2010/3/1-31 ― 2010年03月31日
10/3/31 (水) ガジュマル
鉢植えのガジュマルを植え替えた。
2008年晩夏、親父が死ぬ一週間前に買ったときは小指の先のミニュチュアだった。
それが今では25センチ。
この一年半の時の流れをおもう。
明日の朝、Mの娘は就職した職場の寮に入るため家を出る。
新しい生活にも、あっという間に慣れてゆくだろう。
全てが新鮮な驚きに満ちた生活が、彼女を待っているんだ。
残されるほうには、ただ見送る事しか出来ない。
変化に慣れてしまうことが寂しい。
もう新しいものはいらないから、何も失いたくない。
これ以上なくしたら、何も残らない気がして怖いのだ。
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10/3/30 (火) 満月
4月も目前だと言うのに、朝6時の気温は-1度。
メダカの水瓶に氷張る。
畑はどうなっているだろうか。
ジャガイモの芽が被害を受けたのではないか。
仕事など放り出して様子を見に行きたい衝動を抑えて出勤。
昼食は一個88円のPBカップ麺。
湯を入れた後に面倒な相談を持ちかけられ、食べ始めたのは20分後。
職場有志は中庭で花見だという。
10度に満たない気温の中、5分咲きの桜を愛でて楽しいのか。
と言うか、仕事中に花見ってどうなんだよ。
寿司なんか出前してさ。
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午後、所属する職能団体の新宿事務所へ自分の車で出張。
年度末の東京はどこも酷い渋滞だ。
帰り道、ナビによると新宿から15キロの距離の所要時間は1時間超。
しかし実際には1時間25分を要した。
もう東京なんて嫌。
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風呂で使おうと二ヶ月前に買った防水ラジオが不調だ。
一回たった20分ほどの風呂の時間にしか聞かないのに、1週間で電池切れを起こすのだ。
20分×1週間=2時間20分で6本の単2電池が空になる。
それでも4度ほど電池を入れ替え使っていたけれど、いい加減嫌になってきた。
説明書に記載された電池持続時間の15分の1しか使えないのは明らかに故障だろう。
でも、通販で買ったそのラジオの保証書は白紙のままで、近所のお店では保障修理を受け付けられないと言う。
有償修理では新しく買うほうが安いかもしれないと言われ、納得できずに持ち帰った。
良く使う通販だけれど、こういう時に困ってしまう。
かと言って、6本800円の電池を週に一度も入れ替えるわけにもいかぬし。
メーカーのサポートに相談してみようか。
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夕飯は昨日作ったモツ煮。
東側の窓から、素晴らしい満月が見える。
いつも思うのだけれど、満月って奇跡のように美しいな。
月光を浴びながら呑む酒は、一層に美味い。
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10/3/29 (月) 煮込みを煮込む
花曇りとか花冷えとか、花散らしとか花嵐とか。
そんな言葉がある季節だもの。
それは解っているけれど、パッとしない天気に溜息が出る。
一仕事を終えた朝7時頃、職場中庭を見下ろしていると雪が舞っていた。
名残りもそろそろ切り上げて、寒さなんてどこかへ行け。
筋肉痛の月曜日。
昨日の自転車漕ぎが太ももをパンパンにしている。
Mの娘が就職した病院の寮まで、その距離は25キロ。
今使っている自転車を買い換えるのは勿体無いと、娘のママチャリを漕いで僕が届けたからだ。
車の排気ガスこもる環八沿いの行程はキツかったけれど、それもまた良し。
引越しもほぼ終わり、入職式を待つMの娘の緊張が初々しい。
一ヶ月の研修を終える頃には、すっかり看護婦の顔になっているだろう。
しかしそれは、人事では無い。
僕の職場にだって、何人もの新人が入ってくるのだ。
日常業務とはまた別に、新人研修用の資料作りから講義まで雑多な仕事は山積だ。
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13時間働いて19時に職場を出た。
差し入れのカツサンドを頂いたので夕飯は無し。
しかし、冷蔵庫の中に昨日買った「白モツ」が有るのを思い出し、明日の酒の肴にと料理を始めた。
二度煮こぼして臭みを抜いたモツと大根、にんじん、コンニャク、ゴボウを味噌と醤油と生姜、
みりんと酒で煮たモツの味噌煮込みが僕は好物なんだ。
こういうモノは二日目以降が美味しいし好きなモノは何日も続けて食べる僕の習性上、時間のある時に大量に仕込んでおくのだ。
美味しく出来たらMにもお裾分けしよう。
箱根の山は雪のためチェーン規制が出ているという。
FMでそんなニュースを聞きながら、暖かい部屋で料理を作った。
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10/3/27 (土) 桜が咲いた
