05/72005年07月30日


 




05/7/31 (日)  夏の一日


今日もグレーに曇った日。
気温31度。 そしてまた湿度が高い。

朝7時に起きてベッドの中でボケッとする。
昨夜の機嫌の悪さは無くなり、体調も良い。
カラッと晴れれば尚良いが、今日のような天気も東京の夏らしくてまぁ良いか。
ベッドから出て歯を磨こう。

今日は自宅駐車スペースのアコーディオン門扉の付け替え工事。
先日、カーポートをつけた時の職人さんがとても良かったので同じ方を指名した。
朝8時、職人さん来る。

打ち合わせの後、バイクで畑へ。
草むしり、肥料やり。
収穫は枝豆大量、トマト大量、キュウリ4本。オクラ数本。
2時間の畑作業で面白いほどに汗が出る。
まさに滝のような汗で、帰り道バイクで走ると冷えて寒いくらいだった。

帰宅後シャワー。
職人さんにつめたく冷えたスイカを切る。 



   

 

新しい門扉と交換に取り外された古いアルミ門扉を捨てるのが勿体無くて、コレを使って庭の一角を仕切る。
この芝生の部分を柴犬「さくら」専用の運動場にしてやるんだ。
散歩のとき以外にも、このスペースで自由に走り回れるようにしてやろう。

セメントと金属ポール、隙間からさくらが逃走しないように張る緑色のネットなどをホームセンターで購入。
ジッとしていても汗が出てくる屋外の日向でさくらのための作業が続く。
仕上げに「猛犬注意」の札。 その猛犬が生後6ヶ月のヘナチョコさくらだと知ったら笑われるだろうけど、少しは防犯に役立つだろう。
やがて出来たスペースに放されたさくらは狂喜してオシッコをちびってしまった。
全身で喜びを表現し飛び跳ねるさくらを見ると、こちらまで嬉しくなってしまう。

昼過ぎ、職人さん帰る。
新しい門扉は明るいグレー色で中々綺麗。
門扉50%OFFで8万円、工賃4万円。
今月はカーポートも作ったし、すこし質素に暮らさなきゃ。



夕方、デジタル一眼を持って車で散歩にでる。
Mの住む埼玉・新座辺りにはまだ畑も多く残っていて良い景色が有る。 

朝に鍬を持っていた畑を、今度はカメラを持って歩く。
遠くに低く焚き火の煙。
群れを成すトンボの群れはアキアカネだろうか。
熟して落ちたトマトにカナブンが集まり、空にコウモリが舞う。
送電線の向こうに陽が沈む。

こういう時、やっぱり夏が好きなんだと思う。
暑さも流れる汗も、心地よく感じてしまう。 
秋なんか来なければ良いのに。 ずっとこのまま夏なら良いのに。

風が強くなり遠雷が聞こえるも夕立は降らず。

夜は買ってきたチキンカツ甘酢あんかけと朝採りの枝豆。
ご飯にはゴマ、鰹節、梅干、さっと茹でてザクザク切ったオクラを入れて混ぜる。
今年の枝豆、甘み強く極めて美味なり。
乾いた喉にビールが美味い。  この時初めて、今日は朝から何も食べていなかった事に気付いた。

そして明日から8月。







05/7/30 (土)  すこし不調

湿度の高い一日。
うす曇り。 夕方から雲厚くなる。

疲れて帰宅。
朝に始まった頭痛は良くならず、一日苦しめられた。
今月最後の出勤日。 上手くいかない事ばかり。

職場で仲のいい経理の女性が産休に入ったり、いつも一緒にお茶をする向かいの部署の女性が彼氏と同棲を始めたり、
夏休みに長い海外旅行へ行く人の話しを聞いたり。
周囲の時間の流れから取り残されたような気がし、少し寂しくなる。
そんな一日。

消耗して帰宅し、なんとなくテレビを点ければ「隅田川花火大会」の最後の連打。
きっとあそこでは大賑わいだろうな。
あの現場での熱気、迫力、混み具合まで手に取るようにわかる。
だって、僕はあの花火大会が大好きだったのだから。

二年前に突然、不安神経症の発作を起こしてから人混みに行けなくなった。
なんでこんな事になってしまったのか、自分でも全くわからない。
とにかく、人混みや満員電車を全く受け付けなくなってしまったんだ。
ちょっと油断してそんな所へ行けば過呼吸になり大騒ぎになるのは目に見えている。
どうしてこんなになってしまったんだ。

テレビで花火を見ていて辛くなった。
あの現場でビールを飲み大騒ぎしながら花火を見ていた事がつい昨日の様に思える。
つい昨日のように思えるのに、今の僕にはあの場に居る事が無理だとハッキリと解る。
絶対に無理なんだ。

なんだか性格まで変わってしまったようだ。
この症状が憎い。



   

昔好きだった映画がdvd化されたのをレンタルしてきていたのを忘れていた。
もう20年前の映画だ。
いまから2時間、映画に没頭しよう。

この映画を見たとき、僕はまだ10代。
とにかく元気で生意気だった頃だ。
あの頃に戻りたいとは思わないけれど、あの怖いもの無しの元気さだけが懐かしい。
いつかまた、あの時のように自分に自信をもてるだろうか。

明日、また元気になって畑に立っていたい。
トマトも枝豆も待った無しの収穫時なのだから。





05/7/28 (木)  また温泉へ


素晴らしい天気。
仕事は休みで助手席にM。
近郊の日帰り温泉へ行く。

先日の深大寺温泉で温泉の効能を実感して、肘を温めに行くのだ。
10代の頃事故で潰した関節が職場のエアコンに冷やされ、忘れていた呪いの様に痛む。
今日はゆっくりと温泉療法だ。

   

