2008/22008年02月28日



08/2/29 (金)  チョロを見る

閏日。
4年に一度しかやって来ないのに、あまり騒がれないのは何故だろう。
希少性から言って、お祭り好きの人達ならちょっとしたイベントになりそうな気もするけれど。

出勤時の気温は1度。
温度は低いというのに、真冬の頃のような辛さを感じない。
明るい陽光のおかげなのか、ふと香る沈丁花のせいなのか。
もう、気分はすっかり春。
少しずつ景色に色が付いてきた。

去年の夏に手放した初代チョロQ号を見かけた。
同じ車種、同じ色かと思ったけれど、僕が貼り損じたウインドフィルムの皺がそのままだったので確信したんだ。
もともと畑用にオークションで安く買い、新チョロQの下取りに5万円で出した時には走行12万キロ。
ミションに不調を抱え、アイドリングも不安定で、サーモのイカレたラジエターは暖房を無力にしていた。
その車が今も元気に走っている事を知って、なんだか嬉しい気持ちになる。
新しい飼い主はどんなヒトなんだろう。

仕事は月末から月初めへと、毎回繰り返される雑事で一杯。
いつも思うことだけれど、自分の専門だけやっていられる状況に居られたら、どれほど良いだろう。
この職場はあまりにも雑用が多すぎる。
早くも新人研修のスライド作りの相談まで舞い込み、もう知らんよ。

昼食はあまり時間無く、差し入れのお菓子。(殆どが、うまい棒だ)
忙しくなりマトモに食事を摂らなくなると肥える癖が有るので気を付けないと。
僕の皮下脂肪はもう、許容できる範囲を遥かに越えている。



職場を出るのが遅くなり、歯医者はキャンセル。
代わりに今年初めて心内のナイター診療を受診し、世間話のあげく胃薬をもらって帰る。
胃薬などどこでもらっても良いのに、たまにあの主治医の温顔を見たくなるんだ。
主治医の顔を見て安心するなんて、そんな事をしている間は僕も立派な心内の患者だなと自覚する。

   

夕飯は簡単に豆腐(いくら豆腐好きとは言え毎日食べてる気がする)、合鴨燻製、マグロの赤身。
そして酒を呑みながら、今年の作付け計画を練る。
もう、そんな時間が楽しくて、一刻も早く畑に立ちたい。
先日耕運機で掘り起こした畑に、ジャガイモ植え付けのための畝を作るんだ。
今度の日曜日、晴れると良いな。


08/2/28 (木)  醤油作りを見る

風は冷たいけれど、気温の上がった晴れの日。
Mと2人で「究極の卵かけご飯」を食べに行った。
自宅から2時間。
埼玉に古くからある醤油工場だ。

ここは、特に予約をしなくても醤油作りを見学させてくれる場所なんだ。
ウチのワンコが産まれた柴犬専門ブリーダー宅のすぐ目の前にあるそれは、2年前に売店や見学コースを新設し、
工場の人が丁寧に醤油作りを案内してくれる。
工場見学が大好きな僕は、以前から行ってみたいと思っていたんだ。



   

醤油の原料は麦と大豆、そして塩と水。
ここでは国産大豆と麦、海水から作った塩と敷地内から湧水する水を使う。
丁寧に焙煎される麦。
よく手入れされた湧き水の水路にはワサビが茂る。
味見させてもらった塩には甘みがあり、一番難しい大豆を蒸す工程は誰にも任せず社長自ら行うと言う。

原料の扱いがとても丁寧で、見ていて気持ちが良い。
ここで使われる丸大豆とちがい、安い醤油に使われるのは油を絞った後の大豆カスであるという話を聞いて、
同じような話を以前日本酒蔵で聞いた事があるのを思い出す。
食べ物に関し、安ければ良いという風潮を断ち切らなければ、良いものが駆逐されてしまう。
酒でも、醤油でも、野菜でも。
良いものにはコストが掛かるんだ。

案内してくださる社員の方に何を聞いても、完璧な答えが返る。
きっとこの仕事、この醸造所が大好きなのだろう。


   


モロミは搾られるまでの一年間をこの巨大な桶で眠る。
この桶を作る事の出来る職人は、全国であと5人しかいないという。
昔から変わらない製法を、頑固な職人が黙々と続ける。
それは、多くの銘日本酒蔵と同じ光景だ。
そんな世界に憧れが有るけれど、僕のような軟弱者には勤まらないだろう。

大手の工場では2ヶ月で完成する醤油を、1年掛けて熟成させ、搾る。
多くの手間と時間のかかる醤油はその分高価だけれど、その苦労は正直に味に出る。
ここでは、この蔵で産まれる醤油の「利き醤油」が出来るんだ。
1リットル3千5百円の「重ね仕込み純生醤油」の旨みの濃さに、僕は思わず唸ってしまった。

   

そしていよいよお楽しみの「卵かけご飯
ここには醤油を使った軽食を食べられる場所があり、そこで一番人気なのがこの卵かけご飯(350円)なのだ。

湯気の立つご飯と味噌汁、そして美味そうな生卵。
9種類もの醤油が運ばれ目移りしたけれど、やはり搾ったばかりの生醤油を使ってみた。
僕は酒でも「火入れ」していない生が好きなんだ。

