クラゲ2011年01月21日





朝5時、ワンコと家を出たときの気温は1度。
北風に吹かれながら、夜明け前の静かな駅前を歩く。
日の出にはまだもう少し。
通りを歩く野良猫、空車のタクシー、小さく響く自分の足音。

冬はこの時間が良い。
あと2時間もすれば、ここは通勤ラッシュの喧騒の中。

枕草子に出てくる春の「あけぼの」と冬の「つとめて」を習ったのは中学の頃だったか。
共に早朝を表す言葉だけれど、使い方が微妙に違うのだと教えてくれた先生が好きだった。
その女の先生は、僕に将来教師になれと言ったっけ。

-------------------------------------------------------------------------

今朝は7時までに職場へ入れば良い。
通勤途中で車を停め、自宅から持って出たコーヒーを飲んだ。
窓越しに見る高層マンションに灯りがともっている。
と思ったら、沈んでゆく月だった。
だんだん明るくなる空をバックに、なんだかそれがクラゲのように見えた。
車内に有った望遠レンズを付けて、そのクラゲを撮った。

綺麗だな、など独り言を言っていると携帯に着信。
至急の呼び出しを喰らい、急いで職場へ。
やっと一息付いた時は午後も遅いおやつの時間。
事務の人に貰った干し柿が今日最初の食べ物となった。