東京といっても僕の住んでいるのは西部の多摩地区。
西へ一時間半も車を走らせるとこんな景色が広がる。
ここは東京都日の出町。 もう少し走って奥多摩を越えれば山梨だ。
たしか元総理の中曽根さんはこの辺に別荘を持っているんじゃなかったかな。
道は運転して楽しいクネクネ道、空は広いし川の水は綺麗だし、標高が高いのか少し涼しくも有る。
窓を開けてゆっくり走るとウルサイくらいのアブラゼミ。
なんだかとても良い気分だ。

   

この温泉は休日ともなるとたいそうな混み様らしいけれど、今日はガラガラ。
男性用浴場には僕の他に3人しかおらずとても静かだ。
施設は新しく清潔で、お湯は良く行く小菅の湯にも似たヌルっとしたアルカリ性。
浴室からも休憩室からも山の緑がとても綺麗で、それを見ているだけで何だか優しい気持ちになっていく。
露天は一つしかなく男女交代制で当日は女性用となっていたけれど、秋にはもう一つの露天が完成との事で
益々魅力が高まりそうだ。

温泉に入る、大広間でゴロゴロ、また温泉に入る、ざる蕎麦と釜飯を喰らう、そしてまた温泉へ。
ガラガラに空いた大広間の畳の上で、竹林が風にそよぐ様を見ながらウトウトしていると、頭の中がカラッポになる。
後も先も無く、ただ今だけ。 今幸せなのだから他の事はどうでも良いや。そんな気になる。

アブラゼミがヒグラシの大合唱になる頃までゆっくりと寛いでいた。



温泉を出て、近くにある滝を見に行く。

滝壺の水に足をつけて、水遊びする。
冷たい水で足が真っ赤になる。 
ひんやりとした空気、トンボが群れを成して飛んでいく。
蛍を大切に、と書かれた看板。 蛍、いるのかな。

こんな所に住めたらどんなに良いだろう。
山と川。 それに小さな畑が有れば。
もはや都会に何の興味も無い。  人の多い所はウンザリだ。
あぁ、こんな所に住めたら。

そんな僕を、また言ってるよ、という目でMが見る。
こういう所に来るたびに移住しよう、別荘を買おうと興奮する僕に困っているんだろう。
Mは都会が大好きなのだ。
そんなMをいつも僕の趣味で山や川に連れ出すことに罪悪感を感じないわけでも無いけれど、
すこしずつ感化させる事が出来ればと企んでいる。
事実、畑仕事は好きになってくれたようだし。
いや、好きなふりをしてくれるだけなのか。



夜は鰻の白焼きを山葵醤油で食べた。
ビールを一本と酒を一合半。

そして久しぶりに良く眠った。





05/7/27 (水)  台風一過

   

台風一過。
ジリジリと痛いほどの日差し。
濡れた芝生が乾いていく独特の匂い。
庭の百日紅が気持ちよさそうに揺れている。

こんな事を書くと叱られてしまうけれど、期待外れだった昨日の台風。
ウエットシューズまで持ち出して、ずぶ濡れになる準備も期待もしていたのに。
これから荒れるかと思う頃にはアレヨアレヨと天気は回復し、そのまま東へ抜けていってしまった7号台風。
ジラされた挙句に大した事無かったって、男としてはヘンに反応してしまう事象だけど、まぁそれはそれ。

それでもさすがに台風一過の気持ちよさは素晴らしい。
午前11時には職場の有る東京西部は35度。
それはもう、自分的には外に居ない事が有り得ないほどの状況で、こんな時に自分の夏好きを再確認するんだ。
仕事は山積なのに、今日は何とか明るいうちに畑に行って枝豆を採ってこよう。
夜のビールを美味しく飲むために、今から水分はとらないぜ。 なんて事ばかり考えてしまう。

昼に食べたコンビニの冷やし中華が妙に美味かった。



それにしても、この頃の不眠はそろそろ薬を使ってでも何とかしなければいけない状況かもしれない。
寝つきが悪く、眠りが浅く、朝までの間に何度も目覚め、熟睡感は全く無い。
もともと睡眠時間は短いほうで普通でも5時間程度。
何度も目が覚めるのもいつもの事なのだけど、ここ暫くは自分でもマズイんじゃないかと思うほど眠っていない。
かと言ってバテている訳でもなく元気なのだけど。

神経質なのは重々承知で、ちょっとした気配で目が覚める。夢を見て目が覚める。眠りながら考え事をする癖も有る。 
自分でもこの性質は嫌いなのだけど、変えようが無いものは仕方ない。

昨夜は小さくつけたラジオをずっと聴いていたら明るくなってしまった。
気づかずにウトウトしているのだろうし、明け方ちょっと眠ったから睡眠時間は2~3時間か。
さて、今夜は眠れるのか。

あ、そうだ。 
一つ気持ちよく眠れる状況があるんだ。
Mと昼間から某所に篭り、広いベッドでする昼寝だ。
アレは気持ち良い。  何よりも気持ち良い。
そういえば明日は休みだったな。 いや、別に篭らないけれど。

明日は全国的に良い天気で気温も上がるらしい。
そういえば最近、海を見ていないな。


 


05/7/26 (火)  台風の日

   


強い雨。
飽和状態の水蒸気と蒸し暑さ。
南海上から980hPaの台風7号が東京を伺う。
今、午後三時半。 職場周辺も段々と風雨が強くなってきた。

台風は好きだ。
被害が出ない程度なら、荒れた空を見上げる事も、大粒の雨に打たれる事も、傘を一瞬のうちに壊す風にあたるのも良い。
大きな木がしなり、千切れ雲がぶっ飛び、マンホールから雨水が溢れる。
なんだかそんな光景を見ているとウキウキとしてくる。
そして台風一過の夏日を思うと嬉しくなる。
明日はきっとビールの美味しい日になるだろう。

今日はこの天気のせいで来るものも来ないし、あとは定時まで窓の外でも見て過ごそうか。
持ち物は財布だけで携帯も家に置きっ放しだし、ジャージの半パンにウエットシューズだから、濡れる事を気にせず
存分に台風を楽しめるだろう。
年に何度か、パンツまでびっしょり濡れて歩くのは悪くない。







