2015年!2015年01月01日

朝7時、マイナス3度の中を犬と散歩する。
そして、信じがたいことに今年が2015年だということを、スマホの表示で知った。
2015年! ホントかよ。
母と過ごした最後の年はこれで思い出になってしまった。

大晦日に来たMの娘は職場から呼び出しを喰らい、元旦まだ明け切らぬ頃に帰った。
日勤の看護師がインフルエンザで出勤できない為の代替要員としてだ。
Mもまた、その午後には仕事に戻った。
賑やかだった年明けから一転、しんとした家で犬と過ごす。
祭りの後のような静けさと、沢山の洗い物と、沢山の生ごみと。

母宛に届いた年賀状をどう扱えば良いのか解らない。
出来る限りは通知したけれど、母の交友関係を全て知っている息子など居ないだろう。
どんな思いがあったのか、母は自分宛に届いた手紙類を全て処分してしまっていたんだ。
だからまだ母の死を知らせていない人が居るはずなんだ。
そんな事を悩む年明け。


お御籤は大吉だった。
しかし、「色に溺れ酒に狂えば凶なり」とも。
気をつけます。 など独り語しながら餅を食う。
今年もよろしくお願いいたします。



また日常2015年01月05日

6時の犬の散歩から一日を始める。
出勤は7時。 昼食は緑のたぬき。
仕事は特記事項なし。 
しかし来月に研修講師役を任されてしまい、2時間の講義をする羽目となる。
今月末には職能団体の勉強会も控えているし、面倒事が増えるばかり。

帰宅すると寝室でMが眠っていた。
夜勤明けに自分のマンションへ帰らずここに来たようだ。
起きてくる間にイカ入り焼きうどんと出汁巻き卵を作る。
焼き鳥屋さんに10本ほど焼いてもらって持ち帰り、それらとお節の残りでビール。
好評だった煮豆もそろそろおしまいだ。

ジワジワと近づいてきた正月は、あっという間に往った。
数日ぶりの職場は何事も無かったかのように普段の時間を刻んでいる。
それはそうだ。 ここでは皆、盆暮れ正月関係無しに仕事をしているのだから。

帰国していた友人も帰省していた知り合いも、それぞれの家へと帰っていった。
僕もまた、自室のカレンダーを新しい物に替えて仕事を始める。
いつもと変らない。 なにも変らない。 
お年玉に消えた数万円。空になった山﨑の瓶2本。いくつかの楽しい、そして寂しい思い出。
正月は終わった。
また僕の日常が戻ってきた。






折りたたみチャリ2015年01月07日

一年で一番寒いという寒中の時期。 まだ薄暗い道を自転車で出勤する。
いつものクロスバイクではなく、折りたたみ自転車で走る。
頑張って漕がないと進まない小径の折りたたみ自転車。
寒すぎて夜のジョギングが出来ないために、少しでも負荷を掛けようとそれに乗る。

すると普段なら息も切れない通勤路が、うっすら汗をかくほどキツイのだ。
その少しの疲れが気持ち良い。
この厳しい寒さが緩んだら、また夜のジョギングを再開したい。
でも、いまの寒さの中を走る気力などどこにも残っていないんだ。
いつかこの先、自転車通勤の気力も無くなるのだろうか。

年末にインターステラーで大泣きし、昨日はベイマックスで嗚咽した。
そんな話を職場でしたら、若い看護師に笑われた。
どちらも観たけれど泣く映画じゃ無いですよ、とも言われた。

人は歳をとるほど涙もろくなる事を、彼女はまだ知らないのだ。
僕だってこの頃ようやく映画館で泣ける様になってきたんだから。
でも今までの反動なのか、少し涙もろくなりすぎじゃないかとも思う。
「猿の惑星」でも「舞子はレディ」でも「ホビット」でもって、泣きすぎじゃないのか。

仕事は特記事項なし。
昼にコンビニで買った海苔弁。
午後はずっと原稿書き。
夕方、職場の窓から外界を見ると日が延び始めているのが良く解る。
それもそのはず。 
一ヶ月前の東京の日没は16時28分。
今日のそれは16時43分。 15分も遅くなっているのだから。

正月の酒池肉林っぷりを反省し、今日からまた節酒することとする。
ルールは簡単。 休日とその前夜しか酒を呑まぬ、だ。
だから今夜は禁酒日。 
夕飯も残り物で簡単に済ませた。


