。
そんな男に会いたくないのが本音だ。
あの子がどこか遠くへ行ってしまいそうで、それが寂しくて。
そういえば、彼の実家は熊本だと言っていたっけ。
いつかそんな遠くへ行ってしまうんだろうか。
Mは何だか嬉しそうにしている。
なんでこの人はいつもそんなに余裕の表情を見せるのだろう。
僕がこんなに狼狽えているというのに。
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庭の畑から、トウモロコシが取れ始めた。
今夜はこれでビールだ。
スイカも間もなく収穫できるだろう。
それは娘の好物だから持たせてやろう。
その彼と、二人で食べるだろうか。
あげたくなくなって来たな・・
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