 

 

05/7/24 (日)  今日の収穫

M宅から早い時間に帰宅。
朝から暑い。

   

この時期の畑は驚くほどの生命力を見せ、作物も雑草も凄まじい勢いで成長する。
特に最盛期のキュウリ、トマトは毎回この程度の収穫が有る。
大きくなりすぎたキュウリは皮をむいて酢の物で美味。
シシトウとナスは網で焼いてかつお節をふろうか。
完熟トマトの美味さは今更書くまでもない。


 

気だるい日曜日。
スープを飲みながら今日やるべき事を考える。
葡萄の袋かけ、池の濾過機の掃除、エアコンのフィルターの掃除、日除けのヨシズの購入、DVDのコピー、HDDの整理。
なんだか面倒だな。
ふと思いたってセンサーライトを買いに行く。  人が近づくと勝手にスイッチが入るアレだ。
先日買ったカーポートの前にバイクを置いているのだけれど、道から丸見えで盗難が心配だった。
のんびりした住宅街だけれど、油断して愛車を盗まれたくない。
今乗っているバイクは人気が有るようで、常に盗難被害リストに名を連ねているのだから。

野外用配線コード、ライト本体、ロックタイやら防水テープやらで一万円ほど。
芝の下へ配線を埋めたり、コネクタを接続したり、簡単な作業に結構な時間がかかる。
薄暗くなった頃、やっと施工完了。
セッティングを済ませ、このセンサーライトと言うものがとても役に立ちそうな事を知った。
なにしろ、250ワットのハロゲンの明るい事。
センサーを上手く調節して、敷地に誰かが入ったらすぐに点灯するようにした。
これで、車やバイクを盗む事は難しくなるだろう。
夜の車庫入れにも勿論ありがたいはずだ。



昨夜あまり眠れなかったのに、今夜も眠くならない。
体はとても疲れているのに。
深夜3時過ぎ、昭和の映像と音楽を流すNHKをなんとなく眺めながら今、コレを書いている。

一番静かな時間。
玄関からかすかに聞こえるのは犬のイビキだ。

 

 



05/7/23 (土)  Mの娘


   

曇天にビックリするほど黄が映える。




今日もまた薄い雲のかかる日。
天気予報では夕立が降るかもしれない、との事。
バイクで出勤。

仕事はちょっと有り得ないほどにイレギュラーが多く、その上とてもショックな事まであって疲労困憊する。
基本的に好きな仕事だけれど、今日のような日はグッタリとし、この白い建物から一刻も早く逃げたくなる。

夕方、大きな地震。
嫌な気分と頭痛と線香の匂いを引きずって帰宅。


とにかく気分転換。

シャワーを浴び、今にも振り出しそうな黒い雲の下を畑へ急ぐ。
今夜はM宅泊。
そこで飲むビールのツマミにしようと、枝豆とキュウリを収穫する。
ふっくら膨らんだ枝豆のサヤ。  見ているだけで涎が出そうだ。
枝豆の美味しい茹で方を知ってから、益々この大豆の若鞘が好きになった。

M宅にはMとその娘。
息子達は父親の所へ泊まりに行っている。
なんで娘だけ残っているのか。 
なんだか彼女なりに思うところも有るのだろう。 
16歳と言う年頃の女の子の考えている事なんか僕に解るはずがない。
むしろ、犬の考えのほうが良く解るくらいだ。

その3人でテーブルの上に並べた料理や酒とジュース。
乾杯して飲み、喰う。
枝豆が美味い。 キュウリも美味い。
娘が初めて食べると言うトビウオに箸を伸ばしている。
Mは餃子が焦げすぎたとブツブツ言っている。
僕はエビスの凶暴な美味さに放心する。
なんだか実に良い時間だ。

やがて、Mはいつものように眠ってしまう。
この人は慢性的に忙しすぎ、ちょっとお酒が入るとあっという間に眠たくなってしまうのだ。
残った娘と何時までもいろいろな事を話す。
娘が雑誌で覚えた足ツボマッサージと言うのを僕にしてくれる。
貰ったばかりの成績表も見せてくれる。 
クラスで2位だったのが嬉しいんだろう。 ちょっと得意そうだ。
ツマミの無くなった僕に、本棚に隠してあったチーズを出してきてくれる。(何でそんな所に隠してるんだ?)
こうしていると、以前新宿で再会し緊張しながら食事した事なんか嘘のように思える。
僕も気持ちよく酔っていく。

夜は3人で雑魚寝した。





 


 

05/7/22 (金)  囲炉裏で串焼きを喰らう



今日もガスのかかったうす曇りの空。
気温30度、湿度80パーセント。 
僕の好きなギラギラした夏日はまだ来ない。

Mの誕生祝いに食事へ行く。
朝、Mのマンションでなんとなく彼女の様子が変だなと思っていた。
時間に余裕が有るのに出発を急かし、なんだかイライラしているようだ。
ほどなく子供の口から、父親が子供たちと遊びに行くために迎えに来る事を知る。
慌ててマンションを出る。
そして僕は機嫌が悪くなった。

長くて深い経緯の結果、僕とMの元旦那の関係はこれ以上悪くなりようがない程のものがある。
黒くて熱い怒りのようなものが、平常な思考を蹴散らすほどにまで登りつめる。
僕は不遜にも、Mの子供たちと、その父親の関係を否定したいのだ。
それは絶対に間違っているけれど、子供たちが父親と居ることが嫌でたまらない。
まるでママゴトのようにMの子供たちと家族ゴッコをしている僕は、そこに本当の父親が現れる事に我慢ができない。

子供を捨てた親が何を今更、どんな顔して。 妻を暴力で支配した挙句、他の女と駆け落ちしたくせに。
そんな気持ちが抑えられなくなるんだ。
そして、一番辛い思いをするのはMだ。
彼女は、黙って運転する僕の隣でしばらく泣いていた。



