2010/1/1-312010年01月31日


                    
 

 

10/1/31 (日)  携帯が無い

関係各方面へ。
ただいま携帯電話紛失中。
連絡はDoCoMoではなくWILLCOMへお願いします。



とても困った。
携帯電話が無ければすぐに仕事に差し障る。
24時間待機中のような僕の仕事。
連絡先には携帯電話番号を登録してあるからだ。

自分の携帯へ掛けてみても留守電。
電源は切ったこと無いから、おそらく圏外なのだろうけれど、この辺でDoCoMoが圏外なんて考えられない。
何かの理由で電波が届かない場所に有るんだろう。

と、考えたところで一つ浮かんだ。
今朝は携帯のアラームで目を覚まし、夕方買い物に出た時に紛失に気付いた。
だから昼間の時間に紛失したのだけれど、今日の昼間は庭を開墾し畑を作っていたんだ。
今日はそれに没頭し、外出していない。

もしかしたら、携帯電話を庭に埋めてしまったんではないのか?
畑にするために、3メートル×8メートルの大きさで深さ50センチにまで穴を掘った。
あの土の下にあるなら、当然電波は届かないだろう。

電波の届かない携帯電話の紛失ほど困るものはない。
呼び出し音を当てに出来ないからだ。
土の下に有るとしたら救出の唯一の可能性は、目覚ましアラームだ。
朝4時45分、携帯から出る目覚ましアラーム音さえ聞こえれば、その居所を見つけることが出来る。
明日はまだ暗い時間、庭で耳を澄ますことになるな。
天気は西から下り坂。
もし土の下にあるのだとしたら、何としても降り出す前に見つけなくては。

 


 

10/1/29 (金)  ドライブ

穏やかな晴れの日。
Mと2人、のんびりと房総半島をドライブ。
楽しい1日。

   

   

   

   

   


 

 

 


 

10/1/28 (木) からい大根おろし

朝6時に出勤した時の気温は3度。
雨の匂いがする。
僕は、雨の匂いや肌で感じるその気配が好きだ。
これで沈丁花の香りでも混じれば最高なのに。
春はまだ遠いけれど、一雨ごとに空気も蕾も柔らかくなっていくだろう。


なんだか気だるくて仕事をしたくない。
もしかしたら熱発しているのかも知れないけれど、計ることはせず。
それほど体調が悪いわけではないのに、今日は自室にこもって雑用だけでお茶を濁す。
明日は休みだから、全ては土曜日に先送り。

帰宅して洗濯。
掃除も料理も好きなのに、洗濯だけは苦手だ。
だからつい先送りしてしまい、ランドリーバッグは一杯になる。
そして今洗わないと、明日風呂に入ってから着替える下着が無い、なんて事態を招くんだ。
洗濯機はスイッチを押すだけ、洗いあがったモノは浴室乾燥機にぶら下げるだけなのに、なぜかそれが面倒でならない。
かと言って、Mにそれをしてもらうのも嫌で、渋々やるのだけれど。


   

畑で使いの残しの野菜の種は、チャック付きビニール小袋に密閉し冷蔵庫に保存している。
それでも1年も経てば発芽率は下がり、先日蒔いた2年落ちのニンジンの発芽率は5割だった。
なるべく早く使い切るにこしたことは無いのだ。

去年の初秋、そんな冷蔵庫の中から8年前の大根の種を見つけた。
奥に押しやられ、皺くちゃになった小袋に入っていたんだ。
発芽するはずもない種を、それでも捨てがたく地面にサラサラと蒔いておいた。
そしてそんな事すっかり忘れ、自宅建設の資材置き場となったその土地の隅で、大根は発芽していたのだ。

気付いたのは年末。
そして今日、20センチほどの小さく痩せた大根だけれど、ついに収穫。

シラスおろして食べてみた。
涙が出るほど辛い。
もしかしてこれは辛味大根の種だったろうか。
それでも日本酒の肴には最高で、燗酒がすすむ。

種って凄い。
ゴマ粒ほどの種が、永い眠りから覚めてこんな個性ある野菜になるんだから。
一粒の種も、無駄に出来ない。

 

 


 

