2008/122008年12月30日


 



08/12/31 (水)  大晦日1人呑み

よく晴れた朝。
気圧配置は冬型。
冷たい北風の大晦日。
今年は、特に静かな大晦日。

ボンヤリとした午前。
午後、Mと出歩き夕方帰宅。
今年は久しぶりに別々の年越し。
いざとなると、M宅の喧騒が恋しくもなる。

蕎麦ではなく、父の好きだったうどんを買って来た。
この辺でよく食べられている、武蔵野うどんと言うものだ。
それは、麺打ち専門店で売っている「挽きぐるみ」の褐色をした麺だ。



   

夜、今冬はじめて、火鉢に炭をいれた。
炭おこし器に入れガスで炙った備長炭は、一度点けば6時間は赤々としている。
気に入りの鉄瓶に湯を沸かし、火鉢で丁寧に燗酒を作りながら一人で呑むんだ。
今夜は遅くまで呑むと思う。

年越しにうどんをすする頃には除夜の鐘が聞えるだろう。
僕の家あたりでも、静かにしていれば遠くの鐘が聞えるんだ。
そしてまた、新しい年がやって来る。
それはどんな年になるのか。



08/12/30 (火)  メモリを刺す


   

穏やかに晴れた冬の日。
朝寝坊のつもりが6時半起き。
晴れた休みの日に寝坊できない貧乏症だ。

大掃除のような事をしたり、犬と遊んだり、植物達の冬支度をしたり。
庭のグレープフルーツの木は随分大きくなってきたので冬囲いは無しで。
ドラセナ・コンシンネは鉢ごと玄関へ。
ハスは鉢ごとビニール袋で包んで縁の下へ。

先日買った、1Gが2本で2000円(!)のTranscend製DDR2-SDRAMを、古くなった自宅タワー機に入れてみる。
512Mから2Gになって、DVD処理等は快適になるだろう。
ただ、基盤の電解コンデンサが軒並み膨張しているのを見つけて嫌気がさした。
このPCはもう長くは持たないかもしれない。
HDDも新品交換しようと思っていたのだけれど、マザーボードの余命を見た気がして止めてしまった。

午後は母を車に乗せて買い物へ行った。
あれから3ヵ月半。
もう元気になってくれとは言わないけれど、そろそろ日々の生活に戻ってもらいたいと願っている。
この正月が明けたら、納骨の話を切り出そう。
いつまでも骨壷を見つめている母を見るたび、辛いけれど父を墓に入れようと思うんだ。



夕飯には鯵を焼いた。
他に里芋と大根の煮物、玉子焼き。
酒は〆張鶴。

深夜放送のテレビショッピングで衝動買いしてしまった懐メロのCDを聞きながら一人で酒を呑んでいたら、
色々な事が思い出されて心がザワザワとする。
そのザワザワに身を任せて呑んでいたら、すっかり酔ってしまった。






08/12/29 (月) 幼馴染と呑みに行った

出勤時の気温は-1度。
朝の気配にはまだ遠い東の空に、春の星座をみて出勤。
子供の頃から好きだった春の星達を見ると、もう少しの辛抱なのだと言う気がしてくる。

今年最後の出勤日にするために、今日もまた走り回る。
今度、万歩計を付けてみよう。
そう思う程よく走り回った。
これだけ動けばスポーツジムなどいらないかもしれない。

18時半。 倒れこむように、今年の仕事を納める。
各部署のホワイトボードに、年末年始休の間の連絡先として自分の携帯番号を記入して職場を出た。
今年は何度、呼び出しをくらうだろう。
出来ればシラフの時に呼んでもらいたい。


   

夜、1人行った温泉旅行から帰るはずの幼馴染を地元駅で待ち伏せ、そのまま呑み。
微熱が続く体調的には大人しく寝るべきだけれど、暫くぶりにコイツと呑みたかった。

家族内で発散できない不安や不満や苦労を、酒の勢いでぶちまける。
幼稚園時代からの幼馴染は有り難い。
久しぶりの酒場の喧騒も心地よい。
2人で8合の酒を空け、気持ち良く酔った。

明日から休み。
初日は少し遅くまで眠りたい。

 


08/12/28 (日)  夕焼けの富士を見た

   

朝起きると、昨夜の熱は嘘のように下がっていた。
しめしめ。
冬らしい晴れの日、畑で過ごす時間を堪能した。

里芋、タマネギ、聖護院、ホウレンソウ、大根、コマツナ、カブ、下仁田葱等を収穫。
ああ、今日も大収穫。
なんて楽しいんだろう。

病院の自転車置き場に停まっていたMの赤い自転車カゴにどっさりとお裾分け。
年末年始進行の彼女は料理する間など全く無いようだけれど。



   

夕方、いつもの高台に車を停めてラジオを聴きながら、空に溶けてゆく富士を見た。

せめて空いている電車くらい乗れるように、と年始の目標を立てた1年が過ぎようとしている。
電車など、一度も乗らなかったじゃないか。
もがいても何も成さず、何も得ず、ただ疲れて沢山のものを失くした年。

いつ見ても変わらない富士を見ると、そんな悪あがきすら虚しく思える。
きっと成る様にしか成らないようになっているんだ。
それでも、もがき、苦しんでしまうのは何故だろう。