彼女の家から車で一時間ほど。
食事を予約した場所に着くまでになんとかしなければ。
自分で勝手に不機嫌になっておいて、そしてまた、自分から雰囲気を変えようとしている。
まるで馬鹿だ。

それでもお店に入る時にMは笑っていた。
たぶん彼女も頑張って笑ったんだろう。


行った所は全室個室で、敷地内に源泉を持つ温泉にも入る事が出来る。
部屋に通され、用意されている作務衣に着替える。
まず食事の前に風呂に入ろうか。

濃い茶色の露天風呂につかり、ボケッと上を見上げると百日紅のピンクの花。
30分ほども熱湯とぬる湯を行き来し、やがて頭の中が真っ白になる。
そして思うのは冷たいビールの事だけになる。


   

部屋に戻り、魚介や夏野菜、地鶏なんかを炭火で焼いて食べよう。
風呂あがりで赤い顔をしているM。 薄紅色の作務衣がよく似合う。
インターホンで呼ばない限りお店の人は入ってこないし、個室だから当然他の客と会うこともない。
二人だけの部屋でなんだかとてもいい感じだ。
何かしてもバレ無いね、なんて言ってMに小突かれる。
気持ちの良い午後。  なんだか眠くなった。
板の間に転がってすこしウトウトとする。

冷たい蕎麦とアイスクリームで〆て、また風呂へ。
充分に寛いで、そしてまた現実世界へ帰る事にしよう。


ちょっと散歩、イオンで買い物、HOBSONSでミックスジュース。
畑でキュウリとトマトを大量に収穫。
きれいな夕方、畑に隣接する竹林からヒグラシの大合唱。
蝉時雨のようなヒグラシの声を聞いていると自分が子供に戻ったような錯覚を覚える。
なんでだろう。
ヒグラシの声、ヒマワリの花、ピンと張ったトンボの翼。
そんなものがひどく懐かしい。

そして明日は早朝から仕事。
きっととても忙しい日になるだろう。
優しい日が往き、また日常が帰ってくる。

 



 


 

05/7/20 (水)  Mの生まれた日

うす曇り。
ここ数日に比べてやや過ごしやすい日。

朝、職場へと自転車を漕ぎながら、ふと懐かしい香りに気付く。
何だっけな、この香り。
あ、クチナシの花の香りだ。

風に乗って遠くから香ってくるのか、どこで咲いているのか解らない。
以前住んでいた家には、クチナシの大きな木が有ったっけ。
どこから香ってる?
なんだか意地になって路地を行き来し、クチナシの白い花を探す。
結局見つからずに職場へ急ぐ。
朝の出勤時間に随分と時間を使ってしまったけれど、それでも楽しかった。


午前、シールドルーム。
昼に徒歩で某ラーメン店。 味噌ラーメンを喰らう。
午後、部外秘の文書整理。 明日、シュレッダー専門業者が大型機械を持ち込み文書の裁断に来るからだ。
他の仕事は山積だけれど、都合により土曜まで進めることが出来ず。
定時に職場を出る。


   

なんだか気持ちに余裕が有り、FMにあわせて歌いながら夕飯の準備。
茄子を焼き、獅子唐を焼き、枝豆を茹でる。 これはすべて自分の畑で採れたもの。
一個100円なりのサザエをハンマーで叩き割り、シメサバを盛る。

え?何やってんだろう。
気付けばまだ週の真ん中だと言うのに、一人宴会の準備が出来てしまう。
こんな肴じゃ飲まないわけにはいかないな。
酒は三重錦の最高のものがあるんだ。
今日はMの誕生日。
彼女の勤務の都合で今夜は会えなくなってしまったけれど、代わりに一人で乾杯しよう。
普段一緒に居ることが当然のようになっているけれど、こんな日は彼女が生まれ、そして僕と知り合ってくれた事の意味を考えよう。
まぁ、数杯飲めばそんな難しい事は忘れてしまうだろうけれど。
梅雨があけ、こんな素敵な季節に生まれたんだね。

明日はまた暑くなりそうだ。





05/7/19 (火)  そして休み明け

   

あの・・ ベッドに乗るの止めてもらいたいんですけど。 スリッパ噛むのも止めてもらいたいんですけど。
止めませんか。 そうですか。
じゃ、仕事に行ってくるから留守番お願いね。


 


朝から暑い。
うな垂れて、自転車出勤。
同じ暑さでも休みの日に畑で感じる熱さとは感じ方がまるで違う。
夏の自転車通勤はキツイ。

連休明けの忙しさ。
あまりに他部署のミスに迷惑をかけられ、周囲すべてが敵に見える。
余裕がなくなると顔に出るのだろうな。 キツイ顔をしていると言われてしまった。

二時半に遅い昼食。 職場内売店に売れ残っていたオニギリ一つ。
最近気に入りの梅入り昆布茶。
夕方まで猛然と仕事をこなす。

17時半、内線で呼び出され忘れていた納涼会に引っ張り出される。
職場敷地内での納涼会。
断りたかったけれど、各部署の責任者はみな出席とか。
諦めつつ、でもビールが美味くてすぐに上機嫌。
結局、残ったすべての仕事をうち捨てて良い気分で帰宅。


酔って帰ったらなんだか眠たくなってしまった。
眠ってしまえばまたすぐに、朝が来るというのに。

 

 


05/7/18 (月)  夏日到来


単発の休みは多いほうだと思う。
でも、仕事柄か立場柄か連休をとる事が難しい。
頑張ってせいぜい3連休。 それ以上だと代打を探したり、周到に根回ししたり。
そんな事が面倒で、もう長い休みはとれないと割り切っている。
年間40日ある有給の殆どを年度末に捨てる悔しさにも慣れた。

