記念日2013年05月01日

Mの、と言うか僕らの記念日。
彼女は徹夜勤務なので、いつもより良い赤ワインの栓を抜き独り呑む。
あれから10年。


卯の花2013年05月02日



東京の日の出は4時48分。
昨夜からの小雨が残る肌寒い夜明け。
5時半にワンコと散歩に出たら、気温は8度しかなかった。

まだノレンも出ていない近所の豆腐屋さんで、「おから」を買い帰宅。
豚汁でも作ろうと買ってあった材料を使い、卯の花を作る。
刻んだニンジン、ゴボウ、コンニャク、鶏肉を炒め、出汁と調味料で煮てからおからを投入。
好みの固さになるまで煮上げ、葱を散らして出来上がり。
卯の花、大好物なんだ。


7時過ぎ、車で出勤。
某所での講習に出頭し、夕方まで勉強。
昼食はコンビニのオニギリ。
18時半、疲れて帰宅。

今川焼きを土産に実家へ母の様子を見に行き、少し話す。
退院してから体重が少し増えたとの事。 
来週からの化学療法を前に、今のうちに体力を付けておいて欲しい。

薄暮の中、落ち葉掃きとワンコの散歩。
ムスカリはとうに散り、モッコウバラも盛りを過ぎた。
もうすぐ立夏か、などふと思う。
アタマの芯が熱く、もしかしたら風邪をひいたかも知れない。
明日も仕事。

M待ち2013年05月03日



憲法記念日の夜、Mを待っている。
このGW期間中、なんとか2人の予定を合わせることが出来たのは今夜から明日の午後まで。
連休など有り得ない僕らが、何もGWを意識して会う必要は無い。
でも世間の祭り騒ぎを見聞きすると、半日だけでも会って酒でも呑みたくなるものだ。

Mの好物を揃え、冷蔵庫に寝かせてあった「空蔵」を抜栓し、あとは彼女の到着を待つだけ。
でも、それが何時になるのかは全く解らない。
どうせ普段より更に手薄なあの病棟を、今も走り回っているんだろう。


GWも終わり2013年05月06日



連休も今日で終わり。
と言っても仕事の入らない日はほぼ無く、それほどノンビリとした感じは無い。
でも畑の手入れは出来たし、床のワックス掛けもした。
ワンコとも普段より時間を掛けて遊んだし、来客も有ったし、母を買い物へ連れ出したりもした。
世間並みには休めなくても心のどこかが浮き立っていた様で、Uターン渋滞のニュースなどを聞くとGWも終わるのかと寂しく感じる。

母が退院してから訪れた束の間の平穏も、間もなく新しい局面を迎える。
週の後半から化学療法が始まるからだ。
それがどれほどの効果が有るのか、どれほど耐えられるのかは始めて見なければ解らない。
でも、庭で花壇の手入れをしている日常の母を見たりすると、少しでもこの穏やかな時間が続くことを願ってしまう。
化学療法の始まる日など来なければ良いのに、など思ってしまうのだ。

久々の平日2013年05月07日

連休していないのに連休明けの忙しさは人並み。
旅行に出た人の土産を食事代わりに、ひたすらルーチンワーク。
昨日の南風にかわり北風の強い火曜日。
窓の外で葉桜が大きく揺れている。

職場内の同好会のような集まりから、いくつも誘いを受けている。
バイク好きな輩の集まりからツーリングの誘いを。
海釣り好きの集団から、仕立て舟の誘いを。
仲良しクラブの面々から食事会の誘いを。

でもどうにも気乗りがしない。
自分の年齢が、そんな集団の中で長じているからか。
職場の人と休日まで行動を共にしたくないからか。
母の病気の事が一時も頭を離れないからか

それとも単に歳をとってそんな遊びに興味を無くしただけなのだろうか。
今はただ一日の仕事を終えて本と酒の待つ自宅へ帰り、独りの時間を過ごしたいだけなんだ。


シャクナゲの花2013年05月09日

数日続いた強風はようやく凪いだ。
庭の菜園にも被害があり、数本の野菜苗は植え直しとなりそうだ。
春は風の季節だ。
それは解っているけれど、いつもこれほど荒れたろうか。
近所でも大木の枝が折れたりトタン屋根が捲れたり、ずいぶんと被害が出ているのだ。

朝5時に起き、少しの家事を済ませてからバイクで出勤。
仕事は忙しいはずなのに進まない。
エライ人がボトルネックとなっているために、自分が頑張っても空回りをするだけなんだ。
午後は感染症勉強会。 インターフェロンγ遊離試験の話し。

昼食はいつもの緑のたぬきに代わり、フンパツして日清のどん兵衛てんぷらそば。
美味いけれど、売店で一個88円で買える緑のたぬきに比べ贅沢品だなあ。
食後、バイクと車、そして自宅の税金四期分を支払い更に貧乏化した。

