奴のこと2014年01月06日



めずらしく明け方熟睡し、目覚まし代わりのラジオに起こされた。
5時半の気温はマイナス2度。
昼時間は延び始めたけれど、夜明けは今日前後が最も遅い。
暗く寒い中を犬とトボトボ歩き、早起きの母が居る実家に顔を出したのが6時半。

新聞を届け、正月に溜まったゴミ出しを手伝い、調子が悪いファンヒータをメンテナンスする。
もう10年以上使っているファンヒータは手入れをしても立ち消えが直らない。
そしてなぜか母はエアコンの暖房を使わない。
今日中に新しい機器を購入する必要がある。
職場の新年会参加予定を変更し、ウーロン茶で乾杯だけしホームセンタへ行く事とする。

車で出勤。
仕事はゴタゴタした割には何も片付かず。
職場で一番エライ人に母の事を少し相談。
その人のご母堂もまた、母と同じ病を長患いしている。

昼食は自宅から持って出たパナソニックホームベーカリー謹製のごはんパン。
小麦粉に余った冷や飯を加えて焼いたパンだけれど、モチモチとして美味し。

夜、購入した暖房機器を持って実家。
新しいファンヒータの出す暖かく幸せな温風にあたりながら、長く母の愚痴を聞く。
それは兄の事。
あろうことか奴はもう2ヶ月近くも母からの電話に出ないらしい。
どこに居るのかも仕事をしているのかも解らぬ。
父が倒れたときに奴が逃げた事を僕はこの先も一生忘れない。
そして今、病気の母の元からも逃げているのだ。
アタマの中であらゆる言葉を使って奴を愚弄した。