ああ、熱いご飯に生卵をかけて食べる美味さよ。
Mと2人で笑ってしまう。
これは、ごちそうだ。



午後は温泉
すこしヌメる塩辛い温泉に浮かび、蕎麦をたぐり、また湯の中で放心し、日が暮れるまでボンヤリとしてきた。
ずっとこんな日が続けば良いけれど、喰うために、酒を呑むために、労働せねばならん。
明日はまた早い時間に出勤。
面倒な仲裁をしなければならない。

 

 


08/2/27 (水) ちょっと忙しかった

色々な作業が重なって、この3日間ずっと仕事。
朝まだ暗いうちに出勤し、夜に帰宅後も持ち帰った仕事を深夜までこなし、2時間ほどの短い仮眠を経てまた出勤。
マトモに食事もせず、酒もほとんど呑まず、文句も言わず、残業代も請求しない。

そんな苦労の末、やっとの思いで懸案の講演も終わり、やはり安心した。
何度やっても人前で話す事が上手くならない。
ジックリと原稿を書き、何度も練習をするけれど、高い壇上から見下ろすと頭が真っ白になってしまい、事前に考えておいたジョークも飛ばない。
とにかく、与えられた2時間話した。
そこそこ反応も有ったようだ。



ここ数日の強風に煽られて飛散してくるのか、花粉による頭痛に苦しんでいる。
僕の場合、花粉症で一番ひどく出る症状は、クシャミでも鼻水でもなく頭痛なんだ。
いつもマスクをしている口の回りは荒れるし、目は赤いし、空気清浄機の無い屋外に出るのが怖い。
このまま引き篭もってしまいたくなる気分だ。

仕事帰り、久しぶりにマトモな食事をとろうかとスーパーへ行くも、駐車場の入庫待ちを見て気力が消失。
帰宅後冷蔵庫を漁り、ゆで卵、湯豆腐、シラスおろしを準備。
20時、やっと寛いで燗酒を呑み始めた。

   

極端に忙しくなると終わらないのでは?と弱気になったりもするけれど、やれば結局何とかなってしまう。
本来の仕事では無いのでたいして達成感があるわけでは無いけれど、それでも一仕事終えた後で呑む酒は美味い。
今夜はもう眠たいけれど、まだ眠ってしまうには惜しい。
もう少しだけ、本を読んで過ごしたい。
北方水滸伝・第17巻。
毎月一巻ずつ発行されるコイツも、残り少なくなってきた。
いよいよ、物語も大詰めだ。

明日は休み。
よく晴れる1日になりそう。

 


08/2/24 (日)  畑はじめ

烈風の東京。 風速は20メートル。
強大に発達した低気圧による冬型勢力の反攻に凍りついた朝。
舞い上がった砂塵で、空は黄土色。
そんな日曜日、今年の耕作始め。

朝から僕は機嫌が良かった。
二日酔いなど気にならないほどに気分が高揚していた。
また、今年も畑に出られる。
昨秋、大切にしていた畑がコンクリートに固められ、もう今期は借りる事が出来ないかと思っていたのに、
縁あってまた新たな耕作地を手に入れ、その黒土を耕す事が出来るのだから。

そして、そんな僕に幼馴染が素晴らしいモノを貸してくれた。
ホンダの耕運機「こまめ君」だ。
雑草の根の張った30坪弱に数日掛けてクワを入れようと思っていた僕に、植木屋の彼が仕事で使う耕耘機を貸してくれたんだ。

新しい畑。
そして始めて使う耕運機。
もう世の中全ての地面をフカフカに耕してやるぞ、位の気持ちで家を出た。



    埼玉の畑にて



チョロQの屋根には農具を入れた大箱とシャベル、クワ。
シートを折り畳んだ後部には、赤い耕運機。
そんな格好で自宅を出、ふと用事を思い出して吉祥寺の某高級スーパーへ寄る。
小奇麗な外車ばかりの駐車場で、チョロQ号は確かに着飾ったポルシェよりもカッコ良かった。
働く車万歳だ。


   

頭にタオル、足には地下足袋、手に軍手。
そして唸る耕運機。
見物に来たMが、似合う似合うと笑っている。
そうだ、だってこれがホントの姿だもん。
ネクタイなんてゴミ箱へ行け。

「こまめ君」は小さいけれど力強いぞ。
たった50ccのエンジンなのに、人力では到底無理な勢いで土を掻いてゆく。



土いじりは楽しい。
さっきまで雑草の根に固められていた土地は、100キロの堆肥と鶏糞を入れられ良い匂いを放つ。
陽を吸収して温かく、足を踏み込めば柔らかい。
耕運機の威力で、数日掛かるかと思えた土起こしはアッというまに終わり、この土地は呼吸を始めたんだ。

ここでこれから、ジャガイモを、大根を、トマトを、落花生を。
ここで過ごす時間と季節。、
今からそれが楽しみで仕方ない。
ここは野菜作りの場でもあり、僕自身が溜め込んだ日常のストレスを昇華させる場でもある。

楽しい1日はアッと言う間。
そして夜。
眠ればまた、新しい平日がやって来る。

今夜の酒は黒糖焼酎。
ロックで呑むと、まるでラム酒のような風味。
肴は、煮た牛スジをポン酢で。
本当はワンコ用に煮たのに、美味そうだったから僕が食べてしまった。

明日は少しだけ困難な日になりそう。
だから、もう少しだけ心地よく酔っていたい。

 


08/2/22 (金) お出かけ

   

Mと2人で、こんな所へ遊びに行って来た。
そこは、鉄道好きの聖地。
僕は、昔からこういうモノが大好きなんだ。
数年前から、まったく電車には乗れなくなったけれど。

久しぶりに1日中楽しんだ。
帰宅後も興奮が収まらない。
お湯割りの焼酎をやりながら、ニヤニヤとパンフレットを眺めている。

 


