夏の終わり2019年08月23日



処暑は過ぎた。
昼時間もだいぶ短くなってきた。
日除けの朝顔棚にはもう花が少ない。
母の写真にススキを供えた。

梅雨明け後、一気にやって来た暑さが衰えはじめる。
これから日増しに陽は傾いてゆく。
夏が終わろうとしているんだ。
毎年繰り返す、この時期の寂しさ。
夏なんて以前ほど好きじゃない。
でもやはり、それが果てるのを惜しむ。

夏野菜の収穫も終盤で、そろそろ秋の植え付け準備をはじめる。
毎日数個も食べたトマトもキュウリも盛りを過ぎた。
朝夕と少し涼しくなれば、自転車通勤も再開できる。
犬も散歩を楽しめるだろう。

この頃は残業も殆どせず、公休も消化するようになった。
休日出勤も減ったし、夜間の呼び出しも回避している。
以前に比べ、労働時間はかなり減っている。
そしてその分、自宅で家事をしていることが多い。
月の三分の二ほどを僕の家で過ごすMの為に食事を作ったり、
庭の草むしりやら、掃除洗濯やら。

家事に終わりはなく、そして自分がそれを嫌いでないことを再認識する。
家を綺麗に保つことに喜びを感じ、少し時間が有れば片付け物などしている。
仕事に疲れたわけではなく、何かを悟った訳でも達観したのでもない。
何か心境に変化でも有ったかな。
と思ってみても解らない。
ただ以前のように昼も夜も仕事をし休日も職場に居る事をしなくなった。
それで良いや、と思っている。