10/1/26 (火)  カラスがゴミを食い散らす

朝5時45分、燃えるゴミを出してから出勤。
最近、きちんと袋に入れていたはずのゴミの残渣が散らかっている事がある。
どうやらカラスがやって来て、ゴミ袋を破るようだ。
役所がゴミ収集場に付けるカラス避けネットを配布しているようだけれど、僕はアレが好きでない。
やはりポリバケツを買ってこようか。

イレギュラーばかりで仕事は進まず。
その殆どを明日以降に廻し、今日は雑用に徹する。
看護学生の補習に付き合っていたら、あっという間に昼。

昼休み、職場を抜けて税務署。
「住宅借入金等特別控除の計算書」を提出。
そこは10ヶ月ほど前に相続税関係で激高した場所だ。
建物に入っただけで動悸がする。



仕事帰り、ホームセンターで買い物。
農機具を置くための高さ190センチのスチール棚、直径50センチの植木鉢2個、腐葉土40リットル、重量ブロック6個。
僕の車は荷車としても優秀だ。

いつも拝見している日記者の方がそれを買ったと読んで、僕も注文してしまった。
ずっと欲しくて、Amazonの欲しい物リストに入れたままだったサーモスの真空断熱マグ
紅茶やコーヒーをいれてもじっくり飲む時間も無い仕事中。
色々な人が走り回っている部屋で、ホコリも入らず保温性に優れた蓋付き断熱マグは重宝だ。
こんな高価なマグなんて僕には贅沢品だけれど、きっと活躍してくれるだろう。

夕方の注文で、明日には届くようだ。
Amazonって、ホントに便利。



   

冷蔵庫の中に、賞味期限切れ間近の鶏肉。
ウイスキーを呑む時につまむミックスナッツの缶からカシューナッツだけを拾い集め、一緒に炒めてみた。
味付けは醤油のみ。
美味し。

酒はエビスビールを1リットル。
後にこの頃好んで呑んでいる「山崎12年」をロックでやるつもり。



 


 

10/1/25 (月)  江ぐちのこと

朝の気温は何度だったかな。
温度計を見忘れたけれど、結構冷えていた気がする。
穏やかに晴れた月曜日。

仕事は特記事項なし。
月末特有の慌しさと、そんな時恒例の機器の不調。
まるでフテ腐れるようにエラーを連発する比色計に嫌気が差す。
まだ新しい、しかも高価な機器なのだからもっと活躍してもらいたいものだ。

昼、職場を抜け出し自宅登記関係の書類を取りに。
例の住宅ローン減税関連で必要なのだ。
とても面倒だけれど額が大きいだけに確定申告しない訳にはいかない。
そう言えば母の確定申告の準備もしなければ。
まったく雑用が多いな。


ええ!
江ぐちのオヤジさん、亡くなったのか。
もう長いこと行っていなかったけれど、あのオヤジさんの雰囲気は良く覚えてる。
もう一度、タケノコラーメンでビールが飲みたかったな。
決して美味しいラーメンじゃないかもしれないけれど、僕は好きだった。
この頃のブームに乗ったラーメンじゃない、まだ一杯のラーメンを啜ることがご馳走だった頃の味なんだろう。

確か以前、この日記でもそれを書いたなと調べてみれば、それは2002年の10月。
2002年って、大昔のような気がする。
Mとの事で悩んでいた頃だ。
大変だったけれどその悩みは解決するのだ。
そんな風に、あの頃の自分に教えてやりたい。


   

今夜の晩飯。
それなりに頑張って料理を作ることもあるけれど、面倒なときはこんなものだ。
畑から取ってきたキャベツが有ったので、ただ炒めただけ。
この時期の寒さにあたったキャベツって美味い。
味付けは簡単料理の救世主、「味覇」で。
あの赤い缶の調味料を使うと、何でも本格中華味。

 

 


 

10/1/24 (日) 日曜大工面白し

   

日曜日に日曜大工をした。
先日買った丸ノコが凄い威力。
大きな材木もキーンと一刀両断だ。

今日は防腐剤を塗ったところまでで終了。
残りは来週。

 


 

10/1/22 (金)  映画を見た

昨夜、ほとんど眠る時間無し。
でもどうしても見たい映画が有り、Mと出かけた。 
THIS IS IT

一度封切りが終わり、ファンの声に応えてのアンコール上映だ。



僕や、もしかしたら僕レベルのMJファンは皆そうなのかもしれないけれど、
彼はもう、彼と共にあった自分の若気の時代と共に過去のもので、その歌声も魅力も興奮も忘れていた。
だって、彼の話題と言えば奇行と整形と裁判のことばかりだったんだから。