08/2/21 (木)  昔、いつも一緒だった人のこと

穏やかな朝。
出勤時の気温は3度。 なんだか空気が柔らかい気がする。
このまま春になってしまえば良いのに、予報では週明けからまた冬日。

原稿書きがしたくて早くに出勤。
しかし、他部署から色々と邪魔が入り思うように時間を使えない。
早出して作った貴重な時間が、他部署の雑用で潰され嫌な気分。
朝起きた時は確かに有ったヤル気が萎み、ダラダラと仕事をした。

昼にカップ麺。
オヤツはMに貰ったチョコレート。



ハタチの頃からの随分と長い時を、微妙な距離感で過ごした女性が居る。
初めて会ったのは彼女が高校を卒業し進学の為に上京して来た時だから、あの時の彼女は18歳だったのか。
僕は寄り道をしていたので、もうハタチだったけれど。
オリエンテーションの時、すぐ隣の席にとても可愛い人が居るなと思ったのが彼女だった。
そして僕らはすぐに仲良くなったんだ。

4年間の学生時代を経て就職してからも、東京の東と西に離れて暮らしているのに半月と間を置かず吉祥寺や新宿を遊び歩いた。
国家試験に3年連続で落ちた彼女の家庭教師的な事もしたし、何かと趣味が合い、国内海外問わず良く旅行にも行ったっけ。
あの頃の僕はまだ、電車や飛行機に乗る事が出来たんだ。

むしろ学生時代よりも親密なその関係は、やがて彼女が北海道へ帰るまで続いた。
付き合っていた訳では無いけれど、でも普通の女友達と言うよりはずっと近かったと思う。
今、彼女は北海道で結婚をし、転勤族のご主人に付いて引越しを繰り返している。

昨夜、その彼女から久しぶりに着信。
妊娠したのだと言う。
夫婦の間で子供は作らない事に決めたと聞いていたので一瞬えっと思ったけれど、嬉しそうなその様子から思い出した。
彼女は以前から、ずっと子供を欲しがっていたんだ。

年齢を考えて決めた夫婦2人での生活だったけれど、授かったものは素直に喜びたいと言う気持ちが伝わってくる。
久しぶりの第一声は、私ママになるんだ。
何だか泣きそうになった。
まだ先は長いけれど、本当におめでとう。

でも、僕のどこかに有るこの複雑な気持ちは何だろう。
羨望ではなくて、もちろん未練や後悔でも無い。
寂しさ、と言うのが一番近いかな。
彼女が誰かの子を産む事が寂しいのでは無く、あの祭りのような時期を共に過ごした後の、とても長く続いた余韻が消えた気がするのが寂しいんだ。
そして僕だけがいつまでも名残りを探して、今も夕暮れのコウモリのようにハタハタと飛び回っている気がする。

僕にもハタチの頃があった。
今の疲れた僕からは想像も付かないあの頃を、喧嘩しながらも共に過ごしてくれた人が踏み出した新しい世界が優しいものである事を祈りたい。


   

夜、うつむいての仕事帰り、自分の影が濃いなと思ったら空に月。
満月だ。
しし座のレグルスと土星に並んで、黄色の光を放つ。
空はおぼろで、それは南中過ぎた冬の星座たちと対照に、目前までやって来た新しい季節を思わせる。
春か。  
春は良いな。

夕飯はシラスおろし。
他にカツオの刺身、湯豆腐。
自宅から見える電波塔の照明が紫色だから、明日の予報は晴れ。

 

 


08/2/20 (水)  花粉

朝、アレルギー性のクシャミを連発。
今年も来たか。
やっと辛い冬にも先が見えたと思った矢先の花粉症には嫌になってしまう。
過去数年間にわたり色々な薬を試して見るも、眠くならない薬に出会えず去年からは服薬無しでこの時期を乗り切っているんだ。
今年の飛散量はどうなのだろう。

午前中、なぜかボケて複数の書類に2月18日と記載し他部署へ廻してしまった。
それの収拾に1時間。
貴重な時間を無駄にした報いは、明日の午前に受けそうだ。

   

昼食は出入り業者の弁当。
2階のKさんが注文を取りまとめ、部屋まで持ってきてくれるのだけれど、
昼に自室へ帰ると僕の机の上に置かれた弁当には「もっと机の上を整理しましょうね」というKさんの付箋が貼ってあった。
スミマセン・・

午後、久しぶりに暖かくなり気温は12度。
春の気配が心地よく、中庭を散歩していたら咲き始めたばかりのタンポポの花を見つけた。
もう、それだけで舞い上がってしまう。
良いよなあ、タンポポ。


夕飯には間引きのミズナサラダ。
他に手羽焼き、焼き厚揚げ。
酒はエビスビール、後に王禄を燗で。

明日は出来るだけ早出しよう。
日常業務を始める前に、原稿を少しでも書いてしまいたい。
あぁ、あんな2時間の講演なんて受けなければ良かったんだよ。

 


08/2/19 (火) 雨水

風の無い静穏な朝。
出勤時の気温は1度。

晩秋に種を蒔いた菜花が伸び、蕾が膨らんできた。
春一番に咲く菜花は実は耐寒性はあまり無く、霜よけ、風除けをするのが上手く作るコツ。

春先に見る菜花の黄は、色に乏しい冬の季節を乗り切った喜びの色でもある。
それが見たくて、毎年忘れずに菜花の種を蒔いているんだ。
今年も間も無く、あの黄を見る事が出来る。