花冷えの朝は二日酔い。
まだ暗い時間、泊まりに来ていたMを送り出し僕も出勤。
弱い北風が痛いほどに冷たい。
沿道の桜並木は四分咲き。
街に色が戻ってきた。
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昨日はMの娘の国家試験合否発表だった。
14時のネット発表をクラクラするほど緊張して待ち、そこに娘の受験番号を見つけて飛び上がるほどに歓喜した。
合格したのだ。
そして脱力。
なんだか一気に力が抜けてしまい、しばらくMとぼんやりした。
ここ数年間、娘の頑張りは本当に凄いものが有った。
あの努力は今後の一生の支えになるだろう。
人の弱さを知っているあの子なら、きっと良い看護婦になる。
夕方、久しぶりにMの元夫の事で憤慨をした。
夜はお祝いの積もりだったのに、突然現れた奴に娘を奪われたからだ。
でも、今回だけはそれも受け流そう。
奴も奴なりに心配していたのだろうから。
夜、Mと2人で小さな看護婦の誕生を祝った。
2人には多すぎるしゃぶしゃぶ用の肉も、沢山の酒も全て腹に収め、心地よく酔った。
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明日、就職した病院の寮へ引越しを終えれば、あの子への子育てはお終いだ。
これからは学友として付き合うことになるだろう。
でも少しだけ寂しさも感じる。
片道1時間半の距離なのに、とても遠くへ行ってしまう気がするんだ。
4月なんて来なければ良いのに。
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10/3/25 (木) 明日発表
朝6時前に出勤した時の気温は3度。
昨夜からの氷雨は止まず。
彼岸を明けて尚、冬の名残りが地表を覆う。
体も気持ちも萎縮してしまいそうだ。
昨夜、今ひとつ体調不良で早くベッドに入ったのだけれど電話のベルで目が覚めた。
24時に鳴る電話などロクなことはない。
しかし、僕が出る前にその電話は切れてしまい、以後二度と鳴らなかった。
番号通知に加入していない固定電話はこういう時に不便だ。
結局その電話が気になって、朝まで熟睡はできず。
ウトウトしてもベルが鳴った気がして飛び起きてしまうのだ。
我ながら神経質だと思う。
今日も首筋から後頭部にかけての頭痛は治らず。
ノイロトロピンとテルネリン服用。
仕事は特記事項なし。
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作った料理の写真を撮る。
でも、そんな写真をここに掲載する事が自炊を続ける動機付けにはなるかもしれない。
Mやその子供がいつも遊びに来るでもなし。
自分で作って自分で食べる日は、写真でも撮らなければ冷凍食品で済ませてしまいそうだ。
と言っても作ったのは料理とも言えないモノ。
マグロのすき身が古くなってしまったので、大葉と共に甘辛で煮ただけ。
他は湯豆腐、ブロッコリーと豆のサラダ。
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明日はMの娘の国家試験合否発表。
やるだけはやったから、後はただ祈るのみ。
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10/3/24 (水) 請求書が来た
冷たい雨の彼岸明け。
午前の早い時間から気温は下がり始め、夕方のそれは真冬の寒さ。
畑のジャガイモがまだ発芽していないことを祈りたい。
寒い国が原産のジャガイモも、柔らかな新芽は寒さに弱いのだ。
仕事は忙。
昼の間はずっと慌しく走り回り、イライラもした。
午後酷い頭痛。
19時に職場を出た。
帰宅後、ポストの中に請求書を見つけた。
自宅建築騒動の最後の支払いだ。
駐車スペースのコンクリ打ちと隣地境界部のフェンス、門柱等で100万円超。
その金額も知っていたけれど完成後3ヶ月半も請求が無く、僕も大きな支払いが残っていたことを意識していなかった。
工務店の年度末決算で未請求が発覚したのだろうか。
さて、どう捻出するか。
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うなだれて夕飯の支度。
ナスを油で揚げ、薬味を散らし柚子ポン酢で。
他に瓶詰め塩うに、カブのぬかづけ、そして蕎麦がき。
酒は奈良の百楽門・純米生。
窓の外は氷雨となった。
酒を枯山水に替え、今期最後かもしれない燗酒を楽しもうか。
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10/3/23 (火) ソラマメを茹でた
ソラマメ君とワラ君と炭君の3人が、どこかへ遊びに行くんだ。
やがて前の前に現れた川を渡ろうとワラ君が架け橋になってくれるのだけれど、
真っ赤に燃えた炭君がサッサと渡らないからワラ君が燃えてしまうんだ。
川に落ちた2人を見たソラマメ君は大笑い。
笑いすぎてお腹が裂けてしまった!
