秋雨2015年09月02日

秋雨前線を挟んで、北の秋と南の夏がせめぎ合っている。
その北側にある東京では、連日の雨と10月並みの気温。
東日本では梅雨時よりもむしろ秋雨のほうが降水量は多いと聞く。
それにしてもこれだけ天候不順が続くと、秋の葉物野菜が育たないな。

でも良い事も有る。
一旦は終わったかに思えたアサガオが、この雨で息を吹き返した。
朝、犬の散歩から帰ってその花を摘む。
それを水盤に活け、両親の写真の前に飾ってから出勤する。
そんな毎日。

先日から感じていた背中と胸部の違和感は造影CTの結果、心疾患を否定された。
3D映像で再現された僕の心臓は、冠動脈に狭窄も硬化も無く健康そのもの。
これは、長引いている腰痛と同じで運動不足による症状なのかもしれない。
増えた体重を支えるべく、心臓に負担がかかっているんだろう。
もう何度書いたか解らないけれど、そろそろまた運動を再開するときなんだ。

どこかのスポーツジムへ入会するか。
それともまた、夜独り黙々とジョギングするか。
気付けば運動には良い季節になっている。
まずは、新しいシューズを見に行こう。
ああ、でも9月中は少しゴタついていて運動の時間が取れるだろうか。
こうしてまた先送りになってゆくんだろうか。


仕事は特記事項なし。
昼、職場の部屋に有ったアルファ米の非常食に湯を入れて食べる。
美味しいなあ、など唸りながらパッケージを見たら、少し賞味期限が切れていたようだ。

午後は会議。
帰宅したら犬にフィラリア駆除剤を飲まさないとな、など考えているうちに会議終了。
珍しく定時退勤。


ウナギ2015年09月03日

低い雲の、湿度が高い朝。
予報では前線と活発な低気圧の影響で、夜には本降りになるという。
6時、散歩を終えた犬と庭の畑を見て回る。
トマトはそろそろ終わり。 切り戻したナスには新たな花が沢山付いてきた。
先日植えた秋作のキュウリは蔓を伸ばし始めた。
モロヘイヤはまだまだ元気だ。

そんな事をしていると、手足が痒くなってくる。
この時期の庭は、真夏の頃より蚊が多い。
気をつけていてもすぐに数箇所刺されてしまうのだ。

仕事は特記事項無し。
昼食は赤いきつねとコンビ二のオニギリ。
食後、webでスポーツジムを物色する。
以前長く通ったジムは岩盤浴とエステがメインの施設になってしまった。
他の数箇所は駅近で駐車場が無い。
駐車場つきのジムは職場に近く、同僚の目が気になる。
どこか良い所ないかしら。

仕事帰り、墓地へ寄る。
Mの昔の義理の両親が眠るそこは、詣でる人が無く長い間雑草に埋まっていた。
だから先日除草剤をまいておいたんだ。
うまく雑草は枯れている。
今度の休日にでも、枯れ草の除去に来ればいいだろう。
余計なお節介だろうけれど。

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鰻が好物で、でも昨今の高騰した価格におじけづく。
鰻屋など縁遠く、スーパーで売られるそれにも手が出ない。
酒の価格は気にしなくても、一瞬でなくなってしまう食べ物にあの値段は贅沢だよなあ。

そんな情けの無い僕を見てMが買ってくれたのが、これ。
イトーヨーカドーで一本2000円の鰻の蒲焼。
久しぶりに食べる鰻、やっぱり美味しいな。
Mが遠慮したので、一人で全部食べてしまった。
こんな贅沢して、バチでも当たらなければいいけれど。



今日の晩飯(酒の肴)2015年09月04日

ヤブ蚊と闘いながら、夕暮れの畑からピーマンを取ってきたんだ。
梅雨明けに植えたピーマンは、猛暑にやられ上手く育たなかった。
でも植えなおしたコイツはその後の雨にも恵まれ元気元気。
人の好みって解らないものだ。
子供の頃は大嫌いだったピーマンを、今じゃ生でバリバリ齧ったりもできる。
青々とした肉厚なピーマンがとれると、それだけで嬉しくなってしまう。


佃煮は先日作った。
冷蔵庫に紀文のサツマ揚げがあるから、今回は甘辛炒めを作ろう。
すぐ出来て酒の肴にもなる甘辛炒め。
ピーマンの旬にはいつも作って食べている。


ごま油でピーマンをサッといため、サツマ揚げを投入。
味付けは砂糖、酒、醤油と鷹の爪。 仕上げに鰹節を加えて出来上がり。
ピーマンは歯応えが残る程度に。
少し甘めにするのが好みだ。

