賞味期限2011年03月03日

独り自炊は賞味期限との戦いだ。
その逃げ道として冷凍と言う技もあるが、これを過信する訳にもいかない。
商売柄、細菌培養をする機会も多い。
そんな時、極環境下でも侮れない微生物たちの生命力に感嘆する事が多いからだ。
冷凍は滅菌の手段ではなく、あくまで増殖を遅らせるだけなのだ。

昨夜、冷凍保存してあった納豆を食べた。
納豆は冷凍してもしばらくの間は風味が落ちない。
新潟の分厚い油揚げ(栃尾揚げ)を焼いて、そこに納豆と大根おろしをのせる。
もうそれだけで最高の酒の肴だ。
とても満足な晩酌だった。

で、ふと見ると納豆の賞味期限は10年4月某日。
冷凍庫に1年近くも眠っていた納豆だったのだ。
普段から庫内はキチンと整理し、冷凍日も大書していたはずなのに。
まさか、これほど長く忘れられたモノが有ったとは。

その納豆はアンモニア臭も無く、風味に異常は無かった。
自然解凍したそれは元気に糸を引いた。
-20度の中でも納豆菌は死滅せず、他の雑菌の繁殖を抑えながら耐えていたのだろうか。
さすがは納豆菌、枯草菌の仲間だ。
(勿論、これほど長く冷凍放置された納豆を食べるのは非推奨)


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ここ数日の東京は、寒の戻り。
でも、今日はもう桃の節句なのだ。
厳寒の頃と違い、白菜漬けの液面に酵母が膜を張るかもしれない。
少し早いけれど全て引き上げ、M宅その他に配ろう。
冬の間ずいぶんと楽しんだけれど、白菜漬けの季節はもうおしまい。



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