08/12/27 (土)  体調が悪い

出勤時の気温は-2.5度。
発熱で寒気がするのかと思っていたら、本当に温度が低かったようだ。
チョロQで出勤し、まだ暗いうちから仕事を始めた。

どうにも体調悪し。
熱と頭痛とダルさ、無理して食べた昼食のオニギリは嘔吐してしまった。
そんな時に限って最大級の忙しさ。
シールドルームに篭って仕事をしていたけれど、外来呼び出しは11回。
色々なモノを呪いながら走り回った。



   

夜、クタクタになって帰宅。
税理士と約束があったけれどキャンセル。
次の予約を1月6日にした。
相続関係はもう今年中は何もしない。
すこし休んだら、また頑張れるかもしれない。

それでも酒欲だけは健在だ。
昨日買ってあったマグロをウドとワカメでヌタにする。
これで燗酒を2合ほど呑み、とっとと眠ろう。
もし、朝になって快復していたら畑に行きたいんだ。



08/12/26 (金)  兄のことの愚痴

出勤時の気温は2度。
強い北風の、凍えるような冬の朝。
湿度と風に影響を受ける体感温度は、かなり低そうだ。

チョロQで出勤。
今年の出勤は、今日を入れあと3回。

いよいよ焦りが出てきた。
目の前の仕事を片付け、気分良く30日からの休みに入りたい。
しかし、そんなときに限ってイレギュラーばかり。
午前の時間は本来の仕事を一つも出来なかった。

昼食は無し。
その代わり、銀行へ出頭した。
やっと集めた父が生まれてから逝くまでの全ての戸籍、そして相続人全員の戸籍謄本、印鑑証明書やら実印やらを持参。
いくつかの手続き、いくつかの押印、毎月末の父名義の融資返済20万円の支払い。

午後、ダルさを感じながらルーチンワーク。
また熱が出てきたようだ。
人によってはもう仕事納めのようで、早々と帰宅する人達もいる。
9連休とかハワイとか自分にご褒美なんて話しに興味はないけれど、緊急呼び出しされる心配なく休める事だけは羨ましい。
それを望むなら職種変えをするしか無いけれど。



   

発熱にて飲み会の約束をキャンセル。
自宅へ帰ると、久しぶりに姪が遊びに来た。
そして、姪から聞く兄の所業に胃が痛くなる。

帰京してから毎日ゴロゴロしているという。
たまに動くのは、酒とタバコを買いに出るときだけだという。
母のところにも顔を見せていない。
ただ座して口を開けていれば施しが有るとでも思っているのか。
ただの一言も、その後の相続の行方を聞きに来るでもなく、様子を伺うでもない。
僕が仕事を休んでまで奔走している事をどう思っているのか。
情けなくて、そして腹が立つ。

夜、カボチャをはじめ、ありったけの野菜を煮込んだ「ホウトウ」を作って燗酒を呑んだ。
今夜は早く寝る。
明日はまた早出だ。



08/12/25 (木)  ハヤトウリもそろそろ終わり

   

朝7時の気温は2度。
朝刊を取りに出ると、外の空気はキリッと引き締まっている。
清少納言も冬は早朝が良いと言ったけれど、僕もそう思う。

晩夏の頃から沢山収穫できた「ハヤトウリ」もそろそろ終わり。
最後の数個は味噌炒めにしようか、漬物にしようか。
味噌漬けが美味いと聞いたけれど、今年は作らなかったな。


午前中から銀行や役所、某会社などを回る。
年明け早々が期限の、父の準確定申告の準備のためだ。
クタクタになって夕方帰宅。
体の奥がボンヤリすると思ったら発熱していた。

明日の夜は幼馴染と呑みの約束をしている。
今夜は温かくして、もう寝てしまおう。

 

 


08/12/24 (水)  朝刊が来ない

出勤時の気温は0度。
低い雲に遮られ、朝の気配はまだ見えない。

僕が仕事に出る時間が早過ぎるのは解るけれど、この1ヵ月ほど朝刊が出勤時間に間に合わない。
読売と産経を取っているのだけれど、産経の配達時間が遅いんだ。
配達ルートでも変わったのだろうか。
起床してから出勤までの短い時間、2つの新聞を読み比べるのが楽しみなのに。

犬に見送られ、チョロQで出勤。
明日は休まなければならない。
30日から年末休に入るとすれば、出勤は今日を入れて4回しかない。
今年中に片付けたい仕事を全て洗い出し、その四分の一を消化すべく走り回る。

昼食は仕出し弁当。
鶏のケチャップ煮が美味し。

午後もずっと現場仕事。



職場の大掃除とまでは言わないけれど、部屋にある膨大な本の整理は何としかしたい。
本当に必要な資料のみを残して、全て図書室へ持ち込んでしまいたいんだ。
ちょっと1人でやるにはウンザリな量の本がこの部屋にはある。
用務の人が手伝ってくれればと思うけれど、
用務的仕事を全て外注にしてしまった数年前から、気楽に手伝ってもらえる雰囲気では無くなってしまったんだ。

まあ、今年もまたこのままなんだろう。


   

