考え事2014年04月02日

昨夜、まんじりともせず明け方まで考え事をしていた。
この頃、そう言う事が良くあるんだ。
今、全てに優先するのは母の介護だ。
それは当然だけれど、その結果生じる無理が色々な歪みを作ってしまう。
仕事の事も私生活の事も、母に対するそれすらも苛立ちの対象になって本末転倒甚だしい。

突然倒れた父は、一度も目を覚まさなかった。
あの時集中治療室で、話したい事が沢山あるから目を覚ませと祈った。
今、望めばずっと母と過ごし、話し、世話をする事が出来る。
それは間違いなく幸せな事だろう。
幸せだ幸せだ幸せだ、と毎日自分に言って聞かせる。
でも何が大切かが解らなくなり、いつの間に積もった重く黒いものを吐き出したくなる。
体力もある、気力もある。 でも精神の疲れがどうにも取れない。
少し休めれば良いのだけれど、仕事と違ってこれには休みが無い。

明日は仕事を休んで外来付き添い。
母は積極的な治療の再開を望んでいる。
僕はそれをせず、家で穏やかに暮らしてもらいたいと願っている。 
でも、自分の母親が治療したいと言うものを、いったい誰が反対できるんだ。

煮魚2014年04月04日

東京の日の出は5時24分。
低い雲に覆われた灰色の夜明け。
散り始めた桜が模様を作る歩道を、犬と歩く。
朝と夜どんな天気でもどんな季節でも、同じ道を犬と歩く。
気温は12度。 風邪からくる微熱で体の芯がボンヤリと熱い。

実家の母を見舞ってから車で出勤。
仕事は特記事項なし。
午後、勉強会で2時間を割かれる。
この忙しい時期に勉強会など企画したのは一体誰なんだ?

昼食は時間なし。
昼の間にコーヒーを4杯も飲み、そのせいか胃痛が酷い。
これは何かを食べなければ治らないんだ。

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早めに帰宅し実家へ様子を見に行く。
母は夕飯の必要なしという。
でも思ったより元気そうで少し安心した。
身の回りの世話を少しして帰宅。
ラジオを聞きながら独り分だけ晩飯を作る。

煮魚が一番好きだ。
焼き魚はグリルの後始末が面倒だし、刺身は何故か食べていて疲れる。
刺身より焼き魚より、煮魚。 
簡単だし、酒をチビチビやりながらつつくのが楽しい。
酒の肴には、やっぱり煮魚。


いつものスーパーで分厚い鯛の切り身を買って来た。
薄切りにした生姜と、水と酒に砂糖・醤油・味醂は1対2対2の割合で。
ネギやゴボウなんかと炊いても良いけれど、今日は豆腐。
煮立った煮汁に魚を入れて落し蓋。 
あまりこってりとはせず、味が沁みこまない程度に仕上げたのが好き。

何か良い鍋は無いかと思っているんだけど、一人分なら卵焼き用のコレを使ってしまう。
10分もあれば、美味しい煮魚の出来上がりだ。
酒は八戸酒造の陸奥八仙赤ラベル特別純米生原酒。
華やかな香り系生酒だけれど、ぬるく燗をつけると更に美味い。

明日も早出。


春菊もりもり食べる2014年04月05日

清浄明潔なる清明の土曜日。
晴れ時々小雨。 やや風の強い不安定な一日。
コントラストの高い空模様と花散らしの風。 最高気温は13度。

朝の雑用を終えてから7時に車で出勤。
ラジオで聞いた予報では、明日の日曜日は荒れた天気になるという。
嗚呼、3月21日以来の自由に使える休日になるはずなのに。
そろそろ夏野菜の植え付け準備をしなければならない。
それなのに自宅の畑はまだ冬野菜の撤収すら出来ていないのだ。

季節は待ってくれないし、種蒔きにも植え付けにも適期がある。
たった一日、晴れた昼間が有れば片付く作業が、もう2週間以上も出来ずにいる。
今の僕には自由に使える時間があまりにも少なすぎるんだ。
かと言って、雨の日や夜に耕運機をかける事も出来んしなあ。