ソラマメ君が困って泣いていると、通りかかった裁縫屋さんが縫ってあげようと声をかける。
でも裁縫屋さんは黒糸しか持ち合わせておらず、それで縫ってしまったのだ。
ソラマメに黒い筋があるのはそういう訳なんだってさ。
そんな話を子供の頃に聞いた気がする。
民話なのかな?
調べれば解るだろうが、今夜は疲れすぎていて面倒だ。
今年もまた、そら豆の旬がやって来た。
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10/3/21 (日) 墓参
嵐が去って、春分の日。
これからぐんぐん陽が力をつけ、昼が長くなってゆく。
スイッチを押せば電灯が点く現代の暮らしでも、やはり太陽の有り難味は昔と少しも変わらない。
水瓶のメダカも活動を始めたようだ。
午前、庭の菜の花を持って父の墓参。
子供の頃は考えもしなかったけれど、この頃墓地が好きになってきた。
なんだかとても落ち着くのだ。
自宅から墓地へ株分けした萩の木も、少しずつ大きくなりだした。
来年は水仙を植えよう。
午後、庭仕事。
通路を芝張りにするための下準備。
目土と堆肥で下地を作り、あとは高麗芝を植えるだけだ。
すでに芝は手に入れてあるから明日の朝5時半に起きて、仕事へ行く前に作業してしまおう。
いい時期だから、2ヶ月もあれば綺麗な緑が生え揃うだろう。
夜は仕事を終えたMが泊まりに来た。
互いに明日は仕事なのに。
もっとゆっくり会いたいけれど、それでも会えるだけまだましか。
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10/3/20 (土) キャベツの餃子
昨夜遊びに来ていたMを送り出したのが24時。
その直後に寝落ちし、気付いたら朝5時だった。
床暖の上でゴロゴロしていて居眠りする確立は非常に高い。
夜中まで何をしていたかと言うと、夕方彼女と見に行った映画が素晴らしく、その話で盛り上がっていたんだ。
原作は読んでいないけれど、今まで何度も映像化されその殆どを見ている。
でも一番印象に残っているのは、1983年の大林版かな。
そのせいか観客の平均年齢は明らかに高く、僕ら以上の人たちも目立った。
やはり大林世代にとって忘れられない映画なんだろう。
隣でMが嗚咽するのには困ってしまったけれど、久しぶりに良い日本映画を堪能した。
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土曜日。
出勤する車の中で天気予報を聞く。
前線を伴う低気圧が発達し、今夜から荒れるという。
日曜日は雨か。
月曜の休日は恐らく出勤。
畑はもちろん、庭の芝張りも蓮の植え替えもデッキ作りも雨なら出来ぬ。
仕事に行っている時は晴天が続き、僕の休みに天気が荒れるのは何故なのか。
やりたいことが山積なのに。
昼食はコンビニのおにぎり。
午後、薬剤師から教師へ転進し職場を去った友人来る。
極めて多忙でしかも転勤が多く悩んでいるとのこと。
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夕飯には、畑からとれたキャベツを沢山入れた餃子を焼いた。
それはとても美味しく出来たのに、ビールを冷やし忘れて大きなショック。
氷を入れたビールの不味さを知っているくせに、冷えるのが待てなくてまたやってしまった。
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10/3/18 (木) 一年半
彼岸入り。
仕事帰りに牡丹餅を買った。
春は牡丹餅、秋はお萩か。
墓参りの季節だ。
近いうちに時間を作って、父の墓に行こう。
いくらキリスト教の墓だって、周囲が彼岸参りで人出するのに父にだけ誰も来ないのでは寂しいだろう。
もうあれから一年半が経った。