イブの夜。
税理士事務所の帰り道、駅の周辺はこれから街へ繰り出すカップル達で埋まっていた。
足早に車に乗り込み、何だか少しボンヤリ。

祖母が亡くなってから、クリスマス礼拝に行かなくなった。
そして、あの頃自宅まで来てくれた聖歌隊もいまは無い。
コンビニでショートケーキを一つ買って帰宅。

テレビの空騒ぎが煩くて、ラジオを流しながら資料作成。
明日の銀行巡りに持っていく資料がまだ揃っていないんだ。
もう少し頑張らなければ。
もう少し、もう少しと自分に言い聞かせる様になって、もう随分経つけれど。

 


08/12/23 (火)  大根と豚肉

   

終日、74年分の父の遺品整理。
懐かしいものが色々出てきて、辛い1日になった。

夜、大根と豚三枚肉を煮た。
こんな料理にすら思い出が有って、酒を呑まずにいられない。
僕がコレを作ると、父は大根を、僕は肉をつまんで食べたものだ。

点けっぱなしのFMからクリスマス特集が流れている。
もうそんな時期なんだ。
毎年この時期に流れる定番の曲をボンヤリ聴いている。
バブルの頃のキラキラしたクリスマスも、祖母と教会の礼拝に行った子供の頃のクリスマスも、とても懐かしい。

なんだかこの頃、すっかり涙もろくなってしまった。
少し鬱っぽいのかもしれない。
昔の思い出の中にだけ生きていくわけにもいかない。
解かっているけれど、それはあまりにも居心地が良く、新しい一歩を進むことが出来ない



銀行・不動産屋巡りでどうしても25日に休む必要があり、そのために明日はまだ暗いうちから出勤。
年内の外来はあと3回。



08/12/22 (月)  1人飲み会を開催する 

冬至も過ぎ、これから少しずつ昼時間が延びてくる。
日没に関しては既に、先月末より5分ほど伸びているんだ。
それは嬉しい。
冬が嫌いだからだ。
長い夜に燗酒を呑むのは素敵だけれど、暗く厳しい季節を癒すには弱すぎる。
やはり、強い陽光が待ち遠しいんだ。



昨日、遠くから従兄弟が上京。
寿司と酒をやりながら愚痴を聞いてもらった。
僕の家族の内情を良く知っていて、しかも今回の相続外の立場である従兄弟。
それは愚痴を聞いてもらうには最適だ。

まあ結局、お前がもっと頑張れ!と叱咤激励されたのだけれど、それがとても嬉しかった。
本当に、もっと頑張れそうな気がした。

ありがとう。
また夏になったら、海で会おう。


今朝、昨夜の南風が残る暖かな夜明け。
チョロQで出勤し、有無を言わさぬ年末進行の流れに乗る。
ずっと走り回っていた。
こういう疲れは心地良い。 考え事をする暇もないからだ。

昼に緑のたぬき。
午後、栄養課のフヂコとノロウイルスの件で密談。
対策マニュアルを作る事にする。



   

 

夜、職場を出ると冷たい雨。
朝の柔らかさは消え、冬特有の棘が立つ。
寒さに体を震わせ、その瞬間に今夜は燗酒を呑もうと決めた。

イカ一夜干しの炙り、練りウニ、焼き海苔、豆腐、ちりめん山椒を準備。
そして、呑んだ後の夜食として小さなオニギリを2つ、春に漬けた梅干しのシソで作ったユカリで握り、
昨日畑からとって来た大根の葉とジャコを炒めたものと共に。

酒は枯山水。
読みかけの本は「とんび」
今日のところでは、これは最高の組み合わせだ。


 

 


08/12/20 (土)  吉祥寺にて

喉の渇きで目が覚めた。
昨夜の職場忘年会で呑みすぎたんだ。
億劫に思っても、行ってしまえば楽しく呑めた。
僕にとっては、9月に父が逝ってから初めての飲み会だ。



8時出勤。
予定表を見ながら、今年の仕事を割り振った。
それ次第で、いつから年末年始休に入れるかが決まる。
もしかしたら30日から休めるかもしれない。

Mは相変わらず正月など関係なく仕事だろう。
それは転職でもしなければ、この先もきっと変わらない。
2人で旅行へ行くなど、いつまでも夢のままだ。


昼、まるで何かの法則のように、カップ麺に湯を入れた瞬間に救急が入る。
今日もまた、40分放置した緑のたぬきを食べた。
でも、コレはコレで美味しいのだけど。

夕方、定時に職場を出た。



嫌な話しを聞いた。
鹿児島でアルバイト生活をしていた兄が帰って来るらしい。
それだけで身構えてしまう。
ずっと兄の借金の補填と浪費癖に悩まされてきたから。

それにしても絶妙な時期に帰ってくるものだ。
あと1ヵ月も有れば、税理士との作業も一段落付くのに。
今の相続計画を兄は気に入らないだろう。
それは母に残すだけで、僕らに実入りが無いから。
きっと口を挟んでくる。

でも、この件ではいつかキチンと話をしなければならないんだ。
なるべくの努力はしよう。
その挙句の兄の介入次第では、今回の件から僕は手を引いてしまおう。
もう、これ以上は無理だ。



   