だから、カレンダー上の連休は嬉しい。
大手を振って休む事が出来る。
それもこんな夏日なら言う事は無い。


   

先日の夜中にネットで衝動買いしたカーポートの工事が入る。
僕はこう言うのが大好きで、職人さんにベッタリとくっつき質問攻めにする。
ハツリの機械を触らせてもらい、プロの工具をいじくりまわし、水平取りを手伝い、インパクトレンチの威力に溜息をつく。
職人さんには迷惑だったろうな。 でも、楽しかった。

物を作る仕事って面白いだろうな。
そういえば昔から建築現場が大好きで飽きずに見ていたな。
今の職についていなかったらきっとそっちに進んでいただろうな。

 



すばらしく暑い。
連休の暑さを体中で楽しんだ。
畑やら、庭やら、Mと散歩したり、犬と夜道を歩いたり。
とにかく外に居る事が好きで、半袖半パン、サンダル履きでいつも外に居た。
昼間から飲むビール、畑で取ったばかりの温かいトマト、少しずつ膨らむブドウやスイカ、大きく茂った枝豆やシシトウ。

そしてこの時期の宵の気持ち良さ。
火照った体で飲むビールの美味しさは何ものにも代え難い。
縁側でトウモロコシを齧ったり、またビールを飲み下したり。
昔ながらの蚊取り線香の良い匂い。
気付けば買っておいた500ml.6本パックのビールが無くなっている。

やがて寂しくなり、幼馴染を呼び出して飲みに行く。
食べる肴、飲む酒の全てが美味い夜。
きっと自分自身の体調が良いんだろうな。 
なにをしても楽しい休みの日。


そして連休が終わる。
梅雨もあけた。
あぁ、やっと夏が来る。

 

 


 

05/7/15 (金) 完治

まるで梅雨があけたかのような日。
高い気温、青い空。 矢のようにトンボが飛ぶ。

昼間の大半をMと某所で過ごす。
窓の外の夏日に眼を細めながら、それでも空調の利いた室内は居心地がいい。
録画してもらったテレビ版の「電車男」を笑い転げながら見る。

この際だから白状すると、某掲示板が出来たての頃から出入りしている。
10数年前、今や絶滅てしまったパソコン通信と言うものからネットの世界に入ったモノとして、テキスト主体の掲示板はやはり居心地がよかった。
で、電車男の話しもリアルタイムで読んでいた。
虚実乱れるあの独特の世界で、ときおり回線の向こうに見える優しさが嬉しくて、実体の無い優しさだと解っていても入り込んでしまう。
不思議な世界。

ところでMは僕と初めて職場で会った時、僕の事をオタクだと思ったという。
確かに職場の駐車場で車のブレーキ分解したり、秋葉原を歩くのが好きだったり、顕微鏡でミジンコの写真撮るのが好きだったりしたけれど、オタクッて。
こっちだってMの事、ヤンキーの奥さんだと思ってたよ。
まぁお互い様だ。


夕方、Mの末っ子を病院へ連れて行く。
死んでしまうのではないかと思うほどの大怪我から一月半。
今日、医師の太鼓判が押される。
骨折した腕も、強打した頭部も完治。
長かった通院生活が終わる。

良かった。
なんだかとても安心してしまい気が抜ける。
車の助手席でふざけているこの子を見ていると、この子が生きていることに感謝したい気持ちで一杯になって涙が出そうになる。
本当に良かった。

   

自宅へ帰り晩酌の準備。
喉がカラカラでとにかくビールだ。
畑の直売りで買ってきた、もいだばかりのトウモロコシを焼く。
見ていると、乾いた喉が鳴り、ビールを我慢できなくなりそうだ。
早く早くと焦る気持ちを抑えてゆっくりと焼こう。
今夜は完治のお祝いだから、時間を忘れてゆっくりと飲もう。

台風5号はゆっくりと西へ向かっている。
やや大気は不安定なものの明日も東京は晴れの予報。

 


05/7/13 (水)

   

 

気温の低い一日。
霧のような雨。

なんだかとても疲れてしまった。
ヘトヘトだよ。

 


 

05/7/11  フルーツトマトの収穫

曇り時々晴れ。
気温32度、湿度70%。
やや二日酔い気味の体には堪える暑い月曜日。 

朝から猛烈に頑張って仕事をしていたら16時には今日の仕事が無くなってしまう。
まぁ、忙しいといってもこの程度の週のはじめ。
白く濁った空を見ながら、真っ青な空が見たいな、と思う。


ジットリとした空気の中、自転車で帰宅。


   

植えたときは、まだほんの割り箸程度。
ヒョロっと弱弱しく、そよ風にも大きくしなり、折れはしないかと厳重に支柱を立てる。
土の温度を上げるため畝をビニールで覆い、今年大量発生したアブラムシと戦い、
梅雨に入っても雨の降らない日には夜遅くに懐中電灯を持って水遣りに行く。
脇芽かき、芯止め、追肥、土寄せ。

Mが好きなフルーツトマトだから、一生懸命に育てよう。
彼女に完璧なモノを食べさせたくて、そのためにどれほどの時間をこの株に費やしてきたか。
手間が掛かるけれど、上手く作れば驚くほどに美味しい実をつけるこの品種は「アイコ」と言う。

まだ陽の残る畑に立って、この卵形の実を見ていた。
長径5センチ弱。
濃い緑の茎、真っ赤に熟した実、表面に白く産毛が光る。
なんて可愛いんだろう。 

一つもぎ取って食べてみる。
張りの有る皮を歯で破る感触、ジュワッと甘いジュースが飛び出してくる。
濃い味、強いトマトの香り。
太陽に照らされ温かくなったトマトの美味しさ。
完璧だ。

我慢出来ずに一つまた一つと口に入れる。
あぁ、初収穫はMに食べさせようと思っていたのに、10粒ほどの完熟トマトを全て食べてしまった。
Mにはもう少し待ってもらおう。
まだ青いけれど、可愛い卵形のフルーツトマトの実は鈴生りになっている。

