竜宮の水がめ ― 2017年04月02日
先日、庭に半ば埋まった古い水がめを二つ掘り出した。
何に使っていたのか解らないけれど、大きな水がめだ。
何に使っていたのか解らないけれど、大きな水がめだ。
タワシできれいに洗い、水を張った。
一つは庭の畑の脇に置き、ハスを植えた。
一つは門柱ポストの隣に置き、ホテイアオイを浮かべた。
メダカを20匹買ってきて放す。
もうそれだけで、そこを覗くのが楽しくなった。
群れなして泳ぐメダカたち。
Mがその餌を買ってきてくれた。
やがて卵を産んでくれるだろうか。
冬は上手く冬眠してくれるだろうか。
鳥が来て水を飲むだろうか。
野良猫が来てメダカを狙うだろうか。
こんな少しの水でも、身の回りにあると楽しい。
小学校の国語の教科書に「竜宮の水がめ」という話が載っていた。
海岸に埋まっていた古い水がめを男の子が掘り出す。
そこで、沢山の金魚を飼うのだ。
その貝殻だらけの水がめに手を入れると、手は底なしにどこまでも深く入ってゆく。
水がめは実は竜宮に繋がっていて・・というような話だったと思う。
その話を読んでいた子供の頃、祖父母の家に大きな水がめがあったのを覚えている。
これがその水がめなのかは解らない。
でも大切に使おう。