僕に父親が居たのは遠い昔に思え、あれほど深かった喪失感も薄らいでいるようにも感じる。
その反面、ふとした事を切っ掛けに父の感触のようなものを身近に感じることもある。
それは煙草の匂いだったり、相撲の中継だったり、かりんとうの甘さだったり、池の金魚だったり。
そんな感覚は混然となり澱のように記憶の底に沈んで、やがて思い出になるんだろう。
もう父との思い出を新しく作ることは出来ないのだから、今あるものを大切にしたい。
ああ、でもやはりまだ感情の起伏が激しいな。
へっちゃらだったり辛くなったり、寂しかったり強かったり。
さらさらと流してしまい、そんな喜怒哀楽を感じない術を知っていれば楽なのだけれど。
淡々と日々の生活をおくっているうちに、全てが思い出になれば良い。
/HR>
10/3/16 (火) 野菜炒めたくさん
昨夜は早くベッドに入ったのだけれど、夢にうなされ目が覚めること数度。
結局深夜3時半にはもう眠ることを諦めて、家の掃除、ゴミ出し、ワンコの散歩、風呂、そして出勤。
疲れているのに眠れないのは何故なのか。
最後に見た夢を良く覚えている。
僕はMに土産の和菓子を買っていた。
ところが財布の中にお金が入っておらず、急いで車まで戻ることになった。
和菓子屋はもう閉店時間だから急いでくれと言う。
しかし車は和菓子屋の駐車場には停めておらず、随分離れた路地に路上駐車していたのだ。
僕はサンダル履きで早く走る事がが出来ない。
いつの間にか雨が降りだし、びしょ濡れになりながら車まで急いだ。
しかし、車が無い。
どこに停めたか解らなくなってしまったのだ。
和菓子も買えず、財布にお金は無く、携帯電話は車の中、そしてその車すら無くなった。
雨の中で途方に暮れ、そしていつの間にか夜になってしまった。
誰かに道を聞きたくても、路地には誰も歩いていない。
こんな夢で寝汗をかき、目を覚ます。
なんだか病んでいる気がする。
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仕事は順調。
会議が2つ。
遅くなったけれどホワイトデーのお返しに、ユーハイムのバームクーヘンを取り寄せて配った。
自炊一人暮らしは賞味期限との戦いだ。
冷蔵庫の野菜はすぐ萎び、豆腐は水っぽくなり、チーズは硬くなる。
それでも毎日買い物へ行く時間が有るわけでもなく、どうしても買いだめをしてしまうのだ。
だから週に一度は冷蔵庫の掃除を兼ねての在庫処分をしなければならない。
今夜は茶色くなったモヤシと萎びたキャベツ、いつ買ったか忘れたエリンギとアスパラ、
期限切れのベーコンを使って野菜炒めを作った。
しかし大量に作った野菜炒めを食べきれず、また冷蔵庫へと仕舞い込んでしまう。
一人自炊って、不経済。
明日はちょっと遅く8時に出勤。
開けた窓から春の心地よい夜気が流れ込む。
今夜は眠れるだろうか。
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10/3/15 (月) 眠い
西から雨が迫る。
それが温かな雨なら、むしろ歓迎したい。
土を濡らし芽を膨らませ、季節を進めるだろう。
一日の出来事から仕事を引くと、殆ど何も残らない日。
朝早く家を出て、夜とても疲れて帰り、少しの酒を飲む。
それはそれで幸せな事だ。
ジャスミンのお香と雨の気配が眠気を誘う。
昨夜はあまり眠れなかったから、今夜はもう寝てしまおう。
朝になれば元気になっているだろう。
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10/3/14 (日) オツマミ作り置き
朝6時、昨夜から泊まりに来ていたMを送り出した。
爽やかな日曜の朝。
Mは職場へ、僕は畑へ。
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今年もまた野菜作りを始める時期がやって来た。
