05/82005年08月30日


          

 



05/8/31 (水)  また温泉

今年もまた8月が往く。
明日から新学期を迎える子供達はどんな気持ちでこの日を過ごしているだろう。
なにも子供じゃなくたって、この僕だって夏の終わりのこの日は寂しい。
植物に勢いが無くなり、影が長くなり、物静かになっていく秋。
そんな嫌いな季節がやってくる。


Mと丹波山村と言うところへ行く。
411号で奥多摩湖を抜け東京から山梨へ入ってすぐの所。
山奥の街道沿いに張り付くように民家が点在するとても静かな所で、綺麗な渓谷と温泉がある。
西東京の自宅から車で2時間。
後半は急なカーブの続く峠道だ。

何度も書いているけれど、僕は自宅からも程近く綺麗な景色と運転して楽しい道が続くこの辺りが大好きだ。
バイクに乗り出してすぐの頃から通ったし、車でも勿論数え切れないほどに遊びに来た。
奥多摩、桧原、丹波山、小菅。
山道を運転しながら、この辺に住めたら。 この辺に別宅でも持てたらなんて妄想に浸るのはとても楽しい。
もっとも虫や不便な生活が嫌いなMには受け入れられないけれど。

水の冷たい丹波渓谷で遊んだ後、丹波山温泉へ行く。
割と新しい日帰り入浴施設で、平日のせいかとても空いている。
広い浴室も露天風呂も他の客を気にせずゆったり入る事が出来た。
泉質はややヌル付くアルカリ性の湯で、硫黄の匂いがする。
ここから10キロも離れていない小菅の湯が全く硫黄臭の無い湯なのに面白いものだ。

三箇所ある広い畳敷きの休憩室はとても居心地がよく、ざる蕎麦や郷土料理の「おばくめし」を食べたあとゴロゴロとする。
エアコンなんか入っていなくて窓が開いているだけだけれど、風がよく入り暑くない。
うるさいほどのミンミンゼミの声を聞きながらMの腰を揉んでいたら、やがて彼女は眠ってしまった。
Mの眠りはとても深い。
車の中だろうと、野外だろうと、一度昏々と眠りだしたら暫く目覚める事は無い。
少しの間腰を揉み続けていたが、やがて飽きてしまってまた一人で温泉に沈みにいった。

極小のデジカメ、IXY-Lを修理に出していて、今あるのは大きな一眼デジのNIKONだけ。
まさか、そんな物を温泉に持ち込むわけにも行かず写真は撮れず。
ただ一枚だけ撮ったのが駐車場で撮ったコレ。
春に買ったこの車。 ドアは観音開きに開きます。

   




アチコチへ寄り道して20時に帰宅。
夜は油揚げの焼いたの、ジャコ天、冷やしトマト。
酒は帰り道に買った澤の井の発泡濁り。

夜、Mと電話で話していたらバックに明日からの学校を嘆く子供達の声が聞こえた。
末っ子君は炭酸水を作る実験をしていてゲップが止まらなくなったそうだ。




 

 

 

 



05/8/28 (日)  ゴボ天を喰らう


太陽に元気が無い。
東京の最高気温27度。
なんだか寂しくなってしまうほどに涼しい日曜日。
庭の萩もだいぶ咲き出した。


工業製品に初期不良は付き物だろうけど、こうも続くと嫌になる。
今乗っているデカいスクーターも車もフルモデルチェンジ直後と新開発発売直後に買ったものだ。
その二台が共にリコール。 
今月に入って相次いで無料修理のお知らせと題するハガキが届き、対応を迫られる。
今日はバイクのリコールに応じ、日曜午前の貴重な時間を無駄にする。

部品交換に2時間ほどかかるという事で、待つ間本当に久しぶりにデニーズへ入り朝食。
パンやタマゴの朝セットだけれど、それがとても美味しく感じられる。
日曜朝の空いた店内も居心地良く、文庫を読みながらの2時間は長くは感じなかった。

昼過ぎから畑。
今日程度の気温なら畑仕事は快適だ。
草むしりの後、シーズンの終わった夏野菜を抜く。
少し寂しいけれど、畑でも夏の季節が終わろうとしているのだ。
沢山の実を付けてくれたキュウリ、シシトウ、枝豆。
その跡地に石灰をまき、鍬で耕しておく。 
少ししたらここに秋野菜を蒔こう。


一仕事終えてお茶を飲みながら自分の畑を見る。
お腹が空いたな、今夜何食べようかな、とか思いながら。
足元にミョウガが出ている。
ニガウリが風に揺れている。
シシトウは収穫したばかりで、春から面倒を見ているゴボウはそろそろ食べごろだ。

   

そうだ、野菜の天麩羅にしよう。
大きく茂ったゴボウを数本、他の野菜も収穫し嬉々として帰宅する。
天麩羅で冷えた吟醸酒をやるのだ。

帰り道、Mの職場に寄り日曜出勤している彼女の自転車かごへ大量の野菜をお裾分けしてきた。



ゴボウはササガキにするのではなくて、5㎝程の輪切りに。
それを縦二つに割り包丁の柄で叩く。
シシトウは種を取って、ミョウガは二つに割いて。 
ニガウリはスプーンを使って種を取り適当な大きさに。
後はサッと揚げるだけだ。

   