出勤途中の車のラジオで、今日は二十四節季の「雨水」だと言う話しをしている。
雪が雨に変わり、だんだんと土が柔らかくなる頃。
昔から農耕の準備を始める頃と言われている。

そうか、もう雨水か。
僕の作付け始めは3月のジャガイモだ。
植え付けの半月前には土作りを終わらせておきたいから、そろそろ休日を畑で過ごすようになる。
まずは土起こし。
そして石灰と堆肥を漉き込み、フカフカになるまで耕すんだ。
今年もまた畑で過ごすせる事を感謝したい。

今日は珍しくイレギュラーも無く仕事が進む。
自分の思う通りに時間を使える事で気持ちに余裕が生まれ、いつもは嫌いな顕微鏡を使った作業までサクサクと流す。
いい加減に本腰入れないとマズい原稿書きにまでは手が回らなかったけれど、
差し入れにもらった「トンガラシ煎餅」とか言う真っ赤な激辛煎餅を齧りながら機嫌よく仕事した。

栄養士のフヂコに相談されていた件も解決。
栄養管理用に定期健診項目を設定し、3月から開始とする。
色っぽい 魅力ある彼女と共同作業が出来る事は楽しみだ。

予習用にを一冊発注した。


   

帰宅後、酒の準備。
珍しく生のニシンを売っていたので塩焼きに。
他にゆで卵、湯豆腐。
もう少し食卓に色が欲しくて、少し迷ったあげく玄関脇から菜花を少しだけ摘んできた。

これは毎年繰り返される葛藤だ。
花は見たし、カラシ和えは食べたし。

明日も晴れ。
乾燥した日が続き、風に乗ってそろそろ花粉が飛び始める頃だ。
(実は今日、クシャミを連発した。 花粉か??)

 

 


08/2/17 (日) 車検

雲の綺麗な寒い1日。
朝、凍えながら車の整備。
今日、ファルコン号を車検入庫させるのだけれど、自分で出来る部分は自分の手でやりたいからだ。

この車を買ってもう3年か。
時間が経つのが早くて怖いほどだ。
今まで自分の車は自分で整備しユーザー車検をしていたのだけれど、こいつは保証の関係でディーラーでの車検を求められているんだ。
他人の整備など信用できないけれど、仕方なし。
あとはトラストのマフラーが引っ掛からない事を願うだけだ。



   

昼過ぎ、Mと合流し小平の「なすび」で好物の肉ナスつけ麺を食べる。
それも大盛りだ。
ここは店名にあるようにナスのメニューが多いのだけど、僕が日頃徘徊しているラーメン屋の中で最も僕好みの太麺を出す店でもある。
1人では到底食べきれる量ではない大盛りを注文し、麺を喰ったぁ感に浸る。
食べきれない分はMに手伝ってもらったけれど。



満腹の後、Mに普段には無い余裕のようなものが感じられて聞いてみた。
ニヤニヤ笑って、急に決まったのだけど今日を入れて仕事が3連休なのだ、と彼女は言う。
えぇっと驚いた。
Mが3連休だなんて。

今の職場に移って3連休なんて初めてだという。
以前、僕の職場に居た時も、そんな連休は無かったのではないか。
盆暮れ関係なく働き、有給休暇など一度も取った事の無い彼女にとって、10年か、それ以上ぶり。
もしかしたら末っ子君を生んだ時以来の連休なんだ。

たった3日間の連休が、そんな大それた意味を持つなんて、何て酷い労働環境なんだろう。
連休が取れて良かったねと言う気持ちより、そんな怒りを強く感じた。
それでも、嬉しそうなMの顔を見ていて、ゆっくり休んで欲しいと心底願った。
それがたったの3日間でも。

いくらなんでも忙しすぎる。
自分や子供たちを犠牲にしなければ成り立たない看護なんて、どこか構造にユガミがあるんだ。



夕飯はタコ刺身。
タコって好きだなあ。
他にウドとネギのぬた、焼き海苔。
酒はまた地元の地酒屋さんで良い吟醸を仕入れてきた。

この頃、そんな上等な吟醸を燗で呑む事が多い。
燗すると香りが飛ぶと言われ上等な吟醸は冷やで飲めという事になっているけど、
ぬる燗なら大丈夫。
むしろ香りが立って旨みが増すんだ。

 

 


08/2/16 (土)

   

今夜のシャトル。
高度350キロ。 宇宙ステーションとの分離に向けて準備中。
19時1分。 90ミリf4.5、4秒露出。

東京での次の好機は18日。


08/2/15 (金) 良寛を読む

   

冬型の、寒く乾燥した日が続く。
朝7時の外気温は-1度。
庭で作っているミズナは霜柱で持ち上げられてしまった。
立春過ぎてからの寒さは、先が見えているだけにもどかしい。

今日もチョロQで出勤。
いくら軽でも、こんな風にチョイノリを続けていると燃費は低下する。
ただでさえフルタイム4駆、軽らしからぬ1トンの車重、ターボのATと燃費に良い条件など有りはしないけれど、
リッター10キロを切ると焦ってしまう。
主力の車のリッター5キロには動じないのに、チョイノリ用に買ったこの車の燃費にはウルサイんだ。
今度少し空気圧を上げてみよう。

仕事はそれなり、
土曜日から忙しくなりそうな気配。
Mにもらったチョコを齧りながら黙々と作業。
なぜかネットバンクにログイン拒否され、某学会の年会費と畑の使用料は送金できず。
昼は大勝軒。



