台風のこと ― 2019年10月08日
これは気象変動によるものなのか、ただの偶然なのか。
雨、風、そして台風。
ここ数年の間に、自分の身近でそんなものによる被害が出始めた。
エアコンの室外機が転がって車をへこませた友人。
カーポートが倒れ隣家に被害を出した職場の人。
根元から折れた街路樹、マンホールから吹き上げる下水、割れたガラス。
そして、先日の台風15号では母の実家も被災。
長時間の停電は復旧したけれど、家屋の被害は修繕の目途すら立っていない。
気象現象が苛烈化しているのは気のせいではないだろう。
雨も風も、これまでの経験からは想像もできないような被害を出す。
台風が衰えないまま上陸するようになっているのだろうか。
発生数の推移は、そして進路の変化はどうなんだろう。
子供のころは台風が来るとワクワクしたものだ。
夜中までテレビの台風情報を見て、こっちに来い、もっと荒れろとまで思ったっけ。
風に電線が鳴ったり、雨で側溝が溢れたりするのが楽しかった。
それが今では、台風の発生すら憂鬱な気分にさせる。
8日朝の予報では、台風19号はとても危険なものに思える。
15号並みか、それ以上の被害もあるかもしれない。
備えることに限界はある。
やるだけやって、あとは祈るだけ。
衰えろ、あっち行け、と。
この頃のこと ― 2019年10月30日
もはや東京の日の出は6時。
日没はとうに17時を割り16時49分。
つまりは昼時間が10時間49分しかなく、四カ月前に比べ4時間近くも短くなった。
昼はまだまだ痩せ続け、2か月後には更に1時間夜が長くなる。
嗚呼、また冬が来る。
陽が衰えると僕は体調が悪くなる。
毎年この時期になるとそうなんだ。
特に胃痛と腹痛が強く出て、だから普段に増して元気をなくす。
季節の移ろいに驚愕し、年月の積み重ねに言葉を失う。
もう10月が終わろうとしている事にも、平成が終わった事にも、
そして自分がとうに50歳を越えた事さえ信じがたい気分だ。
溜息ばかり。
そんなこの頃。
今年は台風の被害が多く、悲惨な災害となって記憶に残る年となった。
それに比べればあまりに些事だけれど、僕の畑もしっかりと被害を受けた。
例年なら秋ナスが楽しみな頃だけれど、それは根こそぎ折れてしまった。
落花生も里芋も大根も白菜もキャベツも、被害の無い作物は無い。
それでも細々と、趣味の野菜作りを続けている。
やっぱり好きなんだな、と思う。
そんなこの頃。
Mは先日から、半年間に及ぶ研修を受けている。
はじまるまでは気乗りしなかったようだけれど、もともと頭の良い人だもの。
分厚い資料を抱え、何本も電車を乗り換え、嬉々と研修場所に通っているようだ。
平日は通常通り仕事をし、金土日が研修。
キツイだろうが、半年後にはやり遂げて良かったと思っているだろう。
そんなこの頃。