でも、今頃になって思い出したんだ。
僕らのあの頃を共に生きたある種の人たちにとって、やっぱりMJは特別な存在だった。
僕が高校生だった80年代の前半、彼はまさにスーパースターだったんだ。

その彼が、死亡する直前まで続けたリハーサルの記録映画だ。
瞬きをするのも惜しんで見た。
2時間、ずっと息を殺していた。
彼がもう居ないなんて、僕には信じられない。

映画が終わって、ようやく隣に彼女が居ることを思い出した。
見るとMは泣いていた。
僕も泣いた。
あの頃を共有した人にとって、これは宝物のような映画だ。
別に、あの頃に帰りたいわけじゃないけれど。



   

夜、グリルで好物のラムを焼いた。
クレイジーソルトとバジルソースで美味。

酒は正月に開けた素晴らしいワイン。
バキュバンで空気抜きをしておいたけれど、やはり酸化して味が変わってしまったな。
それはナパバレーの赤で、かつて僕らがレンタカーで放浪したときに寄ったワイナリーのもの。
去年、サンフランシスコの友人が送ってくれたものだ。

今は電車も乗れないこの僕が、アメリカをキャンプしながらレンタカーで旅行したなんて。
なんだか自分でも信じられないよ。

 

 

 


10/1/21 (木)  里芋で缶チューハイ

日の出は6時48分。
日没は随分遅くなってきたけれど、日の出時間はあまり早くはなっていない。
まだまだ薄暗い時間に出勤する日が続く。

その薄暗さとウッカリが重なって、昨日コンクリ舗装をしたばかりの場所を車で踏んでしまった。
僅かにタイヤ痕の付いた部分を恨めしく眺めてから出勤。
今度自分で補修しておこう。

雑用の日。
他部署との勤務予定合わせ、試薬の発注、在庫と使用期限の管理、遠心分離機の修理依頼。
午前中職場を抜け出して税務署、昼は定食屋まで遠征、夕方は早い時間に退勤。

今日の最高気温は18度。
しかし予報によれば、明日からまた寒さが帰ってくる。
それはそうだ。
今が一年で最も厳しい時期。
梅よ咲け春よ来いなどと願っても、今はまだ1月なのだ。
でも、今日は庭の隅でフキノトウを見つけたぞ。
その香りにふれただけで、もう嬉しくなってしまう。
水仙、フキノトウ、梅、沈丁花。
どんな思い出にリンクしているのか解らないけれど、この時期の花の香りってなぜかみな懐かしい。


   

夕飯には里芋と油揚げを煮た。
他に、蕎麦がき、板わさ、海苔の佃煮。
ああそれなのに、食事を始めるまで日本酒を切らせていることに気付かず悶絶した。
缶チューハイやウイスキー、ウオッカじゃ里芋煮の美味さも半減だ。

 

 


 

10/1/20 (水)  ぬか漬で酒を呑んだ

暖かな大寒の日。
昼に職場の雑木林を散歩したときの気温は16度。
落ち葉の積もった林の中の空気が心地よく、ベンチに座っていると眠気を感じる。
もっともその眠気は天気だけが原因じゃない。
今朝方3時まで、持ち帰った資料をレポートにまとめていたからだ。

昼食はまた赤いきつね。
今日こそは少しマトモなモノを食べようとコンビニにまで遠征したのに、財布の中に71円しか入っていなかったからだ。
こういう時、ロッカーに箱で買ってあるカップ麺は強い見方になる。

午後、窓際の席で陽を浴びながら原稿書き。
どうにも眠く、職場で買っているドリップコーヒーをがぶ飲みするも、目が覚めるはずはない。
コイツはカフェインレスコーヒーだからだ。
自分でリクエストしたものなので文句は言えないけれど。

夕方早めに帰宅。



自宅外構工事の残りの部分が今日施工された。
僕の所有地だけれど道路用地として市に提供している部分の舗装を、僕と市のどちらがやるのかで棚上げになっていたのだけれど、
結局市が発注したのだ。
狭いといっても幅80cm、長さ10mの舗装にはそれなりに費用が掛かる。
こちらは無償で提供しているのだから、この位してもらっても良いだろう。