去年ころから、職場で体調を崩す人が続出している。
シビアな例が多く、それも30代、40代の人ばかり。
今年に入ってからオペが二件。
職場でお祓いでもしようかなんて話しも出た。
何だか、ヒトゴトとは思えない。
一通りの検診は受けているつもりでも、こうも回りに倒れる人が続出すると次ぎは自分なのではないかと思ってしまう。
その弱気が病気を呼ぶのだけれど。


仕事帰りに歯医者。
途中でギブアップの誘惑をギリギリのところで乗り切り、次回は再来週。

18時38分、歯医者の目の前の某スーパーの屋上駐車場で、悠然と日本の上空を通過してゆく400キロ彼方のスペースシャトルを見上げた。
ただの光点だけれど、あれは宇宙に浮かんでいる人工物なんだ。
何度見ても素晴らしい。
知らずに行く買い物の人に教えてあげたかったけれど、不審者と疑われるのがせいぜいだから独りで楽しんだ。



夜はポテトサラダを作った。
他にマグロ中落ち、煮奴。
酒は東一純米吟醸生・薄にごり。
今年呑んだ中では最高の酒。

今読んでいる、水上勉の「良寛を歩く」。
その中に放浪の坊さま、良寛が晩年に詠った詩が載っている。

生涯 身を立つるに懶く 
騰々として天真に任す

嚢中 三升の米 
炉辺 一束の薪

誰か問わん 迷悟の跡 
何ぞ知らん 名利の塵

夜雨 草庵の裡
双脚 等間に伸ばす


生涯、身を立てようという気にはなれず、自然に任せて生きてきた。
袋には米が三升、炉ばたには薪が一束だけだぜ。
悟りとか迷いとか、名声だの利益だの、そんなの関係ねえ!
雨ふる夜に、ただ草庵の中で両足をのんびりと伸ばしているだけなんだ。

・・てな意味だと思う。
こんな心境で聞く夜の雨音は、素敵だろうな。
煩悩の中で酒に溺れる僕には耳に心地の良い詩だ。

 

          



08/2/14 (木)

スペースシャトルを見よう。
時間、方位をここで調べ、前後数分の余裕を持って空を見上げよう。
運が良ければきっと見える。
飛行機のようだけど点滅しない光点が飛んでいったら、それは数百キロ上空のシャトルだ。

東京の場合、今週金曜日と来週火曜日辺りが条件良いかな。
この予報は毎日更新され、その度に微妙に変わるので、直前に調べる事。

現在シャトルは国際宇宙ステーションとドッキング中。
来週には分離するので、宇宙ステーションとのランデブー飛行が見られるかもしれない。


08/2/13 (水)  梅が咲く

この冬一番の寒気。
発達した低気圧の影響で、体を突き刺すような北風が吹き荒れている。

昨夜、ビュウと鳴く風の音を聞きながら、遅くまで燗酒を飲んでいた。
そしてふと、風の又三郎がやって来そうなあの音を「もがりぶえ」と言うのだと、昔、祖母が教えてくれた事を思い出す。
もがりぶえってどんな字を書くのだろうと調べて見たらこんなだった。
虎落笛だったのか。


   

咲き始めの白梅が風に揺れている。
朝、今日もまたチョロQで出勤。
自転車通勤はもう少し先送りだ。

チョロQの暖房は弱い。
職場に着く頃になって、ようやく温まってくるんだ。
以前乗っていたBMWに付いていたシートヒーターは素晴らしいものだった。
お尻や腰をポカポカと温めながら寛いでいると眠くなるのが難点だけれど。

定時より1時間早く出勤し、1日掛かりで雑用を片付ける。
月の後半から忙しくなりそうで、コマゴマとした事に惑わされたく無かったからだ。
試薬の在庫チェックに機器のキャリブレーション。
発注したもののまだ納品されない試薬の催促。
教育委員会の資料作り、管理栄養士さんとの密談。
会議の議事録、調子の悪いプリンター修理、廃液処理。
もう、何でも屋の様相だ。



仕事帰り、イトーヨーカドーで買い物。
投売りセールの冷凍食品を買い込んだ。
料理する気力の無いときの強い見方で、もう冷食なしの食生活は考えられない。
そりゃ時間が有れば、煮物でも揚げ物でも全部手作りするけれど。

寒気は一層猛けり、寒気移流の大荒れ。
透明度を増した大気を通して、屋上駐車場からオレンジに光る東京タワーが揺れて見えた。

夕飯はオニオンスライスとブリのカマ焼き。
その辺の居酒屋ほど揃っている酒用冷蔵庫から、今夜は王禄を出した。
明日は仕事休み。
Mとのんびり過ごしたい。

 

 


 

08/2/12 (火) クジラベーコン

氷雨降る灰色の寒い1日。
最高気温は8度。

今日もまたチョロQで出勤。
連休明けの気だるい火曜日。

月末に某所で話さなければならない2時間分の原稿をまとめようと思ったけれど、
日常業務に圧され断念。
かといって、ルーチンワークが捗るでもなし。
中途半端な日。

昼にコンビニで買ったパスタは、ちょっとビックリする位ニンニク臭く、おかげで午後はずっとマスクをして過ごした。
ニンニクが原因かは不明だけれど、その後久しぶりに胃痛。
治療途中の歯痛も加わり、不機嫌となる。

