昨日の散歩写真2012年06月06日

この頃、山へ行っていなかった。
山に行く、は眺望を楽しむと同義語でも有るので空気の澄む秋が良い。
でも、近郊の低山ハイクなら梅雨入りを控えたこんな時期でも楽しいものだ。
昨日、Mと二人でそんな散歩を楽しんだ。


標高1000メートル弱の御岳山は、ケーブルカーが通っている事もあり東京人には馴染みの山。
それに乗れば僅か6分で山の上へ登れてしまうのだから、人気のはずだ。
でも古くから山岳信仰の対象でもあるそこは、歩いて登ると深山の趣き有る場所だ。

麓のケーブルカー駅脇から歩き始めると、すぐに後悔する事になる。
あっという間に息が切れ汗びっしょりになるほどの急な登りだからだ。
しかも、その脇をスルスルとケーブルカーが走ってゆく。
中の乗客が、こちらを見て手を振ってくれたりもする。


1時間、たっぷり汗を流して頂上近く。 家や宿坊が見えてくる。
この山は武蔵御嶽神社を中心とした信仰の山で、御師(おし)と呼ばれる神職とその家族が150人ほどの集落を作っているのだ。

神社の創建は紀元前(ホントか?)、800年ほど前には今の形となり江戸初期に山伏が定住し御師の集落を形成したと言う。
御師たちは講と呼ばれる信者たちの世話をし多くは宿坊を営みながら共同体として神社を維持している。 
御師の家に長男として生まれた子がまた御師を継ぎ、長い年月この山を守っているのだ。
そんな集落が東京にまだ残っていることがとても興味深い。


ケーブルカーで身軽に登った人たちで混む御岳山から、尾根道を歩いて隣に位置する日の出山へ気持ちの良い明るい道を歩く。
ここで前方から遠足らしい小学生が歩いてきた。 
子供達は山で人に会ったら挨拶しなさいと教えられているんだろう。
コンニチワ-、と大きな声で挨拶してくれるので、こちらもコンニチハと返す。

ところが、次から次へと途切れることなくやって来る。
たぶん3クラス、100人近く居たかもしれない。
その全員と挨拶を交わしたのだから、すれ違い終える頃にはすっかり疲れてしまった。


45分歩いて日の出山。 標高は902メートル。
その名の通り東側に視界が開け、都心の向こうから昇る日の出は最高だろう。
今回はガスで遠望は利かずに残念。
でもとても落ち着ける場所で、僕らは1時間ほど頂上で過ごした。
疲れた体に風がとても心地よい。


ちなみに頂上の放射線量は0.05μシーベルト。


また45分歩き武蔵御嶽神社まで戻ってきた。
この辺から秩父地方にかけては大口真神(狼)を奉る神社も多く、ここもその一つ。
そのためか犬の健康祈願も盛んなようで、愛犬を連れた人も多い。

余談だけれど奥多摩-秩父山塊には未だにニホンオオカミが住むと言われ、目撃例?も有る
僕も見てみたい。


神社前のちょっとした商店街。
ここで名物の蕎麦を食べ、しばらくボンヤリとしよう。
時間は14時半。 遠雷も聞こえそろそろ山を下りた方が良いかもしれない。


帰りはケーブルカーに乗った。
1時間苦労して昇った山を、たった6分で下山。
車の騒音や空気感が、僕の住む世界へ降りたことを感じさせる。


日本酒蔵元で生酒を土産に買った。
帰宅後風呂で生き返り、一人の家で酒を呑む。
Mと出掛けるのは楽しいけれど、こんな一人の時間もまた好きなのだ。

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以前も書いたけれど、山に行くときにナビが有ると安心だ。
僕はアンドロイドタブレットと二つのソフト(地図ロイド、山旅ロガー)を組み合わせて使っている。
GPSを使うので3GやWiFiは必要なく、予め国土地理院の地形図をキャッシュしておけば良い。

現在地やルートの確認、分岐で迷ったときや目的地までの残距離を調べたいときにこれほど心強いものは無い。  
そして帰宅してからログを見るのも楽しいのだ。


コメント

_ ご無沙汰nao ― 2012年06月12日 23時03分

キャーッ!!(一言)
注:こちらも登った感たっぷり…ゼイゼイ。
アナログだか、デジタルだかいまだ判別つかぬ兄(アニ)さんへ…
( ̄ー ̄)ニヤリ

_ bono ― 2012年06月12日 23時12分

山は最高の発散場所です。
んで、また明日からガンバレるのさ。

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