LDKの床暖補修工事はまだ予定が立たない。
床暖面積の半分しか暖まらない施工ミスが解ってから一ヶ月以上経つのに、少々お粗末ではないか。
その部分に座ることは殆ど無いので暖かくならなくても不都合はないけれど、そういうモンダイでもないだろう。
もう住みはじめていると言うのに、床材を剥がして作り直すという事にもストレスを感じる。


   

晩酌の肴は厚揚げ焼き、からすみ、ヌカ漬け。
酒は広島の宝剣・呉の土井鉄。

腐らせてしまったヌカミソを作り直し始めてそろそろ2週間。
朝晩にかき混ぜながら育てている。
まだ旨みは少ないけれど、少し漬物らしいものが出来るようになってきた。
今日は畑から取れたカブとブロッコリー。
教えていただいたブロッコリーの漬物が美味し。


 

 


 

10/1/19 (火)  電動工具を買った

穏やかな晴れの日。
朝6時に家を出たときの気温は-1度。
今朝は頑張って自転車通勤だ。
寒いのは最初だけ。
職場に着く頃には、汗をかくほどの運動になる。
これを続けたら少しは体重が落ちるかしら。

昼食は赤いきつね。
SBの「おろし生しょうが」を絞り入れて美味し。


   

仕事帰り、ホームセンターを徘徊。
工具、園芸資材、ペット用品から家具まで揃うこの店が好きなんだ。
電動工具売り場で丸ノコを買った。
この電動鋸が有れば、大きな2×6材もバッサバッサと切断できるだろう。
そろそろ始める菜園の枠やウッドデッキ作りに活躍してくれそうだ。

夕飯は処分品の鯛刺身。
柚子こしょうと醤油で漬けにしてみた。
酒は東京の地酒、澤の井・純米吟醸。



Mが多忙を極めている。
それは毎度の事なのだけれど、ここ数日の電話の様子では相当堪えている様子。
全てを引き受け自分1人で突っ走る彼女の性格ゆえに心配だ。

大量の仕事を持ち帰り深夜まで自宅で仕事をし、翌朝早朝出勤をし、12時間働いてまた深夜まで持ち帰った仕事。
3人の子供の世話をしながら、そんな毎日が続いているようだ。
僅かな睡眠時間すら仕事の夢で飛び起きるほどに人を追い詰める職場って、いったい何なのか。
そんなクタクタな看護婦が、一つのミスも許されない職場で今日も走り回っている。
そしてどんなに走り回っても、先が見えない。

 

 




10/1/18 (月) 思い出の品の置き場に困る

予報によれば、これからの数日間は寒波が緩み日中の気温も上がるという。
でも、朝6時過ぎにに家を出た時の気温は-2度。
さすがにこれほどの寒さの中自転車を漕ぐ気がせず、車で出勤。
車って本当にありがたい。

7時から16時半まで仕事。
なぜか仕事が順調で気味が悪いほど。
だから今のうちに所属する職能団体の学会仕事をやっつけておこう。
今年はサポートに徹するけれど、そんな縁の下の仕事のほうがよほど大変なのだ。

仕事帰りにいつものクリニック。
今年最初の受診ゆえ、菓子折りもって新年の挨拶。
今年もよろしくお願いします。



新居の階段下は2畳ほどの収納庫になっている。
引越し以来毎晩遅くまで片付け物をしているけれど、分類不能なモノをそこへ放り込んでいた。
おかげで片付けは8割方終わったけれど、その場所だけは台風の後のような惨状だ。

あらためてその収納庫を見て気がついた。
ここは決してMに見せてはいけない。
そこに吹き溜まっているモノの半分は、かつて付き合っていた女性に貰ったもの、
古いアルバムやビデオ、出所を言えない思い出の品やら、怪しげな物品ばかりだからだ。

今までにほとんど引越しを経験していないからか、女々しい性格ゆえにか、
そういうモノたちを捨てることが出来ずにいたんだ。

そして今迷っている。
これらを処分する良い機会かもしれない。
かつての彼女との写真など、庭で燃やしてしまった方が良いのかも知れない。
深大寺で一緒に作った名前入りの皿なんか、燃えないゴミに出したほうが良いのかもしれない。
貰った油絵は、職場に寄付してしまおうか。

