テントで寝たい2017年05月17日

一階の寝室から二階の小上がりへと、寝床を移した。
そこは軒が大きく張り出していて、窓を大きく開けたまま眠ることが出来る。
それに柔らなベッドより、畳と布団の方が腰痛にも良かろう。
昨夜、調子に乗って窓を全開にし布団に包まって寝た。
まるでキャンプに行った時のように、顔に風を感じながら眠るのが好きだからだ。

でもまだそれには少し早すぎた。
夜半から冷たい北風が抜け、夜明け前に寒さで目覚めてしまった。
それでもやっぱりこれからの季節、二階の寝床は居心地がいい。
防音を意識した一階の寝室は静かだけれど、だからと言って熟睡出来る訳でもない。
静かなら静かで、シーンという音が気になって眠れなかったりもするのだ。

空気の流れのある場所が好きだ。
雨でも降ったら尚のこと、窓を開けたまま眠りたい。
だったらいっそ、テントを張ったらどうだろう。
二階のベランダにテントを張って、小さなラジオと寝袋を持ち込んでみたら。
なんて妄想をしばらく楽しんだ。
そしてそれを本当にしてしまいそうで少し怖い。
Mがやって来たとき、家中のどこにも僕が居ない。
そしてようやく探し出したら、僕はベランダのテントの中だった。
そんなの笑い話になってしまうだろう。