夜、税理士との談合を終え、吉祥寺を歩いた。
駅前では随分ハデなイルミネーションが点滅している。
週末の吉祥寺は若い奴らが多いな。
20年前の僕を見るようだ。

ここは学生時代の僕の根城。
でも、もう随分と足が遠のいてしまった。
当時の、懐かしさと言うより疼くような思い出のせいも有るだろうし、
学生時代に描いたようなオトナになれなかった不本意な思いも有るだろうし、
そして何よりこの街の活気が今はもう、僕にはストレスとなるからだ。

でも、久しぶりにハモニカ横丁を歩けば思い出す。
下北沢も新宿も立川も変わってしまったけれど、吉祥寺にはまだ当時の面影がある。
ここを歩けば、死んでしまった飲み友達が向こうから歩いてきそうな気がする。
僕の肘も真っ直ぐに伸びそうな気がする。
終電が無くなって、いつも歩いて帰った道。
通いつめた「アルハンブラ」。
井の頭公園で「いせや」の焼き鳥を食べながら呑んだビール。
和服の婆さんが部屋まで案内してくれるラブホテルの黴臭い匂いまで思い出す。
そしてなにより吉祥寺は、父が40年も仕事で通った場所だ。

駐車場で車に乗り込み、そんな事を思い出していたら鼻の奥がツンとなった。
そしてそれを、Mに話したいと思った。
ああ、でも彼女は今夜、徹夜勤務なのだ。
朝まで、あの病棟で走り回っているだろう。

 

 

 


08/12/18 (木)   温泉へ行った

    

Mに車で迎えに来てもらい(もちろん現地でビールを飲むためだ)、山梨のいつもの温泉へ行った。
自宅から2時間半。
コレだけ走ると、日常を引き摺らない「遠くへ来た感」がある。
そして更に都合の良い事に、ここは僕らが日頃縛られている仕事用PHSの圏外だ。

東京よりずっと低い気温の中、青空を見上げて浸かる露天風呂は最高だ。
平日の今日、この温泉は地元のお年寄りが数人世間話をしているくらいで閑散としている。

ふやけるまで湯に浮かび、座敷でウトウトするまでMにマッサージをしてもらい、そしてビール。
その繰り返し。
これはやはり、天国だな。
仕上げに食べた蕎麦も美味かった。


夜、帰宅すると数件の留守電。
税理士、保険屋、遠い親戚。
なんと無粋な。

せめて明日の朝までは余韻に浸りたかった。
おかげで今夜はまたエクセルを立ち上げ、PCに向かっている。

明日は職場忘年会。
幾つかは断わったのだけれど、どうしても断りきれなかった医局の分だ。
ちょいと面倒。

 


08/12/17 (水)  看護婦さんから電話が来る

朝に近い深夜の時間に目が覚めて、雨が降っているなと感じる。
そして窓を開ければ霧雨。
音のしない雨を気配で感じるのは、湿気のせいなのか、雨の匂いのせいなのか。

犬と遊んでいるうちに出勤時間。



チョロQで出勤。
明日休める可能性があるので馬車馬のように働く。
平日休みを勝ち取るためなら、一日中走り回っても良い。


昼、知り合いの看護婦さんから仕事用PHSに着電。
先日夫を亡くした彼女は、緒手続きに追われ悲しむ時間もないと言う。
長患いの看病に疲れ、更に事務仕事が追い討ちをかける。

今、この手の話題に僕ほどの適任もいないだろう。
銀行、年金、税金、相続。
いつの間にかすっかり詳しくなり、生意気なアドバイスをする。
そして、大丈夫、絶対乗り切れるから少しずつやっていこう、などとも言った。
それは先日まで僕が言われていた台詞なのに。
いや、僕だってちっとも片付いていないけれど。

午後、冷たい雨が強くなる。
職場中庭の雑木林はそろそろ裸。



   

夜、カンパチのカマを焼いて、「枯山水」の燗酒を呑む。
この酒の燗は最高だ。
絶対に裏切らない。

明日は仕事休み。
もしかしたらMも休めているかもしれない。
でも、それが解かるのは彼女が仕事から帰る深夜だ。
2人で休めるのなら、温泉へ逃げ込もう。

 


08/12/16 (火)  関節が痛い

出勤時の気温は-0.5度。
寒さに負け、自転車を漕ぐ事が出来ない。
今日もチョロQで出勤。

午前中からルーチンワーク。
さまざまな問い合わせ電話に追われ、内線用PHSを投げ捨てたくなる。
もうこんな物を持ち歩くのは止めにしようか。
自分が楽になるかもしれないと思い持ち始めたけれど、かえって自分の首を締めている。


それが必要でも、まだ暗いうちから仕事を始めるのは良い気分ではない。
一日中窓の無いシールドルームに篭ったりすれば、日の光を浴びずにその日が終わってしまう。
1年で最も昼時間の短いこの頃、陽光は貴重だ。
だから、少し無理をしてでも時間を作り、昼に屋外に出たいんだ。

昼、コンビニへおでんを買いに行く。
たった10分ほどの外出がとても嬉しい。



この頃、肘関節のメンテナンスをしていなかった。
寝る前に温めて動かす事や、筋力トレーニング、冷えないようにサポーターで固定する等簡単な事ばかりだ。
その簡単な事すら怠った僕の肘は、拘縮を起こし可動域が狭くなってしまっている。