揚げたての天麩羅は絶対に美味しいものだけれど、自分の作った野菜なら更に美味い。
ニガウリの天麩羅も良いけれど、なんと言ってもゴボウが最高だ。
甘みが濃く香りが強い。
芥子粒ほどの種を蒔いて数ヶ月。  マメに面倒見た甲斐があったというものだ。
酒はエビスを一本、宝剣を3合。
天麩羅を塩で食べながら飲む酒の美味さよ。

夜はずっと「さくら」と遊んでいた。
東京は明日も晴れの予報。


 

 

 

 


 

05/8/27 (土)  オリオンビールを飲みに行く

晴れ。 雲がきれいな日。

この暑さの中、植木屋をしている友達から電話が来る。
一日中、泥まみれになり作業をしていた。 冷たいビールをグワシグワシと飲まねば収まらん、と。
だったらサッパリ軽いオリオンビールだな。
沖縄のビール、オリオンの生を飲ませる沖縄料理店が近所に有るのだ。

仕事から帰り、シャワーを浴びて自転車で出動する。
店に着くと、奴は乾ききった顔で待っていた。
グルクンのから揚げ、島ラッキョウ、ラフテー、ソーミンチャンプルー、紅芋・・
沖縄の料理を片っ端から並べ、大きなジョッキで飲むオリオンのうまい事。
一気に飲んで、どうしてもウメーっと声が出てしまう。
やはり料理と酒はあわせなくてはダメだ。
普段、オリオンなどの薄いビールは好きでは無いけれど、脂っこい沖縄料理を食べながら飲むと最高に美味い。

僕は沖縄が好きで、船で行った高校の修学旅行にはじまり何度行った事か。
一度別れた女性に会いに行った事もあったっけ。
そんな時飲み歩いた那覇や名護を思い出しながらジョッキ三杯ほどのビール。
その後、泡盛にかえて気持ち良く飲んでいく。
植木屋の友達は赤銅色に日焼けし、タンクトップから見える腕の筋肉の凄い事。
幼稚園から小学校高学年まで、クラス最小の座を僕と競ったなんて信じられないほど逞しくなっている。
彼は最近BSで放送中の「男はつらいよ」シリーズがいかに素晴らしいかを熱く語っていた。

最後に定番の沖縄そばで〆て今夜はおしまい。
二人で13000円位だったかな。




   

お酒を飲んだ後に甘いものが美味い。
もともと酒も甘い物も好きだからなのかもしれないけれど、飲んで帰って甘い物を探す事が多い。
今夜は無花果を食べた。


 

 


 

05/8/26 (金) 台風抜けて

   

夜の間何度も目を覚まし、台風情報を聞きながら強風や大雨を待っていた。
今か今かと。 すこしワクワクしながら。
が、気がつくと台風は房総へ抜け、出勤時間にはしだいに天候が回復。
びしょ濡れになりながらの出勤を覚悟していただけに有り難い。
朝のうち残っていた雨雲も切れ始め、昼にはまた蒸し暑い夏が戻ってきた。

朝に野菜ジュース、昼はまた買い置きのカップ麺。
仕事が捗り、今月中にやるべき事の目処が立つ。

19時、職場を出、向かいの部署の薬剤師さんと食事に行く。
新婚一ヶ月の新妻さんだけれど、色々とストレスが溜まるようで是非聞いてもらいたいと懇願されたのだ。
珍しく肉など食べ、ビールを飲みながら話す。
経験の無い僕には解らないけれど、やっぱり結婚って大変なんだな。
本人同士だけの問題じゃない、互いの親族まで含めた付き合いの重さを話す彼女が今にも泣きだしそうでひどく同情する。
3時間ほど話して少し気が楽になったという彼女をバス停まで送り、手を振ってから蒸し暑い中をまた自転車で帰宅した。

さくらと散歩、シャワー、ビール。
幼馴染から電話。 明日飲もうと。
Mから電話、仕事が遅くなり疲れて動けぬと。
メールを数通書き、本を持ってベッドへ。

東の窓から雲越しに見える赤い星は火星だ。
上空の気流が早いのが、とてもギラギラと瞬いて見えた。














 

05/8/25 (木) 台風の日

朝から台風性の雨。
予報では夜半にも関東上陸の可能性との事。
来たら畑のトマトは駄目になるだろうな。 それでも非日常と言う意味で台風好きな僕は少し期待する。
被害が出ない程度に荒れますように。

仕事は休み。
朝早く車で埼玉へ行き、Mを拾う。
一日篭城するだけの食料とお酒を持って某所のいつもの部屋。
眺めの良い部屋から荒れる下界を見下ろしながら寛いだ。

今日の目的は昼寝だ。
この頃酷い不眠で寝不足の僕と、ずっと仕事が忙しくゆっくりする暇の無いM。
まるで祭りのような台風情報を見ながら、ビールを飲み食事をし、Mの腰と肩を揉む。
その後、少し開けた窓から外の風雨の気配を感じつつ夕方まで昏々と眠った。

あっという間に帰る時間。
スーパーで夕飯用に鮎。 防災コーナーでラジオ付き強力ライトと言うのも買ってみる。
大粒の雨の中、ワイパーを最速にして帰宅。


   

夕飯に鮎。
他に、コロッケ一個とトマト。
ビール一本、氷結一缶、日本酒は宝剣を一合。

塩焼きにしたのだけど、脂っこくて。
養殖モノだからなのか、鮎とは思えないほどシツコイ味で香りも無く閉口する。
本場(ってドコだ?)の美味しい鮎を食べたいな。
冷たい吟醸酒と美味しい鮎の塩焼きなんか有ったら、きっと僕は舞い上がってしまう。

