奥多摩のこと2017年10月05日

Mと奥多摩へ遊びに行く。
東京のバイク乗りだったら、きっと奥多摩に特別な思いが有るだろう。
キツイ高低差とカーブの連続で、そこは聖地を言われたからだ。

僕らも共にバイク乗りだった。
だから奥多摩は今でも大好きな場所だ。
もうバイクに乗らなくなった僕らは、車で流す。
車で来たって、もちろんここは面白い。


そして僕にとっては、もう一つ思い出の地でもある。
ここで大きな事故を起こし、腕に障害を残したからだ。
看板に「けがをすると病院収容まで2時間かかる」とある。
いや、僕の場合は4時間くらい掛かったな。

あの峠道は、今ではとても静かになっていた。
見かけたバイクも数台でツーリングするハーレーと単騎のオフ車のみ。
2stのレプリカで溢れていたあの頃とは違う場所のように思える。


峠道を駆け上がって、上は気温8度。
遠望できる山並みではすでに紅葉が始まっている。
買ってきたコーヒーも冷めてしまった。
少し歩いたら、下界に降りよう。


温かいご飯が食べたい。
ここに来るとたまに寄る「奥多摩釜飯」へ行く。
すべて自家製の野菜で作られた料理は滋味そのもの。
釜飯セットには水炊きも付いてくる。
ただし肉っけの殆どない精進料理のようなものだから、
それを望むなら少し離れた「なかい」の方が良い。


蔵元で酒を買い、少し川で遊んでから帰宅。
東へ帰る僕らの目前に、満月をまわったばかりの月が昇った。