怪我で潰したこの関節は今、15度しか動かない。
その障害と痛みは日常生活に支障をきたす。

日帰りで良いから温泉に行きたい。
そこで湯に浸かり、マッサージを受け、縮んだ筋を伸ばしたい。
今週、もし平日休みがとれたら、近場の温泉へ逃げ込もう。


   

仕事帰り、心療内科受診。
今年最後となるので、手土産もって。

医者に、来年もまたよろしくと言うのも変なものだ。
でも、来年も随分とお世話になりそうだ。

夜、「三重錦・十二月五日搾り新酒」を呑みながら読書。
やっぱり、この人の小説が好きだ。

 

 


08/12/15 (月)  三ヶ月

   


朝7時の気温は0度。
今年一番の冷え込みで、それに昨日の雨後の湿気が重なり凄い霜。
車のガラスがこれほど凍りついたのを見たのは久しぶりだ。



珍しく遅い時間に出勤。
職場に着いたのは8時半。
その時間から仕事を始めると午前の時間などあっと言う間で、出来る事が限られてしまう。
やはり、忙しい時は早出が有効だ。

昼、すい込まれてしまいそうな快晴。
湯を入れたカップ麺を持って、屋上へ出た。
冷んやりとした空気が心地良い。

あるエライ精神科医は僕に、3カ月経てば落ち着くよ、と言った。
父が逝って今日で3カ月。
落ち着くどころか、未だに自分を責め、悔恨の情にかられている。

あの数日間、逝こうとしている父に何も出来ず、ただオロオロするだけだった。
普段仕事で遭遇する事もある状況なのに、まるで僕は無力だった。
なぜもっとベッドサイドで過ごさなかったんだろう。
意思の疎通の出来る間に、話したい事がたくさん有ったはずなのに。
取り戻す事の決して出来ない貴重な時間を、僕はただ浪費してしまった。

カップ麺をすすりながら高空の飛行機雲を見ていたら悲しくなった。
でも、職場の屋上で1人泣ける歳じゃないし、泣くような種類の悲しさでもない。
ただ、喪失感が癒えず、自分の愚かさが憎いだけだ。

午後はずっと病棟。



夜、また税理士事務所。
母の住む家をどう維持するか、他の場所をどう相続するかは答えがまだ見えない。
いずれにしろ、僕は大きな借金を背負いそうだ。

でも、今はまだそれを考えない事にしよう。
きっと、何とか出来るはずだ。



          

 


08/12/13 (土)  迎え

   

夜、疲れて仕事から帰り、都心へMを迎えに行く。
車に乗り込んで来たMも、ひどく疲れた顔。

なぜ僕らはこんなにクタクタなんだろう。
週末の夜の猥雑な空気の中で、僕らだけが暗い顔をしている気がする。

今夜は酔客の笑い声までもが苛立たしい。
逃げるように車を走らせ、それぞれの家に帰宅。
胃痛が酷い。


08/12/12 (金)  温泉に行きたい

今日もまた自転車に乗って、まだ暗い時間に出勤。
早起きは慣れているけれどあまりに早い時間から仕事をしていると、
そろそろ昼かなと時計を見てもまだ9時だったりする。

生化学18件、生理機能14件、学生講義、監査対策。
昼はコンビニのコロッケ弁当。
買い物に出て、今日が穏やかな冬晴れの日だと言う事に気付く。

午後、職場の某君が買ったドイツ製の車を見せてもらう。
ああ、ドアを閉める音までもが懐かしい。
僕も以前はこんな車を乗り回していたんだ。
やっぱり良いなあ。
もう、こういう車を買うだけの勢いは僕には無いけれど。


そろそろ正月対策をしなければならない。
正月に数日の連休を取るためには、今から仕事の割り振りを考えなければいけないんだ。
9月に忌引きをとったシワ寄せを、この頃になってようやく取り戻したと思ったら、今度は正月対策だ。

あの日以来ずっと頑張ってきたから、正月は温泉にでも逃避したい。
でも、宿を探す気力も、休みが取れる確信も、旅行へ行く余裕さえも無い。
温泉は、今回の件が全て終わるまでお預けだ。
でも、全てが終わったその時は、誰にも邪魔されずどこか静かな温泉で昼酒を呑みたい。
それが今のささやかな願望だ。


   

仕事の帰り道、中天に浮かぶ満月に向かって自転車をこぐ。
月を見ていたら何だかハイな気分になって、立ち漕ぎをした。

中学校の裏、若い奴等が皆自転車を降りて押している急坂で、意地を張って漕ぎ続け坂を上りきった。
そして、次の信号待ちで立ち眩みと不整脈。
若くは無い。

夕飯には牡蠣と豆腐の鍋を大根おろしとポン酢で食べた。
他にちりめん山椒、先日作った大根の葉の佃煮。
酒は今夜も「きりんざん」
この頃酒量が多く、一升の酒が4日しかもたない。

 


08/12/11  (木)  メモリを買う


今日の日の出は6時40分。
この時期、早い時間に出勤すると空はまだ夜の余韻を残している。
職場にて夜明け。
この先まだ日の出の時間は10分以上も遅くなる。
冬至まで、あと10日。

