あっという間にまた冬2017年11月25日

木枯らし一号が吹いた、と思えば立冬が来て、
七五三かあ、と思えば小雪も過ぎる。
夜明け前の歩道を犬と歩いた今朝五時の気温は1度。
街灯に照らされた植え込みがキラキラと光っていた。
初霜かもしれない。
11月の末はそんな季節。

でも、中秋の名月を見たのはつい先日じゃなかったか。
菊の節句は終わったばかりじゃなかったか。
曼殊沙華は、ハスは、ヒマワリはいつ散った。
土用の丑の日のウナギの味だってまだ覚えてる。
八十八夜の新茶だってこのまえ飲んだばかりじゃないか。
フキノトウを掘ったのも、豆をまいたのも、寒い中並んだ初詣だって。
今年ももうあと僅かだなんて、それは本当のことなのか。

ボンヤリしているうちに、恐ろしいほどの早さで月日が飛んで行く。
あと数日で師走。
年が明ければまた一つ歳をとる。
冬に産まれたのに、冬が苦手だ。
弱い陽射しも、長い夜も、このごろ流行りのイルミネーションも。
でも、春を待つにはそれはまだ遠すぎる。