衝動買いしたラジオ付き強力ライトに電池を入れみる。
暗くした部屋でライトを振り回し、ラジオを点けて一人で遊ぶ。
NHK-AMの台風情報はテレビで見るニュースより臨場感がありドキドキする。

雨が降ると良く眠れるのか、さくらはイビキをかいて熟睡している。
たまに外の様子を見たいから、今夜はカーテンを閉じずに眠ろう。
もちろんラジオも点けたままで。





 

05/8/24 (水)  台風来るか

   

すげえ。
来るのかな、台風。
しかし、こうして見ると日本って小さいな。

明日午後にも上陸かな。
明日は仕事が休みなのだ。
Mと大荒れの下界をいつもの部屋から見下ろそうか。



 

天気は急速に下り坂。
雨の中、自転車を漕ぎたくないのでバイクで出勤。
濡れる事には変わりないけれど。

朝食にコンビニのタマゴサンド、昼に大勝軒でラーメン。
今日の大勝軒はいつにも増して美味し。
仕事は停滞中だけれど、やや上向きか。

昨夜は変わらず不眠で明け方まで起きていたのだけど、何となく見始めた映画「下妻物語」がとても面白く良い気分になる。
内容はリンクフリーの前田さんの映画批評に詳しいが、妙にツボにはまり、深夜にビールを飲みながら大笑いしていた。
やっぱり落ち気味な時には、こういう映画に限る。
意識的に声を出して笑うと、なんだか本当に元気が出てくるんだ。

冷たいビールと空調の利いた部屋。 面白い映画と隣にゴロゴロと転がる子犬のさくら。
気が付かないだけで、それはとても幸せな状況なのかもしれない。


 

 


 

05/8/23 (火) ニガウリを炒める

処暑。
暦の上では暑さが止み秋へと向かう。

八月の後半は寂しいものだ。
夏休みを楽しんだ子供の頃は勿論、大人になってからも毎年この時期が苦手だ。
道端にセミが落ちていたり、ヒマワリが茶色い種を残して頭を垂れていたり、ふと見上げるとアンドロメダやカシオペヤが昇ってきていたり。
畑も最高の季節を過ぎ、大根や白菜、水菜など地味な野菜主体となる。
ビールと枝豆の季節は往き、ひと夏越した冷やおろしの酒と秋刀魚が美味い季節が来る。

どんなに嫌だといっても秋は来る。
半ズボンとタンクトップにビーサンで過ごしたいのに。
紅葉なんかより、生命力溢れる緑の葉が好きだ。

南海上に二つの台風。
特に11号は強い勢力を保ったままに本州上陸の可能性が高い。
945hPaのこの台風は沢山の雨をもたらし、そして秋を連れて来る。
そんな気がする。




   

自転車で出勤。
職場に着く頃には全身の汗ビッショリで、自室へ入り上半身裸になって体を拭く。
朝食は無し、昼にカップワンタン。
暗くなってパラパラと雨降る中を急いで帰宅。

門の脇に作った葡萄棚から一房のデラを収穫。
その隣のニガウリの棚から二本のゴーヤも収穫する。
豆腐、きくらげ、卵、豚肉とゴーヤでチャンプルー。 
あまった豆腐で冷奴。
昨夜漬けたキュウリをヌカミソから掘り出し、これもツマミにする。

酒は宝剣限定の夏の吟醸。
ビールは黒ラベル。


なんとなくここ数日元気が無い。
持ち帰った仕事を済ませ自由になる夜の時間、誰かと話すのも億劫で携帯も切り本を読む事が多い。
昔読んだ本を、もう何度目になるか解らない再読し、気がつくとホロホロと泣いていたりする。
そしてそのまま殆ど眠らずに朝になることも有る。
無理に元気になろうとも思わないけれど、夜の時間がとても長く感じる。
早く朝にならないか。いつもそう思っている。

 

 


05/8/21 (日)  基地で具合が悪くなる

晴れ。
気温34度。 湿気を含んだ南風が強く吹く。
庭に張った高麗芝は暑さに負けて所々で枯れている。

7時半起床。
トマトとバジルのサラダを大量に作り朝食。
エアコンを利かせた部屋でゴロゴロと無気力に転がる。
10時、畑へ。
オクラ、モロヘイヤ、ナスの収穫。
その後Mを拾い車で西へ向かう。



今日は横田・米空軍基地の公開日。
飛行機好きな僕には欠かせないイベントだ。
毎年、この日の基地周辺道路は混雑を極め、とても近づく事が出来ないほど。
電車大嫌いな僕には、バイク以外の選択肢など無い。
それが今回はMと一緒と言う事で車。
Mが怖がってバイクの後ろに乗りたがらないからだ。

案の定、基地周辺に車を停めるところなど無く、一時間以上ウロウロした挙句やっと見つけた駐車場は基地から2キロも離れた場所だ。
その辺りでも、基地へと向かう人が狭い歩道に溢れんばかりの列を作っている。
その中の一人となってゾロゾロと歩く。
炎天下、タクシーも捉まらないまま基地へ着いたときにはもうヘトヘトになっていた。
この時点で、ダメかな、とは思っていた。
具合が悪くなり始めていたんだ。

ボディチェックを受けて基地に入った後も、展示されている飛行機にワクワクする訳でもなく、写真を撮るでもなく。
基地名物の巨大ステーキを食べるでもなく。
全く日陰の無い滑走路。 
そのコンクリートの強い照り返しと、大音響のバンドの音、どっちを向いても人人人の混雑の中、
どんどん酷くなる動悸とフラツキで倒れそうになる。
本当に久しぶりにSolanaxを頓服。
結局何もしないまま、とても惨めな気分で基地を出てまた2キロの距離をトボトボと歩く。
あぁ、僕は本当に人混みがダメな体になってしまったんだ。