運動不足の自覚はある。
でも、スポーツジムへ復帰するだけの気力もなく、自転車通勤で悪あがきをする。
一生懸命ペダルを漕げば、職場へ着く頃に汗をかくほどだ。
それにしても、もう少し体を引き締めないといけない。
体力がなければ、何に対しても消極的になってしまう。

仕事は可もなく不可もなし。
昼はカップスターみそ味。
午後、差し入れのバナナ。

当て逃げされた車は保険を使わず修理する事にした。
20等級にまで上げた等級を落とす事が癪だったからだ。
それにしてもシコリが残る。
職場の駐車場を見下ろすたびに、嫌な気分だ。


メモリがあまりに安いので、思わず注文してしまった。

昔の話しを書くと年寄り扱いされてしまうけれど、10数年前に初めて手に入れたマッキントッシュのメモリは8Mで、
それにラムダブラーとかいう怪しいソフトを入れ16Mにして使っていた。
当時、16Mのメモリが4万円ほどで、メモリを沢山積んだマシンなどお大尽しか買えなかったんだ。

それが今ではDDR2-SDRAM1Gが2本で2000円だと言う。
安いにもホドがある。
これなら相性問題が起きても諦めが付くじゃないか。

正月にでも時間が出来たら、これで自宅デスクトップ機の延命を図るんだ。
メモリ2Gにして、もしかしたらHDDも交換しようか。
そしてWindowsを入れ直せば快適なXP機に戻るだろう。



   

夜、食欲無し。
でも、毎度の事ながら酒欲だけは旺盛だ。

ハタハタの一夜干しが有ったので炙った。
他に、豆腐、ミズナスの漬物、先日畑から取ってきた新タマネギスライス。
酒は「きりんざん」
今夜も燗酒だ。

明日も早い時間に出勤のつもり。



08/12/10 (水) 泣き言

   

朝から父の件で動き回る。
そして全く進捗せず。

何故これほど大変なのか。
自分が世の中の仕組みを何も知らない無能者に思える。
父が逝ってから3ヶ月近いというのに、こんな事ばかりやっている。

兄に連絡を取る必要あるも、上手く行かず。
また仕事を辞めている予感がする。
悪い事ばかりが頭を占め、溜息しか出ない。

父の本籍は新宿の前に埼玉・群馬の県境辺りにあった事が判明。
なぜそんな場所にあったのかは不明。
僕は、自分の父の事を実は何も知らなかったのか。
郵送で上手く行かなければ、年内にも関越道を飛ばして現地へ行く必要が有るだろう。

税理士へ支払い。
これで僕の蓄えは、ほぼ底をついた。


夕方、Mと30分会うために往復20キロ走った。
そして泣き言を言う。
泣き言では収まらず、少し泣いた。
いつもの高台から夕陽を眺め、帰宅。

夜、胃痛にもかかわらず酒を呑まずにいられない。
脆弱な胃袋をもう少し労わらなければ、また血を吐くだろう。
でも今、酒を呑まなければ明日までも精神が持たない。

明日はまた早い時間に出勤。

 


08/12/9 (火)  定食屋に行く


職場から500メートルほどの場所に定食屋さんがある。
昼食に出るときはラーメンが多いのと、短い昼休みに歩いて行くには微妙な距離で今まで一度も行った事が無かった。
ただ、いつも沢山のお客で賑っているようなので、気になっていたんだ。

昼、ちょっと時間が空いたので上着を羽織り、フラフラ歩いて行ってみた。
カウンターだけの小さな店で、壁一面に定食メニューが貼られている。
厨房で威勢良くフライパンを振るおばさん。
ガテン系職業のお客さん達が食べているのは生姜焼き定食だな。 美味そうだ。

その雰囲気は昔通った学生街の定食屋。
ああ、こりゃ良いぞと思う。
学生の頃はよくこういう店でビールを飲んだ。

好きな小鉢を二つ選べるアジフライ定食は650円。
やっぱり目の前で揚げたてのフライは美味しいな。
一つを醤油で、一つをソースで。
頼んでもいないのに大盛りにしてくれたドンブリ飯と、これまた量の多い豚汁。

自家製のフリカケや梅干がカウンターに置いてあったり、
キャベツも食べなさいよと大きなマヨネーズのチューブを手渡してくれたり、
久しぶりにオニーちゃんと呼ばれたり。

時間が有るときにまた来よう。
職場の中に篭っていると息が詰まるから。
モンダイは外食に出るのに必要な1時間弱の昼休みを取る事があまり出来ない事だ。
いつもはカップ麺を5分で平らげるのだから。

午後から冷たい雨。
ずっと現場。



   

夜、何だか面倒になって夕飯は無し。

神社で拾った銀杏を炙り、「きりんざん」の燗酒を作り、読書机に座る。
少し開けた窓から雨の音。
これから眠るまで読書。

明日は仕事休み。
銀行、不動産屋、市役所、税理士と予定が詰まっている。
心細く、胃が痛い。

 