今日はジャガイモの植え付け。
男爵とメイクイン計4キロの種芋を3列の畝に並べた。
2週間ほど時間を空けて、更に4キロを植えつける。
小松菜、カブの播種、スナップエンドウの誘引、キャベツとタマネギの施肥。
黒土が放つ、春そのものの芳香。
鮮やかな黄の菜花。
気持ちの良い風。
畑って、本当に素晴らしい。
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その日の主となる料理は作り置きしないけれど、比較的日持ちのする簡単な酒の肴を日曜日に作っておく。
平日忙しくて料理する時間が無くても、これらが冷蔵庫に有れば大丈夫。
今日は4点を作り、冷蔵庫に保存した。
写真はそのうちの2つ。
手前は「サバのぬかみそ煮」
水1カップ、醤油半カップ、酒半カップ、ザラメが200グラム、ぬかみそ200グラム(調味料は全て目分量)
生姜千切り適量、そして2枚おろしにしたサバを1匹。
落し蓋をして弱火で2時間。
一晩寝かせると更に美味い。
奥は「肉味噌納豆」
ひきわり納豆2パック、豚ひき肉300グラム、粗みじんのネギ半本分。
味噌大さじ2、醤油大さじ2、砂糖大さじ2.
ごま油で材料を炒め、調味料を入れ、水気を飛ばしながら炒めるだけ。
酒の在庫はパントリーにビールが12本。
冷蔵庫に日本酒が2升。
酒棚にウイスキーと焼酎があわせて10本ほど有るから、まだ暫くは大丈夫。
こんな準備をし、月曜日を迎える。
どうやら天気は西から下り坂だ。
/HR>
10/3/12 (金) 駄目
くしゃみと息苦しさで目が覚めた。
花粉だ。
この時期は布団も外に干さないし、寝室には空気清浄機もある。
それなのにどこから花粉が入ってくるのか。
天井の換気口以外考えられない。
シックハウス関連で数年前に義務付けられた24時間換気は、
家中の空気を2時間で一回入れ替えるだけの換気量が求められている。
そのために24時間電動ファンが回り続け、花粉の含まれた外気を吸い続けているんだ。
吸入口にフィルターは付いているけれど、あんな荒い濾紙など花粉は簡単にすり抜けて来るだろう。
電気代も掛かることだし、今度大元のスイッチを探して切ってやろう。
/HR>
今日もまた早朝出勤。
部屋に入り照明のスイッチを入れると、蛍光灯が激しく点滅した。
忙しいときに面倒だ、など毒付きながら新品の蛍光灯と交換するも直らない。
9時、用務課の担当に見てもらうも原因不明で、かといって50ヘルツで明滅する部屋にも耐えられず消灯。
薄暗い部屋で仕事をした。
午後、倉庫の在庫整理。
普段見ない棚の奥から使用期限の切れた高価な試薬を大量に発掘。
いつも先入れ先出しをウルサク言っている僕自身がこれじゃあねえ。
夕方、自分の着ている白衣が他人のモノだと気付く。
クリーニングの外注業者が間違えて持ってきたのだけれど、サイズが違うのに気付かないなんて。
仕事帰り、ホームセンターで単1電池を6個買う。
自宅の風呂で使っている防水ラジオ用の電池だ。
いざ交換しようとラジオの裏蓋を開ければ、そこに並んでいたのは単2電池。
今日は何をやっても駄目だ。
酒呑んで早く寝よう。
/HR>
10/3/11 (木) メバルの煮つけを食べた
エアコンの室外温度計を信じるなら、朝5時半に家を出た時の気温はマイナス1度。
でも、FMのニュースでは今日は晴天、気温も上がるという。
久しぶりに自転車で出勤。
帽子を忘れ、冷たい空気が耳を切るほどに痛い。
この季節特有の不安定さはまだ有るけれど、週間予報の気温はもう春のそれ。
僕の家の菜花は満開、通勤路の梅はそろそろ花を散らす。
高知ではもう桜が咲き始めたという。
仕事は多忙。
でも、それなりに捗り気分は悪くない。
外来の無い木曜日って素敵。