楽しみにしていた事が自分の体調のせいで楽しめなかった事、
そして、久しぶりに薬を飲んでしまった事で気持ちが落ち込む。
まだ早い時間だったけれどMをマンション前で下ろし、一人畑へ行きボンヤリしてみる。
休日を畑だけで過ごせと言う事なのか。
熟しすぎのトマトを齧り、溜息をついて帰宅。


   

夜は秋刀魚を焼いた。

 



05/8/20 (土)  稲に花咲く

気持ちの良い夏日。
きれいな形の積雲が気持ち良さそうに浮いている。
やや強めの南風が葡萄の房をゆらす。

   

池の中にプランターを沈め稲を作っている。
品種は日本晴れ。

小さな池なので本物の田んぼの様にはいかないけれど、頑張って手入れして来た。
その稲が今日開花。
稲の花は目立たない上に2時間程で閉じてしまう。
特に都会に住む者には中々見る事が出来ない珍しいものなのだ。

小さな甥に見せてもピンと来ない様で反応無し。
つまらないので、ここで公開する事にする。
誰かオォーとか言って下さい。




05/8/19 (金)  ほおずき

たった数日、月曜火曜と休んだだけなのにその反動で酷く忙しい。
結局自分に跳ね返ってくるので、長期の休みなど取りたくも無くなる。
職場の自室には、色々な所へ行った人たちの土産が並ぶ。
有り難いけれど、すこし羨まし。
海外か。 また行ける日が来るだろうか。

水、木とずっと部屋に篭り仕事。
家に帰ってから持ち帰った仕事を深夜まで。
今日、金曜も沢山の仕事を持ち帰るだろう。
畑へ行く時間は無く、飲む酒が無いというのに酒屋へ行く事もしない。
食事もカップ麺ばかりとなれば、何も日記に書く事がない。
今週は珍しく土日と連休になるが、そのシワ寄せをまた週明けに被る事になるだろう。


   

ホオズキがいくら好きだとは言え、増やしすぎたか。
池の周りに30本。
この頃だいぶ陽が短くなってきたけれど、薄明の時、その周りだけいつまでもボンヤリと灯りを残すように見える。
段々と濃くなる朱の色が秋が近い事を否応無く感じさせる。

ここ数日、夜の空気に感じるちょっとした爽やかさ。
道端で売られる梨、鮮やかなオレンジのまま散るノウゼンカズラ、河川敷に揺れるススキ、夕方になると聞こえてくるヒグラシの声。
どんなに嫌だといっても夏は往き秋が来る。
今年はまだ海も見ていないのに。

今夜は満月。
だんだんと月の光りも青みを増してくるだろう。

 

 



05/8/16 (火)  映画館で地震

   

低く黒い雲。
重く湿気を吸った風と時折の雨。
ヒマワリ散る。

昼、Mと映画を見ていると大きな地震。
暗くすぐに外に出る事が出来ない映画館という所は元々苦手だ。
しかも夏休みで混雑し、ほぼ満席の映画館。
その状態での地震など考えただけで恐ろしい。
高層階にある映画館はゆっくりと大きく揺れ、それがとても長く感じる。
後ろの座席で恐怖した女性の大きな声が聞こえ、それをきっかけに出口へ走る人。
照明が点くかと思うも、依然映画は続き場内は暗いまま。

高層階だからなのか、映画館が複数入り天井が高いシネコンの構造によるものなのか。
そのゆっくりとうねる様な揺れ方はまるで飛行機に乗っているようで、今までに経験が無い。
暗い場内がさらに恐怖を煽る。
隣のポケモンのスクリーンは騒然としたらしい。

最後まで見たものの映画の内容などぶっ飛んでしまい(元々あまり面白くなかった。原作は最高だったのに。亡国のイージス)
車に戻ってテレビで情報収集。
我々の居た辺りは震度4程度か。 もっともっと大きく感じたな。
それにしても映画館での地震なんて二度とゴメンだ。
暗く混雑したところでの地震なんて、カンベンしてくれ。



数年前、渋谷の東急文化会館の中に美味しいインド料理屋さんがあった。
ナンがお代わり自由で、モチモチしたナンを何枚食べたか解らない。
東急文化会館の取り壊しと共に消えたその店の名前すら僕は忘れてしまった。

ネットと言うのは便利なもので、数年を経て名前も解らないその店が国立へ移転し現在も営業している事を知る。
あのナンをまた食べに行こうか。 
Mと車で国立へ。

ここは昔ちょっとだけ好きだった女性が住んでいた街で、良く通ったものだ。
あの頃いっしょに歩いた桜並木の道をMと歩くと、なんだか不思議な気分になる。
目当ての店はお盆休みで食べられなかったけれど、かわりに駅前の商店街や大きな家が並ぶ住宅街を散歩。
また今度ゆっくり来よう、と言う事にする。
蒸し暑かったけれど、良い街並みをゆっくり散歩するのは楽しいものだ。

夜はマグロ赤身とキュウリの酢の物。
ビール一本、日本酒一合。
ベッドに転がって「鬼平」を読んでいたら、いつの間にか眠ってしまった。

 

 


 