08/12/7 (日)  畑、仕事、川


二十四節季では「大雪」
七十二候では「空寒く冬となる」
いずれにしろ北風の寒い1日。

朝から畑。
僕の住んでいる場所よりも気温が低いのか、畑の黒土はもう霜柱で飾られている。
陽光を反射し、とても綺麗だ。

大根とコマツナ、白菜を収穫、菜花の間引き、食べきれない里芋に土寄せ。
畑仕事は週に一度のお楽しみ。
これほど嬉しい時間は無い。

昼前、職場へ行き少し仕事。
経理のオネーサンが日曜出勤の手当てと残業加算が安いとぼやいていた。
ああ、そんな手当が有るんだ。 さすが一年に8回も海外旅行できるだけあるな。
僕なんて日曜でも夜中でも正月でも普通に仕事してるけど。
時間外も残業も全くつけて無いけど。

なんて事は勿論言わない。
それぞれに仕事の仕方があるし。
部署ごとの都合もあるし。

どうもこの頃、僻みっぽくなってるな。



午後はMと過ごした。
ファーストフードをテイクアウトしていつもの河川敷。

マーチングバンドって言うのかな、20人ほどの人たちが芝生でしている練習に魅せられた。
集団行動が出来ず、学生時代は山登りとが天文部とか長距離走とかばかりやっていた僕だけれど、
ピタリと決まったときの彼ら彼女らの表情を見ていると、あんな学生生活を送らなかったことを惜しくすら思ってしまう。
あれは凄いや。
良いものを見せてもらった。

   

コントラストの高い夕方の時間。
名前を知らない大きな水鳥が群れをなして飛んでいる。
綺麗な飛行機雲。
屋根に農機具を乗せたチョロQ号はカッコいいな。
畑の泥だらけだけれど、それもまた働く車の趣があって宜しい。

夕飯にはブリの照り焼きを作った。
他に、神社で拾って処理をしたギンナン、フロフキ大根。

明日は月曜か。 また新しい週が始まる。
でもそれまでには、まだ3時間。
もう少し日曜の酒が飲めるな。





08/12/6 (土)  車を当て逃げされた

冬の嵐から一転、穏やかな日。
とんでもなく早い時間、東から登るうしかい座を横目に出勤。
そんな時間の空気は清浄で、車の窓を開けて走るのが心地良い。

午前は各種生理機能検査を16件。
午後、突然体調を崩し倒れた職員が運び込まれ、その対応に2時間。
その後またドタバタの最前線で3時間。

頭痛と胃痛、そして昔の事故で潰し動かない肘の痛み。
寒さも本番で、今年もまた肘の痛みに苦しむ季節がやってきたんだ。
それでもベッドからオトナを抱え上げ、機器を持ち上げ階段を走り、車椅子を押す。
動かなくても、この肘を酷使せざるをえない。


   

朝5時過ぎから働き、クタクタに消耗して駐車場に停めた車へ帰る。
そこに有ったのは、当て逃げされガリガリに傷付けられたファルコン号だった。
おい、職員用の駐車場で当て逃げなんて、勘弁してくれ。

ヘッドライトにまで亀裂が走っている。
バンパー交換、塗装、ヘッドライト交換で15万円とのこと。
保険を使えば免責5万円。 しかし翌年からの保険料アップ。
こんな時に限って、先日の保険更新で免責0特約を切ってしまったんだ。

なんでだよ。
固定資産税のやりくりも付いてない。
明日は研修旅行へ行くMの娘にお小遣いも渡したい。
月曜日には教会のクリスマス献金、職能団体の会費、学会費、同窓会費の振込み。
そして水曜日には、税理士に相続税申告業務の着手金100万円を支払わなければいけない。

お金の事ばかり考えていてイライラする。
もう怒る気力も残ってやしない。
オヤジが逝ってから、ろくな事が無い。




08/12/5 (金)  豆乳鍋を立って食べた

東京は南風。
職場中庭のイチョウの落葉もそろそろ終わりか。
風に舞う黄色の葉が蝶のようだ。

昼過ぎから、雨降り。


師走の第一週末。
忙しいのだけれど、仕事に集中できず。
昨夜、税理士と2時間話した内容が頭の中をグルグル廻る。
どうにも解決策が浮かばない。

全てを捨てれば楽なのだけれど、母が生きているうちは今の家を維持したい。
ここ3ヵ月弱、そればかり考えている。
そして状況の困難さが次第にハッキリしつつあり、無力感に潰されそうだ。

せめて兄がオトナとして真っ当な生活をしてくれていたなら、状況は随分違ったはずなのに。
経済援助を乞い、負うべき税負担からは逃げ、自分達は今まで通りに生活できて当然と言う態度が許せない。
溜息しか出ない。

僕はただ、夫を亡くした母の平穏な老後を願っているだけなのだ。
毎日そればかり考えていて、少し変調してきている気がする。
生活に全く余裕が無く、いつも何か焦っている。
早く今回の件から楽になりたい。



   

母との夕飯に豆乳鍋を作った。
鶏、鮭、白菜、豆腐、下仁田葱、そしてこの頃ようやく好きになったシイタケ。

ところがカセットコンロのガスが無く、土鍋も出さずにレンジ脇に椅子を置き食べるハメに。
それでも美味し。
母と夕飯を共に食べる様になって3ヶ月が経つ。

オヤジの写真の前にも豆腐を置いた。
せっかちに逝かなくても、あと10年位ゆっくりと生きていてくれたら良かったのに。

自分の場所に帰って風呂に入り、やっと一息。
疲れた。
朝からずっと頭痛がしていたんだ。
ソファで放心していると、部屋に放したワンコが足を舐めてくれた。

明日は早出。

 

