車来た ― 2015年05月31日
納車の日は雨。
翌日、強い腹痛で仕事を突発休。
初めてこの車を使ったのは、病院への往復だった。
もう一台のSUVがたまたまバッテリを外した状態で、すぐに乗り出せなかったからだ。
この頃の体調の悪さには、ウンザリだ。
腰痛はすべり症で簡単に治るものではない。
右手はテニスもしないのに俗に言うテニス肘で痛みが走る。
左手は事故でもともと不自由だから、腰も両手も痛いのだ。
そして今度は腹痛。
これは詳しく調べてみようということで、2週間後に大腸ファイバ検査を予約した。
その結果が出るまでは憂鬱な日が続くだろう
その病院への往復で思う。
こんな車、若い奴が乗るものだ。
シートが低く、座るのも一苦労。
地を這うように走る振動が痛みを増幅する。
クラッチも重いし、マニュアルシフトも面倒だ。
車内は狭いし、ルーフは低いし、穴倉の中から世界を見ているようだ。
もう一台の車の安楽さに比べ、これじゃ自ら労苦を引き受けるようなものだ。
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日曜日の朝。
すこし痛みがひいたので、屋根を空けて100キロほど走ってみた。
そして、昨日感じた全てのネガがポジに替わる。
重心の低い車をマニュアルで乗る楽しさ。
フライホイールが軽い吹けの良いエンジン。
フライホイールが軽い吹けの良いエンジン。
車の小ささも、車内のタイトさも、オープンにしたときの開放感も素晴らしい。
河川敷で、やはりオープンにして走っていたアルファロメオに手を振られた。
その時、良い車を買ったと実感したんだ。
それはバイクのツーリングでライダー同士が手を振るあの感覚。
同じ価値観を共有する嬉しさだ。
興味の無い人には全く評価されないだろうこの車。
でも、その魅力を知る者には他に変えられない貴重な存在だ。
大事に乗ろう。
それにしても、体調さえ良ければもっと楽しめるのに・・