丹沢-富士2017年06月14日

仕事は休みの水曜日。
曇り時々雨の予報は外れ、夏のような空。
一カ月ぶりに、こっちの車のエンジンを掛けた。
惰眠をむさぼっていたくせに、相変わらず心地よい音を出す。
隣にMを乗せ、気持ちの良い道を探しに行こう。


午前9時。 気温は22度。 
丹沢近くの峠道を幌を開けて流す。
年に数回しかないようなオープン日和だ。
嗚呼、なんて気持ちが良いんだろう。


河に下りて水遊びをした。
そこから見る山並みが素晴らしい。
木陰にいると、このまま眠ってしまいたくなるような長閑な時間。
名前の解らない鳥の声に交じり、カエルの合唱も聞こえる。
向こうの田んぼでは田植えも終わり、澄んだ水に雲がポッカリ映っている。


山中湖まで来ると、富士は雲の中。
さっきまでとは、空気感がまったく違う。
ヒンヤリ冷たい風と濃厚な雨の匂い。
そんなものが解るのはオープンならではだ。
雨から逃げるように、北上しよう。


でもその前に、これ。
山梨に来たら「ほうとう」を食べなくちゃ。
いつ食べてもこいつは裏切らない。
熱いそれをフーフーしながら手繰る幸せ。


リニア見学センタの展望デッキにいる頃、山の向こうに稲光り。
目を凝らせば、雨がもうそこまで来ているようだ。
そろそろ帰ろうか、と重い腰を上げる。
目の前を通過するリニアを見送って、僕らもまた走り出す。
富士みちから甲州街道。
大月、猿橋、四方津と川沿いに走り、上野原で幌を閉め中央道に乗る。
あとは家まで一直線。

走行距離250キロ。 燃費は16.8KM/L。
行程の6-7割はワインディングロードで、思う存分エンジンを回した。
それなのに、ハイブリッドでもないこの車は本当に燃費がいい。
やっぱり軽さが効くんだろうな。
現代の安全基準で作られているのに、車重は僅か1000キロしかないんだ。
また時間を作って、今度はもう少し遠出をしたい。
でもそんな事を考える前に、今週末の仕事のピークを乗り切らないと。