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朝と夜の二回、母の様子を見に行く。
実家の庭は今、母が作っている花でとても華やかだ。
ツツジ、ナデシコ、カルミア、エビネ、コデマリ、クレマチス、ハゴロモジャスミン。
そして今年初めて咲いた鉢植えのシャクナゲの花。

庭に出ている時の母は、本当に幸せそうに見える。
園芸用のエプロンを着け手にホースや植木バサミを持った母の姿を見て、僕は育ったんだ。
これからその庭にはサルスベリもノウゼンカヅラもフヨウも咲くだろう。
秋にはマンジュシャゲやコスモスが、冬にはスイセンやボケが咲くだろう。
いつまでも母にそうして花を育ててもらいたい。
芝を刈り、犬と遊び、デッキで本を読み、鼻歌を歌いながら庭を歩いていて欲しい。
明日から化学療法が始まる。







トマトが咲いた2013年05月11日

出勤後黒豆茶を飲んでいたら、9時半予約の人から首都高の渋滞で少し遅れると電話が入る。
で、昼まで待って結局キャンセル。
そんな日。

東京は雨。
同じ雨降りでも、春の雨は特に良い匂いがする。
だから窓を開けて仕事をした。
昼食はどん兵衛てんぷらそば。
午後、ドーナツの差し入れを貰い調子に乗って3つも食べてしまった。

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出勤前に庭の畑に出て、植え直しが必要な野菜苗を数えた。
先日の風で折れた苗、寒波にやられた株。 
トマト二本、ヘチマとキュウリ、ニガウリとナスが各一本。

野菜を作っていると天気に敏感になる。
いつも天気予報に耳を澄ませ穏やかな日々を願う。
天気だけじゃない。 害虫、病気、肥料や水。 
趣味だからそれらも楽しめば良いのだけれど、でもやはり苦労も多い。
だから良く出来た野菜の収穫は楽しいし、手間に答えてくれる植物が愛しいんだ。


5月11日。
今年初めてのトマトの花が咲いた。

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昨日、母の第一回目の化学療法に付き添った。
詳しい内容は書かないけれど心配した副作用もあまり出ず、少し安心したんだ。
回を重ねるごとに色々と出てくるだろうけど、とりあえず初回は無事に済ませる事が出来た。

次の外来治療は月末で、これは母一人で行くと言う。
やはり自宅から近い病院へ移して良かった。
これから長く続く治療だけれど、どうか苦しみが少なく、そして効果が沢山出てくれますように。


安心してたら2013年05月12日

母の件で一安心、など言っていたら今日は救急外来に駆け込む事態になった。
結果として便秘による腹痛と嘔吐だったのだけれど、あまりの症状の激しさにひどく慌てた。
だってそのつい1時間ほど前には庭で花摘みをしていた母が、七転八倒しているのだ。
その急変ぶりと、使っている薬の重篤な副作用として腸に穴が開く事例が有ると聞いていたので、これは穿孔だと思ったのだ。

便秘もまた薬の副作用としてあり、腸を切った母には重大事だ。
今後、今回のような事があったらまたすぐに救急受診が必要とも言われた。
でも今日の急変時、母は僕の家との間に設置したインターホンのボタンを押すことしか出来ず、しばらく会話も出来なかったのだ。
そしてその時たまたま僕は自宅に居た。 
普段だったら晴れた日曜の午後など家に居るはずは無いのだ。
これが平日の昼間だったら。 僕の居ない時間だったら。 母が外出している時だったら。
いつ突然来るか解らないその症状に、どう立ち向かえば良いのか。

夕方疲れて帰宅。
予約してあった地酒の試飲会はキャンセル。
もう以前のような生活には戻れないのかもしれない、など一人うらぶれる。 

肉じゃが2013年05月13日



イライラしながら仕事をしていたら、なぜか肉じゃがで酒を呑むことでアタマがいっぱいに。
で、作った。
今夜はコイツと栃尾揚げ焼き、出汁巻き卵と大根のヌカ漬け。
酒は兵庫・浜福鶴銘醸の「空蔵」

ワラビ2013年05月15日



朝7時、実家の母の具合が悪く無い事を確認。
そしてMと山梨の日帰り温泉へ出かけた。

何度来たか解らないここは、空き具合と言い泉質と言い居心地と言い、大好きな場所なんだ。
湯で伸びて、畳の上で昼寝をし、(ノンアルコール!)ビールを呑む。
村内を散歩し、川で遊び、土産にワラビを買った。

なんだか以前の生活に戻ったような気がする。
でも、母の事を気にして17時には帰宅し、また実家へ様子を見に行く。
はーとか、ふーとか溜息を付きつつ自分の家へ戻りワラビを茹でた。