懐かしいこと2019年01月05日

冬至は12月22日で、そのころ東京の昼時間は9時間45分しかなかった。
あれから2週間が経って、今日の昼時間は9時間51分だ。
これから加速をつけて昼時間は長くなり続ける。
6月下旬の夏至まで、昼は成長を続けるんだ。

そうして毎年変わらず季節が巡る。
そのようにして、また一年を歩んでゆく。


まだ1月5日だというのに、正月など本当に越したのかといった気分。
お祭り騒ぎの名残りなど欲しくはないが、この変わり身の早さは凄い。
ルーチン、会議、出張り、講師、またルーチン。
忙しさは嫌いではないけれど、年末の慌ただしさも終わらぬうちにまた走りまわる。
もう嵐のよう。
その渦の中で、みんな強いな、と思う。
自分がいつか脱落し、あのセリフを吐くことを想像する。
「パトラッシュ、僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。」


Mはまた夜勤が続いている。
その合間に、実家に通い母親の介護。
そんなMの苦労話を聞きながら、あの頃のことを思い出す。
僕が実母の介護をしていたのはもう5年前。
あの頃、この苦労や悲しさがやがて後悔でなはく懐かしさに変わるように。
それだけを願って今を耐えようと思っていた。

そして5年。
いつの間にか、悲しさは懐かしさに変わろうとしている。
母の介護をしていたあの頃が懐かしい。
なんて懐かしいんだろう。





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