昨夜、幼馴染とそんな事を電話で話した。
すると奴もまた、今迄付き合った全ての人との思い出の品を押入れに隠してあると言う。
今の彼女に見つかったら惨事を招く事になるだろうに。
オトコはそういうモノを捨てられない生き物なのだ、と奴は言った。


   

夜、酒の肴に好物のガンモを焼いた。
IHでも、美味しく焼き物が出来ることが解って安心している。
グリルは両面ヒーターで裏返す必要が無く、メニューを選べば後は機械任せで綺麗に焼いてくれる。
土鍋も使えるし、煮込みもタイマーで安心だ。
慣れてきたらIHも良いものだ。



10/1/15 (金)

祖母忌日。
好物だった和菓子を買い、祈る。
もうあれから9年が経つんだ。

 


 

10/1/14 (木)  プレゼントをもらった

   

Mからの誕生日祝いは「たぬき」
好きなんだ、これ。
たぬきにはこんな意味があるらしいけれど、
酒飲みの間では、いつまでも呑む酒に困らない縁起物と言われてる。

玄関の脇に置きました。

 


 

10/1/13 (水)  ジャガイモを炒めて食べた

寒い。
冬が苦手な僕にとって、今が一番つらい頃。
一ヶ月前に比べ、日の出で10分、日没で20分も昼時間は長くなっているけれど、寒さの峠はこれからか。

庭のグレープフルーツの木もドラセナ・コンシンネも落葉してしまった。
水瓶のメダカはじっと動かない。
春はまだ遠い。



早朝から呼び出しが掛かり、忙しい1日。
年末にクリーニングに出した白衣がまだ帰らず、薄汚れたなりで走り回る。
昼食は緑のたぬき。

午後、ご家族の居ないお見送り一件。


   


以前仕込んだ自家製味噌を使い切って久しい。
そろそろまた作ろうか。

市販の大豆と自家製の落花生、それに麦麹で味噌を仕込みたいんだ。
もう少しアカギレが良くなったら麹の手配をしようか。
自家製味噌で作る汁やオニギリは美味い。

夜、いつもより少し良い酒を開けた。
今日は僕の誕生日だからだ。
肴は先日収穫したジャガイモをサッと炒め、明太子で味付けし大葉を散らしたもの。
他に、ヒラメ刺身、うに瓶詰め、からすみ。
誕生日だから、少し贅沢をした。


寒さと暗さのせいなのか、いや、家が出来て一息付いたからなのか。
どうもこの頃オヤジの事ばかり考える。
あれから1年4ヶ月経つというのに、まだオヤジが居ないことに違和感を感じる。

酒屋で新酒を買うときに、オヤジの分も買おうかと思ってしまう。
道でシルバーのワゴンRを見ると、オヤジが運転している気がする。
在宅酸素療法の、あの酸素濃縮機の音が聞こえる気がする。

オヤジが居ないと言う事に慣れたいんじゃない。
でも、発作的に寂しくなり、それがとても辛い。
もしかしたら、そんな辛さが消えてしまうことのほうが寂しいのかもしれないけれど。


 

 


 

10/1/12 (火)  ローン始まる

朝6時の気温は1度。
前線の影響で天気は下り坂。
雨の匂いの暗い朝。

仕事は順調。
久しぶりに顕微鏡に酔い、会議は3連発、緊急2件、職場内学会の準備。
午後、東京に初雪降る。

17時から職員食堂で新年会。
栄養課の手作り料理に加えて寿司を大量に出前すると聞いたので参加したけれど、
仕事が長引いて19時に会場に入れば残り物はかんぴょう巻きとサラダくらい。
昼食も食べずに働き、そんな仕打ちにがっかりして帰宅。


   

夕飯は昨日の残りの芋煮汁。
サトイモが美味く、追加でキヌカツギを作った。
茹でた小芋にごま塩を付けて食べるだけなのに、ヌルっとして最高に美味い。

ネットバンクで職能団体へ年会費を振り込み。
入出金明細を見て、第一回の住宅ローンが落ちたことを知る。
長い奴隷生活の始まりだ。
それにしても、新居のローンより実家の維持費の方が高額だというのもナンだかな。
この頃、宝くじを買うようになった。

 


 

10/1/11 (月)  芋を掘った

成人の日。
成人式の会場で、綺麗な着物姿のMの娘と写真を撮ったのは1年前。
昨日、買い物に付き合った娘と、もうあれから1年経ったのかと苦笑い。
1年なんて本当にあっという間。
去年の今頃は父の件で猛烈に苦しんでいたし、まだ先だと思っていた娘の看護士国試はもう目前だ。