05/8/15 (月)  さくらがおねーさんに。

降って沸いた仕事休みの日。
前から解っていればどこかへ出かけたのに。

朝7時半起床。
急に思い立って部屋の模様替えを始める。
プリンタやFaxが思いのほか嵩張る。
PCデスクを置いているこの部屋にはコンセントが8箇所有るというのに、電気製品が多すぎてアチコチでタコ足の状態だ。
それにしてもコードと言うものは何故アレほどまでに埃にまみれヨジレてしまうのだろう。
喘息持ちの大敵である。

昼前、悪友に呼び出され車で峠道を走る。
先日も走った川沿いの気持ちの良い道。
セミの声と川の音。
窓を開けて走るととても気持ちが良い。が、あまりの熱さにすぐに挫折する。

最近凝っている日帰り温泉に悪友と浸かり、窓越しに物凄い夕立を見る。
互いの近況など語りながら座敷で天麩羅蕎麦。
その後、畳の上で少しウトウトとする。

帰り道の農協売店で食用ヘチマを買う。
明日、家のゴーヤと共にチャンプルーを作ろう。
悪友は何故かハチミツを2000円分も買っていた。

夜、豊作のおかげで目下大量在庫を抱えるトマトとキュウリを使い冷やし中華。
ビールを一本。日本酒は無し。


   


僕の椅子が気に入りのさくらさん。
生後7カ月。

ウッカリしていたけれど、この子は女の子。
今まで雌犬を飼った事が無かったので良く解らなかったけれど、なんと今日生理になった。
どうすれば良いのか慌てオロオロとする。
何か親らしいことを言ってやるべきなのか、それとも知らん振りをした方が良いのか。
本人はケロっとしてスリッパを齧っているけれど。

とにかく女の子なんだから、悪い虫が着かない様に気を付けなければ。
ブリーダーの方は、生理がきたら避妊手術を薦めると言っていた。
その方が平均寿命も延び、雌特有の病気にも掛からずに済むのだと言う。
さて、どうするか。

キーボードの音が気になるのか、さくらがじっと僕を見る。
しっとり濡れた黒い鼻が可愛くて、指でツンツンとしてみる。
そんなにジッと見つめられたら照れちゃうよ。


東京西部は時折の雨。
カーテンを開けると、遠くの雲が雷に照らされ光っている。
キレイだな。
Mは疲労困憊してもう眠ったろうか。



 



05/8/14 (日)  枝豆満腹

   


直射日光のあたる場所に居ると汗が噴出す。
そんな日曜日。
夏野菜の収穫も終盤。
畑にて喉の渇きを完熟トマトで癒しながらの農作業。
落花生に黄色い花が咲く。

オークションで落としたショートスクリーンをでかスクに取り付けたり、池の亀の甲羅干しを眺めたり。
千切れ雲がポカンと浮かぶ長閑な空。
僕とさくらの前を野良猫がゆっくり歩いていく。

気がつけば影が長くなり夕方。
今日は一日誰とも話さなかったな。
静かないい日だった。






   

それにしても採れたての枝豆の美味さは堪らない。
甘さとプリプリ感。
一度食べだすと止まらなくなり、大皿一杯を食べ尽くすことになる。
いくら枝豆好きといっても、これはちょっと食べ過ぎか。

夜、ブロックの「800万の死にざま」再読。
深夜遅くまで起きていた。
Mは夜勤。
こうしている今も病棟を廻っているだろう。






05/8/13 (土)  そして二日酔い

   

やってしまった。
二日酔い。

どうしてだろう。
昨夜、家に帰ったときはそれほど酔って居る感じは無かったのに。
ベッドに入って数時間後、吐き気と頭痛で眼が覚める。
そのまま朝までベッドとトイレの往復。

なんとか出勤するも顔はムクミ、吐き気でフラフラし頭痛で眼も開けられない。
最低限必要な仕事だけをこなし、昼に一時間ほどベッドに横になり、午後ようやく胃が水を受け付けるようになり
少しずつ回復。
それでも一日、ほぼ使い物にならずダメ職員振りを発揮した。

この自分のアホな行為がどれほど体を痛めつけたかが知りたくって、面白半分に採血して見る。
普段、正常値で涼しい顔をしている肝臓の数値は上がり、ひどい脱水もある。
まったく、高いお金を払って毒を飲んだような気分。
適量を飲む余裕を身に着けるまで、まだ修行が必要なようだ。



夜、昨夜録画した日航墜落関連の番組を見る。
当時の映像を交え再現された地獄に見入る。
きっとMも見ただろう。
20年前、日赤の新米看護婦で御巣鷹へ派遣されたMが何を思いながら見たのかはまだ聞いていない。

山から少しずつトンボが下りてくる。
うかうかしていられない。
残り少ない夏を楽しみたい。
明日は一日畑にいる予定。

 

 

 




05/8/12 (金)  いつもの道

   

朝、いつも自転車で駆け下る坂。
なんだか好きな道。
先日はココで小さなクワガタを見つけて、職場へ持ち帰り机の上で飼っている。

天気が良ければ、富士山が見えるポイントも有る。
朝からここで富士が見られると、なんだかそれだけで嬉しくなる。



夜、幼馴染といつもの店で飲んでいて、この頃気になっていた事をマスターに聞く。
いつも新しいお酒を教えてくれたり、こっそり多めに注いでくれたりしてくれたお酒係りのおじさんが居ないのだ。
やはり、退職したのだと言う。 随分痩せて具合が悪そうだった。
そのおじさんと二人で店を廻していた経営者のおじさんも寂しそう。
ボクもこの店に通って20年弱。  なんんだかとても寂しい。