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昨夜、ベッドの中で読んでいた池波正太郎の「鬼平犯科帳」に、メバルの煮つけが出てきた。
火盗改長官の長谷川平蔵がそれを食べ、もう春が来たのかと感じるのだ。
そうか、メバルが旬だな。
今夜は、メバルで日本酒だ。
昼間からそんな事を考えていた。
サミットで丸々肥ったメバルを買って帰る。
雪で折れてしまった自宅の菜の花と、土起しの時に畑から回収したゴボウを付け合せてみた。
酒は賀茂金秀の桜吹雪。
たしかに春だ。
/HR>
10/3/9 (火) 味噌の仕込み
朝5時半。
燃えるゴミを出しながら、近所をちょっと歩く。
昨夜、睡眠と覚醒の合間で少し開けた窓から沈丁花が香った気がしたからだ。
自宅の沈丁花は前回の工事で切り倒された。
でも、近所にその木を見つけることは出来ず。
あの香りは気のせいだったろうか。
そう言えば、学生時代に付き合っていた彼女の家の生垣が沈丁花だったっけ。
昼前から降り出した雨は午後、雪になった。
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仕事がきつくても文句は言えぬ。
労苦の対価に給料を貰っているのだ。
でも理不尽な出来事だったり不当な扱いだったりすると、こちらも反応してしまう。
管理職の存在意義を問われるような場面で、僕のような下っ端に責任を押し付けられては黙っていられない。
だいたい僕の職責の及ばない部屋の監督など知ったことではない。
監査でコテンパンにやられれば良いのだ。
午後は会議が3つ。
夕方、うな垂れて帰宅。
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自宅床暖の修理は終わったけれど、今度は床暖の上に張ったフローリングが一部波打ってしまった。
無垢材じゃあるまいし、既製のフローリングも綺麗に貼れないなんてどういうことなのか。
工務担当も驚いていたけれど、一目瞭然な施工ミスを客に指摘されるなんて恥と思って欲しい。
近々また床の張り直し。
今度は2メートル四方程度だから大掛かりにはならないけれど、
それでも住んでいる家の床を張り直すなどやはり大きなストレスだ。
/HR>
今年もまた味噌を仕込む。
子供の頃、毎夏を過ごした海辺の街は落花生の産地だった。
各家庭で自家製される味噌の材料には落花生が使われ、その独特な風味が僕は好きだった。
去年の秋、僕の畑の落花生は豊作だった。
今回は初めて、その落花生で味噌を作ってみよう。
材料は冬の間干しておいた落花生と国産大豆が1対2。
豆は一晩水に浸けておく。
落花生は茹でてから渋皮を剥き、大豆は4時間ほど茹で、ビニール袋に入れて足で踏み潰してしまおう。
この時ばかりは肥った体重が役に立つ。
潰した豆と塩、麹屋さんからクール便で届いた米麹を混ぜよく練ってから漬物樽で貯蔵するだけだ。
ちなみにいつも買っているの麹はこれ。
無添加だからカビが生えても気にしない。
初夏の頃から食べることが出来るだろう。
/HR>
10/3/8 (月) 卒業
Mの娘の卒業式。
万感胸に迫る。
この子のおかげで父親ゴッコの様なものが出来た。
傍から見たらママゴトに見えたかもしれないけれど、でも僕はそれがとても嬉しかったのだ。
これからはもう、オトナになった彼女の力になれることは減ってくるだろう。
それが嬉しいのか、寂しいのか。
月末にはこの子はM宅を出る。
そして社会って奴に突入するのだ。
実り多からん事を祈りたい。
/HR>
10/3/6 (土) 自宅工事中
啓蟄の今朝は柔らかな雨。
6時に家を出たときの気温は12度。
ブドウの芽も膨らむかに思えたけれど、明日はこれが雪になるという。
そしてまた最高気温一桁台の寒さが数日続くのだ。
春待ちを焦らすなあ。
仕事は昨日の延長。
特記事項なし。
