道 ― 2015年09月11日
金曜の夕暮れ。
終わらない仕事を途中で放り投げ、Mのマンションへ向かう。
職場からだと20キロ弱。 自宅からだと10キロ。
Mの子供たちが巣立ってから、週の半分はどちらかの家で過ごすようになった。
明日は休み。 今夜はM宅。
あの頃、そのM宅がとても遠く思えたものだ。
距離的な事と、Mの家庭内の事と、子供たちの事と。
この付き合いを続けるのはもう無理だ、と何度思ったことだろう。
Mも大変だったろうが、僕だって苦労した。
やがて、彼女の抱える問題は解決した。
僕の環境も変った。
それまでには、M宅への道程にある二つの踏み切りと狭い抜け道をバイパスする、こんな立派な道が完成するほどの時間を要したけれど。
20年前は無かったこの道を走ってM宅へ向かう。
当時の半分ほどの時間でスイスイとM宅へ行く。
あの頃、踏み切り前の渋滞で僕は何を考えていただろうと思いながら。
終わらない仕事を途中で放り投げ、Mのマンションへ向かう。
職場からだと20キロ弱。 自宅からだと10キロ。
Mの子供たちが巣立ってから、週の半分はどちらかの家で過ごすようになった。
明日は休み。 今夜はM宅。
あの頃、そのM宅がとても遠く思えたものだ。
距離的な事と、Mの家庭内の事と、子供たちの事と。
この付き合いを続けるのはもう無理だ、と何度思ったことだろう。
Mも大変だったろうが、僕だって苦労した。
やがて、彼女の抱える問題は解決した。
僕の環境も変った。
それまでには、M宅への道程にある二つの踏み切りと狭い抜け道をバイパスする、こんな立派な道が完成するほどの時間を要したけれど。
20年前は無かったこの道を走ってM宅へ向かう。
当時の半分ほどの時間でスイスイとM宅へ行く。
あの頃、踏み切り前の渋滞で僕は何を考えていただろうと思いながら。