パンを焼いたり2011年11月30日




休みの日の朝。
クルミとラムレーズンのパンを焼き、M宅に持って行ったりする。
ついでに掃除とゴミだし。
時間が有ったらとことん家事をしてみたい。
専業主夫になる道は無いものだろうか。

パンを焼くと「学研の科学」の付録を思い出す。
学研の科学についてはオトナになった人たちの熱い想いが方々で語られている。
僕にとっても、理科の基礎の全てをそこから吸収したようにも思える。
ラジオを組み立てたり、カブトエビを育てたり、日光写真を撮ったり。鉱物標本も有ったっけ。 
そんな付録が夢のように思えたものだ。

ある月の付録はパン焼きセット。
小麦粉やバターは自分で揃える必要があったが、酵母や温度計などがセットになっていた。
たしか発酵に必要な温度を湯煎で得るのだけれど、長時間の保温に苦労したっけ。
そしてあの独特の酵母の匂い。 
その発酵時の匂いは今でもホームベーカリーの中から漂ってくる。

小学生だったあの時、出来上がった膨らみ損ないのパンを祖母と食べたのだ。
美味しいはずは無いのに、しかもパンはキライだった祖母がとても喜んで食べてくれたのだ。
つい昨日の事のように覚えている。
もう30数年も前の事だけれど。