   

曇天の朝。
まだ薄暗い時間から畑行き。
里芋と、ちょっと珍しい冬採りの「出島」というジャガイモ、ネギ、白菜を収穫。
緊縮財政の折、野菜作りは趣味だけでなく僕の財布を助けている。
今夜はそれらを使って芋煮だな。

今から家の片付け。
新居に越してもう20日も経つと言うのに、この散らかり様は何だろう。
有る物が有るべき場所に無いと落ち着かないんだ。
ダンボール箱を開け、今日こそ頑張って整理しよう。

 

 

 


 

10/1/8 (金) ヌカミソを腐らせた

朝6時、燃えるゴミを出してからスクーターで出勤。
人生最大体重の今、本当は自転車を漕ぐべきなのに、何かと理由を付けて安きに流れる。

仕事は特記事項なし。
昼休み、上部消化管内視鏡検査の予約を2月5日に入れた。
すすんで受けたくはない検査だけれど、元来胃の弱い僕にはどうしても必要だ。

夕方、歯科受診。
これからこの拷問が週に一度行われることを思うと逃げ出したくなる。
一日三度、ドルツの電動歯ブラシで磨いてもこんなに虫歯が増えるなんて。

解約した月極め駐車場の敷金戻る。
臨時収入だ美味い酒でも買おうかと思ったけれど、考えるまでも無く元は僕のお金なのだ。
発泡酒を買って帰宅。


   

2001年に祖母が逝ったとき、ヌカミソを受け継いだ。
祖母が住んでいた古い家の床下には大きな木樽が安置してあり、その中には数十年使ったヌカミソが有ったんだ。
ばあちゃん子だった僕は、毎日欠かさずヌカミソを手入れする祖母に付き添い、小さな頃から漬物作りを見ていたものだ。
ヌカミソは気難しく、ちょっと手入れを怠るとすぐに味が悪くなってしまうんだ。

そのヌカミソを腐らせてしまった。
去年の夏から本格化した家作りの忙しさに、つい手入れを怠っていたんだ。
完全に腐敗したそれはすでに手の打ちようもなく、ゴミとして処理した。
ヌカや塩を足しながら使うとはいえ、その数パーセントは祖母が若かった頃から手入れしていたものに違い無い。
大事なモノを無くした。
だらしのない自分が嫌になる。

また新しく作るんだ。
大家族だった昔と違い、1人暮らしの今は小さなタッパーで。

ヌカに湯冷ましの塩水を混ぜ、ビールや昆布、タカノツメを加え、朝夜にかき混ぜる。
そしてクズ野菜を漬けながら乳酸菌が増殖しヌカ床が成長するのを待つのだ。
菌の培養は僕の本職だからお手の物。
でも、美味い漬物が出来るヌカ床になるまでには、これから長い年月が必要だ。



 

10/1/7 (木) 湯でふやける

   

関越自動車道をぶっ飛ばし、Mと2人で埼玉北部の日帰り温泉へ行った。
初めていく場所が「アタリ」だと嬉しい。
広い露天風呂、畳の昼寝部屋、美味い料理、居心地の良い施設。
ぬるめの湯にフヤケるまで浸かり、放心して帰宅。
そして明日からまた日常。

 


 

10/1/6 (水)  テレホタイムを思い出す


朝が早いとゴミ出しが面倒だ。
ここ数日、深夜の気配残る5時前にゴミを出しているけれど、出勤前の貴重な時間をそんな事に使いたくない。
いつでも捨てられるダストボックス方式なら楽なのに、個別収集のこの辺では出勤前に出すしかないんだ。
今朝は正月の間に溜まった資源ごみを積み上げてから出勤。


   


昼休み、歯科の予約を入れた。
いくら知り合いのセンセイでも、嫌いなモノはどうしようもない。
あの拷問椅子に座ることを考えただけで冷や汗がでてしまうのだ。
だから、今日でも良いと言われたのに予約は金曜にした。
すぐ始めてしまえば良いものを、数日先にしてしまう弱虫だ。

