房総-湘南2015年06月22日

夏至。
長い昼を喜ぶというより、これから日々伸びてゆく夜を憂う日。
そして、夏至と雨季が重なる事を恨めしく思う。
曇天から時おりの小雨。
もっともっと太陽を浴びたいのに。

所用にて、Mも連れて房総。
自宅から大好きな房総へ向かうには、都心を抜ける首都高の渋滞に耐える必要がある。
しかし、この春に開通したC2中央環状山手トンネルが全てを変えた。
西新宿JCTから山手通りの地下に掘ったトンネルに入り、まさにあっという間で湾岸線に出る事が出来るんだ。 
湾岸線にまで出ればこちらのもの。 アクアラインを渡って房総はすぐそこだ。
一年前に開通した中央道と東名を繋ぐ圏央道と並び、凄い道が出来たものだと思う。
これで都心の渋滞はかなり解消するのではないのか。

そんな訳の房総。
用事はすぐに済み、久しぶりに里山や海辺を走った。
ナラシを兼ね、新しいほうの車を丁寧に運転する。
そして、やっぱり房総の田舎道は良いなと実感した。

子供の頃に叔父と来た九十九谷。
昔は親戚が沢山住んでいた保田、金谷、勝山、岩井。
鋸山を歩き、巨大な観音様に詣でた。
千五百羅漢をみて、山道を暫く歩き、眺めのいい場所でお茶を飲んだ。
何を見てもどこへ行っても、この辺は楽しい思い出ばかりが詰まっている。


「ばんや」のまかない丼とイカかき揚げ丼。


金谷からフェリーで久里浜へ渡ろう。
アクアラインが出来てから遠のいていた東京湾フェリー。
久しぶりに乗って、そうだ僕はこのフェリーが大好きだったのだと思い出す。
巨大なコンテナ船が行き交う東京湾を、ゆったりと渡る楽しさ。
風が気持ち良い。


野比から三浦、三崎、武山駐屯地。 立石、葉山、逗子。
この辺には大学の海の家があって、たしか一泊500円で使えたんだ。
だから学生時代の僕らは夏の間何度も何度もここらで遊んだ。
たしか国道沿いにあったはずのその海の家。
Mに見せてやろうと探したけれど、今ではもうどこに有ったか解らなくなってしまった。

葉山の御用邸あたりで、オドが1000キロを超えた。
納車から一ヶ月弱ずっと抑えて走ってきたけれど、そろそろ回してもいいかも知れない。
今度の休日にオイルを交換して、最後の仕上げだ。



いつも渋滞している134号線だけれど、それでもやっぱりこの道が好きだ。
そして今日走ったどこよりもオープンカー率が高い事に気づく。
S2000、コペン、アルファロメオ、911、そして古いコルベットのコンバーチブルまで。 
でもルーフを開けている車が少ないのは寂しかったな。
もっとやせ我慢して、みんなでオープンにすればいいのに。


江ノ島が見えたらゴールが近い。
茅ヶ崎から例の圏央道を使って中央道へ。 そして自宅まで一飛びだ。
300キロ弱。 いい気晴らしになった。
そして行きやすくなった房総に、もっともっと行かなければと思う。
いまは叔母一人が住む母の実家だって、たまには顔を出さないと。