夜は珍しく豚の生姜焼きを作った。
他に油揚げ焼きオニオンスライス乗せ、メカブ納豆、キュウリの浅漬け。
酒は富山の「羽根屋」純米中汲みだ。

明日は早く出勤。
残業しにくい仕事なので、忙しいと早出になる。
だから仕事帰りに畑へ行く余裕が有るのだけれど、かわりに残業手当なんか貰った事無いな。
良いような、悪いような。

 

 

 



05/7/10   バトンが廻ってきた。



このごろ流行っているバトン。
ついにどくだみさんから廻して頂きました。
廻って来たのはブックバトンです。

なるほど、答えた後に5人の友達に回せばいいんですね。
ブックバトンで良かった。 エッチ動画バトンとかだったら困ってしまう所でした。

で。

>1. 持っている本の冊数
>2. 今読みかけの本 or 読もうと思っている本
>3. 最後に買った本(既読、未読問わず)
>4. 特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)
>5. 次にまわす人5人まで

1) 数えた事無いですけど、多分600冊くらい。
  これ以上は置き場が無いので、ブックオフ行きとなります。 専門書以外は殆ど文庫です。

2) 読みかけなのは、ハルキ文庫の北方健三版・三国志第四巻と文春文庫新装版・鬼平犯科帳第十三巻です。
  どちらも昔から読み続け、そしてこれからも読み続けるだろう本です。 

3) 新医学検査診断学。  新宿南口の紀伊国屋にて一万円なり。 仕事で使う本なので、領収書清算。
  仕事で使う本はいつも紀伊国屋。 店員さんの対応が良くて気持ちよく買い物できます。

4) 5冊に絞るのは難しいな。 でも、あえて絞れば、 

  「聖書」 
  ベタですけど。 物心ついた時からキリスト教の家庭に育って、日曜日はキリスト教会で過ごしました。
  当時、難しいだけで嫌いだった聖書を、この頃は大長編小説のように楽しみながら読んでいます。

  北 杜夫 「どうとるマンボウ航海記」  初めて読んだのはたぶん小学校の頃。
  荒唐無稽な作り話とは違う、現実世界もこんなに楽しいんだ。 自分の知らない世界に魅せられ、いつか経験してみたいと願ったものでした。
  この本の読書感想文で表彰されたという、当時の僕にとっては大ニュースだった経験もしました。

  
  夏目漱石 「それから」 
     自分の駄文日記のタイトルに頂いてしまいました。
  初めて読んだのは高校一年? 
  10年ほどして、自分が「ある状況」に陥ったとき再読し涙したものです。
  今でもたまに読み返しています。

  
  沢木耕太郎 「深夜特急」全六巻 (新潮文庫) 
     コレには影響を受けました。
  挙句、アメリカドライブ横断とか、砂漠でキャンプとかしたものです。
  結局、破目をはずす事が出来ずに今に至っていますが、いまだこの本の世界には憧れを持っています。

  KEN FOLLETT 「大聖堂」 全三巻 (新潮文庫) 
  10年ほど前、とても落ちこむ事件が有ったあと、唯一逃げ込む事が出来る本の世界で当時没頭した中世ヨーロッパの物語。
  読書の面白さ、物語にのめり込む逃避の心地よさを再確認させてくれた本。
  今年はじめに再読し、その面白さを再確認しました。


5) 五人にバトンを回すのか。
   ダブっていたらゴメン。 スルーして頂いて結構です。

 「おじさんの日々」 深津さん。

 「もも色注意報」 リコさん。

 「インシャアッラー日記」 naokoさん。

password日記でリンク避けますが
 
 DIARY A GOGO ひびきさん。
 鳥取の星の シジミさん。




   

久しぶりにPCを買ったのを良い機会に、机と椅子も買い換えてみる。
部屋の照明を落として、PCで音楽を聴きながらこの椅子と机で本を読んでいます。
今夜は三浦綾子 「細川ガラシャ夫人」。

そしてまた、月曜日。
夏まで、あともう一息。







 



05/7/8  スイカの受粉

   

曇り、のちに雨。

朝、家の外周フェンスに絡ませたスイカの雌花に人工授粉。
このフェンスで大玉スイカが出来たら面白いだろうな。
近所の人の注目の的だろう。
そんな事を考えながら、出勤前にせっせと受粉作業。
数日前に受粉させた雌花はすでに小さく膨らみ始め、良く見るとスイカ特有の縦縞まで出来ている。
ああ、なんて可憐なんだろう。

夜、Mが餃子をたくさん焼いたからと雨の中運転して持ってきてくれる。
ニラ卵餃子(Mのオリジナルなのか?)と言うのが美味しかったな。
濃い味がついていて、何も付けずに食べられる。
ビールに良くあう味。

そのMを待つ間、門の前に立ちながら雨に濡れる自分の車を見ていた。
舗装もしていない庭の土の上に停められ、雨に濡れる車。
あー洗車したばかりなのに、もうドロドロだよ。

それを見ていたら発作的に駐車スペースに屋根を付けたくなる。
はじめて自分の車を所有してからもう19年。
ずっと露天駐車で今まで思いもしなかったそんなことを、急に思いたつ。

餃子でビールを飲みながらネットを徘徊。
今まで興味も無かったカーポートと言うものの値段や購入ポイント等を調べる。
どうやら屋根材は強度の有るポリカーボネイトと言うものが良いらしい。
アルミの本体にも色々な構造があり、カラフルな色も選べるようだ。
なになに?定価の半額で12万円? 安いところはどこも半額で、こうなると定価なんて何の意味も無いな。
台風や雪が怖いから、施工もプロに頼もうか。
え?施工費って4万円以上もするのか。 まぁ仕方ないな。

