富士に登りたい2012年09月01日

9月がやって来た。

日の出の頃、急いで自転車で出勤。
自宅のPCで雨の様子を伺い、こちらへ向かってくる雨雲から逃げ切れると思ったんだ。
そして職場手前2キロ、土砂降り。
濡れた服の替えが無く、おかげで一日を不機嫌に過ごした。
おまけに何とエアコンまで不調だったのだ。

それでもそれなりに仕事は頑張った。
僕の酒代とワンコの缶詰代を稼ぐために頑張った。
普段のルーチンに加え避難訓練と消火訓練まで頑張った。

職場のグラウンドから高さ10000メートルもありそうな積乱雲を見上げる。
水蒸気と日射が育てたそれは、あのアニメのように竜の巣を内包しているかに雄大に見えた。
夏が終わろうとしているなんて、なんだか嘘のような光景だ。

昼食は職場近くの定食屋でコロッケ定食。
おやつにまたドーナツを貰う。
なぜ僕のところに来る人はミスドから土産を買ってきてくれるのか?
そしてなぜいつも食べきれないほど持ってきてくれるのか?
嬉しいけれど、それは自転車通勤やジョギングの努力を吹き飛ばすほど熱量を秘めているのだ。

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先日6合目まで散歩をしてみて、やはり富士山頂に立ちたいな、と思う。
以前挑戦したときは天候不良と体調不良で敗退。
それ以来、富士登山の事は考えないようにしていたのだけれどやはり何時かは登ってみたい。

それも出来れば一人が良い。
誰かが一緒だと自分のペースで登れないからだ。
高校の部活での経験から僕は3000メートルを越えると必ず高山病を発症するし、そうなれば這うようにしか動けなくなってしまうんだ。
でも、行くと言ったらMも付いてくるだろうな。
最高高度2700メートル弱の山にしか登ったことのない彼女に富士が歩けるだろうか。

夜は幼馴染と呑み。


トウガンの冷たいの2012年09月03日

昨日、自宅から車で1時間ほどの巨大なホームセンタで畑資材を大量購入。
大きなカートに品物を満載し車に積み込もうとエレベータで屋上駐車場へ出た。
するとそこは轟音と真っ白な世界。
一瞬何事かと思ったが、音は雨音、白は水煙。
かつて経験したことも無いほどの大雨が降っていたんだ。

排水が間に合わない屋上は見る間に水位があがり、ホールは車まで辿り着けない人で溢れた。
恐怖を感じるほどの雨を間近に見たのは初めてで、しばらく呆然とした。
いったい何に怒り狂いこれほどの雨を落とすのか。
猛暑とか巨大な台風とか集中豪雨とか。
僕の記憶の中で変遷が解るほどの勢いで、急速に気候が苛烈になっている気がしてならない。

その東京は昨日、3週間ぶりに熱帯夜から開放された。
そして最高気温も上がらず、こちらは25日ぶりに真夏日を免れた。
季節は着々と移ろう。
この秋が穏やかでありますように。

仕事は特記事項無し。
昼食は総務のおネーさんがパスタ屋で奢ってくれた。

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昨夜煮て冷やしておいたもの。
畑のトウガン、アサリとモロヘイヤ、薄めの出汁。
自分で作ったものなのに、これが唸ってしまうほど美味い。
それなのに嗚呼、今夜は休肝日。

今年はトウガンが良く出来たから倉庫に転がしておいて冬まで食べよう。
夏に収穫し冬まで食べられるからトウガン(冬瓜)なんだ。


車検のこと2012年09月04日

朝、万能ネギの種をまいてから車で出勤。
ナスとニガウリ以外の夏野菜を撤収した自宅の畑は堆肥と石灰を加え耕運機で耕しなおした。
そこには今、キャベツ、白菜、レタス、玉ねぎ、九条ネギ、大根、モロヘイヤ、秋植えのジャガイモが植わっている。 あとはチンゲンサイや小松菜、水菜やホウレン草の種まき。 
狭い自宅の畑では、少しずつ多種類の野菜を作りたいんだ。 

埼玉に借りている畑には大量の落花生と里芋が育っていて、大根の播種も準備済み。
こちらはスイカの跡地に余裕があるからもう少し何かを作付けしよう。
今まで作った事がなくて美味しい野菜は何があるだろう。

仕事はそれなり。
訪問者が多く、作業をたびたび中断させられた。

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10月に初回車検を迎える今の車。
乗り換えようかなと悩んでいたけれど、車検を通す事にしてディーラーへ連絡を入れた。
欲しい車は他に幾つも有るし、キビキビ走る小さめの車に触手が動いているのは事実。
でもどうしても釣りや林道や山遊び用に四輪駆動で荷物の積める車が必要で、そんな用途には今の車は最適なんだ。

ミニのクーパーSやアルファロメオのジュリエッタを見に行ったりもしたし、集めたカタログを飽く事無く眺めたりもした。 
しかし今の車との複数持ちをする余裕があるなら住宅ローンの繰上げ返済でもするべきだし、どうしてももう一台買うならホンダが作るという軽のスポーツカーなんかが良いかもしれない。
ホンダらしい面白い車が出てくると嬉しいな。
どうせ作るならS6の復活なんてどうだろう。