ちょっとしんみりしながら酒を飲む。
1200円也の関鯖刺身が絶品で、900円也の新秋刀魚も脂控えめでボク好み。
酒は東一、開春、宝剣、開運。 ココまでは覚えている。

その後、この駅前でラーメン屋台を出しで42年のお爺さんの顔を見に行く。
いつも温厚なお爺さんの話を聞きながら、野菜の甘みが利いた醤油ラーメンを頂く。
42年前、リヤカーで屋台を引き照明は石油ランプだったと言う当時の話しは実に面白い。

帰り道、壮絶な雷雨。
傘をさしても一瞬で全身濡れる程の大粒の雨。
空気の振動を感じる雷鳴。
家に帰ってもなんだか嬉しくて、窓越しにずっと見ていた。
夜の雷は素晴らしい。

 

 

 

 


 

05/8/11 (木)  奥多摩大好き

暑いといっても明らかにその凶暴さが違う。
立秋も過ぎて、夏は段々と力を無くしてゆく。
薄曇り。
気温32度。 
庭の萩が咲き始める。


予定変更で急に空いた一日。
一人で車に乗って散歩に行く。
五日市街道を西へ。 
立川ビックカメラへCCDに埃が付き写真に黒点が付くようになってしまったIXYを修理に出す。
ついでに店内を物色。 近いうちにMicrosoftのワイアレスマウスを買おうと決心する。

16号、新奥多摩街道、青梅街道と走って、大好きな奥多摩へ入る。
沢井を過ぎた頃から道は良い感じにクネクネと曲がりだし、運転が楽しくなる。
いつもの蔵元でMに日本酒を買い、奥多摩湖畔の「のんきや」で変わらず美味い醤油ラーメンを食べ、
さらに湖沿いに進み、都県境手前で左に折れる。
ここがバイクの頃から何度通ったか解らない大好きなコース、奥多摩周遊道路だ。

   

平日の空いた道を自分のペースで走るのは楽しい。
以前は有料道路だったこの道は、道の曲がり具合や勾配のリズムがちょうど自分に合うようで、とても気持ち良く走れる道だ。
写真の辺りは月夜見山という綺麗な名の場所で、標高は1000メートルほど。
その程度でもハッキリと下界より気温が低い事が解る。
眼下に奥多摩の湖がよく見える。
久しぶりに一人で走った事もあり、嬉しくなってしまい全長19キロの周遊道路を二往復走る。
月夜見駐車場で暫く放心。  興奮と緊張と、車を潰さずに済んだ安堵と。
アキアカネがツイーツイーと飛んでゆく。

数馬から桧原へ下って五日市で左へ折れる。
小川沿いに暫く走れば先日も来た日帰り温泉施設だ。
煩いほどのセミの声。
僕にとっては熱めの湯に鼻まで浸かって、畳の休憩室で暫く昼寝。
また温泉に入り、そしてまた放心し。
一人で行動することの気楽さを楽しむ。

以前から一人で居る事が好きだったのだけれど、この頃益々その傾向が強くなった気がする。
良い事なのか、悪い事なのか解らないけれど、一人で過ごす時間がとても大事で誰にも邪魔されたくない。
その時間を、この大好きな奥多摩で過ごせたら。
この辺に自分だけの基地が欲しいな。
自分だけの休日を過ごせる小さな家が有ればどんなに楽しいだろう。
そこに連れて行くのは柴犬のさくらだけで、夜に星を見たり川遊びしたりして過ごすのだ。
そんな妄想に耽りながら温泉に浸かっていたら酔ってしまった。

夜はモヤシ炒めと白身の照り焼き。
ビールを一ℓに日本酒一合。

明日から数日の間、雨の予報。
植物にはありがたい雨になるだろう。

 

 



05/8/9 (火)  ほおずき色づく

   


ここ数日に比べ、やや過ごしやすか。
やはり昨日の夕立が利いたのか、連日のうだる様な感じは無い。

庭のほおずきが色付いてきた。
こんな物を見ていると、あっという間に秋になってしまいそうだ。
ヒマワリはさかりを過ぎ、代わりにコスモスが益々元気になってくる。
どんなに嫌だと言ったって、秋はすぐそこまで来ているんだろう。

この頃容赦なく腹周りに付いてきた贅肉を何とかしたくて、また以前のようにジムへ行こうかと考える。
自転車通勤をしているとは言え、絶対的な運動不足と夜に何時までも飲み食いしている癖が治らず、当然の結果とは言え
今の体重には参る。
ジムに通っていた頃は一月に200キロ走りこんだ事もあったっけ。
あの時はマラソンレースなんかにも出ていたからそれだけ頑張ったのだけれど。
あれほど自分を追い込もうとは思わないけれど、運動をやめた頃から自律神経系の症状が出た事も有って、
運動をすれば体調にプラスになるのではないかとの思惑も有る。
近いうちに近所のジムを見学に行ってみようかな。

カリフォルニアの家庭菜園友達に自分の畑の様子をメール。
自慢のトマトなどの写真を添付し、カラスの被害でだいぶやられてしまった話などを書き送る。
すると彼からの返事。
こっちの畑はアライグマの被害がひどく、アライグマよけのコヨーテの尿を買ってきてまいている。
それが劇的に利くのだ。 とのこと。
世界は広い。


