餃子が食べたい2014年10月20日

今日で5ヵ月。
ある時はつい最近の事のように思い、またある時は長い時間が経ったように感じる。
不思議な5ヵ月。
5ヵ月前の今日は何をしていたか。
そんな事を考えながら一日を過ごす。

その日に何をしていたか。
なにかちょっとした日付を見るたびに、それを考える癖がついた。
HDDレコーダーの録画番組を整理しながら。
物置から出てきた古新聞を片付けながら。
車の整備手帳を調べながら。
この頃はまだ母の病気が見つかっていなかったな、とか。
この時は副作用が強く出て再入院していたな、とか。
この日は介護用ベッドが搬入された日だな、とか。
なんだかそんな事ばかりを考えている。

仕事の帰り道、食材を大量に買い込んだ。
明後日、Mの娘と息子が僕の家へ泊まりに来るからだ。
たぶん遅くまで騒ぐだろう。
娘は北海道旅行の土産を持ってきてくれるという。
息子は映画のdvdを貸してくれるという。
何の縁なのか解らないけれど、そんな付き合いが出来る事がとても嬉しい。
そして独りで居る事が少し辛いこの頃は、有り難くも感じる。

母が4月に作った餃子が、冷凍庫に入っている。
もう食べてしまわないといけないだろう。
Mの子たちに焼いてやろうか。
でもそれを見る度に、また奥へとしまいこんでしまう。
僕は母の餃子が好きだった。
それが食べたい。 焼けばすぐに食べられるんだ。
でもきっと、この先もずっと凍ったままそこにしまいこんでおくだろう。