午後、仕事部屋にカップ麺の差し入れあり。
これだけ有れば暫く昼食の心配は無い。
有り難や。




常時接続が当たり前の今からは想像も出来ないけれど、
15年以上前だったか、パソコン通信を始めた頃は3分10円の電話代を払ってのダイヤルアップ接続だった。
だから電話代を気にして、読みたい部分を落としてすぐに回線を切ったり、書き込み文を作ってから接続したりしたものだ。
それでもチャットに熱中したりすれば長時間接続になり、毎月の電話代(みかか代とか言っていた)に肝を冷やしたものだ。

だから、テレホーダイというサービスが始まったときには飛びついた。
これは月額1800円で市内二つの電話番号に通話し放題というもので、ダイアルアップ番号を登録し、
これで高額な電話代から開放されるのだと安堵したものだ。
ただし定額となる時間は23時からで、それに伴いパソコン通信のチャット仲間も深夜へと生活時間がシフトし寝不足が悪化したものだった。

当時使っていた14400bpsモデム。
皆が23時を待ち一斉に掛けるものだから、回線数の少ないアクセスポイントはいつも話中。
リダイヤルを繰り返し、やがて繋がったときのガーガーピーピーというネゴシエーション音。
なんだか懐かしいな。

新居はオール電化にした。
東京電力の料金プランは「電化上手」
これは、23時以降の深夜電力が昼間の三分の一の格安料金で使えるというものだ。

一人でボンヤリ酒を飲んでいることの多い23時、タイマーセットされた機器が夜の安い電気で動き出す。
エコキュートが湯を沸かし始め、食器洗浄機が皿を洗い、洗濯機が回りだす。
その気配を感じると、昔のテレホタイムに入ったときのザワメキを思い出す。
当時のパソコン通信ユーザー間の、同じ時間を共有していると言う妙な一体感は楽しいものだった。

 

 


 

10/1/5 (火)  寒い朝

小寒。
今日から約一ヶ月間の寒の入り。
一年のうちで最も寒い季節がやって来た。
でも、それを越えれば立春だ。
もうすでに、昼時間はクリスマスの頃より5分ほども長くなっている。
寒さ暗さもいつまで続く訳じゃ無い。

まだ暗い時間にスクーターで出勤。
昨夜の雨が所々で凍り、運転を緊張させる。
街灯をキラキラ反射する不気味な路面。
まだ大きなバイクに乗っていた頃、こんな道で派手に転倒したことを思い出し身がすくむ。

仕事は順調。
昼食はコンビニの焼きうどん。
17時には職場を出た。


        


帰り道、ヨーカドーで雑用をこなす。
エコカー補助金10万円の入金確認、ミニロトの落選確認、住民票を一通。
ここは機械で住民票の発行が出来るので便利なのだ。
買い物はポカポカと温まるので気に入っている生姜成分が入った「バスクリン・薬湯」、ちりめんさんしょう、木綿豆腐、下仁田ネギ。

写真は先日収穫した野菜達。
これだけ有れば一週間は食い繋げるな。

明日は7時出勤。
一年前から患っている虫歯が痛み出した。
そろそろ年貢を納めて歯科へ行くべきだ。
でも、歯医者は僕のもっとも苦手とする場所なんだ。

 


 

10/1/4 (月)  仕事始め

朝5時過ぎ、極寒の中スクーターで出勤。
気温は-2度。
今期一番の冷え込みだ。

正月明けといっても、年中無休のこの職場はいつもと変わりなし。
昨日現場の様子を見に来た僕にとっても目新しいものなどある訳もなく、またいつもの日常だ。
測定機器の校正をし、ルーチンワークをこなし、試薬を調整し、院内学会の準備をし、顕微鏡をのぞいた。

昼、時間を捻り出し大勝軒へ行こうと思っていたけれど、職場で一番エライ人に捕まりトンカツ屋に付き合わされる。
アタマの中はラーメン一色だったのに。
でも、オゴリのヒレカツ定食は美味し。


   

新居のIHヒーターにまだ慣れない。
確かに清潔で安全だけれど、ガスの火を見て調節するというごく普通のことが出来ない事に違和感があるのだ。

そしてコイツは鍋を選ぶ。
Nトリで買ったIH対応をうたう安物の鍋は、少しの湯を沸かすのにも長い時間が掛かり、とても使い物にならない。
4つも買ってしまった鍋をどうすれば良いのか。
Nトリで以前買った土鍋からは鉛が検出されて回収騒ぎになったし、安けりゃ良いと言うものじゃないな。