ネギの種まき2012年09月06日

朝5時に起きた時の気温は24度。 昨日のそれは22度だった。
ここ何日か、夜眠るときにエアコンを点けっぱなしでなくても眠れるようになった。
もっとも設定温度が高めなら、朝まで運転してもエアコンの消費電力など大した事はないけれど。
庭の芝生は秋の虫で賑やかだ。
雲も風も大気の気配も、夏が往ってしまった事を思わせる。
それもそのはず、明日はもう白露。

Tシャツから立ち昇るダウニーの匂いが気になって疲れた一日。
柔軟剤で有名なダウニーだけれど、種類を変えてみたらその匂いの甘ったるいこと。
Mは柔軟剤使わない(!)し、口開けしたばかりのボトルの始末をどうしよう。

昼食は職場近くの蕎麦屋で天ざる。
蕎麦って本当に美味いなあ。

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ちょっとした料理に欠かせない万能ネギ。
ネギ本来の美味さとは別物だけれど、薬味としてとても重宝する。
プランターや菜園の隅にでもパラパラと種を播けば、やがてワラワラと芽吹いてくるんだ。
発芽までペーパータオルを掛けて保護してやろう。
あとは日当たりの良い場所を選ぶこと。
それだけで殆ど手入れしなくても機嫌よく育ってくれる。

こんなものでも身近に育てているととても楽しい。
必要となったときにサッと収穫しザクザク刻む。
最近は品種改良で真夏の暑い時期でも播種できるし、病虫害も殆ど無い。
お勧めの作物。


CBXのこと2012年09月07日

昨夜もエアコンを切って眠ることができた。
夜の間に降った雨が朝露を結ぶ白露の朝。

シーツやベッドパッドなど大物の洗濯物を干してから自転車で出勤。
12時間真面目に労働した。
とても理不尽なことが有り愚痴でも吐いてみたいけれど我慢。
僕の場合、それを言葉にしてしまうと反って怒りがいつまでも燻り続けるクセが有る。
だからこんな時は黙して語らず、だ。

昼食は自宅からもって出たコロッケパン。
おやつにガリガリ君梨味。

専門誌に学友の研究発表を見つけ、遥か彼方まで引き離されてしまったことを悟る。
人間は人工衛星と同じだ。
頑張るべき時に最大噴射で高い場所まで上がればずっとその軌道を回り続けることができる。
その時に頑張れなかった僕はずっと低空飛行のままだ。
いや、そもそも離陸すら出来たのか解らない。

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こんなニュースを読んで腰が抜けるほど驚いた。
僕が10代の頃その辺に掃いて捨てるほど走っていたバイク、CBX400Fが今人気だという。
当時新車で48万円だったものが、平均150万、状態次第では500万で売買されているという。
僕なんかは教習者もコイツだったし、ほんの短期間だけれど所有したこともあった。
当時は爆発的に人気で、周りの輩も一時こればっかり乗っていたっけ。

いくら今時のバイクがツマラナイからと言って、あの量産車にそんな高値が付くなんて。
まあ、たしかに今見てもカッコいいバイクだけれど、500万とはねえ。


昨夜作った残り物で夕飯。
圧力鍋で作った豚ばら肉と大根の煮物、ポテトサラダ、貰い物の自家製イカ塩辛、冷奴。
あ、でも今日は休肝日なのだった。 飲み物はアサヒ・ドライゼロ。


今川焼き2012年09月08日

今日もまた不安定な天気。
晴れ時々曇り所によりゲリラ豪雨。 

仕事は特記事項なし。
昼食は時間無く、引き出しに入れてあったサッポロポテトバーべQ味を齧った。

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いまじゃ殆ど死語となった氷屋さんだけれど、僕が子供の頃には近所にもまだそれがあった。
飲食店にでも卸していたのか、巨大な電動丸鋸で冷蔵庫ほどもありそうな氷を切り分けていた。
そこは幼馴染の家で、彼のところに遊びに行っては飽きずにその作業を見ていた。
オジさんが氷を切り、オバさんが小さな焼き台で団子を焼いていたっけ。
普通の勤め人の家に育った僕には、そんな様子がワクワクするほど面白かったんだ。

それから凄く長い時間が流れたけれど、まだその店は健在だ。
幼馴染の息子は大阪に赴任してしまい、オバサンは亡くなったようだ。
氷の商売はとうにしておらず、代わりに今はオジさんが団子なんかを焼いている。


僕が好きなのは、あんこの詰まった今川焼き。
酒を呑んだ後、アンコの甘さがなぜか欲しくなるのだ。
昔の氷室の分厚い扉を背にしてオジさんがそれを焼きながら、僕を子供時代のあだ名で呼ぶ。
良い歳してちゃん付けで呼ばれるのが嬉しくてたまに買いに行ってしまうんだ。
今川焼き、一個80円。