コーヒーを何杯も飲んでいたら胃が痛くなってしまった。
/HR>
12月の引渡し時から抱えていた床暖房の初期不良修理、そして幾つかの追加工事が始まりリビングには資材が積まれている。
やはり、住み始めてから大きな工事などするものでは無い。
家具が隅に寄せられ青い養生シートの張られた家は、何だか僕の家では無いように思えてしまう。
明日の日曜日は悪天で畑に行くことも出来ないだろうし、かと言って工事中の自宅に居てもストレスが溜まる。
月曜日のために、スーツでも買いに行こうか。
月曜日はMの娘の卒業式。
まさか二十歳過ぎた娘の卒業式に出るとは思っていなかったので、着るものを準備をしていなかった。
だって当時の自分を思えば、大学の卒業式に保護者が来るなど想像も出来ないからだ。
でもMからの電話で、娘は当然僕が出席するものと思っているようだと聞きビックリするやら嬉しいやら。
もうあれから三年が経つのか。
今はまだ国家試験の結果待ちだけれど、この子が看護婦になるため僕に出来ることは全てしてきた。
優しい子だからきっと、良い看護婦になってくれると思う。
夕飯には肉抜きの野菜炒めを作った。
畑から収穫したキャベツが冷蔵庫の中で萎びていたからだ。
チャチャっと炒めて美味しい野菜炒めが出来るのは、いつも使っている「味覇」のお陰。
写真を撮ったのに、間違えて消去してしまい残念。
/HR>
10/3/5 (金) カツオで日本酒
天気が安定しない。
ポカポカ陽気の今日は20度にまで気温が上がった。
しかし明日からは雨続きで寒の戻りだという。
春らしいと言えばそうなのだけれど、ただでさえ春先は喘息気味なのに
これでは体調を崩してしまいそうだ。
植え付け待ちのジャガイモもキャベツの苗も小松菜の種も放置状態。
次の日曜日も雨だというし、作付け時の天候不順はサンデーファーマーの大敵なのだ。
それでも時折感じる空気の芳香はやはり素晴らしい。
土と芽と雨の混じった、あの懐かしい春の匂いだ。
/HR>
仕事はいろいろ駄目駄目で、シッポを巻いて逃げ帰る。
ウチのワンコが喧嘩に負けるとシッポを下ろして逃げて来るけれど、
負け犬ってこんな気持ちなんだろうか。
夕、実家の確定申告の相談で税理士事務所へ行った。
一年前のちょうど今頃、あの事務所に通い詰め脂汗を垂らしていたのだ。
当時の相続関係のゴタゴタを思い出し、事務所のソファの上で危うく過呼吸発作を起こすところだった。
あの頃の日記を読むと、我ながら良く頑張ったものだと思う。
それまで住んでいた家は出なければならなかったけれど、母の家は確保した。
僕自身は失ったものが大きかったけれど、この1年の間に新しい住処も作ったし生活ペースも少しずつ元に戻ってきた。
再生には時間が最大の薬って本当だ。
止まって感じられた時も、今思えば確実に流れていたんだ。
/HR>
今夜の肴は静岡の新カツオと高知のミョウガ、千葉のシメサバ。
酒は広島の銘酒・賀茂金秀の桜吹雪うすにごり。
酸味の利いた純米酒をやりながらつまむモッチリしたカツオが最高に美味い。
これはちょっとした幸せだ。
/HR>
10/3/3 (水) 捕まった
久しぶりの休日。
Mと2人で海までドライブをした。
磯で遊び、花を摘み、捕鯨基地で鯨料理を食べ、港を散歩した。
広い海を見ていると、それだけで快復する気がする。
やっぱり海は気持ち良いや。
楽しい1日だったのにのにのにのに・・
/HR>
ある峠道のカーブを過ぎたところで、警官が立ちはだかり停車させられた。
そして満面の笑みで25キロオーバーの切符を頂く。
ああ、なんてこった。
ネズミ捕りに気付かないなんて、我ながら弛んでいる。
まさかあんな峠道で取締りをしているなんて思いもしなかったからだ。
18000円の罰金より3点の点数が痛い。
公共交通機関を使えない僕にとって、自家用車はライフラインだからだ。
免停になるわけにはいかない。