カメ五郎2015年01月09日

犬の散歩に出た朝5時半の気温はマイナス1度。
野外に置きっぱなしだった水呑みが凍り付いている。
間も無く10歳になる犬を外に繋いで出勤して良いものか少し悩む。
だって、夜の間はぬくぬくと室内で眠っているのだから。
結局、あとの事はMに任せて出勤。
昨夜から泊まりに来ていた彼女は今日、僕の家でずっと勉強だ。

受講している某講座も終盤で、この頃のMはレポート作成で忙しい。
PC類も資料も揃っている僕の家の方が捗るようで、休日をここで過ごす事が多いんだ。
合間に洗濯物の取り込みとか犬の散歩なんかもしてくれる。
夕飯にとロールキャベツまで作ってくれ、帰って行ったようだ。
それでどの位勉強が進んだかは解らない。

夜はまた休肝日。
一人の夜はテレビは見ない。
でも替りにPCで気に入りの動画を見て過ごす。
回線をフレッツギガにして爆速になった事も有り、テレビなんかよりずっと楽しい。
今良く見ているのは「カメ五郎」シリーズだ。
アウトドアや自給自足に興味があるなら、「ニコニコ カメ五郎」で検索。

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母に届いた数通の年賀に対し、返事を書く。

寒中お見舞い申し上げます。 
先日は年頭のご挨拶を頂戴いたしましてありがとうございます。
母はかねてから療養中でしたが、去年5月に他界いたしました。
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。
母が生前に賜りましたご厚情に・・

など書いていても、現実感が全く無い。
まるで少し家を空けているだけのような。
すぐにでも買い物袋を下げて帰ってくるかのような。
そしてまたいつものように、庭で花壇作りでもはじめるかのような。

e-Tax準備(覚書)2015年01月11日

正月も過ぎると気になり始めるのが確定申告だ。
毎年この寒い時期に税務署まで足を伸ばしていた。
でも、今年からは自宅で暇なときにさっさと片付けてしまおう。
納税なんかのために税務署まで行くのはもうウンザリだ。
電子申告だ。 e-Taxだ。 という訳で準備を進める。

電子申告をするために必要なのは以下のとおり。
1)住民基本台帳カードと電子証明書。
2)icカードリーダ。
3)公的個人認証等のソフト。
4)電子申告開始届けと電子証明登録。

まず、住基カードを入手すべく役所へ行く。
そのために平日にわざわざ時間を作り、職場から出掛けて行ったんだ。
するとここで最初の洗礼を受けた。 昼休み時間中はカードの発行が出来ぬと言うのだ。
憤慨しながら1時間時間をつぶし、カードを入手。

e-Taxで使うためには電子証明書も必要だから同時に申請しておく。
電子証明書って何だ?と思ったけれど、要はカードの中に僕の個人情報を入力するだけ。
手数料は僕の住む場所ではカードが500円、電子証明が500円。
有効期間はカードが10年だけれど、電子証明は3年。
その度に役所まで(昼休みの時間を避けて)行かなくてはならない。

icカードリーダはUSBでPCに繋ぎ、住基カードを使うためのもの。
Amazonで買ったのだけれど、セットアップで大苦戦。
1時間試行錯誤してもPCが認識してくれないんだ。
結局初期不良と判断し、返品。 
実店舗と違いAmazonでの初期不良は交換に時間が掛かって厄介だ。
まあ、対応は相変わらず良いから嫌な思いはしなかったけれど。
替わりに入手したものはほんの数分でセットアップ完了。

申告に必要なソフトや設定などは以下の6つ。
ポップアップブロックの許可サイト登録。
公的個人認証サービスクライアント。
署名送信モジュール。
ルート証明。
信頼済みサイトの登録。
ActiveX関係の設定。

面倒そうだけれど、ActiveX設定以外は国税庁の平成26年分確定申告特集ページからセットアップツールを落としてきて一気に行うことが出来る。
公的個人認証(JPKI)ソフトを入れた後、自分の住基カードに入っている電子証明の内容を見たりしてしばらく遊んだ。