今日も自転車2012年09月10日

出勤時間が早くまだ空気が清浄だからだろうけど、暑い時期でも自転車通勤は楽しい。
朝6時前に家を出て、気持ちの良い道を選んで走る。
車に乗っていたら絶対に解らないだろう日々変わる空気感や匂いが嬉しい。
それは日ごとに進む季節の進行だったり、天気の変化だったり、生き物の気配だったり。
虫の声や花や雲に明らかな初秋を感じながら、今日もまた往復14キロを漕いだ。

仕事は停滞し時間を浪費した。
こんな事なら仕事になど行かず自然消滅してしまう夏休をとれば良かったか。
仕事のイライラを自分の中に溜め込まないようにする技術が欲しい。

昼食はなぜか差し入れで貰ったマツタケご飯。
美味し。

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2008年に親父が倒れたのは9月9日だった。
あの日、たった一本の電話から全てが変わった。
それから亡くなるまでの6日間の事はずっと忘れないだろう。

あれから4年が経つけれど、それは早かったのか長かったのか解らない不思議な時間だ。
でも、その間に起きた相続を含めた大きな変化をよく乗り切ったものだと思う。
もう変化はいらない。
ずっとこのままで良い。

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夕方早めに職場を出て、M宅まで自転車を漕ぐ。
息子君が受けたある試験が残念な結果で、今後の事について少し彼と話した。
あれほど頑張っていたのに本当に残念だけれど、まだきっとチャンスはある。

そんなこんなで今日の自転車移動距離は34キロ。

子供のこと2012年09月11日

まだ、残暑は気張っている。
快晴の今日、気温は33度にまで上がった。
そして相変わらず少雨が続く。
職場の植木も葉が縮れ喘いでいるように見える。


仕事はいくぶん捗った。
午後、売店で会ったフヂコが「ガリガリ君」を買ってくれたのだけれど、それがなんと当たり。
完璧美人の彼女は、その行為にまで非の打ち所がない。

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まだ途上にある子供を見守るのはもどかしい。
こちらの思い通りに成長するわけも無く、でも本人が望む進路をどうにか叶えてやりたいと願う。
で、その思いだけが空回りしたりもする。
親の心子知らず、子の心親知らず。
僕とMの子の関係程度でもそう思うのだから、親子間の葛藤たるや言うに及ばずだ。

今年高校を卒業したMの息子の進路が決まらない。
彼はある夢を持っていて、そのために文字通り血の滲むような努力をしていた。
厳しい体重制限が有る為に、168センチの身長で46キロにまで減量もしたんだ。
でも、その職に就くための養成校は合格率数パーセントで定員15人。 
昨日届いた入試の結果は不合格だった。

ガリガリに痩せてしまった彼を見ると、そして門戸の狭さを思うと、どうしても悩んでしまう。
君の希望する進路は趣味として傍から眺めるのでは駄目なのか、と言いたい。
彼にその道を諦めさせ普通の大学へ進学することを選ばせたいのだ。

M抜きで2人で会った昨夜の話し合いは結論が出ない。
若い奴の熱望する夢を諦めさせる事が正しいとも思えない。
大学へ行く気が有るのなら毎晩でも家庭教師に通ってやると僕は言った。
でも僕自身、自分の主張が正しいのか自信が無いのだ。




出張のち釣り2012年09月12日






横浜で仕事。
出張なんていつもなら面倒臭がるのだけれど、今回は喜び勇んで行く。
仕事をとっとと片付け、その後いつもの埠頭で釣り糸を垂れようと画策したからだ。
車に仕事道具よりむしろ釣り道具を沢山積み込んで早朝に家を出た。

貨物船で混雑する都会の海でも、海は海。
気持ちが良い気に入りの場所で半日ボンヤリとしてきた。
それだけでもう生気が湧いてくる気がするのだ。
ああ、海はやっぱり素晴らしい。

釣果はサッパ(ママカリ)50、大アジ2、シコイワシ20。
帰宅後アジは早速刺身に、ママカリは三枚に下ろして甘酢に漬け明日のお楽しみだ。



三峰神社2012年09月14日

先日読んだこの本の内容がとても興味深く、いつか行こうと思っていた狼信仰の聖地。
夏の名残りの暑さの中、Mと2人で山歩きをしてきた。
秩父最奥の山の上に有るその神社は日本武尊が創建したといわれるものだ。

珍しい三つ鳥居をくぐるとそこは別世界。
犬ではなく「大口真神」である狼を彫った狛狼がそこここに置かれている。
春に登った御岳山頂の武蔵御嶽神社も狼を祭るし、奥多摩-秩父周辺には狼(山犬)に対する信仰が多く残っている。 そして人々は講を組み、遠くからこの地へと足を運ぶのだ。

山で汗を絞り、川で遊び、秩父鉄道で懐かしい101系車両を眺め、名物の「みそ豚」を食べた。
山は良いなあ、などと言い、昨日は山より海だと言っていたくせにとMに突っ込まれるのだった。