仕事は特記事項あり。
測定機器がどうにも動かず、午前の半日を無駄にした。
修理を重ねながら使ってきた機器だけれど、そろそろ代替の時期かもしれない。
週明けにメーカーの方と相談し、今後の方針を決める事となる。
高価なモノだけに、色々と面倒だ。

昼食はコンビ二のおにぎりとカップ味噌汁。
オヤツに昔駄菓子屋で売っていたような「麩菓子」を貰った。
改めて食べると意外と美味いな、麩菓子。

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食の好みって変わるものだ。
子供の頃に嫌いだったピーマンやシイタケ、餅や納豆など今ではむしろ好物だ。
逆に大人になってから苦手になったものは特になく、まあ何でも美味く食べられちゃうんだ。
これは晩秋に種を蒔き、庭の畑の一角をワラワラと覆い尽くしている春菊。
あの頃絶対食べられなかったこのクセの有る野菜が、今では大好物なんだ。


今夜は大根おろし、ナメコと共に柚子こしょう風味のおひたし。
他に、カツオたたき、ブロッコリーとジャガイモ焼いたの、里芋煮。
今夜は仕事を持ち帰りしていないから、本を読みながら久しぶりにゆっくり呑むつもり。



筋肉痛2014年04月07日

うっかり薄掛けで眠ったら寒くて目が覚めた午前4時。
そのまま起きてしまい犬と散歩に出ると、気温はたったの3度。
おいおい、霜なんか下りてこないだろうな。
芽を出したジャガイモにとってこの時期一番恐ろしいのは遅霜なんだ。

酷い筋肉痛。
昨日、時おりの雨の中で強行した農作業が今日になって体を軋ませる。
自宅の畑から冬野菜を撤収し、雑草取りと石灰蒔きそして耕運機かけ。
挙句に芝刈りまでしてしまいサッパリしたは良いけれど、翌日これでは仕事に差し障る。
あのくらいの作業量、スポーツジムへ行っていた頃ならなんとも無いはずなのに。
ジョギングすらしていないこの一年間で、随分体力が衰えたものだ。

実家へ行くと母はベッドから出て着替えを済ませていた。
それだけで今日は良い日。
昨日は不調で臥せっていたのだから。
昼間気温が上がるらしいので、庭を少し歩いてみると言っている。
桜もまだ少し残っているし、去年に植えたビオラが今は満開だ。
庭好きな母が庭に出る。 こんな当然な事が今はとても嬉しい。

仕事は土曜日に不動化した機器の件で面倒なことばかり。
稟議書書いたり見積もり取ったり予約のキャンセルをしたり。
新しい機器の納入は5月になってからとなりそう。
注文生産だから、少しでも早く発注まで漕ぎつけないと。

夕飯は、母には蕎麦。
自分は食欲なく豆腐と浅漬けで酒を呑む。
明日も早出。


葡萄の萌芽2014年04月09日



今年の冬は厳しかったし、3月入ってからも寒波が何度もやって来て。
いつまで経っても芽を出さないから、もう枯れちゃったかと思ったよ。
家の北側のフェンスに這わしている巨峰の芽。
ここにもようやく春が来た。

少し不調2014年04月11日



毎年の事だけれど、アレルギー体質で喘息持ちな僕はこの時期が苦手だ。
今日もそんな不調の一日。

微熱と咳、慢性的な不眠でフラフラとしながら仕事をする。
年度が替わって職場の体制にも変化があり、僕の仕事量はますます増えてゆく。
機械は高性能になり人手は掛からなくなるというのに、それが余裕に繋がらない。
いつも疲れているのは歳のせいなのか、仕事のせいなのか。
そして恐ろしい勢いで日々時間だけが過ぎ、職場と家とをただ行き来する。

学生時代の友人たちもそんな毎日を送っているんだろうか。
突如何かに駆り立てられ真夜中の高尾山に懐中電灯の灯りで登ったのは何年前だ。
多摩川で今ではご法度の焚き火をしながら朝まで酒を飲んだのはいつだっけ。
雷雨の中をバイクで江ノ島まで走ったのはいつの夏だ。
厳寒の堂平で流星群を見たのはどの冬だ。