今日はニガウリも採れたから、ゴーヤチャンプルーも作るぞ。
他に、出汁巻き卵、叩きキュウリ梅和え、母の実家から届いた鯖の一夜干し。
もう少ししたら一階に行って、夜勤明けで眠っているMを起そう。
明日は二人とも休みだから、今夜は少しゆっくりできる。






正丸2015年09月06日



マンガ「イニシャルD」で有名な峠の聖地、正丸峠に行ってきた。
ここに来るのは学生時代、シルビアに乗っていたあの頃以来か。
インプ、レボ、コペン。 SSからオフバイクまでみんな速い速い。
それについて行けないのは、車のせい? 久しぶりだから? 
いや、きっと歳とったからだ。
往復数本走った正丸-山伏峠よりも、帰りに流した名栗のカントリーロードのほうがずっと楽しかったのを白状しておく。


9日2015年09月08日

台風と、それに刺激された前線の影響で強い雨。
職場中庭で頑張っていた最後のヒマワリも、この雨に散った。
そんな天気の影響か、昔に折った肘が朝から酷く痛む。
忘れた頃にこうして痛み、障害を負う事になったあの事故を思いだす。

会議の資料をコピーしながらホワイトボードを見ると明日、僕の予定欄は休。
9月9日。 菊の節句。
二百十日も白露も過ぎて秋が深まる頃。
2008年のそんな日、父は倒れ数日後に逝った。
あの朝、父と何気ない会話をして出勤した。
そして午後に受けた一本の電話で全てが変った。

あれから7年。
その間にあの家は兄に占拠され僕は他に住処を替えた。
母は発病し精一杯闘った末に、また逝ってしまった。
それ以来僕は兄との交流を絶った。
7年もあれば色々な事が変る。
変化など求めていないのに、その流れには抵抗できない。

明日、僕は人間ドック受診のために休みをとったのだ。
胃カメラを呑み、何本もの試験管に血を採られ、CTで輪切りにされ、エコーをあてられる。
本当に意味が有るのか解らない。
父も母も健診は欠かさず受けていたのに、結果はああなってしまったじゃないか。
でも、そんな父母のためにも今年もまた受診する。

ドック2015年09月10日

ふと目が覚めてベッドの中でボンヤリしている。
外は雨。 時計は深夜2時をまわったところ。
すると、廊下の突き当たりの辺りで何かの気配がする。
そこには犬のケージが置いてあり、その中で僕の犬が寝返りでもしているんだろう。

トイレに行ったついでにそこへ行き、犬に話しかける。
口に出さずに思うだけで、言葉にしなくなったのはいつ頃からだろう。
大人になってから、特に人前ではあまり犬と会話をしなくなった。
でも、こんな夜なら声に出してみよう。

お前が来てもう10年たったね、とか。
ジジもババもどこ行っちゃったんだろうね、とか。
いつも在宅警備ご苦労様、とか。
明日も近所に変わりがないか点検に行こうね、とか。
大好きだよ、とか。 長生きしてね、とか。
人に聞かれたら気味悪く思われるだろうが、独り暮らしの深夜。 
誰に遠慮がいるものか。
こんなとき、この犬が居てくれて本当に良かったと思うんだ。
どんな時もずっと僕を見ていてくれる黒柴。
いつまでも元気でいてほしい。

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今年もMと人間ドックに行ってきた。
最近、体の不調が続くので結果が出るまで憂鬱だ。
毎年やってきた胃カメラで初めてポリープを指摘され組織検査されたのも気になるし。
早く安心して運動できるようになりたいものだ。

写真はドックの昼食。
管理栄養士さんが考えたバランス食とのこと。
美味し。


2015年09月11日


金曜の夕暮れ。
終わらない仕事を途中で放り投げ、Mのマンションへ向かう。
職場からだと20キロ弱。 自宅からだと10キロ。
Mの子供たちが巣立ってから、週の半分はどちらかの家で過ごすようになった。
明日は休み。 今夜はM宅。

あの頃、そのM宅がとても遠く思えたものだ。
距離的な事と、Mの家庭内の事と、子供たちの事と。
この付き合いを続けるのはもう無理だ、と何度思ったことだろう。
Mも大変だったろうが、僕だって苦労した。

やがて、彼女の抱える問題は解決した。
僕の環境も変った。
それまでには、M宅への道程にある二つの踏み切りと狭い抜け道をバイパスする、こんな立派な道が完成するほどの時間を要したけれど。

