牛久大仏2017年02月06日

美味い鰻が食べたいねえ、などMと話す。
仕事休みの月曜日。
風は強いけれど良い天気で、久しぶりにロドスタで走りたい。
霞ヶ浦の潮来あたりでいつか食べた鰻が美味かった。
あの辺は鰻の産地だからな。
だったらドライブを兼ねて行ってみよう。

大泉から外環に乗り三郷で常磐道に出て、筑波から中央連絡自動車道へ。
適当なところで高速を降り、霞ヶ浦沿いに走ってみよう。
でも、そんな僕らが見つけたのは大仏。
それも近づいても近づいても辿り着けない。
つまりそれほど巨大な立像だったんだ。


1992年完成。
青銅製で高さ120メートルは世界最大。
ここにこんな大仏があったなんて。
以前来たときは夜だったから気付かなかったのか。
下から見上げるそれは眩暈がするほどの大きさだった。
この青銅は時間の経過と共に変化してゆき、50年もすると緑色になるという。
凄いものを作ったな。

内部を拝観した。
地上85メートルの場所にある仏舎利、ずらりと並んだ写経席、3千体以上の胎内仏。
そこに有るのは人の祈り。
皆、何を祈るのかな。
逝った人の安らぎなのか、自分の幸せなのか。
僕だったら何を祈るだろう。
何だか圧倒されてしまって、でも気付けば2時間もそこに居た。

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結局、探し出した鰻屋はどこも午後の休憩時間。
仕方なくラーメンをすすってから、霞ヶ浦湖畔に行った。
抜けるような青空の、でも筑波から吹き降ろす風の冷たい午後。
何となく、老後の話などしながら歩く。
大仏や、そこに広がる墓苑を見たからだろうか。
Mの鳥取の実家のお墓のこと。
兄が継ぎ僕の両親の入ったお墓のこと。
僕らのこれからのこと。
鰻を食べに家を出たのに、いつの間にかそんな話しになっていた。



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