3.112019年03月11日

あの年の今日、何をしていたかなと考える。
寒い日だったと記憶している。
外部から講師を招いて、会議室で研修中だったっけ。
経験した事のない大きな揺れ。
窓の外の電信柱や自動販売機が波打っていた。
来ると言われていた首都直下型なのか、東海地震なのか。
そう思うほど、それは大きく長く続いた。
でもそれがまさか、遠く離れた東北を震源とする地震だっただなんて

帰ろうと思えばすぐに帰ることが出来た。
でも、引継ぎするはずの職員が出勤してこない。
交通網は壊滅的で、電車は止まり大通りは大渋滞。
電話も通じず、家族との連絡も取れなかった。

そしてテレビに映し出される驚愕するような映像。
職場の託児施設に床暖房を入れて、帰宅不能な職員たちと一夜を過ごした。
泣いている人、茫然とする人、テレビに釘付けになる人。
止まらない余震。
それは東北ばかりではなく新潟、長野方面をも震源とし、
この国全体の危機なのではないかと思った。

あの頃の新聞を保存してある。
この時期になると、それを目にする。
確定申告に必要な資料を入れてある収納庫に、それを仕舞ってあるからだ。
そしてその度に、あの時の事を思う。
まだ8年なのか、もう8年なのか。
今年もあの日がやって来た。