20年前は無かったこの道を走ってM宅へ向かう。
当時の半分ほどの時間でスイスイとM宅へ行く。
あの頃、踏み切り前の渋滞で僕は何を考えていただろうと思いながら。


15日2015年09月15日



天候の加減か、今年は彼岸花の開花が早いと聞いた。
母が植えた彼岸花も実家で開いたろうか。
そしてふと気付けば、なにやら甘い香りが漂っている。
金木犀が咲き始めたんだ。
子供の頃から見上げていた金木犀の大木。
自宅二階の窓の外は、間もなくこの花の橙色に染まる。

秋祭り、玉ねぎの植え付け、虫時雨。
小菊が満開になって、秋茄子が実り、そろそろ衣替えの季節。
そんな9月15日。 父が逝った日。
7年前のあの日と、それからの日々とを思いながら過ごす一日。

仕事帰り、いつもの店で寿司を買う。
夜、酒と共に両親の写真に供えた。





肌寒い2015年09月18日

明け方、肌寒くて目が覚めた。
隣ではMが寝息も立てずに眠っていて、起しちゃ悪いとそのまま目を瞑っていた。
するとドカンと一発、爆発するかのような雷。
いきなりすぐ近くに落ちたのか、空気の振動まで感じるような大きな音だ。
二人して飛び起き、そのまま金曜の一日を始める。
外は時おり大粒の雨。
ラジオが、南米であった大きな地震による津波が日本にも向かっていると告げている。

金木犀の匂いの中、それぞれの車でそれぞれの職場へ向かう。
次にMが来るのは5日後だったか。
ちょうど良い距離感か、と思う。
収まるところにおさまった感じ。

仕事は特記事項なし。
昼、いつもの店でラーメンを頼んだらナルトとシナチクが乗っていなかった。
そうか、この店も経費削減で大変なんだな、など思いながら麺をすする。
すると店員さんが小鉢に入れたナルトとシナチク、そして煮卵持って現れた。
単なる乗せ忘れだったらしい。
午後は精度管理とデータ集計。
もはや自分の一部になっているような慢性の頭痛に負け、17時半退勤。

10日前に受けた人間ドックの結果はいつ届くのだろう。
病院や検査が大嫌いで、でも家族歴や不調があるから定期的に受診する。
だから検査結果が届くまで、それが気になって仕方が無いんだ。
毎日帰宅後、ドキドキしながらポストを見る。
そして何も届いていない事を確認し、なぜか安堵する。

夜、学生時代の友人から母上逝去の報届く。
今年になってから、もう二例目か。
そんな歳になったと言う事か。







シルバーウイーク2015年09月19日

東京の日の出は5時26分。
間もなく犬の散歩中に日の出を迎える時期となる。
真夏の頃はとうに昇った朝日に炙られながら歩いたのに、どんどん夜明けが遅くなる。
そして来月の今頃は、まだ薄暗い時間の散歩になるだろう。
散歩の時間は一年を通してだいだい同じだから、一層季節の移ろいを身近に感じるんだ。
爽やかな朝。 金木犀は今が盛り。

キリスト教の我が家に仏壇はない。
でもそれでは寂しいと、十字架つきの小さな祭壇を手に入れた。
そこに父母の写真を飾り、季節のものを供えている。
今、そこには彼岸花と小菊。 Mの鳥取の実家から届いた梨、母の好きだったスダチ。
そして朝には母にコーヒーを淹れ、夜には父に酒杯を供える。

今朝、その父の杯を片付けようとして、酒がほとんど入っていない事に気付いた。
昨夜、酔った僕が飲み干してしまったんだろうか。
でも昨夜は仕事を持ち帰った事もあり、酔うほど飲まなかった。
ではなぜ酒が無いのか。 もともと少ししか注がなかったのか?
いや、父が飲みにやってきたんじゃ無かろうか。
あの父ならやりかねない。 
それどころか、いかにも親父がやりそうな事だ。
そんな事を考えていたら、朝からなんだか嬉しくなってしまった。

東名、中央、関越と各高速はすでに渋滞がはじまっている。
そんなニュースを聞きながら車で出勤。
そうか、世間はシルバーウイークという奴か。
この時期に5連休とは贅沢な。
天気も良さそうだし、きっとどこへ行っても気持ち良いだろう。
そういう僕も、火と水の二日間は休めそう。
Mの都合がつくなら、近場でどこかへ出かけたい。