 


08/12/4 (木)  椿の蕾

   

朝の気温は4度。
木も車も自転車も、夜露で全ての物がしっとりと濡れている。
ソラマメとキヌサヤの根元に防寒用のワラを敷く。
でも、キヌサヤは父の好物で自分ではあまり好まない事を今更気付いた。

出勤するため、車の場所へ。
僕が車を置いているのは、以前祖母の庭だった場所だ。
池や築山、灯篭を配し、とても丁寧に作られた庭だった。
祖母の死後、それらを重機で潰し賃貸物件を建てざるを得なかった事を、今でも悔しく思う。

今、唯一そこに残る当時の思い出は大きな薮椿の木。
今年もまた、たくさんの蕾を付けてくれた。
戦争中からここに有る木だ。

もしかしたら、この椿もやがて切らなければならないかもしれない。
それを考えるだけで、悲しくなる。
祖母の時も、今回の父の件でも、相続税は余りにも重すぎる。
苛政は虎よりも猛し。



昨夜は久しぶりに胃痛で目覚めずに熟睡した。
でも、職場でまた胃痛と吐き気。
夏から以後、胃の不調を感じない日の方が少ない程だ。

また近いうちに受診した方が良いかもしれない。
今年は既に2度の内視鏡検査を受け、その度に赤くタダレた粘膜を見せつけられている。
僕の軟弱な精神と体は、ちょっとしたストレスでもこれほど荒廃するのか。
そんな事で、これから超えなければならない山を乗り切る事が出来るのか。

昼は食欲なし。
午後、仕事の合間にソファに座っていたら1時間も居眠りをしてしまった。
やはり体調は良くないようだ。

夜、また税理士と面談。
吉祥寺の街はすっかりクリスマス色。

 

 


08/12/2 (火)  風邪をひいた

小雨の残る朝は気温6度。
重く冷たい空気。
そろそろ越冬のソラマメに冬支度をしよう。

今日もチョロQで出勤。
途中のコンビニで「横須賀海軍カレーまん」を買う。

会議、会議、会議。
他の事は何もする時間が無い。

会議で辛いのは、現場を知らず収支の数字にしか興味の無い人間に、一から現状を説明しなければならない事だ。
私生活も自らの健康も犠牲にして最前線で走り回る現場の人間の苦労など、会議室で数字ばかりを追う奴らに解るものか。
そんな気持ちが根底に有るので、ついつい反発してしまうのだ。

でも会議の席上で僕は現場代表のような立場なので、説明の努力はする。
するけれど、それは虚しい作業でもある。
結局、人種が違うのだ。
根性論を振りかざすアホと共に過ごす空気の悪い会議室は、居心地の悪い場所だ。

昼食は冷えた「横須賀海軍カレーまん」
不味し。

午後も会議。



   

疲れて帰宅。
食欲無く、買い置きの湯葉で燗酒。

体の芯がボンヤリ熱く、少し喉が痛い。
計ってみれば37.4度。
ダルくて何もする気が起きない。

明日は仕事休み。
M宅で昼酒飲んで寝てしまおう。
温かな部屋で放心すれば、風邪など治ってしまうだろう。


 


08/12/1 (月)  師走

オロオロしているうちに、いつの間にか師走。
つい先日まで夏だったようにも思えるのに。
喪失ばかりで何も成さぬまま、また1年が往こうとしている。

出勤時の気温は2.5度。
夜明けの群青色の中天に、夜の名残りの土星がポツンと浮かぶ。
フロントガラスの霜を削り落とし、キンと張り詰めた空気の中を出勤。

いくつかの予約が流れ、仕事は進まず。
昼に赤いきつねとコンビニのおにぎり。
午後は集計作業。



この停滞を何とかしなければと、気ばかりあせる。 気はあせるのに、先に進めないストレスで胃が痛む。
もっと足掻かなければ、溺れてしまいそうだ。

9月と10月上旬の日記を過去ログへと送った。 整理するのが嫌で、そのままになっていたものだ。
あの時期の日記を読み返すことは暫く無いだろう。
僕はへなちょこで、何一つ上手く出来なかった。

銀行と税理士と不動産会社に連絡を取り、税理士とは木曜夜に面接の予約を取り付けた。
遺品整理もほぼ終わり、処分するべきものをまとめ、粗大ごみとして出す手続きもした。
大量に残されたクラシックのCDを少しずつ聞くようになった。
職場の忘年会に参加の○を付けた。

休会中のスポーツジムはまだ放置だけれど。


   

こんな本を買った。

色々な事が一段落し、少し気持ちに余裕が出てきたら廻って見たいな。
「坂東」とは関東の古い呼び名だから地元のようなものだし。

たまの休みに車やバイクを使って数箇所ずつ廻り、帰りに美味しい物でも食べて来ようと言うお気楽なものだ。
全行程1300キロだから、距離的には四国八十八箇所と同じ位か。
秩父三十四箇所は廻ったし、坂東を廻ったら、次は近畿の西国三十三箇所かな。

そして、いつかは四国を廻って見たい。
そんな事を言ったらウチの教会の牧師はまた困った顔をするだろう。

 



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