夾竹桃2016年06月01日


5時少し前。
まだ覚醒しきらない意識の中で、ラジオの天気予報を聴いていた。
6月1日、東京は晴れ。
そうか、今日から6月か。
やっと5月が往ったか。
また季節は進み、もういつ梅雨入りしてもおかしくないだろう。
庭で夾竹桃が咲き始めた。
弱い北風の朝。

7時、自転車で出勤。
カレンダーを捲り、月初めの慌しさを迎える。
仕事は特記事項なし。
月末に退職する人の送別会の出欠伺いが廻ってくる。
また一人、長く共に働いた人が辞めるのだ。
そしていつも間にか、職場に名前が解らない人が増えてきた。
若い人たちと打ち解けずに居る僕が悪いのだ。
でも何だか、職場での付き合いがすっかり億劫になってしまったんだ。

昼、仕事で交流のある方が嬉しい知らせを持ってくる。
その人が続けていた化学療法が、主治医も驚くほどに効果が出ている。
昨日の検査結果も良好だったとのこと。
嬉しい。
本当に良かったと思う。
でも、だったらなぜ母には効かなかったのか。
良かった。 嬉しい。 そんな言葉を母にも掛けてやりたかった。

夜は仕事を終えたMが来る予定。
しかし何時になるか解らないのもいつもの事。
おろしポン酢で食べる豆腐ハンバーグと添え物を作った。
ポテトサラダも作った。 ワカメとイカの酢味噌も。
あとは本を読みながら彼女の到着を待つだけだ。