こんな日は早々に撤退しよう。


Mの娘の高校受験、あっと言う間に卒業、そして看護の道へ進むための受験。
僕に出来る範囲で勉強を見たり、見学に連れて行ったり。
それが一息ついたと思ったら、今度は長男君が高校受験だという。
子供の成長って本当に早い。

とても正直に言えば、この長男君をどう扱って良いのか良く解らない。
娘との関係がうまく行っているだけに、それと同じモノを彼に求めてしまう僕と、
父親と仲が良く、自分が家庭を出たのは奴(僕)のせいなのだ(これは大嘘だ)と言い含められている長男君。
難しい年頃の男の子と母親の彼氏という立場の僕の付き合いなんて、そもそも上手くいくはずが無いんだ。

今まで、この子だけに特別気を使い、機嫌をとってきた気がする。
そして思うような反応が返ってこなければ、僕の方がひいてしまったり。
でも、もうそんな事に疲れ、気を使うのを止めようと思った。
長男君に気に入られようなどと言う姑息な気負いなんて、必要ないんだ。
何も殊更良好な関係を築かなくても、身近に居る大人の男という付き合いで良いんじゃないか。



昨日、長男君の私立高校受験を送り迎え。
彼は公立を一つ、私立を一つ受験する。

その私立高校は僕の母校だ。
以前話した僕の高校時代の話しに興味を持ったのか、私立はソコを受けたいと言ったんだ。
都心に有るその高校までの通学時間を考えると他にもっと良い選択がある気がしたけれど、
それでも何だか僕は嬉しかった。
たとえ在学時代の僕が、その高校が大嫌いだったにせよ。

往復の車の中、ポツポツと会話をした。
僕もポツポツ、彼もポツポツ。
男同士なんてあまり話す事なんか無い。
それでも、自分が受験した時の話しなどして、少し笑ったりもした。
ああ、こんな付き合いで良いんだと、思う。

これからあの、楽しくもメンド臭い高校生になろうとしている長男君を見ていると、自分の当時の頃を思い出す。
僕はあの数年間、何だかもう、色々と大変だったんだ。
オトナになろうと苦しむ困難な数年間を通り抜けたら、いつかこの子と一緒に酒を飲んでみたい。



   

仕事帰り、スーパーの見切り品で刺身の盛り合わせを買った。
大好物、クジラのベーコンが入っていたからだ。
喜び勇んで皿に盛ってみるも、薄い。
皿の模様が透けて見えるクジラベーコンなんて・・。

母の実家は沿岸捕鯨基地に近く、僕もまたそんな海の街へ遊びに行くたびにホンモノのクジラ料理に親しんだ。
ああ、あの頃食べた美味しいクジラがまた食べたいなあ、と思う今日この頃。

明日は冬型が強まる。
発達した低気圧の影響で風強く、荒れた日になるとの予報。

 


08/2/10 (日)  New鍬

昨夜の雪は雨に変わり、夜半に止んだ。
いつもより暖かい朝。
期待したほどの残り雪は無く、それでも早朝から雪かきをした。
先日買った真っ赤な雪かき用シャベルを使いたいだけなのだけど。

昼、幼馴染を連れて埼玉まで行き、畑の偵察をした。
もちろん雪で何も見えず、ただその場をボンヤリ見ただけだけど。
それでも、やがてここで出来るだろうジャガイモや落花生を思うと嬉しくなってしまう。
来月になったら腐葉土と堆肥を漉き込みに来なければ。

   

コメリにて去年柄を折ってしまった鍬を新調。
ワークマンで新しい地下足袋も買った。
地下足袋は長時間作業するのなら絶対にお勧め。 
長靴などに比べて疲れの度合いが違うと植木屋の友達が教えてくれたんだ。

もう少し暖かくなったら僕は、地下足袋に軍手、頭にはタオルを巻いて休日を過ごすようになる。
チョロQの荷台に鍬や肥料を満載し、いつも土に汚れて過ごすだろう。
ああ、今から楽しみでならない。

草取り鎌やら肥料やらを物色しているうちに陽が暮れる。
西に月齢3.3の月。
残陽に照らされ、雲が金色に染まった。

夕飯には大根を煮た。
大鍋で煮たので、先日のモツ煮の様にまた数日間食べ続けるかもしれない。

明日はMの長男君の受験付き添いで早起き。
少し緊張している。



08/2/9 (土) 雪

   

昼間からちらついていた雪が、夜になり本降りとなる。
眠る前、ちょっとカーテンを開けたら外は雪国の様相。
明日は雪かきで忙しくなりそうだ。


 

08/2/8 (金) 居酒屋DVD

寒さも極まった-2度の朝。
高架線を走る電車の音が、いつもより響いて聞こえる。
空気の密度が濃いからか。

自宅のキンカンの実のオレンジ色が濃くなってきた。
沈丁花の蕾は益々ふくらみ、間も無く香り出しそうだ。
プランターで作っている菜の花も、これから一気に伸びて来るだろう。

まだ自転車で出勤する気力が無い。
この寒さに立ち向えず、チョロQで出勤。
寒いのが嫌だなどと言いながら、FMの天気予報にワクワクしたり。
週末はまた雪が降るというのだ。

月初めの忙しさを脱した職場は平穏。
僕自身も次ぎの大きな山まで少し余裕がある。
月末にはある所で感染性胃腸炎の話しを2時間しなくてはならず、それが今から憂鬱だけれど、
それまでにはまだ時間が有る。
嫌な事はどんどん先に送り、今を怠惰に過ごすのは僕の得意技だ。