ここまで来たらあと少し。
まだ入力作業まではしないから、今回は電子申告開始届けまで行ったら終了としよう。 
国税に対し届け出をし、受理されると「利用者識別番号」がもらえるのだ。
税務署まで行かなくてはいけないかと思ったら、ネット経由で届け出できるらしい。
すごいぞe-Tax!
と思ったら、「ただいまの時間は、e-Taxの利用可能時間外のため利用できません」
だと。
土日は稼動していないらしい。 さすが役所。

犬の防寒2015年01月14日

年が明けてから何となく低調で、徒然なるままに日暮らして来た。
でももう1月も半分が過ぎようというじゃないか。
そろそろ重い腰を上げ、普段の生活に戻らなければならない。
仕事もその他も、放棄してしまうにはまだ早い。
遙か先に思えた5月のあの日も、もうすぐ見えてくるだろう。
それまでに、もう少し生活を立て直しておきたいんだ。

5時半に起き、犬の散歩、犬の餌やり、ゴミだし、新聞読み。
温めた牛乳を飲んで6時半出勤。
仕事は少しだけ頑張れた。 
頑張ったからと言って成果がついて来る訳では無いけれど、それでも頑張った。
昼食は緑のたぬき。
新年会の誘いを断って、少し早めに帰宅。


犬が昼を過ごす小屋と夜を過ごす屋内ケージの防寒を工夫している。
寒さに強い柴犬だけれど、もう高齢と言っていい歳になっているからだ。
と言っても電熱は齧ってしまう不安が有るし、湯たんぽも低温火傷が心配だ。
とりあえず、体温で暖かくなるアルミ蒸着のカーペットを敷き、ふかふかのクッションを置く。
Mがプレゼントしてくれた犬用の服も着せてみたけれど、慣れないからか居心地悪そう。
これはもう少し様子を見てみよう。

この頃、この犬が居なくなってしまったらどうしよう、と不安になる事が有る。
Mに抱かれてブリーダー宅から来て、もうすぐ10年。
父を亡く実家を無くし母を失くしたこの10年間の僕を、いつも見てくれていた大切な家族。
どうか少しでも長く健康でいて欲しい。



お汁粉のこと2015年01月15日

目覚まし替わりのラジオは午前5時に点く。
今朝もその前に目が覚めて、片目でスマホの時計を確認。
まだ完全覚醒する前に両目を開けるのが勿体無いのだ。

その表示で今日が1月15日だと知り、そしてそれは祖母の逝った日だと気づく。
あれから14年か。
あの年の冬、両親と僕の三人は入院中の祖母の病院に交代で詰めていた。
僕は当時使っていたノートpcをそこに持ち込んだ。
そうだ思い出した。 それは当時大流行していたチャンドラ2と言われたThinkPad235。
画面は9インチ、CPUはPentiumの233MHz、メモリは32でOSはWindows98。
ドコモのP-inと言うPHSカードを使い、64Kでネットに繋いでいたんだ。
当時まだ黎明期だった某掲示板を眺めながら、何度あの個室で夜明けを迎えたろう。

ある日、モスバーガーで買ったお汁粉を食べていると祖母が目を開けこちらを見た。
祖母は禁飲食の状態だった。
でももう失うものは何も無いと思った僕は、スプンで上澄みをすくいその口に入れた。
祖母は飲み込んではまた口を開け、何度もそれを欲した。
そうだ、祖母は甘いものが何より好きだったんだ。

その数日後に僕は入院する事になっていた。
首に腫瘍が出来て、それが急速に大きくなっていたんだ。
切ってみないと解らないと言われていたそれは、オペ後に良性と診断された。
でもそれは後で解ったことで、あの時は手術の予定をずらす事は考えられなかった。
そして僕が手術を終えて帰宅した2週間後、もう祖母は居なかった。
献体登録していた祖母の遺体は大学医学部に引き取られたという。

それからしばらくの間、毎年1月15日には祖母を偲んでお汁粉を食べた。
父も母も、よくあの日の話をしたっけ。
最後に好物だった甘いものを食べられて、きっと婆ちゃんは喜んだろうと言った。

もう、みんな居ない
14年あれば全てが変わる。
独り残った僕はまるで墓守りのように、逝ってしまった家族の事を思い出す。
仕事帰りに、祖母に羊羹を買った。
本当はお汁粉が欲しかったけれど、売っていなかったんだ。