あの時に見た日の出や夜光虫を覚えているか。
あの河で見たのは本物の河童だったんじゃないのか。
甘ったるいコークハイ、ショートホープとオイルライタの匂い、僕がコケた411号線のカーブ。
みんなどこへ行ってしまったんだ。
あの頃の僕はどこへ行った。

一人静2014年04月12日



咲いた。
この花大好き。


XPどうしよう2014年04月14日

もともと睡眠が浅く朝まで熟睡できる日は殆ど無い。
でも、その朝までの時間が確実に短くなっていくのがこの時期は嬉しい。
だって東京の日の出はもはや5時10分。  
冬の時期ならまだ真夜中の様相の頃にもう犬と散歩に出てしまう事だって出来るんだ。
今朝もそう。 
4時半に散歩に出てから掃除洗濯まで済ませ6時には実家の母を見舞い、7時に職場入り。
一日を早く始めたからと言って夜早く休める訳じゃない。
でも、真冬の頃より何かと行動できるのもまた確か。

昨日は早朝に何とか2時間を捻くり出して、自宅畑の夏野菜植え付け準備もした。
三箇所に区切ってある菜園スペースの東側にはキュウリとスイカを、真ん中にはトマトを。
西は長茄子とピーマンその他の予定。
これで自宅はGWの頃までやる事無し。
埼玉の畑にはまだまだ作業が山積しているから、休みの度に時間の遣り繰りをしなくっちゃ。

仕事は特記事項なし。
職場のWindowsXP機は全て7か8に移行完了した。
そんな作業もしながら、さて自宅に二台あるXP機をどうしたものかと悩む。
古いノートはスペック上どうしようもないから破棄してしまおうか、とか。
VISTAダウングレードのデスクトップ機は7へアップグレードしてもう暫く使おうか、とか。
普段持ち歩くノートが一台欲しいけれど、来年出ると言う噂のWindows9を待とうか、とか。

夕方は早くに帰宅。
母を買い物に連れてゆく必要が有ったから。
今日は多少体調が良さそうで、車椅子は必要なし。
もう殆ど外出しなくなってしまった母だけれど、たまにスーパーに連れ出すと本当に楽しそうに買い物をする。
見ている僕もとても嬉しい。
体調の良い時なら、車でどこでも連れて行ってやる。


2014年04月17日

なんだか色々と煮詰まってしまい、なかば仕事を放りだしMと海へ行ってきた。
海はまったく素晴らしい。
たった12時間で生き返った気分だ。











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書店がない2014年04月19日



昨日、体調が良いと言う母を車に乗せて駅前の書店へ行った。
自分で好きな本を選ぶ事に熱中する母を後ろから支え、店内を廻る。
そしてこの人は本当に本と書店が好きなのだなと思う。
文庫を何冊も選ぶ母の顔が、久しぶりに笑顔だったんだ。

でも、帰宅後ぐったりと疲れ座り込む母を見て、やはり負担が大きすぎたかと後悔をする。
車から下り、エレベータに乗り降りし、広い店内を移動する事は今の母にはもう無理があるんだ。

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本の虫と言う言葉が有るけれど、母はまさにそれだ。
元気だった頃の日課は自宅と図書館や書店との往復で、月に30冊は読んでいたようだ。
突然の闘病生活が始まり、今では僕が付き添っての通院と買い物以外は外出できない。
だから母の読む本は僕が見繕って買ってゆくものばかりになった。

母親と中年男の息子など、それまで殆ど会話もなかったのだ。
一緒に生活していた訳でもないし、その読書傾向など解るものか。
それでも僕の持ってゆく本を嬉しそうに受け取る姿を見るにつけ思う。
好みの本をじっくり自分で選ばせてやりたいんだ。
僕もそうだから良く解るけれど、Amazonでなど本は選べない。
書店で手に取りページを捲り選ぶ行為がすでに読書趣味の一部であるんだ。

あまり歩く事ができない母が駅周辺の書店に出向く事は無理だ。
駐車場に車を停めてすぐに買い物の出来る書店。
それも車での移動時間は短いほど良い。
でも、そんな書店がない。
自宅周辺でここ数年の間に、何軒もの書店が消滅してしまったんだ。
あそこも、あそこも、あそこも閉店し、ハードオフとかコンビニとか100均とかになってしまった。
まったく、なんてこった。