秩父の龍勢祭りを見に行った2017年10月08日

秩父・椋神社の「龍勢祭り」
かねてから見たいと思っていたその祭りに行って来た。

龍勢とは、手作りロケットの事。
起源は元寇にあるとか戦国時代の狼煙にあるとか言われ、
神社には400年以上前にこれを打ち上げたとの記録も有るという。
27の流派があり、その完成を競うが龍勢祭りだ。


アニメとかドラマで取り上げられたこともあり、混むと聞いた。
Mを起こしたのが午前4時前。
高速と有料道路を乗り継いで、現地入りしたのが6時半だった。

祭りまでまだ2時間以上ある。
少し近所を散歩した。
椋神社で見つけた狛犬は可愛い狼。
秩父には狼信仰があり、狼を奉る神社もある。


龍勢の飛翔体断面模型。
この飛翔体に竹製の本体と各種飾り(背負い物)を取り付ける。
その背負い物が上空でいかに綺麗に展開するかも見所。

各流派の人たちは10月第二日曜の祭りに向けて、膨大な時間を製作にあてる。
ご老人から子供まで参加するそうで、そういう経験のない僕はとても羨ましく思った。


幟の向こうに山。
秩父は山脈に囲まれた盆地。
だから昔からの文化風俗が残っているのか。
僕の大好きな場所で、今まで何度訪れたか解らないほどだ。


櫓の上で流派の紹介と、口上が述べられる。
これがもうカッコ良くって、惚れ惚れしてしまう。
口上が最後 「椋神社の大前にご奉納ー」 としめれば、いよいよ発射だ。


櫓の高さは20メートルほど。
独特の噴射音と凄い勢いで、龍勢が発射される。
手製ロケットだから失敗することもあり、この場で爆発することもある。
だから、この瞬間は大盛り上がり。

そして高度300メートル以上まで一気に昇ってゆく。
その白煙は龍そのもの。



実はこのお祭り、10年前に事故があったのだ。
発射に失敗した龍勢が客席に飛び込み、怪我人が出た。
それ以来、櫓と客席の間の安全地帯の拡大や防護柵の設置などがされた。
それは仕方がないけれど、防護柵がどうしても邪魔で。

だから写真は櫓から離れた場所から望遠で撮った。
でもやがて、写真なんかより自分の体で感じた方が良いことに気付く。
そしてカメラなんか仕舞ってしまい、なるべく櫓に近づいた。
お祭りだもの。 その渦中に居たい。


青い空に白い煙。
とても美しい光景で、きっといつまでも記憶に残ると思う。


そして背負い物がパッと開き、ゆらゆらと落ちてくる。
あー、これがずっと見たかったんだ。
とても日差しの強い日だったけれど、ずっと見ていた。

10万人が集まると聞いて、渋滞や混雑が苦手な僕は来る事を躊躇した。
でも今日はここに来て、本当に良かった。


秩父名物、ワラジカツ丼を食べて帰宅。
シャワーを浴びたら声を上げるほど湯が滲みた。
僕もMも、すっかり日焼けしていたのだ。

今回は初めてで勝手が解らずウロウロするばかり。
またいつか、今度は有料の席を買ってゆっくり見よう。
そういえば地元の人たちはバーベキューなんかしながら楽しんでいたな。
お祭りはお祭り騒ぎしながら見るのが良いのかもしれない。


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