昼はカップ麺。
午後はルーチンワーク。


 

昨夜、気持ち良く酔った勢いでこんな物を買って見た

もう足掛け9年目に入るこの番組が好きで、CSでの放送を毎回楽しみにしている。
こんな番組を見ながら呑むと酒もすすむもので、録画した過去の放送分を肴にする事も多い。
しかし、9年前の番組開始当時にまだDVDレコーダーを持っておらずVHSに録画していたのだけれど、今やVHSデッキを所有していない。
最初期の頃に集中していた名店の紹介分を再生する環境が無く悶々としていたんだ。

その、初期の頃のDVDBOX化で、特製の徳利と盃も付くというじゃないか。
これは買わない訳にはいかないだろう。
これを見ながら、また毎晩美味い酒が呑めるというものだ。


   

夕飯は3日目の煮込み。
飽きた・・

 


 

08/2/7 (木) 定食屋で

寒くて目が覚めた。
起きた時の外気温は0度。
東側の曇天に朝の気配。

夜明けが早くなった。
今日、東京の日の出は6時37分。
年明けの頃に比べて15分も早くなっているんだ。
そして日没は30分以上も遅くなっている。
昼の時間が加速度的に伸びてきた。
もうすぐ、梅の香りも漂ってくるだろう。



   

定時に職場入り。
機器のウォームアップをしていると、朝一納品の業者さんがやってくる。
先週発注したギルソンの新しいマイクロピペットだ。
去年から使っていたエッペンドルフがどうにも手に合わず、我侭を行って買い替えたんだ。
新しいギルソン、まるでずっと使っていたかのように手に馴染み、そんな事がとても嬉しい。
こんなモノが3万5千円するなんて経理には言えないけれど(どうせバレルが)、一日中使う道具は自分好みのモノを使いたい。

木曜日、職場本館は静かだ。
普段出来ない種類の仕事をジックリとする事が出来る。
学生時代に比べ集中力は哀れなほど萎えているようで、普段の煩い職場では緻密な作業は捗らない。
かといって、いつもこんなに静かな職場だったらそれはそれで疲れてしまうだろうけど。


昼、何となく外に出たくて職場周辺で一番キタナイ定食屋さんに入る。
カウンター席で新聞など読みつつ注文した食事待ちをしていると、店の扉が開いて入ってきたのがウチの職場で一番エライ人。
あちゃ、やってしまった。
以前にも他の店で遭遇してしまった事が有るのだ。
気の良いヒトで、決して嫌いではないのだけれど昼休みに職場外で会いたい訳でもない。

来るな来るな来るな・・と波動を送ったのに、満面の笑みで隣に座られてしまい、こちらもアイソ笑い。
まったく、僕の10倍も年収が有るのだから、もっと良い店で飯喰えよ。
居心地の悪い思いをしながらコロッケカレーを食べた。

昼食後、中庭を散歩。
椿が一輪二輪と咲き始めたようだ。



夕飯は昨夜煮込んだモツ煮。
美味し。

 

 


 

08/2/6 (水)  モツ煮込み

曇り空からハラハラと小雪が舞う。
出勤時の気温は1度。
体調が今一つのせいもあるのか、寒さにフルエが止まらない朝。

職場中庭の雑木林に、袋詰めされた落ち葉が積み上げられていたのを思い出しチョロQで出勤。
ただのゴミになってしまう落ち葉をチョロQのルーフラックに積んで持ち帰り、腐葉土を作ろうと企んだからだ。
今年は腐葉土を沢山作りたい。
なぜって、新しい畑をまた契約する事が出来たからだ。

埼玉のM宅近くに2箇所。
合計30坪弱の面積は、休日に機械も使わずに耕すにはちょうど良い広さだ。
周囲の環境も良く、土の質も申し分が無い。
今までの畑を地主の都合で突然失ってから、紆余曲折の数ヵ月。
今年はもう野菜作りが出来ないかと思う事も有っただけに、喜びは大きい。

昨日、Mと2人でその畑を見に行った。
熱のある僕と、腹痛気味のM。 そして地面は数日前の雪で泥濘化。
それでも買ったばかりのスニーカーを汚し、すべり転びそうになりながらも新しい畑で長い時間を過ごした。
またここで、楽しい時間を過ごせるんだと思うだけで、気持ちが浮き立ってくる。
思わず笑いがこみ上げてくる。
僕は本当に土いじりが好きなんだ。
今は何も生えていないこの土地は、数ヵ月後に一面の野菜が育っているだろう。



そんな事を考えながら職場へ入るも、測定機器の不調で仕事にならず。
比色部の交換が必要で、技術の人が来るまで開店休業状態となった。
これで何も気にせず畑の妄想に浸れるというものだ。
そして畑関係の本を持ち込み、応接室に引き篭もった。

午後、小雪は止まず。
機器の修理が長びき、結局今日は仕事にならず。
思いがけず怠惰な1日となり、まあそれでも良いかとダメ化する。

夕方、ジムのIちゃんが先日撮ってくれた写真を持ってきてくれる。
そこに写っている肥えた自分を見て驚愕する。
そろそろホントに皮下脂肪を搾らなければ、違うヒトになってしまう・・
重い腰を上げるときかもしれない。


   

