板挟み2016年03月10日

昨夜、ツタヤから届いたDVD「天空の蜂」でも見ようかと思った。
しかし、ブルーレイレコーダが起動せず。
本体の故障ではなく、外付けしていたHDDが飛んだんだ。
この二年で二度目。
ファンレスのHDDは耐久性に問題が有るのだろうか。
とにかく、記録していた全ての番組は突然消えた。

そして急に不安になり、二台あるPCのバックアップを確認する。
特に撮り貯めた大量の写真だけは失いたくない。
二度と戻れない大切な記憶だから。

しかしその後、止せば良いのに古い写真を見始めたのが深夜12時。
暮らしていた家、飼っていた犬、僕が掘った池、乗っていた車、そして両親。
何百枚見ただろう。
そしていつの間にか泣いていた。 きっと酔っていたからだ。
気付けば午前2時半。

朝6時。
寝た気もせず、疲れも取れず、うな垂れて起きそして出勤。
先日は20度を越えたというのに、今日は真冬のような寒さ。
灰色の木曜日。

仕事はイマイチ。 体調もイマイチ。 気持ちも低調。
昼、腹空かせた若いポスドク連れて、職場近くの店でカキフライ定食。
そこで仕事の話しになり、いつも板挟みになって大変ですね、なんて言われる。
そうか、俺って板挟みなのか。 そうだよな板挟みだよな。 と自覚する。
板挟みって辛い言葉だ。

夜、また独り鍋。
カセットコンロで黙々と作る鍋が楽しいんだか空しいんだか。
本を読みながら食べる。
母が残した沢山の文庫の中から、この頃は伊集院静を読んでいる。