自転車で出勤。
仕事は可もなく不可もなく。
朝、昆布茶と煎餅。 昼にコンビニのチャーハン。
夕、厚揚げ焼きと鯛の刺身。 ビール一本、日本酒1合。

夜、さくらと近所を散歩して街頭で鳴くセミを一緒に見上げる。
さくらも生後7ヶ月。
やっと一緒に散歩が出来るようになってきた。

今夜もむせる程に湿気が濃い。

 


 

05/8/8 (月) ヘブンリーブルー

   

朝顔の花が好きで、それも青い朝顔が好きで、いくつも植える。
フェンス越しにずらりと並んだ青一色の朝顔たち。
その一角だけが涼しげに見える。

朝、早起きをしてその様を見るのがこの頃の楽しみだ。
青い朝顔を見ると海を見たくなるな。
そういえば、海も早朝が良い。


連日の高温で不安定になった大気の上空に寒気が流れ込み、惚れ惚れするほどの夕立がやってくる。
大粒の雨、遠くに光る稲妻。
職場の窓から外を見ながら、遠くの僕の畑に降る雨を想像してみる。
乾いた埃っぽい畑に降る大粒の雨が里芋の葉にコロコロと水滴を作り、キュウリを濡らし、ゴボウの地下茎に染み渡る。
慈雨だ。

アメダスによると、八王子の夕立前後の温度差は7度にも及び、打ち水効果を思い知る。
窓を開ければ濃厚な雨の匂い。
そしてヒグラシゼミが鳴く。


出勤予定を毎月末に組む。
Mの勤務予定を見ながら、それに合わせようと努力する。
そのためのシワ寄せでキツイ事が多いけれど、それでもなるべく平日に会えるように休みをあわせる。

それが一本の電話で吹き飛ぶ。
Mの予定が変わるからだ。 純粋な仕事なら納得も行くだろう。
でもそれが、必ずしもMの仕事では無い事で、Mが居る必要の無いことで、または職場のレクリエーションで毎月のように変更される。

僕が自分の予定表を、まるでパズルのようにやり繰りし休みを合わせている事をMは理解しているのか。
それとも、こんな事を不満に思うのはMの仕事の大変さを僕が理解していないのか。
以前の僕ならこんな事はしないだろう。
きっと、昔の彼女が今の僕のマメさをみたら腰を抜かすだろう。
Mが離婚するまでの数年間が余りに大変で、フォローする癖がいつも間にか今の二人の関係へと繋がっているんだろう。

夜、Mの電話で数日の休みが変更になった事を知らされる。
あぁ、またか、と思う。
そして、どうでも良いや、と思う。
そう思わないと、頑張って予定を合わせた自分が馬鹿に思えるからだ。
かつてあれほど熱望した二人で行く旅行なんて、今は全く望む事もできない。

色々考えるのが面倒になり、ベッドに転がりながらウイスキーを飲む。
氷を取りに行くのが面倒で、生暖かいウイスキーを飲む。
そのうち、起きている事が面倒になり、眠ってしまうだろう。

夜になっても尚、南の空遠く稲光が見える。
夜の稲光は一際キリリと青白い。

 

 

 

 

 


 

05/8/7 (日)  大辛カレーが喰いたくなる

立秋。
暑さはまさに今が盛り。
遅くまで寝ているのが勿体無く、今日も早くから畑へ立つ。

ナスは更新剪定。 大きく刈り込み秋茄子を狙う。
キュウリはやや暑さに疲れ、ズッキーニは雨不足で元気なく、枝豆は順調。
そろそろ秋ものの計画を考えつつ、草むしりに滝の汗を流す。

芝の手入れ、池の水替え、葡萄の袋かけ、バイクの手入れ。
晴れた日曜日はしたい事が山盛りで、部屋でジッとしている事はめったに無い。
壁際に昔から生えているミョウガを両手にいっぱい収穫する。




   

昼過ぎ、ふとカレーが食べたくなり材料を買いに行く。
骨付きチキンに塩、コショウ、カレー粉を揉み込み、フライパンで焼き目を付けその後2時間ほど煮込む。
煮込みにはトマトベースの低塩野菜ジュース。
水でなくジュースを使うと美味しくなると以前料理雑誌で読んだのだ。

他の具材は、時間をかけて炒めた玉ねぎ。
ズッキーニ、アスパラガス、セロリ、にんじん、素揚げしたナス。
カレールーで足りない辛さをホットガラムマサラで補って、夏野菜とチキンの大辛カレーの出来上がり。

夕方、Mと自転車屋へ行き末っ子君用の自転車を物色。
銀色の素敵な自転車に鍵やベル、照明などを付けてもらう。
暑いけれど気持ちの良い夕方で、少し散歩などする。
配送にすると時間がかかるとの事で、自宅まで10キロほどの道をMは買ったばかりの自転車を漕いで帰っていく。
子供用の自転車を漕ぐ彼女の後姿に吹き出しながら帰宅。
シャワー、ビール、大盛りカレー。

夜は久しぶりに早く眠った。

 


05/8/6 (土)

   

 

本の泉社 8.12連絡会編 「茜雲 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の二十年」
300数十ページを読み終える。
あの夏の日をはっきりと覚えている。
もうすぐまたやってくる、御巣鷹の日。

夜、函館の友達から久しぶりに電話来る。
疲れた声。
彼女なりに色々と抱え込むものが有るのだろう。 やがて電話の向こうに嗚咽が聞こえる。




眠れずに、ベッドの中でいつまでも色々な事を考えていた。
蒸し暑く、静かな夜。

 


 