今、20時。
仕事帰りに買ってきたモツを煮始めた。
一昨日買って来た惣菜屋さんのモツ煮込みがとっても美味しく、ライバル心を燃やしたからだ。
でも、今煮始めたこのモツが食べられるのは何時になる事か。
1時間後に煮こぼして、それから味噌等で味をつけてアクをすくいながら更に1時間?
もう腹減ったよ。
我慢できずにサンマ蒲焼缶詰あたりで夕飯を済ませてしまいそうな予感。

 

 


 

08/2/4 (月) 立春

立春。
今年の冬は特に体調が悪く、春を思う気持ちが強かった。
その長く暗い季節を抜けて、ようやく春が現実味を帯びて来た。
といっても実際は今が最も寒さの厳しい時だけれど。
もう少しだけ耐えれば、明るい季節がやってる。
季節が巡るって素晴らしい。

そんな立春の日の朝は厳寒。
6時の気温は-3度。
路面も車も木々も、昨日の雪で凍り付いている。
チョロQで出勤するも、アイスバーンと化した路面に恐怖を感じる。
冬スポーツをしない僕は、こんな路面を運転する機会が殆ど無いんだ。

職場駐車場は日当たりの良い場所から埋まったようだ。
早い時間に出勤したけれど、それでも北側のカチカチに凍ったスペースしか空いていなかった。

仕事はずっとデスクワーク。
レポート作り、会議、精度管理、そしてまた会議。
特記事項はなし。


   

夕飯は、少し熱感あり作る気力なし。
昨日の雪遊びで風邪をひいたかな。
でも食欲はあるので駅前の惣菜屋さんからモツ味噌煮込みを買ってきて食べた。
温かいものが胃袋に染み渡る。
酒は美和桜・純米吟醸。
香り系の日本酒で本来は燗をする酒ではないのだけれど、体を温めたくて熱燗にしてしまった。

今夜は薬を飲んで早く寝よう。

 


 

08/2/3 (日)  雪遊び

節分。
節分は「季節を分ける」の意だから、冬が往き春がやって来ようとしているわけだ。
そして明日は、いよいよ立春。
そんな今日の東京に、大雪が降る。



   


こんな雪に騒いだら帯広のKは笑うだろうけれど、僕と「さくら」にとっては大事件なんだ。
いつもの散歩コースだけれど、まるで様相の違うその光景を見て僕もワンコもハイになる。
雪の日は昔も今も嬉しい。
たとえ二日酔い気味の朝でも。




   

昼、遊びつかれたワンコは眠ってしまった。
まだ遊び足りない僕は、チョロQに乗っていつもの河川敷へ行く。
4駆とオフタイヤの威力を試したかったからだ。

きっと他には誰も居ないと思ったのに、同じような変人が何台もの車で集まってきている。
みんな、東京に降った数年ぶりの雪を楽しみたいんだ。
ランクルやらレガシーやらジムニーやら。
色んな車が未舗装のデコボコ道に積もった雪を蹴散らし遊んでいた。

そのうち、吹溜りにハマッてしまったレガシーを皆で押し出したりして、変な一体感まで生まれて笑ってしまう。
その様子を、今日も勤務のMにメール連射して呆れられたり。




   

もちろん雪ダルマも作ったぞ。
夕方、僕の家へ遊びに来た幼馴染との力作なのだけど、なんだかバケモノの様になってしまった。
左手のハサミもシザーハンズみたいだし。

夜、「さくら」と豆まき。
さくらは3粒、僕は沢山の豆を食べた。
そして、遊んでいるうちに非日常の1日が暮れ、また日常がやってくる。
明日はずっと会議だ。





 


 

08/2/2 (土)  餃子が食べたくなる

朝5時半、寒くて目が覚めた。
僕はMに呆れられるほど寝相が良いのだけれど、珍しく布団を蹴飛ばしベッドの下へ落としていたようだ。
昨夜、懸案の歯医者へ行けた事に気を良くし、上等な酒を呑んだ挙句酔っ払って眠ったからだろう。
それにしても歯医者ってなぜアレほど怖いんだろう。

出勤時の気温は0度。
低い雲に覆われた灰色の朝。
西から流れてくる低気圧の影響で天気は下り坂。
明日は雨か雪の予報だ。

今日も早い時間に職場入り。
土曜日は大抵忙しいのだけれど朝一で予約のキャンセルがあり、空いた時間を職員食堂でサボり。
テレビで中国産冷凍餃子のニュースを見ていたら不謹慎だけれど餃子が食べたくなってしまい、明日「餃子の王将」へでも行って見ようかと言う気になる。

あ、でも餃子の王将、まさか輸入冷凍餃子なんか使って無いだろうな。
早速webで見てみると、流石に早い対応
これで安心して餃子2枚付き定食を堪能できるじゃないか。
貧乏学生だった頃の味方だった餃子の王将。
あそこの餃子は今でもたまに食べたくなるんだ。

昼前にもキャンセルが発生し、大勝軒へ出張。
つけ麺をワシワシと食べ、満足して職場へ帰った。

午後、ジムのIちゃんがデジカメを持ってきたので写真を撮ろうと言う事になり職場内の皆を撮影したり。
なんだか土曜日とは思えない、ゆったりとした日。


   

夜、幼馴染に誘われ呑みに出る。
この店は家から少し遠いけれど、寒い夜に30分自転車を漕いで出掛ける価値がある。

静かな小さな店。
居心地の良いカウンター。
頑張って喋らなくても良い、古い友達。
美味い料理と、こちらの好みにつけてくれる燗酒。
良い心持ちに酔った。

帰り道、痛いほどの冷え込み。
予報ではあと数時間で雪。
夜気にはすでに冷たい湿気が漂っている。