パン焼き2015年01月18日



母がまだ歩けていた2013年の晩秋に植えた20株の水仙が、蕾をつけている。
去年は全く咲かなかったというのに、まるで置き土産のように。
僕の大好きな白い水仙だ。
きっと素晴らしい芳香を漂わせるだろう。
今から楽しみ。

休みの朝はパンを焼く、という以前の習慣をまた始めてみようと思う。
今朝は何も入れない基本のパン。
半年前に期限の切れた酵母だったためか少し膨らみが足りないし焼きも強すぎた。
でもそこは焼きたて。 美味い。




飲酒日2015年01月21日

大寒も過ぎ、母が居なくなって八ヶ月が経った。
立春まではもう指折りで、春が近いのは解っている。
でも夜明け前が一番暗いように、春待ちの今が一番寒いのだ。
水の底で息をひそめるように、じっと冬が過ぎるのを待つ。

夜明け前に犬の散歩に出たときの気温は2度。
日中それは更に下がり、昼休みに中庭へ出たときは0度だった。
氷降る灰色の水曜日。
2月に講習と監査と研究会が重なり、ルーチンワーク以外の作業が多い。
黙々と仕事。 やってもやっても終わりが見えぬ。
昼食は某君が買い出しに行くと言うので買ってきてもらった「すきや」の牛丼。
やっぱり牛丼は吉野家の方が好みだなあ。 
もう、昼に牛丼かき込む歳じゃないんだけど。

午後、保健所へ行くため職場のハイブリッド車にて移動。
いくら複数の者が運転するといっても、燃費がリッター13キロだという。
同じ車に乗る知り合いも同様に愚痴っていたっけ。
冬場にチョイ乗り繰り返すとそんなものなのかもしれない。
やっぱりハイブリッドより小さな車を丁寧に運転した方がよほど環境に優しいと思う。


明日は休み。
と言う事は、今夜は飲酒日だ。
でも買い物が面倒で仕事からまっすぐ帰ってしまい、家に目ぼしい食材は何も無し。
酒だけは引き篭もりになっても暫く困らぬほどに在庫しているけれど。

とりあえず冷蔵庫で古くなっていたマッシュルームと玉ねぎを煮ている。
カレー味のスープにでもしようと思うけど、これじゃ酒の肴にならないなあ。
仕事が終わったら行くとMからの連絡も入ったし、やはり今から買い物に行くか。
そんな事を考えながら極寒の窓の外を見ている。


ブロッコリ2015年01月24日

職場の自室に有るホワイトボードを見て、今月ももうすぐ終わるのだと気づく。
時の歩みが加速を付けて速くなっていったのは何歳ころからだったろう。
今ではこうして書き留めておかないと、何もかも忘却し無かったも同じ。
いや、書き留めておいても尚、何かを置き忘れてきたように思えてならない。

17時、職場から急いで帰宅する。 外構工事の下見で業者と約束があったからだ。
自宅は塀を作らないオープン外構だ。
しかし犬の観察用に設置したウエブカメラで、留守宅に様々な人が来ている事を知った。
通行人が駐車スペース奥の犬にちょっかいを出す。
得体の知れない人物が、家の裏まで侵入し何かをしている。
セールスらしき人が門のインターフォンではなく玄関前まで入ってきてしまう。
その度に鳴く犬の声をネット越しに職場で聞き、これは対策が必要だと思ったんだ。

死角を作らないオープン外構はかえって安全だと聞いた。
外から丸見えで空き巣は入りにくいだろうけれど、でも現状は少しオープン過ぎる。
今回、家の裏まで入れないように扉とフェンスを増設する事にした。
出費が嵩むけれど、まあ仕方が無い。

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そろそろ春からの畑計画を練ろうか。
でもそれは、単純に作付けの計画ではなく生活の変化を考え直すという事。
母が居なくなって、そして今までは有った母から兄一家へのルートも無くした。
今後、野菜を作っても食べるのは僕とMだけ。
だから、今までのように作っても食べきれずに廃棄する事になるんだ。

実際、夏には大量にとれる夏野菜を持て余した。
秋冬の大根も白菜も春菊もカブも食べきれぬ。
今期からは耕作面積を少し減らし畝間を大きく取って限られた野菜を作る。
その分、今までよりもっと世話をし大切に作ろうと思う。


ブロッコリ。
これもまた、とってもとっても脇芽が出てまたとれる。
硬めに茹でてクレイジーソルトで食べるのが好きだ。