過去数年以上捕まっていないから、3ヶ月経てば0に戻るはず。
しばらくは大人しくしていよう。
車の使用は最低限に、捕まりやすいスクーターは控えたほうが良いかも知れない。
/HR>
10/3/2 (火) 薄暗いの好き
洗濯機のタイマー設定を間違え、出勤する時間になってもすすぎ中。
そのままにするのも気持ち悪いので、回り続ける洗濯槽をぼんやり見続けた朝。
おかげで6時から予定していたアッセイを始めたのが7時。
そして2時間かけて抽出したデータの初期設定を間違えていたことに気付き撃沈。
昼休みを潰してやり直し。
昼はぺヤング・ソース焼きそば。
なんだかそれが凄く美味く、もう一個食べたい気分だった。
夕飯は昨日作り損ねたチリポークビーンズ。
ビール1本と日本酒1合。
/HR>
照明屋さんと試行錯誤し、リビングの天井にダウンライトとスポットを合計18個も埋め込んだと言うのに、
それを殆ど使わない。
使用した電球型蛍光灯では調光することが出来ず、僕の好きな薄暗さが上手く作れないからだ。
やっぱり酒を飲んでいる時は暗いのが落ち着く。
だから天井の照明を使わない代わりフロアスタンドを幾つか置き、コンセント設置型の調光機で照度を落とす。
椰子の繊維で作られたセードの影が、とても綺麗。
電球をオレンジに替えたのはやりすぎか。
仕事進行との兼ね合いで、明日は突発の休み。
晴れたらどこかへ出かけたい。
/HR>
10/3/1 (月) ポークビーンズが食いたい
雨の匂いの残る灰色の朝。
出勤時の気温は6度。
予報では降らなさそうだけれど、浴室内に洗濯物を干して出勤。
もう3月か。
つい先日、M親子と紅白を見た気がするな。
厳しい冬も往き、そろそろ春の植え付けを計画しなければいけない。
ジャガイモ、小松菜、キャベツあたりから今年も畑作業が始まるだろう。
早くあの柔らかな黒土を作物でいっぱいにしたい。
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日曜日を一回出勤しただけなのに、もう随分長く休んでいない気がしてしまう。
前回の休みが2月21日、次回の休み予定が3月4日。
それほどの連続勤務でもないし、夜遅くまで仕事しているわけでもないのに体の芯に疲れが積もる。
若い頃の勢いが無くなった事は認めなければいけない。
それにしても、朝起きた時すでに疲れているのはどういう事なのか。
仕事は順調。
機器も快調。
体調はいつもの胃痛と頭痛。
冬の間に悪化したアカギレ痛し。
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食事に少し変化を持たせようと、料理本を買ってみた。
でも長年かけて築いた自分の嗜好はどうしようもなく、レシピ通りに作ることが出来ない。
つい出汁を余計に加えたり、黒酢を入れたり、生姜を搾ったり、使い慣れた食材に代えてみたり。
つまり、いつもの自分の味になってしまうんだ。
これでは味に変化など付く筈もない。
時間を作って、料理教室なんかに行ってみると良いのかも知れない。
オトコだけの料理教室を探してみようかな。
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20時帰宅。
風呂に入りながら、冷えたエビスビールを一番美味く呑む料理を考える。
簡単にすぐ出来て、ビールと相性が良く、体が温まるもの。
パントリーに豆の水煮缶がある事を思い出し、チリポークビーンズを作ることにした。
ベーコンの塊をサイコロに切り、タマネギとセロリを刻んだ。
それらをフライパンで炒め、豆の缶詰を投入。
あとは缶詰のカットトマトとコンソメ、チリパウダーを入れて煮るだけ。
が、缶のプルリングが・・
ビールの栓はソムリエナイフで開けているので、この家には缶切りが無いのだ。
ふて腐れて今、カキピーでエビスを飲んでいる。