05/8/5 (金)  甘辛

晴れ。
気温36度。 

痛いほどの暑さ。
こんな日に海の近くで過ごせたら。
ネットのライブカメラで各地の海の情景など見ながら仕事。
学生時代、伊豆の突端の貸し別荘で過ごした合宿の日々を思い出す。
あの夜、あの人と見た波頭で光る夜光虫の青い光が忘れられない。

そんな事を思っていたら空調の利いた部屋から出たくなり、よせば良いのに酷暑の中大勝軒へ昼食に出る。
暑い日に食べる熱いラーメンの美味さ。
汗で流れた塩分を体が欲しているんだろうか。
今日のスープはいつもに増して美味かった。

18時前に職場を出る。
久しぶりの通院日。
いつもと変わり無し。 投薬も無し。


   

なんとかナンバンとか言ったかな。
京野菜らしいけど、名前を忘れてしまった。
甘長唐辛子の仲間で、春に植えて今が収穫の最盛期。
毎日のように食べている。

天麩羅でも焼きでも美味く、味噌を付けてナマでもいける。
ただ気を付けなくてはいけないのは、これには二種類の味が有るんだ。
種類が違うのかな。 甘いやつと辛い(それも、とんでもない辛さだ)の二本を植えており、収穫してしまえば見た目では判別出来ない。
もちろん、収穫する時に分けておけば良いのだけれど、甘辛混ざってしまうのが面白くてそのまま混ぜてしまう。

箸で取って、口に入れたら大きくガブッと食べなければいけない。
甘くても辛くてもパクパク食べなくっちゃダメ。
そんなアホなルールを作って一人遊んでいる。
今夜もガブッと食べて、ニッコリ笑うか、汗をたらして辛さに耐えるか。
馬鹿だな、と思いながらもガブガブとやっている。

酒は鳳凰美田の斗瓶取り。
最高の酒とスリルある肴で今夜も酔う。




 



05/8/4 (木)  完璧な

夏らしい一日。
気温35度。  遥か南海上から熱風が吹いてくる。

早い時間に自転車で出勤し、雑務をこなす。
この雑務と言うのがクセモノで、小規模な職場ゆえの宿命か、本来の専門分野以外の仕事が多いんだ。
これらが無ければ随分と楽なのだけれど、まぁそうも行かないだろう。

今朝は他部署に懇願されたPCのHDD交換とOSの再入。
通常の始業時間前までに終わらせようとスパートするも、HDD交換、フォーマットと来て、OS(WIN98・・・誤植じゃない、今時WIN98だ!)
のプロダクトキーが無い事に気付き挫折。
担当者に問うもポカンとしているし、駄目だ。 あのPCはきっと蘇らないよ。 
98で無いと動かないソフトが入っているのに、どうするんだ?

昼に緑のたぬきと鮭オニギリ一個。
おやつに差し入れのチョコ。


疲れて汗だくで帰宅。
今日の気温は自転車通勤にはチト辛い。
家に着く前から冷たいビールの事しか頭には無い。

冷蔵庫を開けて、ビールはもちろん冷えている。
でも、ツマミが無いなあ。
目の前に冷えたビールが有ると言うのに、気に入りのツマミ無しに飲みたく無い。
それは、一日頑張ったご褒美のようなものだから。 
この季節、一日を締めくくるビールの儀式に少しの手抜きも許されぬ。

一度脱いだ服をまた着て、車に乗り埼玉の畑へ向かう。
往復20数キロの道、たった数本の枝豆を抜きに走る愚かさよ。
でも、きっとこれは夏の魔力なんだ。
この熱気から元気を貰って、疲れていてもこんな愚かな事をする事が出来る。
そしてそんな事がとても楽しい。

   


おかげで冷えたビールにありついたのは22時。
シャワーを浴びて、丁寧に泡を立てて注いだビールと、収穫したて茹でたての枝豆。
これほど素晴らしい組み合わせを僕は他に知らない。

しばらく暑い晴れの日が続くだろう。
それでも夏ほど短く儚い季節は無い。
盆を過ぎれば、ふとした瞬間に秋を感じる事が有る。
だから、無駄には出来ない。
一杯でも多くの美味しい、完璧なビールを今飲まねばならない。





 


05/8/3 (水)  休み

    


休み。
Mと昼寝をした。

窓から遠く、都心の高層ビルが霞んで見える。
気だるい夏の午後。
久しぶりに、長い夢を見る。

夕方、西日に染まるヒマワリ畑を二人で見た。





05/8/2 (火)  コスモス咲く


   

8月。
一年でもっとも好きな月。
夏は盛りをむかえ、急速に衰える。
これだけ命の溢れる季節なのに、なぜがとても静かな印象のある8月。
出来ることなら、仕事などせずにボンヤリ雲でも眺めて居たい。

家の外周フェンスに沿って植えたコスモスが咲き始める。



何とか月末を乗り越えたら、今度は月初めの忙しさがやってくる。
まとまった夏休みは無理だけれど、その分単発の休みが数回入る今月。
なぜか明日の水曜日に休みが入っており、こんな月初めに休みいれたっけなぁ・・とブツブツ言いながら仕事。
迂闊にも、自分で組んだ勤務表に苦しめられる。

仕事を家へ持ち帰る事が多く、月・火と連日深夜まで自宅でPCに向かう。
Yahooのブリーフケースが便利で、仕事の資料をそこに置いておき家に帰ってまとめる。
会議のレポート、監査対策、測定器のcalibration集計。
気がつけば今夜も2時。
数時間眠ったら、また一日が始まる。