ポチッと購入ボタンを押してみる。
そしてネットバンクから施工会社口座へ送金。
この前のPC買い替えの時もボタンを押しただけで届いたし、恐ろしく便利な世の中になったものだ。
いや、ホントに恐ろしいのは良く考えもせずこうして衝動買いをする自分なんだけど。

夜は遅くまで本を読む。
飲む酒が無くなるまで本を読んでいた。




 

05/7/7 (木)  七夕の日に



   

七夕。
薄雲を通して弱い太陽のの光。
湿度が高い。

太古の昔にちょっと好きだった女性がいる。
その人も遠まわしに僕のことを憎からず思っていると言ってくれた。
それでもタイミングやら、様々な事情やらで友達以上にならなかった人。
その人から先日、ランチの誘いがあった。
会うのは数年ぶりか。

M以外の女性と二人で遊びに行くことは別に珍しくも無い。
やましい所も無いし、誰とどこに行ってもMにはすべて話している。
だから、今回も普通に食事に行けばよかったのだけど、なぜかとても緊張し、久しぶりに会いたい反面、二人きりになる事が怖かった。
なぜかはうまく書けないけれど。

だから、罪悪感を感じながら、その女性と僕共通の男友達も誘う。
当時、よくその三人で遊んだのだ。
激務に耐えかね会社を辞め、今は株式投資で(!)暮らしているその友人と会うのも10年ぶり。
三人の待ち合わせに選んだのは懐石料理屋で、庭の良く見える一角に用意された席でふたたび緊張しながら二人の旧友が来るのを待つ。
まるで七夕みたいに、久しぶりに会うんだ。


それでも、集まってしまえば長い時間を経たなんて信じられないほどに自然に話せる。
それが古い友人の良いところだ。
それこそあっという間に時間が経っていく。
話が尽きない。

その女性とはじめて会ってから、もう20年近い年月が経っているのだと気付き驚愕する。
長い髪の泣き虫の女の子だと思っていたその女性は今、36歳の二児の母なんだ。

10年ぶりにあった男友達の話す、結婚を考えた女性との結末や、職場での恐ろしいまでの激務。
昔、みんなで行った海の思い出話。
許される時間ギリギリまで話し、笑う。

ハモが美味しかったな。 ジュンサイも美味しかったな。
やがて、ガラスの向こうに驟雨、そして遠雷。

バイバイと言ってそれぞれの家へ帰る。
次に会うのは一年後か数年後か。 もしかしたら今日が最後だったのか。
良い休日だった。

そして明日からはまた自分なりの日常。






 


 

05/7/6 (水)  電車男

   


池の亀。
いくら仲が良いからって、いつも重なってるって言うのもどんなものかと。
でもまぁ、幸せならそれで良いか。


雨のち曇り。
気温は上がらないものの湿度は高く、やや喘息気味になる。
深夜2時半に目が覚め、そのままネットを徘徊。
先日書いた、ホームページ作成ソフトが出すエラー「553」について方々の掲示板やサポートに書き込むも結局解決ならず。
今も訳の解らないエラーコードに見舞われながらも、何とか更新はできている。
いっそ、作成ソフトを変えてみようかしら。

結局そのまま朝。
睡眠時間は2時間。
今日は仕事は休みだけれど、予定が詰まっているため7時に顔を洗いベッドの誘惑を絶つ。
小糠雨降る中を埼玉まで運転し、M宅へ。

PCの使い方、M用のmailアドレス設定、便利ソフトをvectorあたりから幾つか落とし、google Earthで遊び。
なんとなく隣に座っていたらヘンな雰囲気になり、イチャツイていたらMの娘が帰ってきて慌てて態を直したり。

初めての店で生まれて初めて級の不味いラーメンを喰らい、「戦国自衛隊」を見ようと入った映画館で気がつくと「電車男」を見ていて、
それも不覚にも没頭してしまい泣いてみたり。
ちょっと高級なスーパーで美味そうな瓶詰めを買ったり、ワインを物色したり。
こんな事をしていると休みの日は、まさにアッと言う間に過ぎてゆく。

気がつけば灰色にくすんだ夕方。
雲が厚い。



夜、お腹の具合が悪い子犬の「さくら」を診察へ連れて行く。
整腸剤を処方され様子を見る事とする。

その後、電話でM宅のpcサポート。
目の前にあれば簡単な程度の説明も電話だとモドカシイ。
それでも、電話の説明にしたがって、僕宛にmailを書くMの姿を思うとなんだかおかしくって良い気分だ。

夜は手羽中の塩焼き、コロッケを一つ、マグロ中落ちを少々。
冷えた純米酒を飲みつつ、読みかけの「鬼平」を読む。
至福の一時。

そして、実は明日も仕事は休み。
寝不足なれど、今夜も遅くまで起きていたい気分。
鬼平と酒と、そして寝息をたてる子犬と。











05/7/4 (月) 雨の月曜日

   

雨の月曜日。
熟睡できずに早くから目覚め、大粒の雨を落とす空を見て溜息をつく。
昨日刈り込んだ芝が雨に濡れ、良い匂いを放つ。

雨降りは嫌いではないけれど、通勤時間の雨イコール電車通勤になる僕の場合、雨の朝ほど嫌なものはない。
ほんの数駅なのに、苦手意識を持ってしまい過呼吸にでもなりはしないかとドキドキする。
そんな自分の精神状態が益々自分を追い詰めるのは解り切っているのに。
歯磨きをしていてオエッっとなる。
そんな憂鬱な月曜の朝。
電車を避けるようになって二度目の夏。

それでも目的の駅に着いてしまえば元気そのもの。
雨に合わせて履いて来た革のトレッキングシューズで職場までの2キロをズンガズンガと歩く。
半袖一枚で出てきてしまい、やや寒くてそれがまた良い。
途中のパン屋が良い香りをさせていて、焼きたての小さなパンを三つほど買ってみる。
食べながら歩く。