仕事帰りにサミットで買い物。
サランラップ、単四電池、エビスビール、カロリ、瓶詰めアンチョビオリーブ、ロックアイス、半値の刺身。
夕飯は刺身で日本酒。

明日も5時起き。

 

 


 

10/1/3 (日)  本の整理におわれる

正月休みも今日で終わり。
4日間の休みの間に呼び出しは1回、自分からも一度様子を見に行き数時間働いたから、実質休みは3日間。

大晦日から元旦にかけてはM母娘が泊まりに来て、酒も呑んだし餅も焼いたし初詣にも行った。
穏やかな天気と柔らかい日差し。
良い年明けだ。




空いた時間の全ては引越し作業。
新居の整理はまだまだだけれど、旧宅の私物は全て運び出した。
たった7年前に荷物を運び込んだのが、つい昨日のことのように思える。
あの時も、ちょうどこの時期だったっけ。

もうあそこは僕の家では無い。
親父と作った愛着のある家を渡すのはとても辛い。
でも、自分で決めた事だ。

寂しい気持ちと共に、希望もある。
新しく作った家に、だんだんと愛着が出てきたのだ。
先日まで慣れない場所で落ち着かない気分だった新居に、自分の縄張りとしての匂いを感じ始めた。

高い吹き抜けも、大きなベランダも、月の光さす天窓も、逝った親父が見たら顔を皺くちゃにして喜ぶだろう。
見せたかったな。
でも、親父が逝って今までの家を渡すことになり、仕方なく作ることになった家だ。
見せることなど、最初から出来ないのだ。
だから代わりに親父の写真を一枚飾った。



   

本棚の整理など、そうそう簡単に出来るものじゃない。
新居には大きな本棚を二つ作ったけれど、そこに蔵書の全てを並べることは出来ない。
かといって捨てるわけにも行かず、三分の一ほどは床下収納に押し込むことにしたのだ。

作家別に並べ、愛着順に並べ、再読の可能性を考え、絶版本を選び、仕事で使う本は別の本棚に押し込み。
今日は本の選別に大半の時間を掛けた。
そして悩ましいことに、本はこれからも増殖してゆくだろう。
資源ごみ回収の日、僕の家のゴミ置き場はAmazonの段ボール箱が積み上げられるのだ。

明日は忙しくなりそう。
目覚ましは5時。





 

 

10/1/1 (金)  一夜明けて

元旦の夜。
東に満月の光を感じながら、FMを聴く。
酒は日本酒、肴は豆腐、灯りを落とした部屋。

大晦日からやって来たMとその娘が帰って、ラジオの小さな音と加湿器が偶にたてるポコポコという音だけの家。
朝まで点いていたテレビ、歌い踊るMの娘、Mと2人で赤ワインを空けた楽しい夜。
でも今、彼女達が帰った寂しさと共に、少しの穏やかさを感じている。
1人の時間が好きだ。
またすぐにMに会いたくなるくせに。



正月をMのマンションで過ごすことは有ったけれど、今年は念願の僕の自宅での年越しが適った。
ここ1年数ヶ月の間の生活の変化を思い返し、大晦日の夜に乾杯したときは鼻の奥がツンとした。
やっとここまで来た。
そして今、目の前にこの母娘がいるなんて。

Mと過ごした15年以上の時間、いつの間にかオトナになったMの子供、そして僕自身の環境の変化。
そんな中で、この母娘と未だにこうして過ごせることを何に感謝すれば良いのか。
春には就職し1人暮らしを始める娘と、もしかしたら最後の年越しになるかもしれないとの想いをこめて乾杯をした。
この娘と上手くいかなければ、僕とMは一緒に居ることが出来なかったろう。
あの困難だった頃、この子にどれほど救われたかをずっと忘れない。


   


娘は国家試験の合格祈念に湯島天神へ。
Mは今年最初の夜勤へ。
1人残った僕は、酒を呑みながら楽しかった昨夜の思い出に浸る。

まだ物の少ないこの家のリビング。
その白い壁に、絵を一枚掛けた。
以前買った、夜の海に月明かりが滲む気に入りの絵だ。

薄暗くした部屋で、この絵を見ながら呑む酒は美味い。
さっきまでの喧騒を懐かしみながら、今の静寂を楽しむのだ。




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