仕事は月曜の割にはやや余裕。
明日の会議用資料も完成させ、なんとか4つの会議を乗り越える事が出来る気になってくる。
昼休みに事務のOちゃんと自分の理想とする老後、なんて言うお題で軽口をたたく。
そして後に鬱になる。

面倒なことは明日へ伸ばして明るいうちに帰宅。

夜はイサキをバジルとオリーブオイルで焼く。
畑の久留米茄子を焼き生姜醤油で。
ミョウガの梅酢漬けを数個。

酒はビール500ml、日本酒2合。

昨夜の寝不足を解消するべく、少しでも早く今夜は眠ろう。
天気は明日も不安定なまま。




 


05/7/3 (日)  芝を刈る

曇り。
数日振りに涼しい朝。
そんな畑仕事に最適な日曜日なのに、何となくダラダラして早起きする事が出来ず。
それでも9時半には畑へ立つ。

このところの雨と暑さで畑は最高の状態。
トマトもナスもキュウリも素晴らしい生長っぷり。
少しずつ収穫も始まり、菜園最高の季節を迎えつつある。
二箇所の畑を休みの度に管理するのはキツイけれど、収穫の楽しさを思えば何てこと無い。
曇天にモンシロチョウがヒラヒラと舞う。

昼前、M宅へあげたバイオの設定をしようと畑帰りに寄るが、長男がPCを占有しており離さないので諦めて帰宅。
フィルタリングソフトで有害サイトはブロックしているつもりだけれど、あの熱中振りは少し気になる。
要経過観察。

   


家へ帰り、甥に手伝わせて芝を刈る。
新規導入の電動芝刈り機の素晴らしさに感動し、ガーガー言わせてひたすら刈り込む。
犬はこの音に怯えて玄関から出てこず。
僕の影響かラーメン大好きな甥を伴い、手伝いの褒美として駅前のラーメン「丸幸」
ここのチャーシューは芸術的に美味い。
当然、二人してチャーシュー麺。  もう一人前のラーメンを全て食べるようになった甥を父親のような目で見てみる。

午後力尽きて一時間ほど昼寝。
普段しない昼寝なんて事をしたせいで頭痛と共に目が覚める。

夕方また畑へ行き、専業農家の人とディープな畑話に耽り、そのままMを迎えに行き一緒に買い物。
夕食はは自炊の気力なく、買った海老のかき揚げとネギトロ巻き。
酒はビールを500ml、チューハイ350ml、日本酒を1合半。

深夜、新しくサービスが始まったGoogle Earth無料版を入れて遊ぶ。(日本の高解像度は都内のみ)
やや写真は古いものの、自宅庭に停めてある車が判別できて驚愕し、昔付き合っていた彼女の家に涙を流し、
どこかに露天風呂でも有りはしないかと目を皿にし、アメリカで巨体の警官に職務質問された通りを眺め懐かしさに溜息をつく。

こんな事をしていて気づくと深夜3時。
3時間ほど眠って、また新しい週をはじめよう。

 

 


05/7/2 (土)  コラテラル

気がつけば7月。
季節の巡りに体も気持ちもついて行かないままに、また夏が来る。

曇り。
バイクで出勤。
なんとなく元気が無く、何度か大きな溜息をつく。
キャンセルと飛び込みの仕事。 一日の予定が朝から崩壊する。
事務所から夏休みの計画を話す声が聞こえる。
1週間とか10日とか。
イギリスとかオーストラリアとか。
望む環境でもないけれど、僕がそんな長い休みを取れるのは仕事を辞める時だろう。
もうひとつ大きな溜息をつく。

昼にコンビニのチャーハンとコーンサラダ。
おやつにガリガリ君ソーダ味。
肩こりと頭痛に悩まされて早めに職場を出る。



春に新しく買った車。
足元が熱いんだ。

高回転高出力のエンジンはとても気に入っている。
眠れない夜に、多摩湖周辺を一人ドライブする時など、昔バイクで奥多摩を駆け回ったあの時の感触をリアルに思い出す。
1万回転近くまで引っ張った時の、脳が痺れる様なあの感じ。
やっぱりマニュアルミッションの車は楽しい。 よく回るエンジンが有れば尚楽しい。

でも、発熱量のすさまじい事。
フロアマットを通して伝わってくるエンジンの熱は左足の近辺で50度を大きく超える。
しばらく飛ばしていると、左足が低温火傷しそうな勢いだ。

と言うわけでディーラーでフロアに断熱材を張って貰う。
メーカー対策品で部材も工賃も無料だ。
やはり同様な苦情が多かったんだろうな。

どの程度の効果があるんだろう。
二日間車を預けた甲斐があっただろうか。
明日の早朝にでもまた、いつもの所を走ってみようか。
不満な点も多く、決して優等生ではないこの車。
それでも結構気に入っている。
運転って楽しいと久々に思い出させてくれている。





   

 

コラテラル。
映画館で見た時はそれほどでも無かったのに、その後もう一度じっくり見たいという思いがジワジワと濃くなりAmazonで購入。
月初めの会議用資料を持ち帰り、ゆっくり映画を見る時間なんか無いはずなのに、この二日間で二度見てたぶん今夜もこれからまた見るだろう。
この映画のどこにそれほど感じるのか解らなくて、それを確認したくてまた見るのだ。
100枚以上持っているdvdのコレクション。
再見する映画は限られているけれど、この映画はその仲間入りをしそう。
今から映画を見て、深夜に仕事のレポートを書いて、また朝早く起きて畑へ行くのだろうな。
一日30時間くらい有ったなら、もう少しゆっくりできるのだけど。

夜は畑のキュウリを一本、味噌を付けて。
豆腐に葱と鰹節をかけたもの。
期限切れのキムチを卵とじに。
酒は翠露の生。

夜を過ごすこの家が、とても静かなのが有り難い。
廊下で眠りこける子犬の寝息が聞こえると、なんだかとても安心できる。